ToBeMe

にゃご

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To Be Me -after THE day-

第2話

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 「……お待たせしました……」
 「いいえ。時間ぴったりですよ」
 むすっとした表情の大園は目を合わせないまま言い、国峰はそれに満面の笑みで応じた。11時。時間ぴったり。らしいよなと、そう思う。早く来ることもないけれど、遅れることもない。時間ぴったり。イメージ通り。そんな感じ。二週間ぶりの大園を視界に入れそんなことを思ううちに知らず口角が上がり、これ、と出した声にはうっすらと笑みが混じった。
 「……往復切符と入山券。切符で電車乗るなんて久々だから、無くしちゃいそうでちょっと怖いですね」
 差し出した切符を受け取った大園は、国峰の軽口に少し笑い、無くすなよと呟いた。けれども、その間も大園の視線が国峰に向く気配はなく、会ってからこちら一度も目が合わない。目は、合わないのだけれど。
 「……いくらだった?」
 ほんのりと桃色に染まった目許、微かに震える声、切符を受け取った指先が、触れ合いを避けて縮こまる、そういう細かな動きが全部。意識、されている。大園の一挙手一投足、その全てから、自分を意識しているのが分かってしまって、たまらない気持ちになる。反則だよなと、そう思う。反則だ。こんなに可愛いのは反則。
 あの日もそうだったと、ふと思う。あの日、甘やかに、清らかに、国峰の名を口にした大園も、すごく、可愛かった。
 ー……ふ、
 ハル、と紡いだ柔らかな唇に自身のそれを擦り寄せ、差し出した舌でかさついた表面をちろりと舐めると、大園は小さく鼻にかかった声を上げ、そろりと目を閉じて従順に口を開いた。恥じらうように細く開いた隙間に舌を差し込むと、迎えるようにその隙間が広がってゆくのが嬉しくて、国峰はわざとゆっくりと奥へ進んだ。差し入れた舌で唇の内側に触れると、暖かなその場所はふわりと柔らかく、日差しをいっぱいに浴びて膨らんだ布団のような心地よさで、包みこまれるるような温もりにほっとして、身体の力がふっと抜けた。唇と舌でその感触を楽しんでいると、いつかの積極的な様子はどこへやら、おずおずと伸ばされた舌が国峰の唇を掠めてぴくりと跳ねた。そのまま引っ込もうとする舌を追いかけて更に奥へと侵入すると、濡れた舌が触れあって、大園はまた小さな吐息を溢した。温かくて気持ちがいい。とろりと触れ合った舌が心地よくて、国峰はゆるく口角を上げた。なんか、変な感じ。薄目を開けて赤く染まった大園を窺い、眠たくなるような優しい温もりにぼうっとしながら、国峰は胸の内に呟いた。なんだか不思議な感覚だ。唇を交わしながら感じる安心感が、粘膜の触れ合いが運ぶ穏やかさが、不可思議だった。キスは前戯で、愛撫で、もっと淫靡で肉感的なものだったはずだ。それなのに。この凪いだ心地よさはなんだろう。この包み込むような温もりはなんだろう。熱を、感じないわけではない。ちりちりと内をなぶる炎は確かにあるし、この人を独り占めにしたいという欲望も、物理的な快を欲する本能も、身体の内で渦巻いている。でも同時に、酷く満ち足りた心地がする。満たされている。この充足感はなんだろう。国峰の知るキスと大園と交わすキスは、全然違う。ならば一体、その違いはなんだろう。とろけた舌を触れあわせてかき混ぜる。大園を溶かすように。二人が一つになるように。息苦しさに喘ぐ大園の眉根にきゅっと力が籠る。隠微な表情の変化をぼんやりと視界に捕らえた後で、国峰は静かに目を閉じ、眼裏の闇を見据えた。何かが違うとすれば。大園は国峰を認めると言った。それが、違う。国峰自身ですら知らなかった国峰を知って、大園は、全部認めると言ったのだ。自分ですら愛せない自分自身を、大園は好きだと言ったのだ。否定も呵責もなく触れるその手は、全てを肯定してくれる。母に抱かれる子のような安心感は、大園だからだ。大園の内に抱かれる自分は赦されていると、そう感じられるから。だから、心地よいのだ。官能とは違う、全身が弛緩するような温もりがあるのはきっと、大園が、国峰自身を、国峰春人の全てを受け入れてくれると、そう信じられるからだ。信じさせて、くれたからだ。
 どっと、胸が押し潰されるような切なさが国峰を襲い、堪らなくなる。突沸した激情に駆られて、触れては離れてを繰り返していた大園の舌を絡め取り、じゅっと音を立てて吸い上げる。驚いて跳び跳ねた大園の身体を、強く抱く。この人が欲しい。隅から隅まで、この人の全部が欲しい。
 ー……っ、は、待っ、
 身体を引いて逃れかけた大園を追い、待てという言葉も飲み込んで深く、唇を重ねる。くっと反らされた背中を支える手に感じる重みに、ずくりと身体が疼く。大園は確かにここにいる。でも、まだ足りない。まだ足りないと、そう思った。この人が欲しい。他の誰も知らない、俺だけのこの人が欲しい。俺だけのこの人にしたい。
 ーふ……ん、ぁ
 大園の全部に触れたくて、舌の届かない奥があるのがもどかしくて、抉るように、穿つように。甘く喘ぐ大園が弛緩して動かなくなるまで。熱く熟した口内を貪って離れると、息を上げた大園は潤んだ目をして国峰を見、慌てて目を伏せて、帰る、と呟いた。帰る。伏せた睫毛がふるりと揺れる。大園の頬に上る乙女のような恥じらいと、赤く熟れた唇に纏う甘美な色香のアンバランスに、ぞくりとする。可愛い。とびきり可愛くて、酷く煽られる。溶かして甘やかして愛したい。歯を立ててかじりついて、骨の髄まで食い尽くしたい。
 ー……泊まってってくれないんですか?
 衝動的な感情に任せて問うと、大園は瞬間、いつかの媚態を思わせる潤みきった表情を浮かべたが直後、ついと視線を逸らして、帰ると再度呟いた。
 今思えば。あの時大園が泊まると言わなくて良かったと、そう思う。多分、歯止めが利かなかった。一度その身体に触れてしまえばきっと、辞めろも待っても聞いてやれなかった。優しくしたいのに、腹の内に育つ熱情は粗暴な荒くれ者で、大園が許せばきっと、国峰の制御を無視して暴れ出すに違いなかった。今だって、ほら。二週間、十分に冷やしたはずの身体には、大園のちょっとした挙動一つで簡単に火が灯る。煮え立つような激しさはないけれど、それでも。恥じらう彼に触れたい欲は、今も、ある。こうして姿を見れば、触れたいと思う。
 「……お金、いいですよ。今日は俺が行きたい場所なので」
 でも、と言いかけた大園の手首を掴み、早く行きましょうと引っ張ると、掴んだ腕が大袈裟に跳ねて、瞬間、口を結んだ大園の首筋にさっと朱が上った。予想通りの反応に、思わず口許が緩む。あまり見ていると怒られそうで、早く早くと急かすふりをして視線を外し、大園を後ろ手に引いた。掴んだ腕はそのまま、大股に歩いて先導すると、ここは予想に反して、大園は黙ってそれに従った。例え掴まれたのが腕だとしても、この人は嫌がるかと思ったのに。触れ合った場所が熱を持つ。繋がったまま改札を抜けて、ホームに下る階段前。込み合った階段を腕を引いて歩くのは危険だという常識と、自分の視界の外にある、赤く染まった可愛らしいこの人を他の誰にも見せたくないという独占欲。仕方がないと手を放し、足元が分かりにくいからと大園を振り返り声をかけたところで思わず、国峰は足を止めた。
 「階段あるので、気を、つけて……」
 中途半端に途切れた語尾が、喧騒に溶ける。国峰が手放したばかりの手首を胸元に寄せて俯き、困ったように唇を噛み締めた大園の、揺れる視線に心臓が跳ねる。困惑と甘やかな羞恥に彩られた悩ましげな表情に、胸が締め付けられる。腕を引いて歩いていたって別に、誰も何も思いはしないのに。隠すことが習い性になった彼は、すごく動揺したに違いないのだ。それでも、振り払わなかった。振り払わずに、ついてきた。
 周囲に気を回す余裕もなかったらしい大園は、そのまま国峰の背中に突っ込み、うわと声を上げた。立ち止まった二人を避けて、人並みが割れる。
 「……あっ、ぶないな!こんなとこで急に止まる、な、」
 ぶつかって足を止めた大園が、ぱっと顔を上げる。無防備な視線が絡む。初めてだと、国峰は思う。今日初めて、目が合った。見つめ合った目と目の間に、ぱちりと、火花が弾けた。同じだと、そう思う。じんわりとにじみ出す熱に当てられているのは、大園も同じだ。気を抜けば溢れ出しそうになる甘やかな想いを、大園も、内に抱えている。溢れた想いが甘く薫る。花の蜜のはちみつのような、華やかで、甘い香り。大園の匂いに当てられて、国峰は思わずふにゃりと笑んだ。瞬間、大園の表情が切なげに歪んだ。きゅっと微かに寄った眉が、なだらかな山形を形作る。その稜線の下の瞳は、黒くキラキラと艶めいている。やっぱり綺麗だと、ふと思う。普段着の大園は眼鏡をかけておらず、スーツの時にはきっちり固めている前髪もふわりと落ちて、目にかかっている。若く見えるのは髪型と、それからつるりとした肌のせいだ。彫りが深い方ではないから、顔に余計な陰影がなくて、だから余計につるりとして見える。それでいて、目や鼻や口といったパーツの一つ一つは、すごくいい位置に配置されているから、見ていて心地がいい。綺麗で、落ち着く顔。綺麗と落ち着くが横並びになる違和感は多少なりともあるけれど、でも、見れば見るほど癖になる彼の顔を、国峰の知る言葉で形容するならそんなところだった。大園の視線が、また逸れる。
 「……大園さんって、目悪いんですか?」
 視線を逸らせたまま、迷惑だろと歩みを進めた大園を、斜め後ろから追いながら声をかけると、取って付けたような低音が返ってきた。不機嫌の振りは、彼のお得意。
 「……日常生活で困るほど悪くない」
 「……そういえば、授業中だけ眼鏡かけてる友達いたな」
 「そのくらいの感じ」
 とんとんと階段を下る大園の歩調は緩やかだがリズミカルで、最初の踊り場までの数十段をあっという間に下りきる。次の数十段を下った先はもうホームで、行き止まりの線路が三本、等間隔で並んでいた。京王線新宿駅は京王線の一方の端で、ここに到着した電車は全て、数分間停車して折り返し運転となる。今日乗車予定の準特急高尾山口行きは七分後に出発だが、折り返しの車体の到着まではあと数分あり、見下ろすホームは電車待ちの人でごった返していた。人混みに阻まれて大園の歩調が乱れ、背後から来る人に追われて足が早まった国峰は自然、その隣に立った。
 「……紅葉、まだなんじゃなかったっけ」
 人の熱気に囲まれた大園が言い、そのはずですけど、と人混みの中に少なくなく混ざり込んだ登山スタイルの老若男女を流し見ながら国峰は応じた。
 「サイトには見頃まであと三週間って書いてありましたけど……季節的にはいい時期だから、今くらいから混み始めるみたいですね」
 ふうんと応える横顔を伺うと、そこには、つい先ほどまでは確かにあった内奥から滲み出す甘さは既になく、隠すのが上手いのは年の功かと、爛れたセックス遍歴を窺わせる十以上年上の男の、“初めてのお付き合い”に向ける心情を慮ってみたが想像もつかず、その後で、二週間前のキスの後に見せた生娘のような純情を、この平静の下に隠しているのかと少し考え、触れると滲むあの甘さはそれかと一人納得し、国峰は隠微に笑んだ。
 「……高尾山初めてだけど、割りと重装備の人もいるんだ」
 それからしばらくの間、何やらきょろきょろと辺りを見回していた大園は、階段を降り終えたところで不意に口を開いた。どうやら登山客の服装を見ていたらしいと合点した国峰は、コースがいくつかあるみたいですよと応じながら、比較的列の短そうな乗車口を探した。
 「俺も学生の頃に一回行っただけなのでよくは知らないんですけど、上りやすく舗装されたコースの他に、もうちょっと上級者向けのコースなんかもあるみたいです。そっちは地面むき出し?みたいで、ちゃんとしないと登れないのかも」
 階段から離れたホームの一番奥、線路の行き止まりの真横辺りが空いていると目星をつけて、こっちと大園を促すと、同じ歩幅で隣を歩く男が緩く首をひねってこちらに顔を向けた。
 「……スニーカーできちゃったけど大丈夫?」
 軽く首をかしげた大園に笑顔を向けて、俺もスニーカーですよと告げた。
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 「ある」
 「エスカーは無いけど、中腹まで連れてってくれるリフトもあるんですよ」
 「へえ」
 「今日は乗りませんけどね」
 せっかくだし、全部自分の足で登りたいでしょ?と肩を竦めると、そうだなと応じた大園がふっと笑った。
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