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二十分ほどでママさんがトレーに親子丼と温かいお茶・おしぼりまで乗せて戻って来てくれた。とても良い香り。
「お待たせ致しました!どうぞごゆっくりお召し上がりくださいませ♪」
トレーをカウンターに乗せその場でペコリと頭を下げるママさん。
素晴らしい。まさにプロフェッショナル。挨拶、笑顔、元気、これホント大事。私もバイト始めたての頃はよく言われたなー。声が小さいとか、表情が硬いとか…。と、済んだ事を考えても仕方ない。冷めない内にいただこう。
「いただきます」
…。
結論から言ってママさんの親子丼は最高に美味しかった。他の丼物も是非食べてみたいところだけど…お金がない。
じっくりと味わいながら時間をかけて食べ終わる。その間に他のお客さんは皆食事を終えお店を出たようだった。
「お客様、お味の方はいかがでしたか?」
「今まで食べてきた中で最高に美味しい親子丼でした。ごちそうさまでした」
「お粗末様でした♪」
トレーを下げ洗い場に向かうママさん。その背に向かって声をかける。
「すみません。いきなりで申し訳ないのですが…この町の事について少しお話をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「何かしら?私で分かることなら…でも…」
「…でも?」
「その代わりにあなたの事についても教えていただけないかしら?」
そうだよね。気にならない方がおかしい。血塗れの女が所持品無しで倒れてるのは異常に決まってる。
「あ!別に詮索しようという気はないのよ?ただ、何か困ってる事があったら力になれるかも…と思って…」
「ありがとうございます。もちろん、お答えできる範囲でしたらお話します。…と言っても私は何の実績も取り柄も無いただの凡人ですが…」
「そんなに自分を卑下しない!あなたの魅力が下がってしまうわ!」
「はあ…気を付けます…」
うーん…同じ接客業やってた者として見ても熱量が違う…。もちろん良い意味で…。
「では、私の方から説明させていただきます」
と言っても前の世界の事や私生活について話してもこちらの世界の人には理解できないように思えた。いくらか類似している点はあるけれど…。
私は…
・この国の生まれではないこと。
・田舎の村の出身で大変世間知らずであること(前の世界で私が住んでいた町は田舎の地方中小都市だったので全くの嘘ではない)
・ケガは旅の途中に大きな猫に襲われた際に負ったこと。
・修道服を着ているが女神教団とやらとは無関係であること。
などを簡単に説明した。
「そっかぁ…。魔獣に襲われて大変だったわね…」
「魔獣?あの大きな猫は魔獣だったのですか?」
「目が真っ赤で体が異様に大きかったでしょう?それは猫の魔獣の『キャトン』よ。」
そうなんだ…。あれが魔獣だったんだ…。てっきり猪顔の棍棒を持ってる奴とか、羽根があって飛び回る悪魔のような奴とかを想像してたけど…。
「キャトン?キャットではなくてですか?」
「キャトンよ。他にも犬の魔獣とかネズミの魔獣とか色々いるわ。地域によって生息している魔獣も違うらしいの」
「それは恐ろしいですね。生きていて良かったです」
「ホントよー。普通は町の外に出る際、腕に自信のない人は護衛を雇ったり馬車で移動したりするんだから」
「そういうものなのですね…。いや…無知でお恥ずかしい限りです。ところで…ママさんは魔獣にお詳しいですね。もしかして魔獣退治とかもやってらっしゃるのですか?」
そんな風には見えないけど…一応聞いてみる。
「違うわよー。そんな屈強な女性に見えるー?」
「いえいえ!とんでもないです!お美しく、可憐で儚げなママさんです!」
「フフ…♪そんなに誉めちぎらなくてもいいわよ♪」
嬉しそうに笑うママさん。
「私が詳しいんじゃなくてね、ここに来るお客さんが詳しいの。ここは冒険者ギルド御用達の食堂だから。もちろん、来店されるお客様全員というわけじゃなくて一般の利用者様もいらっしゃるけど…」
「冒険者ギルド…ですか?」
これは…いかにもなワードが出てきた。やっぱりあるんだ。そういうの…ゲームの知識が役に立ちそう。
「その方々は魔獣を狩ったり、依頼人の護衛をしたり、キノコを集めたりしてお金を稼ぐ人達の事ですよね?」
「キノコ限定じゃないわよー。けど、仕事内容はだいたいそんな感じね」
冒険者ギルド…。興味はあるけど戦闘能力がない私には厳しいかも…。剣道・弓道すらやったことないし。
「そうですか…。ところでさっきの話ですが、こちらのお店は冒険者様御用達ということは…何か特典があるのでしょうか?」
