アルベロンの侵略 -NPCの奴隷勇者が真の勇者になるまでの話-

臂りき

文字の大きさ
12 / 18

11話 アルカナセイド

しおりを挟む

「待ちやがれっ! クソが!」

 ヨルベンの指示を受けてから一刻もの間森の奥へと進んでいたパトリックが怒声を上げた。

 行けど探せどアルが通った痕跡すら見つけられないことに苛立った彼は、松明の頼りない灯りに加え雨まで降り出したこともあり捜索を諦めかけていた。

 しかし今、不意に離れた暗闇の草木が擦れる音が鳴った。
 小動物のものと高を括って走り寄れば、なんと光の先にぼんやりと駆けて行く人型が見えたのだ。

 地を蹴る音は明らかに二足の人が立てるもので、一瞬だけ見えた小さな背丈からしてもアルに違いなかった。

「逃げるんじゃねぇ! アル! 俺の言うことが聞けねぇのか!?」

 アルは背後からの怒号に強張る全身を振り乱し、すでに限界を迎えつつある体を更に闇の奥へと彷徨わせた。

 ある瞬間から約束されたかのように付与されていた魔法が不意に消えた。
 突然上がった怒声と確実に自らを追う足音がアルにその終わりを自覚させた。

 〈隠蔽魔法〉が解かれた理由はアルには分からない。
 単に効果範囲を離れたからか、あるいは師匠が意図して解いた可能性もある。

 ただ、アルはかつて彼女の魔法に効果範囲なるものがあることなど聞いたことがなかった。

「止まれって、言ってるだろうが!」

 着実に接近していたパトリックの声がアルの耳にはっきりと届く。
 同時にアルの両足に激痛が走り、長く続くかと思われた逃避行が突然終わりを迎えた。

「くっあぁ……」
「はぁ、はぁ……! クソガキがぁ! 手間取らせやがって!」

 遅れて追いついたパトリックはすかさずアルの脹脛ふくらはぎに刺さったナイフを乱暴に引き抜き、ついでとばかりに力任せにアルの顔面を蹴り飛ばす。

「お前みたいなゴミはな、力のあるやつに従わねぇと生き残れねぇんだよ! 二度と逃げるなんて気を起こさねぇように躾てやらんとなぁ!」

 両足を絶えず襲う激痛に悶絶するアルは立つことはおろか意識を保つことすら危うかった。

 やがて始まる「躾」に跳ね回る小さな体。
 先にナイフを受けた傷からは止め処なく血が流れ出し、激痛も相まって更に意識を朦朧とさせた。

 ――ル――て! アル!

 ぼやける視界の端にナイフを取り出す男の姿が映り、漠然と死を覚悟したアルの脳裏に何者かの念話が流れ込んでくる。

 暗黒に閉ざされていた世界に一筋の光が差し込む。

 次第に遠退く意識の中で絶えずアルに囁く声は、彼が期待した通りのものではなかった。

 しかし死の淵で絶望しかけたアルはどことなく温かなその声に安堵し、眩いばかりの光へと消え行く最中に穏やかな表情を浮かべた。


        ***


 ふと目を覚ますと、僅かに開いた眼に強烈な白光が飛び込んできた。

 くらんだ目が空間一体を覆い尽くす光に慣れてくると、アルは自身の体に確かな感覚があることを自覚し始め、この空間が夢の存在でないことを理解した。

『初めまして、アル』

 見渡す限りの白い世界。
 声の主はいくら視界を巡らせても現れる気配すらない。

「どちら様ですか?」
『私はソティス。訳あってあなたの前に出られないことをどうか許してください』

 優し気な声色は瞬時に「ここは自分が居て良い場所だ」とアルに認識させた。
 どことなく師匠の名と似た響きと、姿が見えないまでも彼女に似た雰囲気がアルにそう感じさせたのかもしれない。

『急にこんな場所に連れられて困っているでしょう。でも安心して。ここにいる限り、あなたは安全です』
「……あの、みんなは無事なんでしょうか?」

 頭の整理が追いつかないまでも、アルは今の段階で最も気にかかることを口にした。

 声の主がすでに別の世界の存在であることを無意識に感じ、自分の事情など知るはずもないという可能性すら最早忘れていた。

『あなたには酷なことを告げねばなりません』

 ソティスと名乗った声の主はそう前置きし、アルが森を進んでから倒れ伏すまでの間に起こったすべての事象を事細かく伝えた。

「……サティ……」
『――私はサチ、いえ、あなたの師匠であるサティスのことをよく知ってる。「魔王」のことを彼女から聞いていないかしら?』

「魔王、さま……?」

『ええ。私は五百年もの間、彼女と共に旅をしてきた。まさか偶然出会ったあの子とそんなにも長い付き合いになるなんて私にも想像できなかったわ』

 呆然と空を眺めるアルに向けて、彼女はサティスとダンジョンで初めて出会った時の話から〈魔王〉としての最後を迎えるまでの出来事を掻い摘んで話して聞かせた。

 時折自嘲混じりの笑いを交えながら話す彼女の話し振りは実に活き活きとし、この世界における超越者でありながら、どこか生身の少女のような快活さすら感じさせた。

『あれからもう五十年が経って、私はもうお婆ちゃんになりました。きっとサチは最後まで変わらず綺麗なままだったんでしょうね……』
「五十って、どういうことですか?」
『混乱させてごめんなさい。あなたも気付いている通り、私はそちらの世界の人間ではないの。……最後までサチには言えなかったけれど、実はアガリビトでもなかった』

 ソティスは『アルカナ』の住人ではなかった。

 彼女の異世界転移は現実世界における五十数年前、アルカナの世界においては一万数千年前まで遡る。

 〈デバッカー〉なる職業と使命を持って世界の創生と共にアルカナに転移したソティスは、それから千二百年もの間、数々の冒険と度重なる〈クエスト〉の果てに偉業を為してきた。

 サチとの付き合いは魔王として最後を迎えるまでの約八百年、ログアウトの間を入れると実質五百年もの長きに渡った。

 初めて出会った頃のサチは実に頼りない女の子だった。
 見るからに「ゲーム初心者」の看板を背負って歩いているようなプレイに見ていられなくなったソティスが半ば強引にパーティを組む形で旅は始まった。

 フルダイブ型RPGの基本知識と立ち回り方について教える「師匠」としての日々は悪くはなかった。
 まるで初めて言葉を覚える幼児のようにごく自然と世界の理について体得し成長する彼女を見ていると、何だか本当の「生」を実感しているようで充足感を得られた。

 もしかしたらこれが母親としての感覚なのかもしれない、などと本気で思えたほどだった。

 やがて彼女がアガリビトであるという事実を本人から聞かされた時、自分が守らなければならないという謎の使命感に駆られたことを覚えている。

『その頃にはすでに運営側が正式にアルカナから手を引くことが分かっていたの。えっと、つまりこの世界を作った神様たちが世界を見放したってこと。だから<テスター>も兼ねていた私たちが最も危惧していた「人狩り」が各地で起こることも容易に想像できた』

 アガリビトは世界の住人そのものであり、当然ログアウトなどという概念を持たない。

 故にアルカナでの死とは即ち「本当の」死である。
 他プレイヤーと同様に〈転生〉し、自動的に他のアバターに意識が宿ることが確認されているものの、生前の記憶がないのだ。

 せめてサチが一人前になって、プレイヤーキラーを難なく返り討ちにできるほど強くなったのを見届けたい。

 共に旅をしている内にその思いが次第に強くなり、活き活きとするサチと「生きている」内に、自分も本当にこのアルカナの住人であるという感覚が芽生えていた。
 そうありたいと強く願うようになった。

 だから私は彼女に残酷な嘘をついた。

 私もアガリビト。
 私たちが種族の架け橋になって、世界に生きる人々がより生きやすい世界にしよう。
 転生しても、私たちのようなアガリビトがいつまでも笑って過ごせるように。

『もちろん現実の生活もあるから、度々ここを離れていたわ。サチには何か月も旅に出るとか嘘ついてね。本当に可哀想なことをしたわ……。これは言い訳だけど、現実での五年間、ほとんど私はこのゲームに入り浸ったの。世界に、彼女に「私はこの世界の人なんだ」って言ってるみたいにね』

「……どうして、いなくなっちゃんですか?」

『離れたくはなかった。でも、アガリビトの問題は社会ですごく問題にされていてね。一般のプレイヤーは元より、運営側も手出しができなくなってしまったの。五十年経った今でも、そのことが話題に上ることがあるわ。今、私がこうしてあなたに干渉できているのは、私がその「事件」の証人としてアクセスできているからなの。正確にはその立場を利用して〈ハッキング〉っていうズルをしているんだけど』

 ソティスがこの世界に留まれる時間は残り少ない。
 「ズル」をしないように彼女を監視する目が常に付けられているからだ。

「僕は、サティを助けたい」
『私もよ。アル、よく聞いて。私がサチに残した予言、あれはAIと私の概算からあなたという〈バグ〉が生まれることを言ったものなの。ごめんなさいね、バグだなんて』
「サティが助かるなら何でもします」
『ありがとう……。私もできる限りのことをする』

 およそ一万年間という途方もない時間を〈転生〉せずに保ち続けたアバターが持つオーブは、やがてプレイヤーの意思とは関係なしに体から剥離し、転生と同様に別のアバターに引き継がれる。

 本来ただのNPCとなるはずだった少年にプレイヤーが生まれ持つオーブが宿る。

 システムの一部として稼働すべきNPCとPCプレイヤーキャラとの狭間にある未知の存在。

 〈魔王〉はこの世界にいられなくことを知り、これらの予言をサチに分かりやすく伝えた。
 次の挑戦者である勇者たちに討たれることもその時に計画した。

 急に世界からいなくなっては、アガリビトとしての立場がなくなってしまうからだ。

 悲嘆に暮れるサチには「人族との和平のため」などと大きな嘘をついて。

『アル。あなたにサチのアカウント、つまり彼女の魂を託します。新たにプレイヤーとなったあなたには、システムが掲げる〈クエスト〉を認識できるはず』

〈十四のオーブを集め、世界の中心レアマナフで祈る〉

 アガリビトから転生した者はサティスを除き十二人。
 アガリビト以外のプレイヤーがいなくなった世界には、彼らの数のオーブのみ存在する。

 それらを集め、魔海域に位置する絶海の孤島レアマナフに到達し祈る。

 運営の手から離れたアルカナのシステムが〈創生〉して五十年経った今になって発信する謎のクエスト。

『それが何を意味するかは私にも理解できない。でもあなたが生まれた理由と無関係だとも思えない。酷いことを言っているのは分かる。けど、サチを救うにはもうあなたを頼るしか方法はないの』

 途轍もなく膨大な情報量の〈アルカナ〉を作り変える技術をソティスたち人類は持たない。
 彼女にできることは精々プレイヤー情報を管理することだけだと言う。

『当面はサチのスキルツリーを辿ってレベル上げをすることが先決だと思う。種族は夢魔になるけど、見た目は人族ヒュームと同じにしておく――あれ……?』

「どうかしましたか?」
『あ、ううん。でも、そっか……。あなたは『サティスの子』なのね。血のつながりはないけれど』

 ソティスはアルの疑問に端的に応え、「夢魔の繁殖」については言及しなかった。

 転生後もある程度引き継がれる経験値は、ほとんど夢魔のスキルで生命力に変換されたためサチのアカウントには残っていない。
 ストレージに残ったアイテムもアバターの消失と共に消滅した。

『きっとあの子のことだから、あなたのために何かしら用意していると思う。私が持っていた〈光〉のオーブがまだあるのも気になるところね』

「……サティは、西の方に行きなさいと言っていました」

『今の大陸がどうなっているかは分からないけれど、サチがそう言うなら間違いないわ。その先にあなたの師匠の言う「何か」があるはずよ』

 一頻り話したソティスによってアカウントの引き継ぎなる作業が終わったことが告げられる。

 目覚めた当初は眩かった空間も、いつの間にか光は弱まり時折明滅を始めた。

『これで私ができることは終わり。サチのこと、どうかお願いします』

「はい。必ず救ってみせます」

 アルの一言に呼応するかのように光の空間は歪み、再び声が戻ることはなかった。


 アガリビトとして世界に埋もれた彼らを救うことができるのは同じ世界にいる者だけ。
 仮に転生した彼らに記憶が戻らなくとも、きっと魂そのものを解放することはできる。

 システムが生み出した〈クエスト〉と彼らの存在は決して無関係ではないはず。

 そうあってほしいと、闇へと消えて行くアルを前にマコトは切に思った。



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

チート魔力はお金のために使うもの~守銭奴転移を果たした俺にはチートな仲間が集まるらしい~

桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。 交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。 そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。 その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。 だが、それが不幸の始まりだった。 世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。 彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。 さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。 金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。 面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。 本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。 ※小説家になろう・カクヨムでも更新中 ※表紙:あニキさん ※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ ※月、水、金、更新予定!

ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜

平明神
ファンタジー
 ユーゴ・タカトー。  それは、女神の「推し」になった男。  見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。  彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。  彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。  その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!  女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!  さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?  英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───  なんでもありの異世界アベンジャーズ!  女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕! ※不定期更新。 ※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業

ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。

ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。

タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。 しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。 ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。 激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。

田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした

月神世一
ファンタジー
​「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」 ​ ​ブラック企業で過労死した日本人、カイト。 彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。 ​女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。 ​孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった! ​しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。 ​ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!? ​ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!? ​世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる! ​「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。 これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!

アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記

ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
 ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。  そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。  【魔物】を倒すと魔石を落とす。  魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。  世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。

処理中です...