向日葵のような輝く君に

和賀ミヲナ

文字の大きさ
7 / 13
1話

1-7 デートの約束

しおりを挟む
「いつでもメールや電話して。
俺、夜中まで結構起きてるしさ~」

「うん。」


その日からメール交換がガンガン始まり原田との距離はさらに縮まってきた。

原田のメールはギャル文字みたいなわけわかんない文章は全然使わないけど、
絵文字や顔文字や可愛いスタンプとかが多くて、やっぱり女の子なんだな~と実感した。


それから…

ほぼ毎日水やり当番で学校で会ってるけど、
外で一緒に遊んでみたいとふと思い、
だけど面と向かっては照れ臭いからメールでデートに誘うことにした。

『あのさ、今週末空いてる?
よかったら遊園地でも行かない?
姉貴が彼氏と行って楽しかったとこがあるらしくてさ…』


ドキドキしながらメールを送信した。

返信を待つ時間がいつもよりものすごく長く感じるな…

数分後…

原田からメールがきた。

『お誘いありがとう(^-^)
でもごめんなさい(^-^;
今週末は予定があって…
それに遊園地はちょっと苦手で。
せっかく誘ってくれたのに、本当にごめんなさい🙇』

そこまで読むとがっくりと肩を落としてしまい…気分が落ち込んだ。

でもまだスクロールが少し残っているのに気付き下に降ろして残りの文章を読む。


『お詫びによかったら来週末にでも花鳥園に行かない?結構楽しめると思うけど…
篠原くんは動物とか嫌いかな?』

と書かれていた。

途端に気分が浮上し舞い上がる、
単純な俺である。

『遊園地は…やっぱり苦手な人もいるもんな~うん。じゃあ花鳥園に行こうか。
来週、めっちゃ楽しみにしてる(^_^)』


メールを送ってからグッと拳を握ってガッツポーズをした。

やった~!

人生初のデートだ♪

そうと決まればオシャレな服を着て男らしくスマートに決めなきゃいけない。

クローゼットからありったけの服を取り出し、鏡の前で似合うかどうか合わせてみる。

鏡を見てにやにや笑っていると…
いつの間にか姉が扉の隙間から部屋を覗きこんでいた。

「義人、何にやにやしてるの…?
うわっ!気持ちワルッ!」

捨てぜりふを吐きながら去られた…。

ま…まあいい。
今日の俺は気分がいいから許そう

そして約束の日がついにやってきた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

野球部の女の子

S.H.L
青春
中学に入り野球部に入ることを決意した美咲、それと同時に坊主になった。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

まなの秘密日記

到冠
大衆娯楽
胸の大きな〇学生の一日を描いた物語です。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

処理中です...