西遊記・亜

宵闇 歩

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本音

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三蔵「わたしは「三蔵」にふさわしいのか」

 悟空「坊主ってのは頭の固くなりそうなコトばっか考えるんだな」  

悟浄「あなたには「徳」がある それも常人よりも高いものを」 

悟浄「そのうえ非力な「人間」だ、だから色んなモノに狙われるんです 今まで戦ってきた数がその証拠です。」 

三蔵「そうか。しかしまだ、妖怪ならいい・・・人は私を一切攻撃しない。常軌を逸していない限りは。それも私が国から遣わされた「高僧」だからじゃないのか。それでは私は、「人間」として「三蔵」にふさわしいのか?」 

三蔵「私はこの旅で知っています、知ってしまっています。まだあの山賊の方が・・・このままでは人間不信になりそうで怖い。」 

八戒「おい悟空」 

悟空「何だ」 

八戒「お師匠さんに何した」 

悟空「おいおい何もしてねぇって馬鹿なこと言うなよ」 

八戒「おかしいと思わないのか?こんなに本音を駄々洩れにするお師匠さんは見たことないぞ??何かしたんじゃないのか?」 

悟空「ほんとに知らねぇって!」 

悟浄「・・・・・あ 確か悟空お前 なんか変なキノコを味噌汁に入れてなかったか?珍しくいい香りのする品種だ、とかいって お師匠さん限定でこっそり」 

三人「「「あ・・・・・・・」」」 

 

三蔵「さ、山賊さん・・・!」 

がシッ!! 

悟空「俺は山賊じゃねぇよ・・・」 

三蔵「かつてどことも知れぬ山の奥地で出会ったあなたたちの方がよっぽど人間にみえる しかしわたしは結局、結局何もしてあげられなかった!確かに襲ってきたのはあなたたちのほうですが、応戦したのはこちらも同じ。どうせなら話で解決すればよかったものを・・・・・ああ、わたしは愚かだ。薄弱だ・・・!」 

悟空「なあ、今の人間っていうのはこんなやつらばっかりなのか?」 

八戒「あーよくいう「今どきの若いモンは」 おじいちゃんの定番ですねぇ」 

悟空「だぁれがじいちゃんだ!」 

八戒「じいちゃんはじいちゃんでもとんだ野郎だよ」 

三蔵「やめなさい悟空」 

悟空「ハァ?!何勝手にもとに戻ってんの!!」 

バシン! (たたく) 

八戒「おい馬鹿!せっかく直りかけてたお師匠さんがまたもとに戻っちゃったじゃないか!」 

三蔵「あの、よければこの際友人になってください。」

 八戒「・・・ふぅ、全く。一応俺らも「人間」なんだけどなぁ 約1名をのぞいて」 

 

悟空「嫌だ」 

三蔵「え?」 

悟空「あんた、この「旅」は嫌いか?」 

三蔵「・・・あ・・」 

悟空「・・・好きか嫌いかはっきり言えよ!お前はお前の「意思」で決めるんだよ。」 

悟浄「悟空・・・」 

悟空「お人よしもいいかげんにしろよ、すべての人間に好かれようなんて諦めな。確かに不和は因果だ。だがいちいちヒト様の問題に首突っ込んでどうにかしようなんて大バカ者のほら吹き野郎の大天狗だからな。 この旅に後悔があるならさっさとやめちまえ。他のもんにやってもらう方がよっぽど「ため」になるってもんだ。忘れるな、「代わり」なんていくらでもいる だが」 

悟空「お前の「意思」はお前だけのもんだ。支配されるな。屈するな。圧力なんかに負けるな。一番非情なのは「自分自身」なんだよ。だから、その責任をもって、初めて「自由」でいられるんだ」

 三蔵「・・・・・」 

 

 

ゴン・・・ 

 

 

八戒「おい」 

悟浄「寝た・・・な・・・・・」 

悟空「・・・・・あ”ァ?」 

 

翌日 

三蔵「あれ、私、寝てましたか?」 

悟浄「おはようございます。もとに戻ったのですか」 

三蔵「?なんのことです? それよりも悟空の姿が見えないのですが・・・八戒、何か知りませんか?」 

八戒「さあ・・・昨日ちょっと色々あってしばらく帰ってこないみたいだよ」 

三蔵「そうなのですか・・・でも実はいい「夢」を見たのです。きっとすぐに、帰ってきます。」
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