69 / 119
~輝く日の宮の章~
第69話四の君の覚悟
しおりを挟む
「今すぐに女を囲い込んでいる別邸を壊します!」
拳を振り上げて宣言する四の君は凛々しく綺麗。
こうして見ると弘徽殿の女御によく似てる。奥さんに欲しいな。浮気男なんて捨ててしまえばいいのに。まてよ?離婚して僕と再婚すればいいんだ!右大臣にお願いしたらいいのかな?
「四の君、それはいけない」
兄上が待ったをかけた。
「何故です?」
「それは犯罪だよ、四の君。賛成出来ない」
どうやら発言と行動が過激すぎるらしい。
確かに、屋敷を壊すのは普通に考えて犯罪だ。こればっかりは如何に右大臣家の姫君といえども罪に問われる案件だ。貴族なんだから犯罪にはならない、キリッ!は意外に通用しなかった。権力者は何をしてもOK!とは法治国家には通用しない……何で平安時代で法律が厳守されてんの!そこは融通を効かせるべきだろ!
「東宮様、確かに褒めらえた事ではありません。ですが、あの女人を野放しにすることは危険です」
「お相手は誰か分かっているのかい?」
「先の三位の中将の息女のようです」
「三位の中将?そういえば……亡き奥方の忘れ形見の娘がいると聞いた事があるね。母親が居ないばかりに随分と内気な性格になってしまったと生前に零していたよ。三位の中将は、一人娘を入内させたかったみたいだけど……御息女の性格上、寵を競う後宮ではやっていけないと早々に判断して婿探しに奔走していたが……。そうか、左近衛の少将が相手だったのか。四の君、今は亡き三位の中将の息女なら大人しい女人だ。寧ろ大人し過ぎて問題だと父親が嘆いていたほどだ。君が牽制する必要はないと思うよ?」
兄上……詳しい。
親が入内を希望していたなら美人なのは間違いないな。
「ええ。大人しい方なのは知っております」
えっ!?
四の君、相手の性格も知っていたの?
リサーチが凄い。
別れさせないといけない理由でもあるのかな?
「何と言いますか……得体が知れないのです」
「四の君、気に入らないからといって襲撃するのは感心しないよ」
「ですが!」
「私は自分の叔母上を罪人にはしたく無いんだ。聞き分けてくれないかい?」
「~~~~っ。如何に東宮様の御命令でもこればかりはご容赦くださいませ。私の直感が告げているのです。あの女を排除せよと!」
何時になく過激な発言。ステキ。ここで良い処を見せないと男が廃るってもんだ。
「なら僕が何とかするよ!」
「「え?」」
僕は早速、清涼殿に向かったら、昼間っから両親はお盛んだった。
猿か?
比喩ではなく物理で父帝の尻を扇子で引っ張たたいて、許可申請書にサインさせた。
これでお墨付きをもらった!
四の君の安全は確保できたぞ!
イエェ~~~~イ!!!
約一ヶ月後、四の君の方から愛人の元に使者が立て口上で「御覚悟これあるべく候、相当打何月何日参るべく候」と、『うわなりうち』に行く旨を知らせる書状を持っていったのである。
拳を振り上げて宣言する四の君は凛々しく綺麗。
こうして見ると弘徽殿の女御によく似てる。奥さんに欲しいな。浮気男なんて捨ててしまえばいいのに。まてよ?離婚して僕と再婚すればいいんだ!右大臣にお願いしたらいいのかな?
「四の君、それはいけない」
兄上が待ったをかけた。
「何故です?」
「それは犯罪だよ、四の君。賛成出来ない」
どうやら発言と行動が過激すぎるらしい。
確かに、屋敷を壊すのは普通に考えて犯罪だ。こればっかりは如何に右大臣家の姫君といえども罪に問われる案件だ。貴族なんだから犯罪にはならない、キリッ!は意外に通用しなかった。権力者は何をしてもOK!とは法治国家には通用しない……何で平安時代で法律が厳守されてんの!そこは融通を効かせるべきだろ!