「もちろんあるわよー♪お店のメニューは全て40%引き価格でお会計させていただいてるわ」
「よっ…40%引き?!…ですか?」
ガタン!!とその場で席を立つ勢いで聞く。…思ったより大きな声が出てしまった。
「え…ええ。…そんなリアクションするのね…」
「すみません…失礼しました。そんなに割引してお店の経営は大丈夫なのでしょうか?私ごときが心配するのもあれですが…」
「うーん…余裕綽々というほどじゃないけど、ウチは安さを売りにしてるから。価格勝負じゃなく、お客様の来店数で勝負というわけね」
「そうですか…。でも、それだとお昼時とか夕食時は忙しくて大変じゃないですか?」
「…それはアルバイトの子達も一生懸命手伝ってくれてるから大丈夫よ♪」
一瞬間が空いたけど…どうやら大丈夫みたい。
しかし…冒険者ギルドに入ればこのお店のメニューを全て40%引きで食べられるのか…。それだけでメンバーになる価値があるような気がする。
「わかりました。不要な心配をしてしまい失礼致しました」
「とんでもないわ!ありがとうねー♪あ!今からはシスター・ユリカさんが質問してね。何でも答えちゃうから!」
「ユリカと呼び捨てでいいですよ」
実際、シスターじゃないからね。
「うーん…じゃあユリカさんで♪」
それからママさんにこの町の事やその他諸々の事を簡単に教えていただいた。
・この世界には国が二つしか存在しない。私がいるここがその一つ『バランディア王国』。その王都バランディア。もう一つの国は『ガルバード王国』というらしい。
互いの国は大昔は戦争で敵対していたらしいが、今は協定を結んでおり争いはない。
・この国には『王国騎士団』という町の治安維持を目的とする組織があり人間同士の事件や揉め事はその人達が解決する(前の世界でいう警察の役割を果たしている)
団員は戦闘のプロだが積極的に魔獣討伐はしていない。あくまで人命が危険に晒された時のみ魔獣を排除する。
・魔獣の討伐は『冒険者ギルド』が全て請け負っており、仮に騎士団員が討伐しても報酬は出ない。
・この世界では交通機関が全く発達していない。移動手段は馬を走らせるか、馬車で移動か、徒歩しかない(電車・自動車・バイクどころか自転車すら存在しない。当然、飛行機もない)
その割になぜか家電などの電化製品はそれなりのレベルで普及している(洗濯機はあるがドラム式の洗濯乾燥機はない。電子レンジや冷蔵庫もあるが結構古いタイプの物ばかり)
ただし、テレビやラジオは存在しない。スマートフォンや携帯電話もない。インターネットも存在していない。
この世界の常識がいまいちよくわからない。生活をある程度楽にする物はあるけど、娯楽や便利過ぎる物は作られていない…?
他にも色々知りたい事はあったけど、聞けば町には『王立図書館』というものがあるらしい。だったら、質問攻めするよりもそこで調べた方がこれ以上ママさんに手もかからない。
「色々丁寧に教えていただきありがとうございました」
「いいのよ!これくらい!…ところでユリカさんはこれからどうするの?また旅を続けるの?」
「いえ…しばらくはこの町で過ごそうかな…と考えています」
しばらくというか、どこにも行く当てがないんだけどね…。
「そうなの…。じゃあ良かったらまたウチに食べに来てね♪」
「はい!それはもちろんなのですが…」
どうしよう…ここまで頼ってしまった以上、ダメ元でもう少しお願いしてみようかな…。
「…?どうかしたの?」
首を傾げるママさん。
「ママさん…無理を承知でお願いします!」
席を立ち深々と頭を下げる。
「私に…少しだけ…ほんの少しだけで構いませんのでお金を貸していただけませんか?」
うわぁ…言っちゃった…。初対面の人にいきなりお金を貸して下さいを…。
「もちろん必ずお返しします!腕の治療に使っていただいたお薬代も必ずお返しします!絶対に逃げたりしません!他にも私に出来る事でしたら何でもします!」
仕方ないよ…。お金をも所持品もない…家すらない。友達も知り合いもいない。今はこうするしか生きていく術がない…。もちろん、金融屋さんでもない人に頼むなんて間違ってるとは思うけど…。ママさんしか信じられる人がいない。
「いいわよ。たくさんは出せないけど…」
「ほっ…本当ですか?!こんな見も知らぬ小汚ない赤の他人に?!」
「そこまで言わなくても…うん。ユリカさん悪人って顔には見えないし…。えっと…二万ゴルくらいで足りるかしら?」
信じられない…。今すぐに足元に膝まずいて、その素敵なおみ足を頬擦りしたいくらい。…引かれるかもしれないからやめておくけど…。
ところで二万ゴル?ゴールドじゃなくて?
