4 / 14
04
愛の惑星で。
しおりを挟むパッ。ステージに明かりがつき、少女が純白のワンピース姿で登場した。
その少女の姿、眩し過ぎて・・・
(僕はどうしてしまったんだろう)
誠一の方に気づき、小雪が手を振る。
会場はこじんまりとしていて皆小雪のほうを見ている。
(なんだか暖かい・・・)
会場の雰囲気に心地よさを感じる誠一。
「皆様、本日は貴重な時間を此処、わたくし木下小雪の愛のチャリティーコンサート、「愛の家」に来てくださりありがとうございます!」
ワァァァーッ
沸きあがる歓声。
気づかずに誠一まで拍手をしていた。
(すごいな・・・、何だ、有名なのか?)
「皆様、一人ひとり、各々にそれぞれの道があって・・。その中で苦しみ、悲しみ、いえ、時には寂しさ、抱え、私達は此の星で共に生きております。でも、それと同じ程の喜びも経験して・・。どうか、自分だけでなく、他の人を思いやる心、どんな時も、どんなに苦しくても持ち続けてください。どうかどんな絶望の淵に立たされても、愛する人と分かち合い、乗り越えられるよう・・。わたくしの歌が、皆様の輝く勇気になれる、道標になれるよう・・・。祈りを込めて歌いたいと思います。どうぞ、わたくしに皆様達のために歌わせてください、私の「愛」の歌をー!!」
ワァァァッー!!!!
誠一はその場に立ち竦み、静かに彼女の歌を全身全霊で聴いた。
そして静かに涙を流したー。
(君はなんて美しい素晴らしい女性なんだ!!)
私達は 一人じゃない
同じ 触れ合える 手と手
見つめ合える 瞳と瞳 持っている
どうか忘れないで 皆 此の 愛の惑星で生きている
時に 涙 流そうとも それは 明日へと翔ける 虹にもなれる
そう きっと・・・
ステージでは小雪が 一生懸命心を込めて歌っている
(君を・・・守りたい!!)
その小雪を見るまなざしは、崇拝と賞賛を含んでいたー。
0
あなたにおすすめの小説
不機嫌な侯爵様に、その献身は届かない
翠月 瑠々奈
恋愛
サルコベリア侯爵夫人は、夫の言動に違和感を覚え始める。
始めは夜会での振る舞いからだった。
それがさらに明らかになっていく。
機嫌が悪ければ、それを周りに隠さず察して動いてもらおうとし、愚痴を言ったら同調してもらおうとするのは、まるで子どものよう。
おまけに自分より格下だと思えば強気に出る。
そんな夫から、とある仕事を押し付けられたところ──?
完結 愚王の側妃として嫁ぐはずの姉が逃げました
らむ
恋愛
とある国に食欲に色欲に娯楽に遊び呆け果てには金にもがめついと噂の、見た目も醜い王がいる。
そんな愚王の側妃として嫁ぐのは姉のはずだったのに、失踪したために代わりに嫁ぐことになった妹の私。
しかしいざ対面してみると、なんだか噂とは違うような…
完結決定済み
悪意には悪意で
12時のトキノカネ
恋愛
私の不幸はあの女の所為?今まで穏やかだった日常。それを壊す自称ヒロイン女。そしてそのいかれた女に悪役令嬢に指定されたミリ。ありがちな悪役令嬢ものです。
私を悪意を持って貶めようとするならば、私もあなたに同じ悪意を向けましょう。
ぶち切れ気味の公爵令嬢の一幕です。
愛しの第一王子殿下
みつまめ つぼみ
恋愛
公爵令嬢アリシアは15歳。三年前に魔王討伐に出かけたゴルテンファル王国の第一王子クラウス一行の帰りを待ちわびていた。
そして帰ってきたクラウス王子は、仲間の訃報を口にし、それと同時に同行していた聖女との婚姻を告げる。
クラウスとの婚約を破棄されたアリシアは、言い寄ってくる第二王子マティアスの手から逃れようと、国外脱出を図るのだった。
そんなアリシアを手助けするフードを目深に被った旅の戦士エドガー。彼とアリシアの逃避行が、今始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる