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二周目
初めて ☆
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「あ……。ぁ――!」
身体そのものは、経験がないから知らない。
けれどこの身体に収められた魂は、それをよく知っている。
暗闇の中で、視覚以外の感覚で懸命に求めた。
そして今、白日の下で視覚も含めた感覚全てでまた、求めている。 固く閉じられた蜜壺が、鈍い痛みを伴いながらたった一人を受け入れて行く。
「ジェラルド、様……ぁ……っ」
おそらくは経験がなければ、ルーカスからの求婚の受け止め方も違っていたように思う。
でもエリアーヌはすでに知ってしまった。知る前には二度と戻れない。
ルーカスでも、他の誰かだとしても、自分の中にジェラルド以外を受け入れることは絶対にできなかった。
「ぁっ、ぁ……っふ」
濡れた親指が蜜を塗り広げるように突起を転がす。
蜜壺はより深くジェラルドの指を受け入れようと蠕動し、重く濡れた水音をたてながら新たな蜜をこぼした。
「ここが好きなのも、ちゃんと覚えているよ」
「ひぁっ!」
突起の裏側のざらついた場所を擦られてエリアーヌの腰が跳ねる。
「あ、ぁ……っ。そこ……っ!」
「可愛いね」
「気持ち、ぃ……。あっ、ぁ、ぁ」
すでに指一本では物足りない。
「ジェラルド様、欲し……」
「初めてだから少しずつだよ」
指が一本増やされて蜜壺が歓喜にうごめく。
圧迫感を得ながらも咥え込んだ指を甘噛みするように食んだ。
「大丈夫、だから……ジェラルド様で、私の中をいっぱいにして下さい……」
ねだればさらに指が挿入された。
「君の可愛いおねだりは聞いてあげたくなるからずるいな」
「だって欲し……。好き……ジェラルド様、好き……」
「好きだよ、エリアーヌ」
多分、今日はエリアーヌが口づけをしたい気持ちを優先してくれている気がする。
縋りつく腕にわずかに力を込めるとジェラルドは身を屈め、唇を重ねた。口を薄く開けば舌が差し込まれ、絡み合う。その間もジェラルドの指は窮屈な隘路を押し広げるよう、ゆっくりと抜き差しを繰り返した。
「ん……。んっ、ふぁ……っ」
下肢が熱い。
心と記憶に引きずられた胎内でも快楽を得て激しく昂っている。
「ふ……っ。ぁっ、んん――!」
きゅ、と蜜壺が引き絞られた。
精をねだり、うねる。
「ぁ――」
唇と指とがエリアーヌから離れた。途端に寂寥感が胸に広がる。でも離れたのは、次の動作に移る為だ。
「少しの間だけ、いい子で待っていて」
頷いておとなしく待つ。
ジェラルドがネクタイを緩め、シャツを脱げばしなやかな筋肉のついた上半身が露わになった。
「あ……」
エリアーヌは頬を赤らめて咄嗟に横を向いた。
当たり前のことだけれど、肌を曝すのはエリアーヌだけではないのだ。
「別に見ていても良かったのに」
「――いじわる」
「エリアーヌに見られて困るほど貧相な身体じゃないよ」
それでも全ての衣服を脱いだのか、ジェラルドはエリアーヌの細い両足を開かせながらその間に身体を割り込ませた。
しとどに濡れた秘裂に熱く重いものが押し当てられ、鋭く息を呑む。再びジェラルドの首に両手を回した。触れ合う素肌同士が馴染んで、もう一つになったような気持になる。
「力を抜いていて」
「はい……」
つるりとした先端が、少しずつ挿入されて行く。
圧迫感は指の比ではなかったけれど、一つに繋がる幸福感がそれ以上にエリアーヌを満たす。ゆっくりと綻びながら硬く大きな熱杭を呑み込んだ。
「あ……。ん……っ」
「もうすぐ、全部入るから」
ジェラルドの言葉と共に熱杭の先端が、エリアーヌの奥深くに当たった。
「ひぁ……っ!」
たちまち甘やかな痺れがエリアーヌの身体中に広がる。
抽送運動がはじまれば、大きく張り出した先端とくびれた部分とで媚肉を抉られてエリアーヌを喘がせた。
「あっ、あぁっ、あ……っ!」
突き上げられる度に弾むふくらみが包み込まれ、乳首を捏ねられる。
「や、それ、一緒にしちゃ……っ、だめ……」
「エリアーヌの身体はだめだって言ってないよ」
「ぁっ、ぁっ、だめなの……ご存じなのに……っ」
「気持ち良すぎてだめになっちゃうね」
「やっぱり、ジェラルド様……分かって、て……っ」
「もちろんちゃんと分かっているよ」
啼きながら抗議してもジェラルドはやめてくれない。
やめて欲しくないことを分かっているからだ。
でも、気持ち良すぎて本当にだめになってしまう。
「あ、あ……! ジェラルド様の、いじわる……。前は、そんな……いじわるじゃなかった、です……」
「可愛いね」
愛おしいと言わんばかりの表情で言われたって騙されない。
そう思うのに、エリアーヌの身体は勝手に絆されて快楽を次々と拾ってしまう。
「あっ、ふあぁっ!」
膝裏を支えて持ち上げられると腰が浮く。滑らかに奥を穿たれ、エリアーヌは啼き声をあげた。
「エリアーヌ……いいよ、気持ちが良い」
「私、も……っ」
何度目か分からない口づけを交わす。
濡れた粘膜同士の接触であがる水音が二つ、まだ陽の光が差し込む部屋に響いた。繋がっている時にする口づけは、ひときわ気持ちが良かった。
「ぁ……んぅ……っ」
華奢な腰ごとうねる。
気持ち良くて、何も考えられない。
欲しいと望む心のまま身体が勝手に動いていた。
「だめ……ジェラルド様……。あ、あっ、あああぁ――!」
「エリアーヌ……!」
抱き込まれ、深く重なる身体の奥へと熱い体液が幾度も叩きつけられる。
その熱は、ようやく一つになった実感をエリアーヌに与えてくれた。
「ん……」
「起きた?」
目を覚ますとジェラルドが顔をのぞき込んでいるのが見えた。
その向こうに見える部屋の様子はわずかに薄暗い。経緯を考えれば陽が落ちてしまったのも当然のことではあるのだけれど。
「ごめんね。さすがに調子に乗りすぎてしまった」
口移しで冷たい果実水が喉に注がれる。
冷たさに心地良さを感じながら、エリアーヌはぼんやりとした記憶を辿った。
(私……ジェラルド様と、たくさん……)
そう。
だめって言ったのに、あの後もたくさん、した。
「知らない、です」
恥ずかしくてシーツを頭から被る。
「ずっと見たかったエリアーヌがあまりにも可愛かったから、つい。抑えが効かなくなって」
「――知らないです」
機嫌を取るようにシーツごと頭を引き寄せられた。
本当に怒っているわけでもなく、エリアーヌは視線を上げてジェラルドを見つめる。
「どっちにしろ今日中には帰してあげられないから、まだいいかな」
ジェラルドが何度もしたがるなんて、知らなかった。
「心配したのよ、エリー」
「本当にごめんなさい、お姉様」
エリアーヌが眠っている間にジェラルドがオーベルハーク侯爵家に連絡を入れていたらしい。屋敷に戻ったのは結局、翌日の午前中になった。
それでも心配してくれていた様子のイザベルに、エリアーヌは心の底から申し訳なく思って頭を深く下げた。
「エリーが元気になったなら本当に良かった。殿下も……エリーをお願いします」
「分かっている」
「お姉様?」
イザベルとジェラルドのやりとりに引っかかりを覚えるも、二人はそれ以上何も言わなかった。
そして――さらに翌日、イザベルは書き置きを残して家を出て行ってしまったのだ。
----------
前回に続いて今回も途中で切れていた分の加筆をしてあります。
このような体たらくにも拘わらず、ご覧になって下さる方、いいねやエールで応援して下さる方の存在を感じ、とても励みになっています。ありがとうございました!
