9 / 14
9 子猫
しおりを挟む
宴の三日目、再びセシルは来客の前に姿を現した。
緑がかった金髪を結い上げ、細い首筋をさらした横顔を、子弟たちは飽くことなく目で追った。
相変わらずセシルの席は皇帝の隣で容易に近づくことはできなかったが、その日は正妃メティスも皇帝の隣に坐し、彼女と談笑する際に盗み見るようにセシルをうかがうことができた。
薄桃色の花びらのような唇は、どんな声で言葉をこぼすのだろうか。いや、言葉でなくともいい。春風のようなため息を感じることができたなら……。
「私は少し外す。メティス、セシルを頼む」
子弟たちの夢想は、思わぬ形で叶えられることになった。宴が始まって四半刻も経たない内に、セルヴィウスが席を立って諸侯たちと庭を散策しに行ったのだ。
「姫宮、私どもも参りませんか」
「お供いたします」
浮足立ち、甘くささやく子弟たちに、セシルは怯えた。瞳を揺らしてうつむいたのが恥ずかしそうで、子弟たちをまたざわめかせた。
けれどメティスを後宮から追いやった自責の念からメティスに助けを求めることができず、一人必死で言葉を探していて、メティスは切なくなった。そっと助け船を出す。
「お手を私に、姫宮。お好きなクロッカスの花を見に参りましょう」
セシルはためらいがちにメティスを見上げた。メティスが困ったようにほほえんでうなずくと、おずおずと手を差し出す。
春になって起き上がることはできるようになったものの、まだ一人で歩くことはできない。メティスに支えられて、セシルは泉のほとりの東屋に席を移す。
泉に身を寄せるようにして、幼子のようなクロッカスが咲いていた。セシルは女官に手を借りて、クッションの敷き詰められた大理石の台座に腰を下ろす。その様を見ていたメティスが、向かい側で目を細める。
「また姫宮とここに座ることができたのは、うれしゅうございます」
春の庭は正妃の宮の中にあり、セシルが自分の宮以外で唯一滞在した庭だった。セシルの姿と東屋から見える泉の景色が相まって、メティスには懐かしく感じられた。
女官が下がったのを見て、セシルはこらえていたものがあふれるように震えた。
「……ごめんなさい。義姉上」
ぽろぽろと涙をこぼすセシルに、メティスはゆっくりとかぶりを振る。
「姫宮、お心に病まれますな。私は臣下の一人なのです。皇帝陛下のお気持ちに沿うことができなければ、後宮を退くのは当然のことです」
しかしセシルは震えながら、言葉もなくしゃくりあげる。涙が次々とこぼれて、膝の上の手を濡らしていく。
メティスはセシルが泣くのを見るたび、彼女は確かに生まれながらの姫なのだと思い知らされる。姑息な子どものように相手の顔色をうかがうこともなく、悲劇の主人公のように悲しみに酔うこともない。ただ悲しみの奔流に裸で立ちすくむ様は、高貴で痛々しかった。
私にはこの御方を傷つけることはできないだろう。初めて会ったときから、メティスは確信を抱いていた。
メティスは絹のハンカチを取り出し、セシルの涙を拭う。背中をさすって数刻経つ内、セシルはようやく泣き止んだ。
「私が戻って参ったのは、ご紹介したい娘がいるからなのです。……ここへ」
セシルが落ち着いたのを見計らって、メティスは自分に仕えている女官を呼ぶ。女官は一礼して下がると、一人の少女を連れて現れた。
それは十五歳にも届かない、まだ子どもにも見える少女だった。華やかではないが、癖毛の茶色の髪と、愛嬌たっぷりの栗色の瞳をしていた。
「初めまして、ルイジアナと申します。月の姫宮!」
元気に自己紹介をした少女は、きらきらと輝く目でセシルをみつめていた。
メティスは彼女を示して言う。
「私の母方の従妹です。ル・シッド公国から、兄のアレン公子と参りました」
「ル・シッド公国から……」
「ひどいんですよ。お前はそそっかしいからと言って、兄上は今日まで宴に出してもくださいませんでした!」
