30 / 35
29 食べられるわけには
しおりを挟む
黒衣の使者が放った言葉が、場を静寂だけに変える。
オーナーも双子も、言った当本人であるお迎えですら何も言わない。
「え、えと」
気まずい空気に耐えかねて、撫子は苦笑しながら口を開いた。
「まあこんな時間がいつまでも続くことはないってわかっていましたしね。はは、そうですよね。時間切れなら仕方ないです」
頭をかいて、撫子は目を伏せながら言う。
「私の休暇はおしまい。終点に行きます……」
「違います」
お迎えの青年は黒々とした瞳を向けて撫子に言う。
「私は生の世界の迎えです。このたびは、あなたの肉体の時間が尽きかかっていることをお知らせして、お迎えに参ったのです」
「せいのせかい?」
言葉の意味がわからず撫子が首を傾げると、黒衣の青年は鋭い鳥の目を細める。
「やはりご存じありませんでしたか。あなたはまだ生きています」
「え?」
撫子は目を見開いて、オーナーを見る。
「嘘ですよね。だってオーナー、私は死んだって言いました」
「言いましたよ。あなたの精神は既に体から離れていて、それは死と同じでしたから」
「そうとも限らないでしょう」
お迎えが冷静な声で言葉を挟む。
「事実、撫子様の肉体はまだ生きていますから。この世界とのつながりが絶たれれば、戻ることも可能です」
青年は小さくため息をついて首を横に振る。
「確かに肉体から離れた魂といかなる約束を結ぼうとも自由ですが、か弱い魂をだますのは上の代理人として許すわけにはいきません」
「だましてはいません。それに個人の約束に干渉することは、いかにお上でもたやすく認められるものではないはず」
「約束は倫理の範囲内でと定められているのをご存じないのですか? 強引な約束は干渉の根拠になります」
オーナーも青年も一歩も引く気配がない中で、ヒューイが声を上げる。
「おやめください。今はオーナーに非があったかどうかより重要なことがあるでしょう。神は撫子様にどんな裁定をなさったのですか?」
お迎えの青年はうなずいて、撫子に視線を戻す。
「上は急ぎ肉体の期限をお知らせするように命じられました。戻るか否かは撫子様がお決めになって構いません」
「私が、決められる……?」
撫子はその言葉に、死の直前の暗い気持ちを思い出した。
両親はもういない。友達も失って、頼ることのできる親類もいない。借金だらけで、未来に何の希望も見出せずに呆然としていた。
「戻ることはありません。苦労と苦痛しかありませんよ」
オーナーの言葉はもっともに聞こえた。
今の生活は満たされている。豊かで楽しくて、たくさんの従業員やオーナーと一緒に働くことができる。
「……戻りたいです」
だけど撫子は迷わず告げていた。その言葉に、オーナーは眉をひそめる。
「なぜです。ここの世界のどこが劣るというのですか」
「劣るとか勝るとか、関係ないんです」
撫子は顔を上げて言う。
「私の命は両親が与えてくれた最初で最後の贈り物です。苦労と苦痛しかなくても、最後まで全うしたい」
死の直前には無い気持ちが撫子の中に湧きあがって来る。
その理由は自分でもわかっていた。ただそれを口にするより、今ははっきりと告げなければならないことがあった。
「帰らせてください」
オーナーをみつめて告げると、彼は軽蔑したように冷淡な口調で告げた。
「失望ですね。あなたがそれほどまでに生き汚い者だったとは」
「ごめんなさい」
初めて向けられる侮蔑の表情と声に胸は痛んだが、言葉を覆すつもりはなかった。
「私は……」
撫子はなお言葉をつづけようとして、やめた。
撫子がしようとしていることは、理由はどうあれオーナーを裏切ることだ。撫子はオーナーを置いて逝かないと約束したのだから。生の世界に戻ることだって、オーナーを置いていくことに変わりはない。
「ま、待ってください。喧嘩はよくないですよ。オーナー」
沈黙した二人に、チャーリーが声を上げた。
「撫子様もお考え直しになってください。オーナーは撫子様を大切に思っておいでです」
チャーリーはわたわたと手を振りながら続ける。
「僕たちも撫子様がいなくなったら寂しいですし……」
「もっと根本的な問題がございます」
ヒューイが淡々とした調子で兄の言葉を遮る。
「オーナーは撫子様と約束なさっています。約束を破るには対価が必要です。オーナーには約束を主張する権利があります」
撫子が言葉につまった時だった。
オーナーは被せるように口を開く。