次回からジェラルド視点になります(多分そんなに長くはならないはず……)
どうぞよろしくお付き合いいただければ嬉しいです。
身体そのものは、経験がないから知らない。
けれどこの身体に収められた魂は、それをよく知っている。
暗闇の中で、視覚以外の感覚で懸命に求めた。
そして今、白日の下で視覚も含めた感覚全てでまた、求めている。 固く閉じられた蜜壺が、鈍い痛みを伴いながらたった一人を受け入れて行く。
「ジェラルド、様……ぁ……っ」
おそらくは経験がなければ、ルーカスからの求婚の受け止め方も違っていたように思う。
でもエリアーヌはすでに知ってしまった。知る前には二度と戻れない。
ルーカスでも、他の誰かだとしても、自分の中にジェラルド以外を受け入れることは絶対にできなかった。
「ぁっ、ぁ……っふ」
濡れた親指が蜜を塗り広げるように突起を転がす。
蜜壺はより深くジェラルドの指を受け入れようと蠕動し、重く濡れた水音をたてながら新たな蜜をこぼした。
「ここが好きなのも、ちゃんと覚えているよ」
「ひぁっ!」
突起の裏側のざらついた場所を擦られてエリアーヌの腰が跳ねる。
「あ、ぁ……っ。そこ……っ!」
「可愛いね」
「気持ち、ぃ……。あっ、ぁ、ぁ」
すでに指一本では物足りない。
「ジェラルド様、欲し……」
「初めてだから少しずつだよ」
指が一本増やされて蜜壺が歓喜にうごめく。
圧迫感を得ながらも咥え込んだ指を甘噛みするように食んだ。
「大丈夫、だから……ジェラルド様で、私の中をいっぱいにして下さい……」
ねだればさらに指が挿入された。
「君の可愛いおねだりは聞いてあげたくなるからずるいな」
「だって欲し……。好き……ジェラルド様、好き……」
「好きだよ、エリアーヌ」
多分、今日はエリアーヌが口づけをしたい気持ちを優先してくれている気がする。
縋りつく腕にわずかに力を込めるとジェラルドは身を屈め、唇を重ねた。口を薄く開けば舌が差し込まれ、絡み合う。その間もジェラルドの指は窮屈な隘路を押し広げるよう、ゆっくりと抜き差しを繰り返した。
「ん……。んっ、ふぁ……っ」
下肢が熱い。
心と記憶に引きずられた胎内でも快楽を得て激しく昂っている。
「ふ……っ。ぁっ、んん――!」
きゅ、と蜜壺が引き絞られた。
精をねだり、うねる。
「ぁ――」
唇と指とがエリアーヌから離れた。途端に寂寥感が胸に広がる。でも離れたのは、次の動作に移る為だ。
「少しの間だけ、いい子で待っていて」
頷いておとなしく待つ。
ジェラルドがネクタイを緩め、シャツを脱げばしなやかな筋肉のついた上半身が露わになった。
「あ……」
エリアーヌは頬を赤らめて咄嗟に横を向いた。
当たり前のことだけれど、肌を曝すのはエリアーヌだけではないのだ。
「別に見ていても良かったのに」
「――いじわる」
「エリアーヌに見られて困るほど貧相な身体じゃないよ」
それでも全ての衣服を脱いだのか、ジェラルドはエリアーヌの細い両足を開かせながらその間に身体を割り込ませた。
しとどに濡れた秘裂に熱く重いものが押し当てられ、鋭く息を呑む。再びジェラルドの首に両手を回した。触れ合う素肌同士が馴染んで、もう一つになったような気持になる。
「力を抜いていて」
「はい……」
つるりとした先端が、少しずつ挿入されて行く。
圧迫感は指の比ではなかったけれど、一つに繋がる幸福感がそれ以上にエリアーヌを満たす。ゆっくりと綻びながら硬く大きな熱杭を呑み込んだ。
「あ……。ん……っ」
「もうすぐ、全部入るから」
ジェラルドの言葉と共に熱杭の先端が、エリアーヌの奥深くに当たった。
「ひぁ……っ!」
たちまち甘やかな痺れがエリアーヌの身体中に広がる。
抽送運動がはじまれば、大きく張り出した先端とくびれた部分とで媚肉を抉られてエリアーヌを喘がせた。
「あっ、あぁっ、あ……っ!」
突き上げられる度に弾むふくらみが包み込まれ、乳首を捏ねられる。
「や、それ、一緒にしちゃ……っ、だめ……」
「エリアーヌの身体はだめだって言ってないよ」
「ぁっ、ぁっ、だめなの……ご存じなのに……っ」
「気持ち良すぎてだめになっちゃうね」
「やっぱり、ジェラルド様……分かって、て……っ」
「もちろんちゃんと分かっているよ」
啼きながら抗議してもジェラルドはやめてくれない。
やめて欲しくないことを分かっているからだ。
でも、気持ち良すぎて本当にだめになってしまう。
「あ、あ……! ジェラルド様の、いじわる……。前は、そんな……いじわるじゃなかった、です……」
「可愛いね」
愛おしいと言わんばかりの表情で言われたって騙されない。
そう思うのに、エリアーヌの身体は勝手に絆されて快楽を次々と拾ってしまう。
「あっ、ふあぁっ!」
膝裏を支えて持ち上げられると腰が浮く。滑らかに奥を穿たれ、エリアーヌは啼き声をあげた。
「エリアーヌ……いいよ、気持ちが良い」
「私、も……っ」
何度目か分からない口づけを交わす。
濡れた粘膜同士の接触であがる水音が二つ、まだ陽の光が差し込む部屋に響いた。繋がっている時にする口づけは、ひときわ気持ちが良かった。
「ぁ……んぅ……っ」
華奢な腰ごとうねる。
気持ち良くて、何も考えられない。
欲しいと望む心のまま身体が勝手に動いていた。
「だめ……ジェラルド様……。あ、あっ、あああぁ――!」
「エリアーヌ……!」
抱き込まれ、深く重なる身体の奥へと熱い体液が幾度も叩きつけられる。
その熱は、ようやく一つになった実感をエリアーヌに与えてくれた。
「ん……」
「起きた?」
目を覚ますとジェラルドが顔をのぞき込んでいるのが見えた。
その向こうに見える部屋の様子はわずかに薄暗い。経緯を考えれば陽が落ちてしまったのも当然のことではあるのだけれど。
「ごめんね。さすがに調子に乗りすぎてしまった」
口移しで冷たい果実水が喉に注がれる。
冷たさに心地良さを感じながら、エリアーヌはぼんやりとした記憶を辿った。
(私……ジェラルド様と、たくさん……)
そう。
だめって言ったのに、あの後もたくさん、した。
「知らない、です」
恥ずかしくてシーツを頭から被る。
「ずっと見たかったエリアーヌがあまりにも可愛かったから、つい。抑えが効かなくなって」
「――知らないです」
機嫌を取るようにシーツごと頭を引き寄せられた。
本当に怒っているわけでもなく、エリアーヌは視線を上げてジェラルドを見つめる。
「どっちにしろ今日中には帰してあげられないから、まだいいかな」
ジェラルドが何度もしたがるなんて、知らなかった。
「心配したのよ、エリー」
「本当にごめんなさい、お姉様」
エリアーヌが眠っている間にジェラルドがオーベルハーク侯爵家に連絡を入れていたらしい。屋敷に戻ったのは結局、翌日の午前中になった。
それでも心配してくれていた様子のイザベルに、エリアーヌは心の底から申し訳なく思って頭を深く下げた。
「エリーが元気になったなら本当に良かった。殿下も……エリーをお願いします」
「分かっている」
「お姉様?」
イザベルとジェラルドのやりとりに引っかかりを覚えるも、二人はそれ以上何も言わなかった。
そして――さらに翌日、イザベルは書き置きを残して家を出て行ってしまったのだ。
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前回に続いて今回も途中で切れていた分の加筆をしてあります。
このような体たらくにも拘わらず、ご覧になって下さる方、いいねやエールで応援して下さる方の存在を感じ、とても励みになっています。ありがとうございました!
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