「ありがとうございます!二万ゴールドでも一万ゴールドでもおいくらでも構いません!助かります!」
「ゴールド?じゃないわ。ゴルよ。この国の通貨ね。少し待っててね♪」
ほっと一息ついた瞬間、突然甲高い声がホールに響き渡った。
「お待たせ致しました!どうぞごゆっくりお召し上がりくださいませ♪」
トレーをカウンターに乗せその場でペコリと頭を下げるママさん。
素晴らしい。まさにプロフェッショナル。挨拶、笑顔、元気、これホント大事。私もバイト始めたての頃はよく言われたなー。声が小さいとか、表情が硬いとか…。と、済んだ事を考えても仕方ない。冷めない内にいただこう。
「いただきます」
…。
結論から言ってママさんの親子丼は最高に美味しかった。他の丼物も是非食べてみたいところだけど…お金がない。
じっくりと味わいながら時間をかけて食べ終わる。その間に他のお客さんは皆食事を終えお店を出たようだった。
「お客様、お味の方はいかがでしたか?」
「今まで食べてきた中で最高に美味しい親子丼でした。ごちそうさまでした」
「お粗末様でした♪」
トレーを下げ洗い場に向かうママさん。その背に向かって声をかける。
「すみません。いきなりで申し訳ないのですが…この町の事について少しお話をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「何かしら?私で分かることなら…でも…」
「…でも?」
「その代わりにあなたの事についても教えていただけないかしら?」
そうだよね。気にならない方がおかしい。血塗れの女が所持品無しで倒れてるのは異常に決まってる。
「あ!別に詮索しようという気はないのよ?ただ、何か困ってる事があったら力になれるかも…と思って…」
「ありがとうございます。もちろん、お答えできる範囲でしたらお話します。…と言っても私は何の実績も取り柄も無いただの凡人ですが…」
「そんなに自分を卑下しない!あなたの魅力が下がってしまうわ!」
「はあ…気を付けます…」
うーん…同じ接客業やってた者として見ても熱量が違う…。もちろん良い意味で…。
「では、私の方から説明させていただきます」
と言っても前の世界の事や私生活について話してもこちらの世界の人には理解できないように思えた。いくらか類似している点はあるけれど…。
私は…
・この国の生まれではないこと。
・田舎の村の出身で大変世間知らずであること(前の世界で私が住んでいた町は田舎の地方中小都市だったので全くの嘘ではない)
・ケガは旅の途中に大きな猫に襲われた際に負ったこと。
・修道服を着ているが女神教団とやらとは無関係であること。
などを簡単に説明した。
「そっかぁ…。魔獣に襲われて大変だったわね…」
「魔獣?あの大きな猫は魔獣だったのですか?」
「目が真っ赤で体が異様に大きかったでしょう?それは猫の魔獣の『キャトン』よ。」
そうなんだ…。あれが魔獣だったんだ…。てっきり猪顔の棍棒を持ってる奴とか、羽根があって飛び回る悪魔のような奴とかを想像してたけど…。
「キャトン?キャットではなくてですか?」
「キャトンよ。他にも犬の魔獣とかネズミの魔獣とか色々いるわ。地域によって生息している魔獣も違うらしいの」
「それは恐ろしいですね。生きていて良かったです」
「ホントよー。普通は町の外に出る際、腕に自信のない人は護衛を雇ったり馬車で移動したりするんだから」
「そういうものなのですね…。いや…無知でお恥ずかしい限りです。ところで…ママさんは魔獣にお詳しいですね。もしかして魔獣退治とかもやってらっしゃるのですか?」
そんな風には見えないけど…一応聞いてみる。
「違うわよー。そんな屈強な女性に見えるー?」
「いえいえ!とんでもないです!お美しく、可憐で儚げなママさんです!」
「フフ…♪そんなに誉めちぎらなくてもいいわよ♪」
嬉しそうに笑うママさん。
「私が詳しいんじゃなくてね、ここに来るお客さんが詳しいの。ここは冒険者ギルド御用達の食堂だから。もちろん、来店されるお客様全員というわけじゃなくて一般の利用者様もいらっしゃるけど…」
「冒険者ギルド…ですか?」
これは…いかにもなワードが出てきた。やっぱりあるんだ。そういうの…ゲームの知識が役に立ちそう。
「その方々は魔獣を狩ったり、依頼人の護衛をしたり、キノコを集めたりしてお金を稼ぐ人達の事ですよね?」
「キノコ限定じゃないわよー。けど、仕事内容はだいたいそんな感じね」
冒険者ギルド…。興味はあるけど戦闘能力がない私には厳しいかも…。剣道・弓道すらやったことないし。
「そうですか…。ところでさっきの話ですが、こちらのお店は冒険者様御用達ということは…何か特典があるのでしょうか?」
「もちろんあるわよー♪お店のメニューは全て40%引き価格でお会計させていただいてるわ」
「よっ…40%引き?!…ですか?」
ガタン!!とその場で席を立つ勢いで聞く。…思ったより大きな声が出てしまった。
「え…ええ。…そんなリアクションするのね…」
「すみません…失礼しました。そんなに割引してお店の経営は大丈夫なのでしょうか?私ごときが心配するのもあれですが…」
「うーん…余裕綽々というほどじゃないけど、ウチは安さを売りにしてるから。価格勝負じゃなく、お客様の来店数で勝負というわけね」
「そうですか…。でも、それだとお昼時とか夕食時は忙しくて大変じゃないですか?」
「…それはアルバイトの子達も一生懸命手伝ってくれてるから大丈夫よ♪」
一瞬間が空いたけど…どうやら大丈夫みたい。
しかし…冒険者ギルドに入ればこのお店のメニューを全て40%引きで食べられるのか…。それだけでメンバーになる価値があるような気がする。
「わかりました。不要な心配をしてしまい失礼致しました」
「とんでもないわ!ありがとうねー♪あ!今からはシスター・ユリカさんが質問してね。何でも答えちゃうから!」
「ユリカと呼び捨てでいいですよ」
実際、シスターじゃないからね。
「うーん…じゃあユリカさんで♪」
それからママさんにこの町の事やその他諸々の事を簡単に教えていただいた。
・この世界には国が二つしか存在しない。私がいるここがその一つ『バランディア王国』。その王都バランディア。もう一つの国は『ガルバード王国』というらしい。
互いの国は大昔は戦争で敵対していたらしいが、今は協定を結んでおり争いはない。
・この国には『王国騎士団』という町の治安維持を目的とする組織があり人間同士の事件や揉め事はその人達が解決する(前の世界でいう警察の役割を果たしている)
団員は戦闘のプロだが積極的に魔獣討伐はしていない。あくまで人命が危険に晒された時のみ魔獣を排除する。
・魔獣の討伐は『冒険者ギルド』が全て請け負っており、仮に騎士団員が討伐しても報酬は出ない。
・この世界では交通機関が全く発達していない。移動手段は馬を走らせるか、馬車で移動か、徒歩しかない(電車・自動車・バイクどころか自転車すら存在しない。当然、飛行機もない)
その割になぜか家電などの電化製品はそれなりのレベルで普及している(洗濯機はあるがドラム式の洗濯乾燥機はない。電子レンジや冷蔵庫もあるが結構古いタイプの物ばかり)
ただし、テレビやラジオは存在しない。スマートフォンや携帯電話もない。インターネットも存在していない。
この世界の常識がいまいちよくわからない。生活をある程度楽にする物はあるけど、娯楽や便利過ぎる物は作られていない…?
他にも色々知りたい事はあったけど、聞けば町には『王立図書館』というものがあるらしい。だったら、質問攻めするよりもそこで調べた方がこれ以上ママさんに手もかからない。
「色々丁寧に教えていただきありがとうございました」
「いいのよ!これくらい!…ところでユリカさんはこれからどうするの?また旅を続けるの?」
「いえ…しばらくはこの町で過ごそうかな…と考えています」
しばらくというか、どこにも行く当てがないんだけどね…。
「そうなの…。じゃあ良かったらまたウチに食べに来てね♪」
「はい!それはもちろんなのですが…」
どうしよう…ここまで頼ってしまった以上、ダメ元でもう少しお願いしてみようかな…。
「…?どうかしたの?」
首を傾げるママさん。
「ママさん…無理を承知でお願いします!」
席を立ち深々と頭を下げる。
「私に…少しだけ…ほんの少しだけで構いませんのでお金を貸していただけませんか?」
うわぁ…言っちゃった…。初対面の人にいきなりお金を貸して下さいを…。
「もちろん必ずお返しします!腕の治療に使っていただいたお薬代も必ずお返しします!絶対に逃げたりしません!他にも私に出来る事でしたら何でもします!」
仕方ないよ…。お金をも所持品もない…家すらない。友達も知り合いもいない。今はこうするしか生きていく術がない…。もちろん、金融屋さんでもない人に頼むなんて間違ってるとは思うけど…。ママさんしか信じられる人がいない。
「いいわよ。たくさんは出せないけど…」
「ほっ…本当ですか?!こんな見も知らぬ小汚ない赤の他人に?!」
「そこまで言わなくても…うん。ユリカさん悪人って顔には見えないし…。えっと…二万ゴルくらいで足りるかしら?」
信じられない…。今すぐに足元に膝まずいて、その素敵なおみ足を頬擦りしたいくらい。…引かれるかもしれないからやめておくけど…。
ところで二万ゴル?ゴールドじゃなくて?
「ありがとうございます!二万ゴールドでも一万ゴールドでもおいくらでも構いません!助かります!」
「ゴールド?じゃないわ。ゴルよ。この国の通貨ね。少し待っててね♪」
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