ルイジアナはぷくっとむくれて、次の瞬間に弾ける笑顔になる。
「でも今日でよかったです! あこがれの月の姫宮と直接お話できるなんて。持つべきものはいいところにお嫁に行ったお姉さまです!」
「ルイジアナ」
メティスは苦笑してたしなめる。
「だからそそっかしいと言われるのです。月の姫宮はクレスティア帝国の皇妹殿下なのですよ。お行儀よくなさい」
「はい! お行儀よくします!」
「まったく。姫宮、お許しください」
「いえ、私は……」
そう言いながら、メティスは本気で怒っている様子ではなかった。セシルも臣下の無礼は気にしない性質だが、ルイジアナの悪びれない表情は拍子抜けしてしまう。
メティスはセシルの表情が和らいでいるのを見てほっと安堵の息をつくと、慎重に告げる。
「まだ内々ではあるのですが……。陛下のお声がかりで、ルイジアナを後宮入りさせる予定なのです」
「陛下の、新しいお妃に?」
セシルが目をまたたかせると、メティスはうなずく。
「姫宮は可愛がっておられた末の妹君が嫁がれて、寂しい思いをなさったでしょう。姫宮には妹のような話し相手が必要であろうと、陛下はお考えなのです」
セシルはその言葉を聞いて、不思議な思いがした。今までも、たびたび年若い妃が後宮入りしたと聞いていた。だがこうして紹介されたことは初めてだった。
思案して、セシルは久しぶりにほほえむ。
「陛下が好いていらっしゃるのですね」
「姫宮」
メティスは眉を寄せて声を上げる。
「いいえ、陛下の御心を占めるのは姫宮だけです。ただ姫宮とお言葉を交わすには、少なくとも妃の身分がなければならないゆえ」
セシルはメティスの心遣いに感謝しながらうなずく。
(そう、兄上が。よかった)
ルイジアナに視線を移すと、生命の色に満ち溢れた姿がまぶしかった。自分のような病人とは違う。きっと御子にも恵まれて、家臣にも愛されるだろう。
「そうそう。姫宮にお持ちしたものがあるんです。ぜひ……あ、こらっ!」
ルイジアナの胸の辺りが動いたかと思うと、スカートの下から何か飛び出す。
「もう。大人しくしててねって言ったのに!」
慌ててルイジアナがつかまえてセシルに差し出したものに、セシルは目を丸くする。
「あ……」
それはルイジアナの両手におさまるほどの子猫だった。まだ耳が寝ていて、爪も生え切っていない。セシルは驚きながらも、興味を引かれてみつめる。
「お待ちなさい、ルイジアナ。姫宮に差し上げるものは陛下のお許しを得なければ」
メティスが手を伸ばして制止したとき、子猫がぴょんとルイジアナの手から離れた。
泉に入りかけた子猫を、セシルはとっさに両手でつかもうとする。バランスを崩して、目の前に水面が迫る。
震えた水面を見て、吸い込まれるような感情に衝かれた。そこにセルヴィウスそっくりの青年が映っていて、セシルに手を伸ばしていた。
兄上とセシルは呼びかける。
水面の下で黒髪の青年はほほえんで、セシルを腕の中に迎え入れた。
緑がかった金髪を結い上げ、細い首筋をさらした横顔を、子弟たちは飽くことなく目で追った。
相変わらずセシルの席は皇帝の隣で容易に近づくことはできなかったが、その日は正妃メティスも皇帝の隣に坐し、彼女と談笑する際に盗み見るようにセシルをうかがうことができた。
薄桃色の花びらのような唇は、どんな声で言葉をこぼすのだろうか。いや、言葉でなくともいい。春風のようなため息を感じることができたなら……。
「私は少し外す。メティス、セシルを頼む」
子弟たちの夢想は、思わぬ形で叶えられることになった。宴が始まって四半刻も経たない内に、セルヴィウスが席を立って諸侯たちと庭を散策しに行ったのだ。
「姫宮、私どもも参りませんか」
「お供いたします」
浮足立ち、甘くささやく子弟たちに、セシルは怯えた。瞳を揺らしてうつむいたのが恥ずかしそうで、子弟たちをまたざわめかせた。
けれどメティスを後宮から追いやった自責の念からメティスに助けを求めることができず、一人必死で言葉を探していて、メティスは切なくなった。そっと助け船を出す。
「お手を私に、姫宮。お好きなクロッカスの花を見に参りましょう」
セシルはためらいがちにメティスを見上げた。メティスが困ったようにほほえんでうなずくと、おずおずと手を差し出す。
春になって起き上がることはできるようになったものの、まだ一人で歩くことはできない。メティスに支えられて、セシルは泉のほとりの東屋に席を移す。
泉に身を寄せるようにして、幼子のようなクロッカスが咲いていた。セシルは女官に手を借りて、クッションの敷き詰められた大理石の台座に腰を下ろす。その様を見ていたメティスが、向かい側で目を細める。
「また姫宮とここに座ることができたのは、うれしゅうございます」
春の庭は正妃の宮の中にあり、セシルが自分の宮以外で唯一滞在した庭だった。セシルの姿と東屋から見える泉の景色が相まって、メティスには懐かしく感じられた。
女官が下がったのを見て、セシルはこらえていたものがあふれるように震えた。
「……ごめんなさい。義姉上」
ぽろぽろと涙をこぼすセシルに、メティスはゆっくりとかぶりを振る。
「姫宮、お心に病まれますな。私は臣下の一人なのです。皇帝陛下のお気持ちに沿うことができなければ、後宮を退くのは当然のことです」
しかしセシルは震えながら、言葉もなくしゃくりあげる。涙が次々とこぼれて、膝の上の手を濡らしていく。
メティスはセシルが泣くのを見るたび、彼女は確かに生まれながらの姫なのだと思い知らされる。姑息な子どものように相手の顔色をうかがうこともなく、悲劇の主人公のように悲しみに酔うこともない。ただ悲しみの奔流に裸で立ちすくむ様は、高貴で痛々しかった。
私にはこの御方を傷つけることはできないだろう。初めて会ったときから、メティスは確信を抱いていた。
メティスは絹のハンカチを取り出し、セシルの涙を拭う。背中をさすって数刻経つ内、セシルはようやく泣き止んだ。
「私が戻って参ったのは、ご紹介したい娘がいるからなのです。……ここへ」
セシルが落ち着いたのを見計らって、メティスは自分に仕えている女官を呼ぶ。女官は一礼して下がると、一人の少女を連れて現れた。
それは十五歳にも届かない、まだ子どもにも見える少女だった。華やかではないが、癖毛の茶色の髪と、愛嬌たっぷりの栗色の瞳をしていた。
「初めまして、ルイジアナと申します。月の姫宮!」
元気に自己紹介をした少女は、きらきらと輝く目でセシルをみつめていた。
メティスは彼女を示して言う。
「私の母方の従妹です。ル・シッド公国から、兄のアレン公子と参りました」
「ル・シッド公国から……」
「ひどいんですよ。お前はそそっかしいからと言って、兄上は今日まで宴に出してもくださいませんでした!」
ルイジアナはぷくっとむくれて、次の瞬間に弾ける笑顔になる。
「でも今日でよかったです! あこがれの月の姫宮と直接お話できるなんて。持つべきものはいいところにお嫁に行ったお姉さまです!」
「ルイジアナ」
メティスは苦笑してたしなめる。
「だからそそっかしいと言われるのです。月の姫宮はクレスティア帝国の皇妹殿下なのですよ。お行儀よくなさい」
「はい! お行儀よくします!」
「まったく。姫宮、お許しください」
「いえ、私は……」
そう言いながら、メティスは本気で怒っている様子ではなかった。セシルも臣下の無礼は気にしない性質だが、ルイジアナの悪びれない表情は拍子抜けしてしまう。
メティスはセシルの表情が和らいでいるのを見てほっと安堵の息をつくと、慎重に告げる。
「まだ内々ではあるのですが……。陛下のお声がかりで、ルイジアナを後宮入りさせる予定なのです」
「陛下の、新しいお妃に?」
セシルが目をまたたかせると、メティスはうなずく。
「姫宮は可愛がっておられた末の妹君が嫁がれて、寂しい思いをなさったでしょう。姫宮には妹のような話し相手が必要であろうと、陛下はお考えなのです」
セシルはその言葉を聞いて、不思議な思いがした。今までも、たびたび年若い妃が後宮入りしたと聞いていた。だがこうして紹介されたことは初めてだった。
思案して、セシルは久しぶりにほほえむ。
「陛下が好いていらっしゃるのですね」
「姫宮」
メティスは眉を寄せて声を上げる。
「いいえ、陛下の御心を占めるのは姫宮だけです。ただ姫宮とお言葉を交わすには、少なくとも妃の身分がなければならないゆえ」
セシルはメティスの心遣いに感謝しながらうなずく。
(そう、兄上が。よかった)
ルイジアナに視線を移すと、生命の色に満ち溢れた姿がまぶしかった。自分のような病人とは違う。きっと御子にも恵まれて、家臣にも愛されるだろう。
「そうそう。姫宮にお持ちしたものがあるんです。ぜひ……あ、こらっ!」
ルイジアナの胸の辺りが動いたかと思うと、スカートの下から何か飛び出す。
「もう。大人しくしててねって言ったのに!」
慌ててルイジアナがつかまえてセシルに差し出したものに、セシルは目を丸くする。
「あ……」
それはルイジアナの両手におさまるほどの子猫だった。まだ耳が寝ていて、爪も生え切っていない。セシルは驚きながらも、興味を引かれてみつめる。
「お待ちなさい、ルイジアナ。姫宮に差し上げるものは陛下のお許しを得なければ」
メティスが手を伸ばして制止したとき、子猫がぴょんとルイジアナの手から離れた。
泉に入りかけた子猫を、セシルはとっさに両手でつかもうとする。バランスを崩して、目の前に水面が迫る。
震えた水面を見て、吸い込まれるような感情に衝かれた。そこにセルヴィウスそっくりの青年が映っていて、セシルに手を伸ばしていた。
兄上とセシルは呼びかける。
水面の下で黒髪の青年はほほえんで、セシルを腕の中に迎え入れた。
1
あなたにおすすめの小説
美しい公爵様の、凄まじい独占欲と溺れるほどの愛
らがまふぃん
恋愛
こちらは以前投稿いたしました、 美しく残酷な公爵令息様の、一途で不器用な愛 の続編となっております。前作よりマイルドな作品に仕上がっておりますが、内面のダークさが前作よりはあるのではなかろうかと。こちらのみでも楽しめるとは思いますが、わかりづらいかもしれません。よろしかったら前作をお読みいただいた方が、より楽しんでいただけるかと思いますので、お時間の都合のつく方は、是非。時々予告なく残酷な表現が入りますので、苦手な方はお控えください。10~15話前後の短編五編+番外編のお話です。 *早速のお気に入り登録、しおり、エールをありがとうございます。とても励みになります。前作もお読みくださっている方々にも、多大なる感謝を! ※R5.7/23本編完結いたしました。たくさんの方々に支えられ、ここまで続けることが出来ました。本当にありがとうございます。ばんがいへんを数話投稿いたしますので、引き続きお付き合いくださるとありがたいです。 ※R5.8/6ばんがいへん終了いたしました。長い間お付き合いくださり、また、たくさんのお気に入り登録、しおり、エールを、本当にありがとうございました。 ※R5.9/3お気に入り登録200になっていました。本当にありがとうございます(泣)。嬉しかったので、一話書いてみました。 ※R5.10/30らがまふぃん活動一周年記念として、一話お届けいたします。 ※R6.1/27美しく残酷な公爵令息様の、一途で不器用な愛(前作) と、こちらの作品の間のお話し 美しく冷酷な公爵令息様の、狂おしい熱情に彩られた愛 始めました。お時間の都合のつく方は、是非ご一読くださると嬉しいです。※R6.5/18お気に入り登録300超に感謝!一話書いてみましたので是非是非!