「東宮様、確かに褒めらえた事ではありません。ですが、あの女人を野放しにすることは危険です」
「お相手は誰か分かっているのかい?」
「先の三位の中将の息女のようです」
「三位の中将?そういえば……亡き奥方の忘れ形見の娘がいると聞いた事があるね。母親が居ないばかりに随分と内気な性格になってしまったと生前に零していたよ。三位の中将は、一人娘を入内させたかったみたいだけど……御息女の性格上、寵を競う後宮ではやっていけないと早々に判断して婿探しに奔走していたが……。そうか、左近衛の少将が相手だったのか。四の君、今は亡き三位の中将の息女なら大人しい女人だ。寧ろ大人し過ぎて問題だと父親が嘆いていたほどだ。君が牽制する必要はないと思うよ?」
兄上……詳しい。
親が入内を希望していたなら美人なのは間違いないな。
「ええ。大人しい方なのは知っております」
えっ!?
四の君、相手の性格も知っていたの?
リサーチが凄い。
別れさせないといけない理由でもあるのかな?
「何と言いますか……得体が知れないのです」
「四の君、気に入らないからといって襲撃するのは感心しないよ」
「ですが!」
「私は自分の叔母上を罪人にはしたく無いんだ。聞き分けてくれないかい?」
「~~~~っ。如何に東宮様の御命令でもこればかりはご容赦くださいませ。私の直感が告げているのです。あの女を排除せよと!」
何時になく過激な発言。ステキ。ここで良い処を見せないと男が廃るってもんだ。
「なら僕が何とかするよ!」
「「え?」」
僕は早速、清涼殿に向かったら、昼間っから両親はお盛んだった。
猿か?
比喩ではなく物理で父帝の尻を扇子で引っ張たたいて、許可申請書にサインさせた。
これでお墨付きをもらった!
四の君の安全は確保できたぞ!
イエェ~~~~イ!!!
約一ヶ月後、四の君の方から愛人の元に使者が立て口上で「御覚悟これあるべく候、相当打何月何日参るべく候」と、『うわなりうち』に行く旨を知らせる書状を持っていったのである。
12
あなたにおすすめの小説
天才魔導医の弟子~転生ナースの戦場カルテ~
けろ
ファンタジー
【完結済み】
仕事に生きたベテランナース、異世界で10歳の少女に!?
過労で倒れた先に待っていたのは、魔法と剣、そして規格外の医療が交差する世界だった――。
救急救命の現場で十数年。ベテラン看護師の天木弓束(あまき ゆづか)は、人手不足と激務に心身をすり減らす毎日を送っていた。仕事に全てを捧げるあまり、プライベートは二の次。周囲からの期待もプレッシャーに感じながら、それでも人の命を救うことだけを使命としていた。
しかし、ある日、謎の少女を救えなかったショックで意識を失い、目覚めた場所は……中世ヨーロッパのような異世界の路地裏!? しかも、姿は10歳の少女に若返っていた。
記憶も曖昧なまま、絶望の淵に立たされた弓束。しかし、彼女が唯一失っていなかったもの――それは、現代日本で培った高度な医療知識と技術だった。
偶然出会った獣人冒険者の重度の骨折を、その知識で的確に応急処置したことで、弓束の運命は大きく動き出す。
彼女の異質な才能を見抜いたのは、誰もがその実力を認めながらも距離を置く、孤高の天才魔導医ギルベルトだった。
「お前、弟子になれ。俺の研究の、良い材料になりそうだ」
強引な天才に拾われた弓束は、魔法が存在するこの世界の「医療」が、自分の知るものとは全く違うことに驚愕する。
「菌?感染症?何の話だ?」
滅菌の概念すらない遅れた世界で、弓束の現代知識はまさにチート級!
しかし、そんな彼女の常識をさらに覆すのが、師ギルベルトの存在だった。彼が操る、生命の根幹『魔力回路』に干渉する神業のような治療魔法。その理論は、弓束が知る医学の歴史を遥かに超越していた。
規格外の弟子と、人外の師匠。
二人の出会いは、やがて異世界の医療を根底から覆し、多くの命を救う奇跡の始まりとなる。
これは、神のいない手術室で命と向き合い続けた一人の看護師が、新たな世界で自らの知識と魔法を武器に、再び「救う」ことの意味を見つけていく物語。
異世界に召喚されたけど、聖女じゃないから用はない? それじゃあ、好き勝手させてもらいます!
