5 / 8
02
転換期
しおりを挟む(その言葉は、彼女から聞きたかったな)
正冶は、母からの仕送りをまだ続けていた。
「ねぇ、これどう?」
「うん、似合っているけど、こっちはどう?」
正冶は、仕事デートで、さおりとGRLS LOVE FACTORY というブランドでショッピングを
していた。彼氏用のものも、もう購入しており、時間はまだ十分に残されている。
「じゃーん。どう?」
「うん、似合ってるよ。」
「やっぱり、正にエスコートしてもらって正解☆あたしものすごく可愛くない!?」
そして、ショッピングはお客さんの満足行く結果で、さおりは、正をホテルの高級ランチ
に誘った。
「ねぇ、、正、この後、どう?」
(来た・・・)
「今日は楽しかったよ。」
知らない不利をしてみるが、効果はなさそうだ。
「解ってるでしょう?もう、部屋は押さえてあるの。」
チラリ。値踏み交渉する視線。
「俺とそんなことしたら、彼氏に知られたらまずいよ?」
「まぁ、正が欲しいんだけどね。私のものになりなよ、確かに仕事続けられないけど、穴埋
めくらいしてあげる!」
「実においしい・・・」
(悪い話じゃない。けど。)
正冶は、如愛に受けた施しの時と比べてみる。
(この子も、此のままじゃ、お店来なくなるかもな・・・)
こういうときほど、男女の駆け引きに強くないと、ホストとしてやっていけない。
時計を気にする。まだ確かに夕暮れ時には時間は早い。
聞いていなかったかのように、食事をしたいが、相手は客だ、下手にあしらえない。
「・・・わかったわ、荷物、部屋まで運んでよね、それだけでいいよ、もう。」
(・・・・)
やばいな。
そんな事を言っているが、諦めたようには見えない。
「最後に言っておくよ、僕は仕事、辞めるつもりはないからね。君との付き合いも、お客さんと
して、大切にするけど、プライベートは、お願いですから、ノータッチで。」
怒らせてしまったようだが、大抵のこういうケースは、俺で収まる。
「まさかね、正って、そんなにも女なれしているようでまだなの?」
部屋まで荷物を運び、去ろうとしたとき、後ろから抱きつかれた。
「そう見える?]
一瞬。子守唄を歌う如愛が頭をよぎる。
「今日は、やっぱりのらない気分なんだ、すまない。」
美味しい話ではあるが、さおりを払いのける。
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。
王妃そっちのけの王様は二人目の側室を娶る
家紋武範
恋愛
王妃は自分の人生を憂いていた。国王が王子の時代、彼が六歳、自分は五歳で婚約したものの、顔合わせする度に喧嘩。
しかし王妃はひそかに彼を愛していたのだ。
仲が最悪のまま二人は結婚し、結婚生活が始まるが当然国王は王妃の部屋に来ることはない。
そればかりか国王は側室を持ち、さらに二人目の側室を王宮に迎え入れたのだった。
完結 「愛が重い」と言われたので尽くすのを全部止めたところ
音爽(ネソウ)
恋愛
アルミロ・ルファーノ伯爵令息は身体が弱くいつも臥せっていた。財があっても自由がないと嘆く。
だが、そんな彼を幼少期から知る婚約者ニーナ・ガーナインは献身的につくした。
相思相愛で結ばれたはずが健気に尽くす彼女を疎ましく感じる相手。
どんな無茶な要望にも応えていたはずが裏切られることになる。
貴方なんて大嫌い
ララ愛
恋愛
婚約をして5年目でそろそろ結婚の準備の予定だったのに貴方は最近どこかの令嬢と
いつも一緒で私の存在はなんだろう・・・2人はむつまじく愛し合っているとみんなが言っている
それなら私はもういいです・・・貴方なんて大嫌い
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる