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エピローグ
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タレイトとルーモは庭で遊ぶ自分たちの子どもの姿を眺めていた。5歳のタレイトの子と7歳のルーモの子はそれぞれ男の子であり、青空の下、追いかけっこをしている。ただ走り回っているだけなのに、何がおかしいのか、ずっと笑いながら走る子どもたちの姿に、2人から思わず笑みがこぼれた。
「タレイト、俺、知らなかったわ。子どもってかわいいんだな」
「な~。ぷにぷにしてるし、抱っこせがんでくるときなんて、マジで天使かと思う」
「本当にな。…ひ孫に可哀想なことしたかな?」
ルーモは数年前の念書の存在を思い出し、少しだけ表情を歪めた。そんなルーモにタレイトは片頬を持ち上げて見せる。
「…なんだよ、その顔」
「いや、お前、バカだなと思ってさ」
「は?…なんで俺がバカなんだよ」
「だって、考えてもみろよ。俺たちの悪だくみが成功しなかったことなんてあったか?」
「…」
「きっと幸せになるさ」
「…それもそうだな」
そういうとルーモの顔にも笑みが浮かぶ。そんな様子にタレイトが声を出して笑う。つられたようにルーモも声を出した。
父親の笑い声に子どもたちが駆け寄ってくる。楽しそうに笑う父親の姿に首を傾げた。
「お父様たち、どうして笑っているの?」
「楽しいこと?」
純粋な瞳を向けてくる天使たちの姿に癒されながらタレイトとルーモは応える。
「お前たちの孫が幸せになるって話さ」
首を傾げる幼い子どもたちに、タレイトとルーモはもう一度楽しそうに声を出した。
「タレイト、俺、知らなかったわ。子どもってかわいいんだな」
「な~。ぷにぷにしてるし、抱っこせがんでくるときなんて、マジで天使かと思う」
「本当にな。…ひ孫に可哀想なことしたかな?」
ルーモは数年前の念書の存在を思い出し、少しだけ表情を歪めた。そんなルーモにタレイトは片頬を持ち上げて見せる。
「…なんだよ、その顔」
「いや、お前、バカだなと思ってさ」
「は?…なんで俺がバカなんだよ」
「だって、考えてもみろよ。俺たちの悪だくみが成功しなかったことなんてあったか?」
「…」
「きっと幸せになるさ」
「…それもそうだな」
そういうとルーモの顔にも笑みが浮かぶ。そんな様子にタレイトが声を出して笑う。つられたようにルーモも声を出した。
父親の笑い声に子どもたちが駆け寄ってくる。楽しそうに笑う父親の姿に首を傾げた。
「お父様たち、どうして笑っているの?」
「楽しいこと?」
純粋な瞳を向けてくる天使たちの姿に癒されながらタレイトとルーモは応える。
「お前たちの孫が幸せになるって話さ」
首を傾げる幼い子どもたちに、タレイトとルーモはもう一度楽しそうに声を出した。
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