明衣令央
ファンタジー
糸井織絵は、ある日、オブルリヒト王国が行った聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界ルリアルークへと飛ばされてしまう。
一緒に召喚された、若く美しい女が聖女――織絵は召喚の儀に巻き込まれた年増の豚女として不遇な扱いを受けたが、元スマホケースのハリネズミのぬいぐるみであるサーチートと共に、オブルリヒト王女ユリアナに保護され、聖女の力を開花させる。
だが、オブルリヒト王国の王子ジュニアスは、追い出した織絵にも聖女の可能性があるとして、織絵を連れ戻しに来た。
そして、異世界転移状態から正式に異世界転生した織絵は、若く美しい姿へと生まれ変わる。
この物語は、聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界転移後、新たに転生した一人の元おばさんの聖女が、相棒の元スマホケースのハリネズミと楽しく無双していく、恋と冒険の物語。
2022.9.7 話が少し進みましたので、内容紹介を変更しました。その都度変更していきます。
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
城で侍女をしているマリアンネと申します。お給金の良いお仕事ありませんか?
甘寧
ファンタジー
「武闘家貴族」「脳筋貴族」と呼ばれていた元子爵令嬢のマリアンネ。
友人に騙され多額の借金を作った脳筋父のせいで、屋敷、領土を差し押さえられ事実上の没落となり、その借金を返済する為、城で侍女の仕事をしつつ得意な武力を活かし副業で「便利屋」を掛け持ちしながら借金返済の為、奮闘する毎日。
マリアンネに執着するオネエ王子やマリアンネを取り巻く人達と様々な試練を越えていく。借金返済の為に……
そんなある日、便利屋の上司ゴリさんからの指令で幽霊屋敷を調査する事になり……
武闘家令嬢と呼ばれいたマリアンネの、借金返済までを綴った物語
追放された最強賢者は悠々自適に暮らしたい
桐山じゃろ
ファンタジー
魔王討伐を成し遂げた魔法使いのエレルは、勇者たちに裏切られて暗殺されかけるも、さくっと逃げおおせる。魔法レベル1のエレルだが、その魔法と魔力は単独で魔王を倒せるほど強力なものだったのだ。幼い頃には親に売られ、どこへ行っても「貧民出身」「魔法レベル1」と虐げられてきたエレルは、人間という生き物に嫌気が差した。「もう人間と関わるのは面倒だ」。森で一人でひっそり暮らそうとしたエレルだったが、成り行きで狐に絆され姫を助け、更には快適な生活のために行ったことが切っ掛けで、その他色々が勝手に集まってくる。その上、国がエレルのことを探し出そうとしている。果たしてエレルは思い描いた悠々自適な生活を手に入れることができるのか。※小説家になろう、カクヨムでも掲載しています
私の生前がだいぶ不幸でカミサマにそれを話したら、何故かそれが役に立ったらしい
あとさん♪
ファンタジー
その瞬間を、何故かよく覚えている。
誰かに押されて、誰?と思って振り向いた。私の背を押したのはクラスメイトだった。私の背を押したままの、手を突き出した恰好で嘲笑っていた。
それが私の最後の記憶。
※わかっている、これはご都合主義!
※設定はゆるんゆるん
※実在しない
※全五話
魔晶石ハンター ~ 転生チート少女の数奇な職業活動の軌跡
サクラ近衛将監
ファンタジー
女神様のミスで事故死したOLの大滝留美は、地球世界での転生が難しいために、神々の伝手により異世界アスレオールに転生し、シルヴィ・デルトンとして生を受けるが、前世の記憶は11歳の成人の儀まで封印され、その儀式の最中に前世の記憶ととともに職業を神から告げられた。
シルヴィの与えられた職業は魔晶石採掘師と魔晶石加工師の二つだったが、シルヴィはその職業を知らなかった。
シルヴィの将来や如何に?
毎週木曜日午後10時に投稿予定です。
卒業パーティでようやく分かった? 残念、もう手遅れです。
柊
ファンタジー
貴族の伝統が根づく由緒正しい学園、ヴァルクレスト学院。
そんな中、初の平民かつ特待生の身分で入学したフィナは卒業パーティの片隅で静かにグラスを傾けていた。
すると隣国クロニア帝国の王太子ノアディス・アウレストが会場へとやってきて……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる