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男の影 ☆
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「可愛いね、ハニー。こっちを向いて?」
抗えずにのろのろと顔を向ける。
唇が重なり、躊躇いもなく侵入して来る舌を躊躇いもなく受け入れた。
舌を絡め取られながら胸を好き勝手にまさぐられているのに、嫌じゃない。
自分はこんなにもふしだらだったなんて知らなかった。知りたくもなかった。
だけど男が与えてくれる、愛し合う恋人同士がするような情熱的で甘やかな口づけに快さを感じてしまっている。
男自身が最初に申告したように傷ついたメルディアナにつけ込んで、『可愛いハニー』だなんて呼ぶせいだ。
だから、愛されていると錯覚してしまう。
「口づけに応えるのも上手になったね。いい子だ」
愛おしそうに褒められ、喉がわずかに喘ぐ。
言葉を発しようと口を開き、けれど何を言えば良いのか分からなくて、熱に浮かされた荒い呼吸だけが変わりにこぼれた。
息を、思考を落ち着かせたくても、いつの間にかしっとりと汗ばむ肌を明確に伝う男の指の動きが邪魔をする。
無遠慮に這いずり回るそれを、拒めなかった。
「ふ、ぁ……っ!」
心臓が激しく高鳴る。
男の指が気まぐれに円を描きながら頂上へ向かう。白い肌を薄桃色に彩る部分をなぞり、メルディアナは先程少し触れられただけで強い刺激を受けた"その部分"に触れられることを自ずと期待してしまっていた。
そうして、気がついてしまった。
男はわざと、ぷっくりと硬く膨らんだ先端の尖りに触れることを避けている。
「ん……っ。ぁ、は……」
偶然でも触れて欲しい。
でも、そんなはしたないことをねだれるはずもなかった。
理性と本能とで板挟みになるなんて生まれて初めてで、その葛藤がさらにそれぞれの言い分を正当化しようとして荒れ狂う。
慣れているであろう男に気がついて欲しい。
自らの中でそう結論づけ、メルディアナは華奢なその身を捩らせた。
指が、手のひらが、触れそうで触れないことがじれったくてもどかしい。
「だ、め……こんなの、だめ……」
男に対してか、あるいは求めはじめている自分に対してか、分からずに首を振って否定する。
侍女が綺麗に結い上げてくれた髪が崩れ、たわんでいるらしい。耳にかかる髪の量が悟らせた。
淑女に相応しい装いに整えた髪が、ドレスが、男の行動によって全て崩れて行く。それはリチャードとの関係も誤魔化せないほど壊れている象徴にも思えた。
でも、のぞく首筋は、開かれた胸元は、メルディアナの隙ではないと言えるのだろうか。
表面を取り繕うことでしか関係を継続できない婚約者の望むことをした結果、男に首筋に口づけられ、耳元に甘い言葉を囁かれ、肌に触れられ、こんなにも簡単に綻んでいる。
「ねえ可愛いハニー。今この場で他の男の話などしたくはないし、君の愛らしい声がその名を呼ぶことも聞きたくはないから首を振って答えて」
そう言って男の手が髪飾りに触れた。
「君の蕩けそうに柔らかな蜂蜜色の髪を結っているガーネットのアクセサリー、これは君の婚約者に贈られたもの?」
メルディアナはゆっくりと頷く。
ドレスと共にリチャードが贈ってくれたのだ。
でも――好みではないデザインのドレスと合わせる為の髪飾りもやっぱり、好みではなかった。
「でも君には、このガーネットの赤は主張が強すぎて似合わないよ」
冷ややかな声と共に、解かれた長い髪がはらりと肩を滑り落ちる。それから固いものが床に落ちるような音がした。
考える間でもない。
メルディアナから髪飾りを外し、男はそのまま落としたのだ。
繊細な細工を施した髪飾りは固い床に叩きつけられて壊れてしまったかもしれない。ドレスや髪飾りを、メルディアナの為に心を込めて製作してくれたであろう職人たちの働きには感謝している。その美しさを心から純粋に喜べなくて申し訳ないと思う。
だけど薄情なことに、リチャードへの罪悪感は微塵も湧かなかった。
それよりも髪で隠されたうなじや首筋に男が唇を寄せることはもうないのだと、その事実をひどく残念に思う。
「ああ、ほら。可愛い果実もツンと尖って来た。ハニーはどうされるのがいちばん気持ち良いかな。教えて?」
「知らない、そ、んな……の……。知らない……っ!」
「そういえば婚約者とは口づけさえしていなかったんだったね。それなら僕と一緒に、君の気持ちいいことをたくさん探そう」
男の指が尖りを捕らえてふくらみへと押し込む。
ようやく触れられた歓喜がメルディアナを満たした。もっと、もっと、と心がねだる。いけないことだと分かっていながら、深く溺れたいと求めてしまう。
