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第一部 第一章 エルフに育てられた少年
閑話1 リンの日常
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午前中、母親のミゼルと家の手伝いやちょっとした勉強をしたあと、リンランディアはおとうさんの工房に行ってくると言って外にでていく。
ーー外はまだ寒いけど晴れていて気持ちいいなぁ。
リンランディアがニテアスの中央通りを歩いて行く。
通りの脇の花壇では寒さの中でも花の蕾が膨らみ花咲く時を待ちわびている。馬車が行きかい子どもたちが遊んでいる。ときおり妖精らしき小さな影が飛び回る。
楽しそうに歩いていく。
そよ吹く風は小波を追いかけ 蒼い木の葉の船は進む
神樹の子供達は 木の葉の船が大好きだ
船の名前を 当ててご覧よ
とても素敵な名前だよ
ダグリールリー ルルラー
ダグリールリー ルルラー
ダグリー ダグリー
その名は夜明け
ダグリールリー ルルラー
ダグリールリー ルルラー
ダグリー ダグリー そは夜明けだよ
『木の葉の船 作詞・作曲不明 エルウェラウタ民謡』
歌いながら歩いて行く。
精霊達が淡い光を放ちながらそのまわりを舞い踊る。
そうしているうちに一件の工房にたどり着いた。
ドアを開ける。
「おとうさ~ん」
リンの声がフィンゴネルを呼ぶ。
「おう、リンか。今日も見に来たのか。細工は見ていて楽しいか?」
「うん!」
フィンゴネルが問うとリンが手元をのぞきながら満面の笑顔でうなずいた。
職人達が作業してる様子や手元を覗いてはにこにことして飽きもせずに見て、時に職人たちと言葉を交わし、歌を歌い…。
リンにとって工房はお気に入りの場所だ。
工房内にいるだけで楽しくて毎日見ていてもいっこうに飽きない。
夕方になってもリンは元気いっぱいだ。
時折、歌いながら今日も工房で作業をみているリンをカレンが迎えに来た。
「リンー、お父さんも。そろそろ夕食の時間だから帰るわよ」
「おう、もうそんな時間か。よしそれじゃ今日の仕事はこれで終わりにするか。」
「「へい。親方」」
職人たちもフィンゴネルの声に反応し片付けを始める。
戸締まりをするとフィンゴネルはリンを肩車し、カレンと家路につく。
少し後ろからカレンが羨ましげにフィンゴネルを見るがすぐに追いついて横に並ぶ。
「リン、寒いからこのケープつけるのよ」
カレンの手が伸びてリンにケープをかけていく。
「あのね、精霊が踊って銀色の塊が伸びて曲がって形になっていくの。すっごくたのしい」
「そっか~。リンもやってみたい?」
「やれるようになりたいな。」
「うんうん。おとうさんもきっと喜ぶよ。ね?そうでしょう」
「そうだな。」
「ねぇリンー、今度おねえちゃんとお散歩いこうか」
「うん!いきたーい。おねえちゃん大好き」
それを聞いたカレンはニヤけそうになるのをぐっと堪えて素知らぬ顔で答える
「それじゃー、街の外の川の方にいってみようね」
二人の様子を見守りながらフィンゴネルも歩いて行く。
◆◆◆◆◆
「そうだ。おとうさん。あのね・・・」
「どうしたんだ?」
「リンの儀式の事なんだけど。おかあさんの代わりに私が行こうと思うの」
「どういうことだ?」
「おとうさんもずっと休みなしで働いてるし、おかあさんが1ヶ月も家を空けるのはどうかと思ってね。だから私が行ったほうがいいんじゃないかと思うの」
「そうだなぁ。帰ったらミゼルと相談してみるか」
「うん。そうして。その方が絶対いいと思うの」
「儀式におねえちゃんと行くの?」
意気込んでいたカレンの頭上からリンの声が降ってきた。
「その相談をしてるのよ。リンはおねえちゃんと一緒でもいい?」
「うん。いいよ」
(まずは第一関門通過ね。)
今はここまでとカレンも見切りをつけてまた雑談に戻っていった。
「おねえちゃん、おねえちゃん。一シギルはねヤジリの長さなんだよ!それでね、ヤジリ十二個分の長さが一ファロンなの」
「リンはえらいねぇ」
「えへへ。今日ね、おかあさんに教えてもらったんだ~」
「そっか~。じゃあリン、一エルファロンはいくつだかわかるかい?」
「えっとね…」
リンが指折り数えだす。
カレンはそれを微笑まし気に見ている。
「一ファロンがヤジリ十二個分で…えっと、矢の長さなんだから…えっと…」
リンが悩みだす。
「わかんないかな?一エルファロンは四百ファロン。一人前の弓使いが敵を倒せる長さの事だよ」
「もぅ~、わかってるもん。今いおうとしてたのに」
答えを言われてリンが拗ねる。
「あー、ごめんごめん」
そういいながらカレンはリンの頭を撫でる。
「おねえちゃんは一エルファロン飛ばせる?」
「もちろん飛ばせるよ。一エルファロン先のイノシシだって倒して見せるさ」
(ちょっと見栄だけど…いいよね?)
「おねえちゃん、すごい!」
「おねえちゃんはすごいんだぞ。リンに何かあったら必ず助けにいくからね」
「うん。ありがとう」
「おとうさんは助けてくれないのか?」
「ふふふ。おとうさんに助けがいるの?でもいいわ。ちゃんと助けるわよ」
「そうか。ふたりともいい子だ」
フィンの左手がカレンの頭をなでる。
「もう…。子供じゃないんだよ」
「はっはっは。そういうな。カレンはいつまでも大事な娘なんだから」
赤くなりながら黙り込むカレンの肩をフィンの手が包む込む。
もうそろそろ家につく頃だ。
ーーー
あまりにも本作主人公のリンくんの出番がないので
閑話にて出番をふやしてます。
それと同時に、日常風景を楽しんでいただければ。
この先の更新は短くて3~4日、長くて7~10日ほど頂くことになります。
ですので、週一更新ということにしておきたいと思います。
登場人物のまとめ
フィンゴネル フィン ニテアスに住む職人、親方
ミゼリエラ ミゼル フィンゴネルの妻、リンの祖母の妹
カレナリエル カレン フィンゴネル家の長女
リンランディア リン フィンゴネル家の養子、ミゼルの姉の孫、本作の主人公
次話、1/21 18:00 更新予定
ーー外はまだ寒いけど晴れていて気持ちいいなぁ。
リンランディアがニテアスの中央通りを歩いて行く。
通りの脇の花壇では寒さの中でも花の蕾が膨らみ花咲く時を待ちわびている。馬車が行きかい子どもたちが遊んでいる。ときおり妖精らしき小さな影が飛び回る。
楽しそうに歩いていく。
そよ吹く風は小波を追いかけ 蒼い木の葉の船は進む
神樹の子供達は 木の葉の船が大好きだ
船の名前を 当ててご覧よ
とても素敵な名前だよ
ダグリールリー ルルラー
ダグリールリー ルルラー
ダグリー ダグリー
その名は夜明け
ダグリールリー ルルラー
ダグリールリー ルルラー
ダグリー ダグリー そは夜明けだよ
『木の葉の船 作詞・作曲不明 エルウェラウタ民謡』
歌いながら歩いて行く。
精霊達が淡い光を放ちながらそのまわりを舞い踊る。
そうしているうちに一件の工房にたどり着いた。
ドアを開ける。
「おとうさ~ん」
リンの声がフィンゴネルを呼ぶ。
「おう、リンか。今日も見に来たのか。細工は見ていて楽しいか?」
「うん!」
フィンゴネルが問うとリンが手元をのぞきながら満面の笑顔でうなずいた。
職人達が作業してる様子や手元を覗いてはにこにことして飽きもせずに見て、時に職人たちと言葉を交わし、歌を歌い…。
リンにとって工房はお気に入りの場所だ。
工房内にいるだけで楽しくて毎日見ていてもいっこうに飽きない。
夕方になってもリンは元気いっぱいだ。
時折、歌いながら今日も工房で作業をみているリンをカレンが迎えに来た。
「リンー、お父さんも。そろそろ夕食の時間だから帰るわよ」
「おう、もうそんな時間か。よしそれじゃ今日の仕事はこれで終わりにするか。」
「「へい。親方」」
職人たちもフィンゴネルの声に反応し片付けを始める。
戸締まりをするとフィンゴネルはリンを肩車し、カレンと家路につく。
少し後ろからカレンが羨ましげにフィンゴネルを見るがすぐに追いついて横に並ぶ。
「リン、寒いからこのケープつけるのよ」
カレンの手が伸びてリンにケープをかけていく。
「あのね、精霊が踊って銀色の塊が伸びて曲がって形になっていくの。すっごくたのしい」
「そっか~。リンもやってみたい?」
「やれるようになりたいな。」
「うんうん。おとうさんもきっと喜ぶよ。ね?そうでしょう」
「そうだな。」
「ねぇリンー、今度おねえちゃんとお散歩いこうか」
「うん!いきたーい。おねえちゃん大好き」
それを聞いたカレンはニヤけそうになるのをぐっと堪えて素知らぬ顔で答える
「それじゃー、街の外の川の方にいってみようね」
二人の様子を見守りながらフィンゴネルも歩いて行く。
◆◆◆◆◆
「そうだ。おとうさん。あのね・・・」
「どうしたんだ?」
「リンの儀式の事なんだけど。おかあさんの代わりに私が行こうと思うの」
「どういうことだ?」
「おとうさんもずっと休みなしで働いてるし、おかあさんが1ヶ月も家を空けるのはどうかと思ってね。だから私が行ったほうがいいんじゃないかと思うの」
「そうだなぁ。帰ったらミゼルと相談してみるか」
「うん。そうして。その方が絶対いいと思うの」
「儀式におねえちゃんと行くの?」
意気込んでいたカレンの頭上からリンの声が降ってきた。
「その相談をしてるのよ。リンはおねえちゃんと一緒でもいい?」
「うん。いいよ」
(まずは第一関門通過ね。)
今はここまでとカレンも見切りをつけてまた雑談に戻っていった。
「おねえちゃん、おねえちゃん。一シギルはねヤジリの長さなんだよ!それでね、ヤジリ十二個分の長さが一ファロンなの」
「リンはえらいねぇ」
「えへへ。今日ね、おかあさんに教えてもらったんだ~」
「そっか~。じゃあリン、一エルファロンはいくつだかわかるかい?」
「えっとね…」
リンが指折り数えだす。
カレンはそれを微笑まし気に見ている。
「一ファロンがヤジリ十二個分で…えっと、矢の長さなんだから…えっと…」
リンが悩みだす。
「わかんないかな?一エルファロンは四百ファロン。一人前の弓使いが敵を倒せる長さの事だよ」
「もぅ~、わかってるもん。今いおうとしてたのに」
答えを言われてリンが拗ねる。
「あー、ごめんごめん」
そういいながらカレンはリンの頭を撫でる。
「おねえちゃんは一エルファロン飛ばせる?」
「もちろん飛ばせるよ。一エルファロン先のイノシシだって倒して見せるさ」
(ちょっと見栄だけど…いいよね?)
「おねえちゃん、すごい!」
「おねえちゃんはすごいんだぞ。リンに何かあったら必ず助けにいくからね」
「うん。ありがとう」
「おとうさんは助けてくれないのか?」
「ふふふ。おとうさんに助けがいるの?でもいいわ。ちゃんと助けるわよ」
「そうか。ふたりともいい子だ」
フィンの左手がカレンの頭をなでる。
「もう…。子供じゃないんだよ」
「はっはっは。そういうな。カレンはいつまでも大事な娘なんだから」
赤くなりながら黙り込むカレンの肩をフィンの手が包む込む。
もうそろそろ家につく頃だ。
ーーー
あまりにも本作主人公のリンくんの出番がないので
閑話にて出番をふやしてます。
それと同時に、日常風景を楽しんでいただければ。
この先の更新は短くて3~4日、長くて7~10日ほど頂くことになります。
ですので、週一更新ということにしておきたいと思います。
登場人物のまとめ
フィンゴネル フィン ニテアスに住む職人、親方
ミゼリエラ ミゼル フィンゴネルの妻、リンの祖母の妹
カレナリエル カレン フィンゴネル家の長女
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次話、1/21 18:00 更新予定
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