【完結】平安時代絵巻物語~皇子の挑戦~

つくも茄子

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~朱雀の章~

第114話閑話 とある国民side~遠い未来~

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その日は皇居で即位式があった。
午前中から嵐のような雨に見舞われていた事が残念だったけど、テレビ中継で観る分には特に気にするもんでもない。
それに大雨なのは仕方ない事だ。
なにしろ、今、大型の台風が接近して来てるっていうしな。

即位礼正殿の儀で、大雨が突然止んだ。
 
『天叢雲剣』が現れると再び雨が降り出し、即位式の前に雨がやんで、光が差し込んだ時は思わず「おぉ~~~~~!」と口に出ていた。
その後もテレビの中継が煩い煩い。
皇居を囲むかのように虹が出ていた。しかも二重の虹だ。

『奇跡だ!』

『神話の再現だ!』

『すっげ~~~!』

ネット民も煩い煩い。

しかも富士山に初冠雪が降った事も話題になっている。
初冠雪と共に富士山が白い布を纏ったかのように雲が渦巻いていたもんだから余計に話題になった。まさに神話さながらの世界が広がっていた。いやはや、凄い偶然があったもんだ。

偶然と言えば、即位式が終わった直後に鳥の鳴き声が聞こえた。

だからネット民は『鳥が鳴いて祝福した!!!』と煩く騒いでいる。
暇な奴は、たまたま手に入れた鳥の鳴き声を分析して調べていた。本当に暇なんだなとそれを知った時は呆れた。調べたネット民は『この世の動物のものじゃない』と報告。そして再び、騒がれる。ネットの声が凄いせいか専門機関も調査したらしく、間違いなく『未知の鳴き声』だと発表された。
 
なかには『神様が祝福した!』とかいっている奴もいる。

極端な奴は『正体は瑞兆!』といって盛り上がっていた。
きっと次は『瑞兆は鳳凰』とでも言うんだろうな。なんでかな?うちの国って鳳凰好きが多いよな。古い書物や絵巻物にも鳳凰がダントツでかかれてるし。そういや、他のアジアと一線を画してるって話を歴史で習った。まあ、鳳凰は綺麗だからな。昔の人が好んだ理由はよく分かる。

 


 


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