「ハニー、これはどう? 好き?」
短く切り揃えられた爪が先端を優しく引っかけば、背筋がぞくぞくとした。
今度はこれ、と先程もされたように指先で弾かれると、やはり身体が波打った。そのまま指でくすぐるように転がされるとお腹の奥が切なくなり、親指と人差し指でつまんで扱かれると身体の奥深い場所から何かが溢れそうになる。
「ん、っう……。や……!」
どんなに堪えようとしても、何をされたって声が出てしまう。
鼻にかかった甘えた声は自分のものとは思えないほど遠くに聞こえた。冷たいドアに懸命に縋りつき、全身に回った熱を冷まそうとしてもだめだった。なす術もなく、男の手指に翻弄される。
「灯りを消して待ち構えていたのは失敗だったな。君のこの、愛らしい果実の本当の色が分からない。きっと、透き通るような色白の肌によく映える可愛い桃色だとは思うけど」
「あっ、ぁ、ふぁ……」
「たくさん啼いて可愛いね。いちばん気持ち良い愛撫で初めての絶頂を迎えさせてあげたいけど……吸われたり舐められたりする方がハニーは好きかな?」
これ以上の何かをされたら壊れてしまう。
ずっと触れずにいた反動が来ているかのように、男はひたすら尖りへの愛撫を続けた。
「ハニーはどうされるのがいちばん良かった?」
最初にした時よりも時間をかけて執拗になった愛撫を繰り返されたところで、メルディアナは言葉を発せられなかった。
身体中に広がって、今にも弾けてしまいそうな快楽を少しでも身体の外に逃そうと甘い声で啼く。
「ああ本当に可愛いな。このまま、君の好きなように達してみせて」
「ふ、あ……っ! あ……っ! あ、ぁあ……!」
達していいと導かれるままに力を失って弛緩するメルディアナの腰を、男の手が支えて引き寄せた。
――まさか。
女性に起こりうる最悪な可能性が脳裏をよぎり、悲鳴ともしれない鋭い息が唇からこぼれる。
「純潔は奪わないよ。だけど……ごめんね、男の欲を君の身体で吐き出させて」
それで、終わるから。
最後に囁かれた言葉が、終わりが近づいていることを教える。
男が満足したら解放されるのだ。
はしたなく腰を突き出すような体勢で、メルディアナは激しい呼吸を繰り返す。ドレスの裾をたくし上げられているのが分かっても、どうしようもなかった。
あと少しで終わる。
自分に言い聞かせる度に胸の中にわだかまるものがあり、それが何なのか、考えたくなかった。
抗えずにのろのろと顔を向ける。
唇が重なり、躊躇いもなく侵入して来る舌を躊躇いもなく受け入れた。
舌を絡め取られながら胸を好き勝手にまさぐられているのに、嫌じゃない。
自分はこんなにもふしだらだったなんて知らなかった。知りたくもなかった。
だけど男が与えてくれる、愛し合う恋人同士がするような情熱的で甘やかな口づけに快さを感じてしまっている。
男自身が最初に申告したように傷ついたメルディアナにつけ込んで、『可愛いハニー』だなんて呼ぶせいだ。
だから、愛されていると錯覚してしまう。
「口づけに応えるのも上手になったね。いい子だ」
愛おしそうに褒められ、喉がわずかに喘ぐ。
言葉を発しようと口を開き、けれど何を言えば良いのか分からなくて、熱に浮かされた荒い呼吸だけが変わりにこぼれた。
息を、思考を落ち着かせたくても、いつの間にかしっとりと汗ばむ肌を明確に伝う男の指の動きが邪魔をする。
無遠慮に這いずり回るそれを、拒めなかった。
「ふ、ぁ……っ!」
心臓が激しく高鳴る。
男の指が気まぐれに円を描きながら頂上へ向かう。白い肌を薄桃色に彩る部分をなぞり、メルディアナは先程少し触れられただけで強い刺激を受けた"その部分"に触れられることを自ずと期待してしまっていた。
そうして、気がついてしまった。
男はわざと、ぷっくりと硬く膨らんだ先端の尖りに触れることを避けている。
「ん……っ。ぁ、は……」
偶然でも触れて欲しい。
でも、そんなはしたないことをねだれるはずもなかった。
理性と本能とで板挟みになるなんて生まれて初めてで、その葛藤がさらにそれぞれの言い分を正当化しようとして荒れ狂う。
慣れているであろう男に気がついて欲しい。
自らの中でそう結論づけ、メルディアナは華奢なその身を捩らせた。
指が、手のひらが、触れそうで触れないことがじれったくてもどかしい。
「だ、め……こんなの、だめ……」
男に対してか、あるいは求めはじめている自分に対してか、分からずに首を振って否定する。
侍女が綺麗に結い上げてくれた髪が崩れ、たわんでいるらしい。耳にかかる髪の量が悟らせた。
淑女に相応しい装いに整えた髪が、ドレスが、男の行動によって全て崩れて行く。それはリチャードとの関係も誤魔化せないほど壊れている象徴にも思えた。
でも、のぞく首筋は、開かれた胸元は、メルディアナの隙ではないと言えるのだろうか。
表面を取り繕うことでしか関係を継続できない婚約者の望むことをした結果、男に首筋に口づけられ、耳元に甘い言葉を囁かれ、肌に触れられ、こんなにも簡単に綻んでいる。
「ねえ可愛いハニー。今この場で他の男の話などしたくはないし、君の愛らしい声がその名を呼ぶことも聞きたくはないから首を振って答えて」
そう言って男の手が髪飾りに触れた。
「君の蕩けそうに柔らかな蜂蜜色の髪を結っているガーネットのアクセサリー、これは君の婚約者に贈られたもの?」
メルディアナはゆっくりと頷く。
ドレスと共にリチャードが贈ってくれたのだ。
でも――好みではないデザインのドレスと合わせる為の髪飾りもやっぱり、好みではなかった。
「でも君には、このガーネットの赤は主張が強すぎて似合わないよ」
冷ややかな声と共に、解かれた長い髪がはらりと肩を滑り落ちる。それから固いものが床に落ちるような音がした。
考える間でもない。
メルディアナから髪飾りを外し、男はそのまま落としたのだ。
繊細な細工を施した髪飾りは固い床に叩きつけられて壊れてしまったかもしれない。ドレスや髪飾りを、メルディアナの為に心を込めて製作してくれたであろう職人たちの働きには感謝している。その美しさを心から純粋に喜べなくて申し訳ないと思う。
だけど薄情なことに、リチャードへの罪悪感は微塵も湧かなかった。
それよりも髪で隠されたうなじや首筋に男が唇を寄せることはもうないのだと、その事実をひどく残念に思う。
「ああ、ほら。可愛い果実もツンと尖って来た。ハニーはどうされるのがいちばん気持ち良いかな。教えて?」
「知らない、そ、んな……の……。知らない……っ!」
「そういえば婚約者とは口づけさえしていなかったんだったね。それなら僕と一緒に、君の気持ちいいことをたくさん探そう」
男の指が尖りを捕らえてふくらみへと押し込む。
ようやく触れられた歓喜がメルディアナを満たした。もっと、もっと、と心がねだる。いけないことだと分かっていながら、深く溺れたいと求めてしまう。
「ハニー、これはどう? 好き?」
短く切り揃えられた爪が先端を優しく引っかけば、背筋がぞくぞくとした。
今度はこれ、と先程もされたように指先で弾かれると、やはり身体が波打った。そのまま指でくすぐるように転がされるとお腹の奥が切なくなり、親指と人差し指でつまんで扱かれると身体の奥深い場所から何かが溢れそうになる。
「ん、っう……。や……!」
どんなに堪えようとしても、何をされたって声が出てしまう。
鼻にかかった甘えた声は自分のものとは思えないほど遠くに聞こえた。冷たいドアに懸命に縋りつき、全身に回った熱を冷まそうとしてもだめだった。なす術もなく、男の手指に翻弄される。
「灯りを消して待ち構えていたのは失敗だったな。君のこの、愛らしい果実の本当の色が分からない。きっと、透き通るような色白の肌によく映える可愛い桃色だとは思うけど」
「あっ、ぁ、ふぁ……」
「たくさん啼いて可愛いね。いちばん気持ち良い愛撫で初めての絶頂を迎えさせてあげたいけど……吸われたり舐められたりする方がハニーは好きかな?」
これ以上の何かをされたら壊れてしまう。
ずっと触れずにいた反動が来ているかのように、男はひたすら尖りへの愛撫を続けた。
「ハニーはどうされるのがいちばん良かった?」
最初にした時よりも時間をかけて執拗になった愛撫を繰り返されたところで、メルディアナは言葉を発せられなかった。
身体中に広がって、今にも弾けてしまいそうな快楽を少しでも身体の外に逃そうと甘い声で啼く。
「ああ本当に可愛いな。このまま、君の好きなように達してみせて」
「ふ、あ……っ! あ……っ! あ、ぁあ……!」
達していいと導かれるままに力を失って弛緩するメルディアナの腰を、男の手が支えて引き寄せた。
――まさか。
女性に起こりうる最悪な可能性が脳裏をよぎり、悲鳴ともしれない鋭い息が唇からこぼれる。
「純潔は奪わないよ。だけど……ごめんね、男の欲を君の身体で吐き出させて」
それで、終わるから。
最後に囁かれた言葉が、終わりが近づいていることを教える。
男が満足したら解放されるのだ。
はしたなく腰を突き出すような体勢で、メルディアナは激しい呼吸を繰り返す。ドレスの裾をたくし上げられているのが分かっても、どうしようもなかった。
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