「よろしい。では、撫子。契約をかけて私と決闘いたしましょう」
「決闘?」
「はい。あなたが勝ったら、契約を無条件で解除して帰してさしあげます」
「私が負けたら……?」
そう問いかけると、オーナーは猫目を細めてさらりと告げる。
「あなたを食べます」
「へ?」
思わず撫子は変な声を出してしまった。
「それってたとえですよね?」
「そのままの意味です。あなたの魂を頂きます。財産も地位も持たないあなたが賭けられる物は、あなた自身しかありませんから」
「しかし、私なんて食べてもおいしくない……」
ベタながらそう言おうと思ったけど、オーナーの目を見て心が変わる。
「この世界で約束を破ることは相手にとって最大の侮辱です。私を否定する覚悟がないなら肉体を放棄してここに残りなさい」
オーナーの表情はいつも通り笑顔だったが、撫子はその中に悲痛なほど真剣な感情を見た気がした。
笑いながら、心の中では怒りや悲しみが渦巻いてどうしようもなくなっている。そのことを、撫子はオーナーの瞳の奥の光で察した。
「……わかりました。決闘に応じます」
裏切りの対価は払わなければいけない。撫子は体の横で拳を握りしめながら言った。
オーナーは微かに目を伏せたが、すぐにお迎えに向かって顔を向ける。
「伝統の方式に従いましょう。審判をお願いいたします」
「はい」
お迎えは頷いて、撫子に一歩近づく。
彼が撫子の手に置いたのは、人差し指ほどの小さな砂時計だった。それは不思議なことに逆さにしても砂が落ちることがない。
「この砂時計の砂がすべて落ちるまでに、相手の本当の名前を当ててください」
「名前……って、キャットじゃないんですか?」
先代のオーナーの呼び名を思い出して、撫子が訝しげに問う。
「機会は一回きりです。それが答えですか?」
お迎えは表情を変えずに言った。撫子は反射的に首を横に振る。
「少し考えさせてください」
撫子がそう言うと、お迎えは糸玉を取り出して片方の端をオーナーの手首、もう片方の端を撫子の手首に縛った。
そして彼は糸玉を自分の懐に仕舞う。すると、糸玉は撫子とオーナーの手首に巻きつけてある部分以外は、透明になったかのように見えなくなった。
「答えを決めたら糸を三回弾いてください。私がもう片方を引き寄せますので」
彼が撫子の持っている砂時計をトン、と叩く。
「決闘の開始です」
砂時計の砂が、ひとりでに流れ始めた。
オーナーも双子も、言った当本人であるお迎えですら何も言わない。
「え、えと」
気まずい空気に耐えかねて、撫子は苦笑しながら口を開いた。
「まあこんな時間がいつまでも続くことはないってわかっていましたしね。はは、そうですよね。時間切れなら仕方ないです」
頭をかいて、撫子は目を伏せながら言う。
「私の休暇はおしまい。終点に行きます……」
「違います」
お迎えの青年は黒々とした瞳を向けて撫子に言う。
「私は生の世界の迎えです。このたびは、あなたの肉体の時間が尽きかかっていることをお知らせして、お迎えに参ったのです」
「せいのせかい?」
言葉の意味がわからず撫子が首を傾げると、黒衣の青年は鋭い鳥の目を細める。
「やはりご存じありませんでしたか。あなたはまだ生きています」
「え?」
撫子は目を見開いて、オーナーを見る。
「嘘ですよね。だってオーナー、私は死んだって言いました」
「言いましたよ。あなたの精神は既に体から離れていて、それは死と同じでしたから」
「そうとも限らないでしょう」
お迎えが冷静な声で言葉を挟む。
「事実、撫子様の肉体はまだ生きていますから。この世界とのつながりが絶たれれば、戻ることも可能です」
青年は小さくため息をついて首を横に振る。
「確かに肉体から離れた魂といかなる約束を結ぼうとも自由ですが、か弱い魂をだますのは上の代理人として許すわけにはいきません」
「だましてはいません。それに個人の約束に干渉することは、いかにお上でもたやすく認められるものではないはず」
「約束は倫理の範囲内でと定められているのをご存じないのですか? 強引な約束は干渉の根拠になります」
オーナーも青年も一歩も引く気配がない中で、ヒューイが声を上げる。
「おやめください。今はオーナーに非があったかどうかより重要なことがあるでしょう。神は撫子様にどんな裁定をなさったのですか?」
お迎えの青年はうなずいて、撫子に視線を戻す。
「上は急ぎ肉体の期限をお知らせするように命じられました。戻るか否かは撫子様がお決めになって構いません」
「私が、決められる……?」