*らがまふぃん活動二周年記念として、R6.11/4に一話お届けいたします。少しでも楽しんでいただけますように。 ※R7.2/22お気に入り登録500を超えておりましたことに感謝を込めて、一話お届けいたします。本当にありがとうございます。 ※R7.10/13お気に入り登録700を超えておりました(泣)多大なる感謝を込めて一話お届けいたします。 *らがまふぃん活動三周年周年記念として、R7.10/30に一話お届けいたします。楽しく活動させていただき、ありがとうございます。 ※R7.12/8お気に入り登録800超えです!ありがとうございます(泣)一話書いてみましたので、ぜひ!
【完結】女当主は義弟の手で花開く
はるみさ
恋愛
シャノンは若干25歳でありながら、プレスコット伯爵家の女当主。男勝りな彼女は、由緒ある伯爵家の当主として男性と互角に渡り合っていた。しかし、そんな彼女には結婚という大きな悩みが。伯爵家の血筋を残すためにも結婚しなくてはと思うが、全く相手が見つからない。途方に暮れていたその時……「義姉さん、それ僕でいいんじゃない?」昔拾ってあげた血の繋がりのない美しく成長した義弟からまさかの提案……!?
恋に臆病な姉と、一途に義姉を想い続けてきた義弟の大人の恋物語。
※他サイトにも掲載しています。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
騎士団長のアレは誰が手に入れるのか!?
うさぎくま
恋愛
黄金のようだと言われるほどに濁りがない金色の瞳。肩より少し短いくらいの、いい塩梅で切り揃えられた柔らかく靡く金色の髪。甘やかな声で、誰もが振り返る美男子であり、屈強な肉体美、魔力、剣技、男の象徴も立派、全てが完璧な騎士団長ギルバルドが、遅い初恋に落ち、男心を振り回される物語。
濃厚で甘やかな『性』やり取りを楽しんで頂けたら幸いです!
女性執事は公爵に一夜の思い出を希う
石里 唯
恋愛
ある日の深夜、フォンド公爵家で女性でありながら執事を務めるアマリーは、涙を堪えながら10年以上暮らした屋敷から出ていこうとしていた。
けれども、たどり着いた出口には立ち塞がるように佇む人影があった。
それは、アマリーが逃げ出したかった相手、フォンド公爵リチャードその人だった。
本編4話、結婚式編10話です。
コワモテ軍人な旦那様は彼女にゾッコンなのです~新婚若奥様はいきなり大ピンチ~
二階堂まや♡電書「騎士団長との~」発売中
恋愛
政治家の令嬢イリーナは社交界の《白薔薇》と称される程の美貌を持ち、不自由無く華やかな生活を送っていた。
彼女は王立陸軍大尉ディートハルトに一目惚れするものの、国内で政治家と軍人は長年対立していた。加えて軍人は質実剛健を良しとしており、彼女の趣味嗜好とはまるで正反対であった。
そのためイリーナは華やかな生活を手放すことを決め、ディートハルトと無事に夫婦として結ばれる。
幸せな結婚生活を謳歌していたものの、ある日彼女は兄と弟から夜会に参加して欲しいと頼まれる。
そして夜会終了後、ディートハルトに華美な装いをしているところを見られてしまって……?
義兄様と庭の秘密
結城鹿島
恋愛
もうすぐ親の決めた相手と結婚しなければならない千代子。けれど、心を占めるのは美しい義理の兄のこと。ある日、「いっそ、どこかへ逃げてしまいたい……」と零した千代子に対し、返ってきた言葉は「……そうしたいなら、そうする?」だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる