西遊記・亜

宵闇 歩

文字の大きさ
上 下
14 / 15

昼飯

しおりを挟む
三蔵「裁縫なんて♪裁縫なんて♪裁縫なーーん、て♪」
 
三蔵「苦手、苦手、苦手なんだからぁ♪」
 
悟空「ぅおい!痛い痛い!イタイって!!お師匠さん!」
 
悟空「いくら麻酔してるからってなあ、っ!ほら見ろ血が、八戒!包帯ないか!?」
 
八戒「お師匠さん・・・目が死んだ魚になってますよ。ほらよ、悟空。」
 
悟浄「見慣れてもないのに、傷を縫い合わせるのは酷」
 
悟空「おい、師匠!もういいよ!お前を庇ったのは俺の意思だから、あんたが背負うこたぁない!」
 
三蔵・・・・・・・・チクチクチク・・・・・
 
悟空「聞いてねぇ・・・」
 
八戒「もう諦めなよ。何回代わるっていっても無駄なんだもの。 悟浄、昼飯の用意をしよう。」
 
悟浄「ああ、今釣竿を作ってる。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


八戒「釣れねぇな」
 
悟浄「釣りは忍耐だ。耐えろ」

悟空「フゥーーーいててて・・・待たせた、な。」
 
悟浄「そんな腕じゃ難しいだろ。やめたほうがいい。」
 
八戒「そうそう。それより雲に乗ってさ、塩、もらってきてよ。焼き魚だけじゃ味気ないもん。保存も効くし、悪霊退散用にも使える」
 
悟空「商売人みたいな言い口はやめろ。・・・師匠があんな様子じゃしばらくは無理だ」
 
八戒「いやどっちにしたってあんた戦えないだろ。だったら俺たちに任せてくれたっていいじゃないか。」
 
悟空「 」
 
悟浄「善処する。」
 

悟空「・・・そうか。なら師匠を・・・てッーーーー?!」


三蔵「あ、蝶々さんだ。蝶々さーん。」(森へ)
 
スパーンッ!(はたく)
 
ズルズル・・・(引きずる)
 
悟空「・・・ッ!師匠を、たのむ・・・!!」

 

八戒・悟浄「「わかった」」


 

悟浄「お!一匹」
 
八戒「マジかよ。なんでこっちは来ないのかなあ?」
 
悟浄「フ、まだまだだなw」
 
三蔵「あ、釣れました♪」
 
悟浄「え?」
 
ザバーンッ!!!


八戒「・・・お?」
 
悟浄「こ、れは・・・・・」

 
▶ 水魚(妖怪)が現れた!

 


悟浄・八戒「「馬鹿な!!!」」


 

八戒「ちょっと悟浄?!いつの間にお師匠さんに竿貸したの!?」
 
悟浄「知らねェよ!てか二人分しか作ってないし? そもそも竿なんて持ってないじゃないか!!」
 
八戒「だったら何でなのさ!何が・・・ハッ!」



 八戒「餌のミミズだ」


悟浄「!!?」

悟浄「ちっ・・・とにかくお師匠さんを」
 
グイッ!
バシッ!!(尾ひれ)
ガンッ!!(受け止める)
 
悟浄「クっーー」
 
八戒「もうこうするしかねぇな。」

▶ 八戒はお師匠さんを木に縛り付けた!
▶ お師匠さんは歌を歌っている!

八戒「そんな情報↑いらないから! しかし悟浄、」
 

悟浄「ああ」
 
八戒「あれ、うまいと思うか?」
しおりを挟む

処理中です...