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新居
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食堂を出て周囲を見回す。今さらだけど初めてこちらの世界の町を落ち着いて目にする事が出来た。最初町に着いた時はアホの猫魔獣のせいで力尽きてしまったから。…次にあの猫を見つけたら金槌で殴ってやりたい。それも釘を抜く時に使う反対側の尖った方で殴りたい。相当痛いはず…。
町はいかにもロールプレイングゲームの世界…といったこともなく、わりと地味な感じの建物ばかりが密集しており、お店がポツポツ距離を空けて立ち並んでいる。二階建ての建物自体が少ないし、大きなキノコ屋根の家もない。
なんだろう…しいて言うなら昭和初期の町並み?高層ビルやマンションなんか見当たらないし、お店もスーパーやコンビニは見当たらない。デパートや家電量販店も無さそう。あるのは小さな個人商店ばかり。武器さん…雑貨屋さん…食材屋さん…などなど。
それと町に暮らしている人達についても少し観察できた。
どうやら、異世界に来たとはいってもエルフやドワーフ、魔族などといった特殊な種族の人達はいないっぽい。耳が尖った美女も背が低くてがっしりとした髭面の男性も見かけない。ママさんや、ミリーも見た目ごく普通の人間だったし…。
ただ、町行く人々の服装には驚かされる点もあった。普通にマントを靡かせ腰に剣を差して歩いている人がいるし、背中に弓を背負ってそれらしい帽子を被ってバッチリ決めている人もいる。
この世界には銃刀法的なものは無いのかな。もしかしたらあの手の格好をした人達が冒険者ギルドの人なのかも…。
考えてもわからないので、とりあえず観察はこれくらいにして、お借りした二階の部屋を見てみよう。
振り返り建物を見てみたけど、この辺りでは珍しい三階建てだった。三階もあったんだ…。ママさんは何も言ってなかったけど…誰か住んでるのかな…。見上げた拍子に食堂の看板が目に入る。
『流星と旅人』
何かお店の雰囲気と合ってないような…。まあ、気にしないでおこう。
細い階段を上り通路を歩く。部屋の扉を前にすると、何となく嫌な予感がした。鍵を差し込みドアノブを回し開ける。
これは…酷い。古くて傷んでるとは聞いてたけど、それ以前の問題のような…。まず、窓ガラスがひび割れていてデコピンするだけで全体が砕けそう。カーテンもボロボロで所々ほどけた糸が垂れ下がっている。床もフローリングではあるがあちこち傷だらけだし、歩くたびにギシギシと音が鳴る。底が抜けないか心配…。
ベッドもいつから手入れされていないのかわからないほどホコリが積もっているし、布団もせんべい状態。
あの素敵なママさんが管理しているんだから、そこまで酷くはないはず…と思ってたけど…。だからこの低家賃でOKということなのかな…。
でも、逆に良い点もある。
・二階だから日当たりが良い。洗濯物がよく乾きそう(夏場は部屋が蒸し風呂になるかも…。ちなみに今、この世界はカレンダーをみる限り初秋ということになっている)
ベランダも小さいけど一応ある。外に出てみると正面のメインストリートとは反対側に造られていて、眼下は人通りの少ない路地裏になっている。これなら堂々と洗濯物が干せる。そういえば、部屋着や下着の他、日用品なども買い揃えないといけない…。必要最低限の家電も買いたいけど…。お金が足りないっぽい。
・お風呂とトイレがある。当たり前といえばそうなんだけど…部屋の古さ的に無いと言われても違和感がなかった。しかも、普通の水洗トイレだったのでさらに安心した(汲み取り式だったら絶望だった)
少し残念なのはユニットバスな所。でも、贅沢は言っちゃダメ。あるだけましだし、心なしか浴槽が少し広い。…ような気もする。シャワーも付いてるし問題はなさそう。
・部屋の隅に木製の鍵付きの作業机と椅子がある。どちらも古くてホコリまみれだけど、掃除すれば使えそう。とりあえず貴重品があれば机に鍵掛けてしまっておこう。
・洗濯機がある。年代物の二槽式洗濯機で手間はかかるけど買わなくて済んで良かった。出費を抑えられる。でも、他の家電は無かったので買うしかない。
・小さなキッチンがある。当然IHではない普通のガスコンロ。しかし、なぜかキッチンだけはそこまで汚れたり傷んでいない。たぶん、前の住人に料理をする習慣がなかったのかも…。
私は違う…と言いたいところだけど…。私は卵焼き・目玉焼きくらいしか作れない。母と一緒に料理をする事も手伝ったりもしなかった。全部任せていた…。今さら申し訳なく思う。
さて、部屋の確認も終わった所で町へ探索に出掛けよう。しんみりしたところでどうしようもないのだから。それより、この世界での生活をどうやって安定させるかを考えなきゃいけない。買い物もしないとね。部屋の掃除は…後回しでいいや。
玄関を出て扉を閉める。鍵も忘れずに…(金目の物は無いけど)
まずは、王立図書館とやらに行こうかな。この世界について知らなきゃいけない事がたくさんある。その後に買い物。最低限必要な物を買い、できる限りお金を残す。仕事も探さないといけない。とりあえず、アルバイトから探そう。コンビニはないけど…接客業で何か出来る事があるはず…。
階段を降りいざ、出発…しようと思ったけど、目的地の場所もわからず闇雲に歩き回るのも時間かかるし、迷子になる可能性もある。最初、草原からこの町を発見した時、全体の規模はかなり大きいように感じた。だったら、タウンマップ的な物を見ながら移動した方がいい。ここは少し気が引けるけど…またママさんに頼るしかなさそう。
さっき食堂を後にしてからそれほど時間が経っていないのにまた訪ねることになるとは…。こうなるならあの時ついでに地図について聞いとけばよかったかも…。
「すみません。先程のユリカなのですが…」
声をかけながら入店する。店内にはまだ他のお客様はいなかったので少し安心したけど…。
「いらっしゃいま…」
テーブルを拭いていたミリーがこちらに視線を向け露骨に顔をしかめる。
「…何?まだ何か用があんの?まさか…またお金貸せとか…」
「違います。お金の話ではありません。ママさんに少し話があるのですが…」
「何の話よ。ママは今休憩中。話ならあたしが聞く。くだらない話ならママには伝えない」
「…」
「さっさと言いなさいよ。こっちも時間ないんだけど…。あたしには話せないってわけ?」
話せない事はないよ。地図貸してって言うだけだから。でも、また激怒するんだろうな。
「では、ミリーお嬢様にお話します。この無知で愚かな貧乏女にどうか町の地図をお貸しいただけないでしょうか?有料でも構いません。先程お借りしたお金でお支払い致しますので…」
深々と一礼する。
『金の次は地図だって?そんなの自分で何とかしなさいよ!この厄介女!』
とか言われるのかな…と覚悟していたけど…。
「地図?…何でそんなものいるのよ?」
「はい…私は聖地巡礼の旅をしているの途中なのですが…。しばらくこの町に滞在しようかなと考えておりまして…」
「来たばかりの町だから右も左もわからないってわけね…」
「その通りでございます…お嬢様」
「…ちょっと待ってて」
ぶっきらぼうに言い残しホールから出ていくミリー。
意外にも怒らなかった…。絶対怒鳴ると思ったのに…。
ほどなくしてミリーが丸めて輪ゴムで止めた紙を手にして戻ってくる。
「はい。地図。これでいい?」
ズイっと目の前に紙を突き出してくる。
「よろしいのですか?」
「無いと困るんでしょ?…別にアンタが迷子になったってあたしは困らないけど…」
「ありがとうございます!助かります!おいくらでしょうか?」
「いらない。てか、ソレあげる。」
「…?ママさんの物を勝手に…」
「違うっての。あたしのだから」
「ミリーお嬢様の?でも、お嬢様がお困りに…」
「いらないって。生まれてからずっとこの町に住んでんのよ。どこに何があるかくらい遥か昔に覚えてるから」
「本当によろしいのですか?」
「しつこい。早く持ってどっか行って。仕事の邪魔」
しっしと追い払う仕草。
「ありがとうございます!大切に使わせていただきます!」
そう言って一礼する。
「わかったから。その代わり、お金…きちんと返しなさいよ」
「はい!もちろんです」
「それと…その『お嬢様』ってのやめて。気持ち悪いし、馬鹿にされてるみたいで嫌」
「かしこまりました…。大変失礼致しました…ミリーさん」
「…じゃあ、もう行って」
「はい!ありがとうございました!」
食堂を後にする。
ミリー…そんなに悪い娘じゃないのかも…。最初恐かったのもママさんを守るためというのであれば納得出来るできる…ような気もする。
とにかく無料で地図をいただけたのはすごくありがたい。いつかお金に余裕が出来たら、地図のお礼に何かプレゼントでもあげようかな。いつになるかはわからないけど…。
町はいかにもロールプレイングゲームの世界…といったこともなく、わりと地味な感じの建物ばかりが密集しており、お店がポツポツ距離を空けて立ち並んでいる。二階建ての建物自体が少ないし、大きなキノコ屋根の家もない。
なんだろう…しいて言うなら昭和初期の町並み?高層ビルやマンションなんか見当たらないし、お店もスーパーやコンビニは見当たらない。デパートや家電量販店も無さそう。あるのは小さな個人商店ばかり。武器さん…雑貨屋さん…食材屋さん…などなど。
それと町に暮らしている人達についても少し観察できた。
どうやら、異世界に来たとはいってもエルフやドワーフ、魔族などといった特殊な種族の人達はいないっぽい。耳が尖った美女も背が低くてがっしりとした髭面の男性も見かけない。ママさんや、ミリーも見た目ごく普通の人間だったし…。
ただ、町行く人々の服装には驚かされる点もあった。普通にマントを靡かせ腰に剣を差して歩いている人がいるし、背中に弓を背負ってそれらしい帽子を被ってバッチリ決めている人もいる。
この世界には銃刀法的なものは無いのかな。もしかしたらあの手の格好をした人達が冒険者ギルドの人なのかも…。
考えてもわからないので、とりあえず観察はこれくらいにして、お借りした二階の部屋を見てみよう。
振り返り建物を見てみたけど、この辺りでは珍しい三階建てだった。三階もあったんだ…。ママさんは何も言ってなかったけど…誰か住んでるのかな…。見上げた拍子に食堂の看板が目に入る。
『流星と旅人』
何かお店の雰囲気と合ってないような…。まあ、気にしないでおこう。
細い階段を上り通路を歩く。部屋の扉を前にすると、何となく嫌な予感がした。鍵を差し込みドアノブを回し開ける。
これは…酷い。古くて傷んでるとは聞いてたけど、それ以前の問題のような…。まず、窓ガラスがひび割れていてデコピンするだけで全体が砕けそう。カーテンもボロボロで所々ほどけた糸が垂れ下がっている。床もフローリングではあるがあちこち傷だらけだし、歩くたびにギシギシと音が鳴る。底が抜けないか心配…。
ベッドもいつから手入れされていないのかわからないほどホコリが積もっているし、布団もせんべい状態。
あの素敵なママさんが管理しているんだから、そこまで酷くはないはず…と思ってたけど…。だからこの低家賃でOKということなのかな…。
でも、逆に良い点もある。
・二階だから日当たりが良い。洗濯物がよく乾きそう(夏場は部屋が蒸し風呂になるかも…。ちなみに今、この世界はカレンダーをみる限り初秋ということになっている)
ベランダも小さいけど一応ある。外に出てみると正面のメインストリートとは反対側に造られていて、眼下は人通りの少ない路地裏になっている。これなら堂々と洗濯物が干せる。そういえば、部屋着や下着の他、日用品なども買い揃えないといけない…。必要最低限の家電も買いたいけど…。お金が足りないっぽい。
・お風呂とトイレがある。当たり前といえばそうなんだけど…部屋の古さ的に無いと言われても違和感がなかった。しかも、普通の水洗トイレだったのでさらに安心した(汲み取り式だったら絶望だった)
少し残念なのはユニットバスな所。でも、贅沢は言っちゃダメ。あるだけましだし、心なしか浴槽が少し広い。…ような気もする。シャワーも付いてるし問題はなさそう。
・部屋の隅に木製の鍵付きの作業机と椅子がある。どちらも古くてホコリまみれだけど、掃除すれば使えそう。とりあえず貴重品があれば机に鍵掛けてしまっておこう。
・洗濯機がある。年代物の二槽式洗濯機で手間はかかるけど買わなくて済んで良かった。出費を抑えられる。でも、他の家電は無かったので買うしかない。
・小さなキッチンがある。当然IHではない普通のガスコンロ。しかし、なぜかキッチンだけはそこまで汚れたり傷んでいない。たぶん、前の住人に料理をする習慣がなかったのかも…。
私は違う…と言いたいところだけど…。私は卵焼き・目玉焼きくらいしか作れない。母と一緒に料理をする事も手伝ったりもしなかった。全部任せていた…。今さら申し訳なく思う。
さて、部屋の確認も終わった所で町へ探索に出掛けよう。しんみりしたところでどうしようもないのだから。それより、この世界での生活をどうやって安定させるかを考えなきゃいけない。買い物もしないとね。部屋の掃除は…後回しでいいや。
玄関を出て扉を閉める。鍵も忘れずに…(金目の物は無いけど)
まずは、王立図書館とやらに行こうかな。この世界について知らなきゃいけない事がたくさんある。その後に買い物。最低限必要な物を買い、できる限りお金を残す。仕事も探さないといけない。とりあえず、アルバイトから探そう。コンビニはないけど…接客業で何か出来る事があるはず…。
階段を降りいざ、出発…しようと思ったけど、目的地の場所もわからず闇雲に歩き回るのも時間かかるし、迷子になる可能性もある。最初、草原からこの町を発見した時、全体の規模はかなり大きいように感じた。だったら、タウンマップ的な物を見ながら移動した方がいい。ここは少し気が引けるけど…またママさんに頼るしかなさそう。
さっき食堂を後にしてからそれほど時間が経っていないのにまた訪ねることになるとは…。こうなるならあの時ついでに地図について聞いとけばよかったかも…。
「すみません。先程のユリカなのですが…」
声をかけながら入店する。店内にはまだ他のお客様はいなかったので少し安心したけど…。
「いらっしゃいま…」
テーブルを拭いていたミリーがこちらに視線を向け露骨に顔をしかめる。
「…何?まだ何か用があんの?まさか…またお金貸せとか…」
「違います。お金の話ではありません。ママさんに少し話があるのですが…」
「何の話よ。ママは今休憩中。話ならあたしが聞く。くだらない話ならママには伝えない」
「…」
「さっさと言いなさいよ。こっちも時間ないんだけど…。あたしには話せないってわけ?」
話せない事はないよ。地図貸してって言うだけだから。でも、また激怒するんだろうな。
「では、ミリーお嬢様にお話します。この無知で愚かな貧乏女にどうか町の地図をお貸しいただけないでしょうか?有料でも構いません。先程お借りしたお金でお支払い致しますので…」
深々と一礼する。
『金の次は地図だって?そんなの自分で何とかしなさいよ!この厄介女!』
とか言われるのかな…と覚悟していたけど…。
「地図?…何でそんなものいるのよ?」
「はい…私は聖地巡礼の旅をしているの途中なのですが…。しばらくこの町に滞在しようかなと考えておりまして…」
「来たばかりの町だから右も左もわからないってわけね…」
「その通りでございます…お嬢様」
「…ちょっと待ってて」
ぶっきらぼうに言い残しホールから出ていくミリー。
意外にも怒らなかった…。絶対怒鳴ると思ったのに…。
ほどなくしてミリーが丸めて輪ゴムで止めた紙を手にして戻ってくる。
「はい。地図。これでいい?」
ズイっと目の前に紙を突き出してくる。
「よろしいのですか?」
「無いと困るんでしょ?…別にアンタが迷子になったってあたしは困らないけど…」
「ありがとうございます!助かります!おいくらでしょうか?」
「いらない。てか、ソレあげる。」
「…?ママさんの物を勝手に…」
「違うっての。あたしのだから」
「ミリーお嬢様の?でも、お嬢様がお困りに…」
「いらないって。生まれてからずっとこの町に住んでんのよ。どこに何があるかくらい遥か昔に覚えてるから」
「本当によろしいのですか?」
「しつこい。早く持ってどっか行って。仕事の邪魔」
しっしと追い払う仕草。
「ありがとうございます!大切に使わせていただきます!」
そう言って一礼する。
「わかったから。その代わり、お金…きちんと返しなさいよ」
「はい!もちろんです」
「それと…その『お嬢様』ってのやめて。気持ち悪いし、馬鹿にされてるみたいで嫌」
「かしこまりました…。大変失礼致しました…ミリーさん」
「…じゃあ、もう行って」
「はい!ありがとうございました!」
食堂を後にする。
ミリー…そんなに悪い娘じゃないのかも…。最初恐かったのもママさんを守るためというのであれば納得出来るできる…ような気もする。
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