撫子はその言葉に、死の直前の暗い気持ちを思い出した。
両親はもういない。友達も失って、頼ることのできる親類もいない。借金だらけで、未来に何の希望も見出せずに呆然としていた。
「戻ることはありません。苦労と苦痛しかありませんよ」
オーナーの言葉はもっともに聞こえた。
今の生活は満たされている。豊かで楽しくて、たくさんの従業員やオーナーと一緒に働くことができる。
「……戻りたいです」
だけど撫子は迷わず告げていた。その言葉に、オーナーは眉をひそめる。
「なぜです。ここの世界のどこが劣るというのですか」
「劣るとか勝るとか、関係ないんです」
撫子は顔を上げて言う。
「私の命は両親が与えてくれた最初で最後の贈り物です。苦労と苦痛しかなくても、最後まで全うしたい」
死の直前には無い気持ちが撫子の中に湧きあがって来る。
その理由は自分でもわかっていた。ただそれを口にするより、今ははっきりと告げなければならないことがあった。
「帰らせてください」
オーナーをみつめて告げると、彼は軽蔑したように冷淡な口調で告げた。
「失望ですね。あなたがそれほどまでに生き汚い者だったとは」
「ごめんなさい」
初めて向けられる侮蔑の表情と声に胸は痛んだが、言葉を覆すつもりはなかった。
「私は……」
撫子はなお言葉をつづけようとして、やめた。
撫子がしようとしていることは、理由はどうあれオーナーを裏切ることだ。撫子はオーナーを置いて逝かないと約束したのだから。生の世界に戻ることだって、オーナーを置いていくことに変わりはない。
「ま、待ってください。喧嘩はよくないですよ。オーナー」
沈黙した二人に、チャーリーが声を上げた。
「撫子様もお考え直しになってください。オーナーは撫子様を大切に思っておいでです」
チャーリーはわたわたと手を振りながら続ける。
「僕たちも撫子様がいなくなったら寂しいですし……」
「もっと根本的な問題がございます」
ヒューイが淡々とした調子で兄の言葉を遮る。
「オーナーは撫子様と約束なさっています。約束を破るには対価が必要です。オーナーには約束を主張する権利があります」
撫子が言葉につまった時だった。
オーナーは被せるように口を開く。
「よろしい。では、撫子。契約をかけて私と決闘いたしましょう」
「決闘?」
「はい。あなたが勝ったら、契約を無条件で解除して帰してさしあげます」
「私が負けたら……?」
そう問いかけると、オーナーは猫目を細めてさらりと告げる。
「あなたを食べます」
「へ?」
思わず撫子は変な声を出してしまった。
「それってたとえですよね?」
「そのままの意味です。あなたの魂を頂きます。財産も地位も持たないあなたが賭けられる物は、あなた自身しかありませんから」
「しかし、私なんて食べてもおいしくない……」
ベタながらそう言おうと思ったけど、オーナーの目を見て心が変わる。
「この世界で約束を破ることは相手にとって最大の侮辱です。私を否定する覚悟がないなら肉体を放棄してここに残りなさい」
オーナーの表情はいつも通り笑顔だったが、撫子はその中に悲痛なほど真剣な感情を見た気がした。
笑いながら、心の中では怒りや悲しみが渦巻いてどうしようもなくなっている。そのことを、撫子はオーナーの瞳の奥の光で察した。
「……わかりました。決闘に応じます」
裏切りの対価は払わなければいけない。撫子は体の横で拳を握りしめながら言った。
オーナーは微かに目を伏せたが、すぐにお迎えに向かって顔を向ける。
「伝統の方式に従いましょう。審判をお願いいたします」
「はい」
お迎えは頷いて、撫子に一歩近づく。
彼が撫子の手に置いたのは、人差し指ほどの小さな砂時計だった。それは不思議なことに逆さにしても砂が落ちることがない。
「この砂時計の砂がすべて落ちるまでに、相手の本当の名前を当ててください」
「名前……って、キャットじゃないんですか?」
先代のオーナーの呼び名を思い出して、撫子が訝しげに問う。
「機会は一回きりです。それが答えですか?」
お迎えは表情を変えずに言った。撫子は反射的に首を横に振る。
「少し考えさせてください」
撫子がそう言うと、お迎えは糸玉を取り出して片方の端をオーナーの手首、もう片方の端を撫子の手首に縛った。
そして彼は糸玉を自分の懐に仕舞う。すると、糸玉は撫子とオーナーの手首に巻きつけてある部分以外は、透明になったかのように見えなくなった。
「答えを決めたら糸を三回弾いてください。私がもう片方を引き寄せますので」
彼が撫子の持っている砂時計をトン、と叩く。
「決闘の開始です」
砂時計の砂が、ひとりでに流れ始めた。
0
あなたにおすすめの小説
『冷徹社長の秘書をしていたら、いつの間にか専属の妻に選ばれました』
鍛高譚
恋愛
秘書課に異動してきた相沢結衣は、
仕事一筋で冷徹と噂される社長・西園寺蓮の専属秘書を務めることになる。
厳しい指示、膨大な業務、容赦のない会議――
最初はただ必死に食らいつくだけの日々だった。
だが、誰よりも真剣に仕事と向き合う蓮の姿に触れるうち、
結衣は秘書としての誇りを胸に、確かな成長を遂げていく。
そして、蓮もまた陰で彼女を支える姿勢と誠実な仕事ぶりに心を動かされ、
次第に結衣は“ただの秘書”ではなく、唯一無二の存在になっていく。
同期の嫉妬による妨害、ライバル会社の不正、社内の疑惑。
数々の試練が二人を襲うが――
蓮は揺るがない意志で結衣を守り抜き、
結衣もまた社長としてではなく、一人の男性として蓮を信じ続けた。
そしてある夜、蓮がようやく口にした言葉は、
秘書と社長の関係を静かに越えていく。
「これからの人生も、そばで支えてほしい。」
それは、彼が初めて見せた弱さであり、
結衣だけに向けた真剣な想いだった。
秘書として。
一人の女性として。
結衣は蓮の差し伸べた未来を、涙と共に受け取る――。
仕事も恋も全力で駆け抜ける、
“冷徹社長×秘書”のじれ甘オフィスラブストーリー、ここに完結。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
【完結】モブのメイドが腹黒公爵様に捕まりました
ベル
恋愛
皆さまお久しぶりです。メイドAです。
名前をつけられもしなかった私が主人公になるなんて誰が思ったでしょうか。
ええ。私は今非常に困惑しております。
私はザーグ公爵家に仕えるメイド。そして奥様のソフィア様のもと、楽しく時に生温かい微笑みを浮かべながら日々仕事に励んでおり、平和な生活を送らせていただいておりました。
...あの腹黒が現れるまでは。
『無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない』のサイドストーリーです。
個人的に好きだった二人を今回は主役にしてみました。
短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜
美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?
仕事で疲れて会えないと、恋人に距離を置かれましたが、彼の上司に溺愛されているので幸せです!
ぽんちゃん
恋愛
――仕事で疲れて会えない。
十年付き合ってきた恋人を支えてきたけど、いつも後回しにされる日々。
記念日すら仕事を優先する彼に、十分だけでいいから会いたいとお願いすると、『距離を置こう』と言われてしまう。
そして、思い出の高級レストランで、予約した席に座る恋人が、他の女性と食事をしているところを目撃してしまい――!?
『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』
透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。
「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」
そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが!
突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!?
気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態!
けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で――
「なんて可憐な子なんだ……!」
……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!?
これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!?
ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる