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エピローグ かなり先の未来のある穏やかな日常
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そうして誓いを立てた次の日。俺は朝早く街を出ることにした。
「んっ……と」
すっと伸びをして、朝のひんやりとした空気を吸い込む。
「さて、行くか」
人の気配が薄い中、一人で街の入り口に向かう。ときおり出会う、朝市で忙しそうに働いている人達に挨拶をしながら、街の外へと近付いていく。
一歩一歩ゆっくりと、進む毎に歩みは遅くなる。
(名残惜しい……んだろうな、やっぱ)
意識せず、心に浮かぶのはセラさんとニアちゃんのこと。
(また、どこかで会えるかな……)
別れが苦しくなるので、別れの挨拶もせずに独り街を出ていこうとしてるのに、我ながら勝手だな、とは思う。
初めて出会って、初めて一緒にお祭りを巡って、ただお喋りをしただけでしかなかったけれど、それでも心に残るほど楽しい思い出を貰えたのに。
でも、だからこそ余計に、別れが苦しくて。逃げるように一人で街を後にする。
(いつものことだ。慣れないと)
無理やり自分に言い聞かせて、俺は歩みを止めず街の入口へと辿り着いた。
「さようなら……」
街を振り返り、区切りを付けるように別れを独り口にする。いつものことだ。その筈なのに、
「…………」
何故だか涙が滲みそうになる。無性に寂しくなって、ついつい、未練がましく言ってしまった。
「……また、会えたら嬉しいです……」
誰にも届かないと知ってたけれど、それでも心から零れ落ちるように言ってしまった。そして、
「誰に、ですか?」
届かない筈のその言葉は、届いてしまった。
「……っ」
思うよりも早く、体が反応する。声の聞こえてきた後ろに身体を向ける。
そこに居たのは楽しそうに笑顔を浮かべるセラさんと、嬉しそうな笑顔を浮かべるニアちゃん。
「…………」
2人にまた会えて言葉が出ないでいる俺に、
「ダメですよ。一言も無しに、独りで出ていくなんて。寂しくなっちゃいます」
「そうです。それもこんなに朝早く。眠くなっちゃうんですからね」
セラさんとニアちゃんの2人は、小さな子供をたしなめるように、俺に言った。
「なんで、ここに……?」
呆然と尋ねる俺に、
「逢いたくなったから、逢いに来ちゃいました」
「思い立ったら吉日なんです」
セラさんとニアちゃんは、楽しそうに返してくれた。その言葉に、何も返せないでいる俺に、2人は手を伸ばすように言葉を贈ってくれた。
「折角、ここで逢えたんです。次の街まで、一緒に行きませんか?」
「昨日、セラさんと2人で話し合って決めたんです。シーザさんと、一緒に旅をしたいって」
「……良いん、ですか?」
気の利いた言葉を返す事も出来ず、俺はおどおどと不安を滲ませ聞き返してしまう。
どこか、いま目の前に2人が居るのが信じられなかったから。
でも、そんな不安を、2人は吹き飛ばしてくれる。
ぎゅっと、2人に手を握られる。その確かさに、縋るように握り返す俺の手を引っ張って、
「行きましょう、シーザ。次の街が待ってます」
「楽しみですね、シーザさん」
喜びだけを笑顔に浮かべ、導くように歩き出してくれた。
涙がこぼれそうになる。けれどそんな自分を見せるのが恥ずかしくて、必死に我慢しながら、
「……はい!」
俺は2人に応え、一緒に歩き出した。
それは勇者さんと、そして両親と分かれてからずっと、消えないでいた寂しさを埋めてくれるような嬉しさと共に。
ぎゅっと、繋いでくれた手を握り返しながら。
◇ ◇ ◇
・
・
・
・
◆
◆
◆
エピローグ かなり先の未来のある穏やかな日常
「ねぇ、それでどうなったの?」
「また離れちゃったの?」
それは夜、シェラと二ムの二人の女の子が眠りに付く前のことでした。その日、翌日にあるお祭を楽しみにしている二人は興奮してなかなか寝付く事が無く、それに困った母親の一人が子供たちが寝付けるようにお話を聞かせました。そのお話はずいぶんと気に入ったのか、楽しそうに楽しそうに、熱心に聞き続けていました。けれどやがて夜も更にふけていき子供は寝る時間になったので、お話はそこで終わっちゃったのでした。
お話を聞かせた母親は、二人に布団を掛けながら二人の問い掛けに返します。
「うん、離れちゃったの。その時は、しょうがなかったし」
その言葉を聞いて、二人はどこか怒っているように返します。
「そんなのだめだよ~。離れ離れになっちゃったらだめなんだもん」
「そうだよ~。だめなんだから~。そんなのやだもん」
そんな二人を見詰め、少女の形をしたその女性は楽しそうに苦笑します。
「ダメって言っても、それが事実だからしょうがないの」
「う~、でもでも、そんなのやだもん」
「そうだよ。離れちゃだめ~」
「もぅ、二人はわがままなんだから。それとも、心配? 離れ離れになっちゃった事が?」
女の子二人は頷きました。そんな二人の頭を、母親はやさしく撫でます。そのやさしく心地好い温かさに、女の子二人は嬉しそうに笑いました。母親は、ちょんっ、と二人の鼻を指先で触れると、
「大丈夫、心配しなくても。最後はちゃんと、めでたしめでたしで終わるから。だから、貴女たちが今ここにこうしているんだから。ね?」
二人を安心させるように応えました。すると、
「だったら、だったらもっとお話して」
「うん、聞きたい聞きたい。もっとお話して」
女の子二人はせがみます。けれど母親は苦笑しながら、
「だ~め。子供はもう寝る時間なんだから。もう寝ないと、次の日に早く起きれないし、そうなると明日のお祭にも行けなくなっちゃうし。だから、今日はもう寝ないとダメよ」
やさしく微笑みながら、女の子たちに言い聞かせました。女の子たちは残念そうに、けれど明日のお祭に行けなくなっては大変だからと、渋々頷き返します。けれど、
「また、お話してくれる?」
「もっと聞きたい」
二人はそれでも母親にせがみました。そんな二人に苦笑しながら、
「はいはい。それじゃ続きは、また明日ね。その時は、みんなでお話しする事が出来るかもしれないし、それまで我慢してね」
母親は、お祭を開くために今も頑張っている良人と、女の子たちのもう一人の母親のことを思いながらそう言いました。すると女の子たちは、
「約束だよ」
「絶対、絶対だからね」
甘えた声を出しながらねだります。そんな二人に、母親はちゃんと約束をしました。
「うん、約束ね。大丈夫、ちゃんと守るから。だから今日はもう、お休みなさい、しないとね?」
その約束に、二人は安心したように笑みを浮かべながら、
「うん、おやすみなさい。二アお母さん」
「お休み~」
大好きな母親へと、お休みなさいを言ったのでした。
そうして、二人はゆっくりと眠ります。目が覚めて、そして今日の物語の続きを聞けることを楽しみに楽しみに待ちながら。
その願いは、きっと叶えられるでしょう。彼女たちの父親と母親、彼と彼女たちの願いが叶ったように。きっと、叶えられるのです。
祭りをするのはアナタのために おしま……い?
「んっ……と」
すっと伸びをして、朝のひんやりとした空気を吸い込む。
「さて、行くか」
人の気配が薄い中、一人で街の入り口に向かう。ときおり出会う、朝市で忙しそうに働いている人達に挨拶をしながら、街の外へと近付いていく。
一歩一歩ゆっくりと、進む毎に歩みは遅くなる。
(名残惜しい……んだろうな、やっぱ)
意識せず、心に浮かぶのはセラさんとニアちゃんのこと。
(また、どこかで会えるかな……)
別れが苦しくなるので、別れの挨拶もせずに独り街を出ていこうとしてるのに、我ながら勝手だな、とは思う。
初めて出会って、初めて一緒にお祭りを巡って、ただお喋りをしただけでしかなかったけれど、それでも心に残るほど楽しい思い出を貰えたのに。
でも、だからこそ余計に、別れが苦しくて。逃げるように一人で街を後にする。
(いつものことだ。慣れないと)
無理やり自分に言い聞かせて、俺は歩みを止めず街の入口へと辿り着いた。
「さようなら……」
街を振り返り、区切りを付けるように別れを独り口にする。いつものことだ。その筈なのに、
「…………」
何故だか涙が滲みそうになる。無性に寂しくなって、ついつい、未練がましく言ってしまった。
「……また、会えたら嬉しいです……」
誰にも届かないと知ってたけれど、それでも心から零れ落ちるように言ってしまった。そして、
「誰に、ですか?」
届かない筈のその言葉は、届いてしまった。
「……っ」
思うよりも早く、体が反応する。声の聞こえてきた後ろに身体を向ける。
そこに居たのは楽しそうに笑顔を浮かべるセラさんと、嬉しそうな笑顔を浮かべるニアちゃん。
「…………」
2人にまた会えて言葉が出ないでいる俺に、
「ダメですよ。一言も無しに、独りで出ていくなんて。寂しくなっちゃいます」
「そうです。それもこんなに朝早く。眠くなっちゃうんですからね」
セラさんとニアちゃんの2人は、小さな子供をたしなめるように、俺に言った。
「なんで、ここに……?」
呆然と尋ねる俺に、
「逢いたくなったから、逢いに来ちゃいました」
「思い立ったら吉日なんです」
セラさんとニアちゃんは、楽しそうに返してくれた。その言葉に、何も返せないでいる俺に、2人は手を伸ばすように言葉を贈ってくれた。
「折角、ここで逢えたんです。次の街まで、一緒に行きませんか?」
「昨日、セラさんと2人で話し合って決めたんです。シーザさんと、一緒に旅をしたいって」
「……良いん、ですか?」
気の利いた言葉を返す事も出来ず、俺はおどおどと不安を滲ませ聞き返してしまう。
どこか、いま目の前に2人が居るのが信じられなかったから。
でも、そんな不安を、2人は吹き飛ばしてくれる。
ぎゅっと、2人に手を握られる。その確かさに、縋るように握り返す俺の手を引っ張って、
「行きましょう、シーザ。次の街が待ってます」
「楽しみですね、シーザさん」
喜びだけを笑顔に浮かべ、導くように歩き出してくれた。
涙がこぼれそうになる。けれどそんな自分を見せるのが恥ずかしくて、必死に我慢しながら、
「……はい!」
俺は2人に応え、一緒に歩き出した。
それは勇者さんと、そして両親と分かれてからずっと、消えないでいた寂しさを埋めてくれるような嬉しさと共に。
ぎゅっと、繋いでくれた手を握り返しながら。
◇ ◇ ◇
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エピローグ かなり先の未来のある穏やかな日常
「ねぇ、それでどうなったの?」
「また離れちゃったの?」
それは夜、シェラと二ムの二人の女の子が眠りに付く前のことでした。その日、翌日にあるお祭を楽しみにしている二人は興奮してなかなか寝付く事が無く、それに困った母親の一人が子供たちが寝付けるようにお話を聞かせました。そのお話はずいぶんと気に入ったのか、楽しそうに楽しそうに、熱心に聞き続けていました。けれどやがて夜も更にふけていき子供は寝る時間になったので、お話はそこで終わっちゃったのでした。
お話を聞かせた母親は、二人に布団を掛けながら二人の問い掛けに返します。
「うん、離れちゃったの。その時は、しょうがなかったし」
その言葉を聞いて、二人はどこか怒っているように返します。
「そんなのだめだよ~。離れ離れになっちゃったらだめなんだもん」
「そうだよ~。だめなんだから~。そんなのやだもん」
そんな二人を見詰め、少女の形をしたその女性は楽しそうに苦笑します。
「ダメって言っても、それが事実だからしょうがないの」
「う~、でもでも、そんなのやだもん」
「そうだよ。離れちゃだめ~」
「もぅ、二人はわがままなんだから。それとも、心配? 離れ離れになっちゃった事が?」
女の子二人は頷きました。そんな二人の頭を、母親はやさしく撫でます。そのやさしく心地好い温かさに、女の子二人は嬉しそうに笑いました。母親は、ちょんっ、と二人の鼻を指先で触れると、
「大丈夫、心配しなくても。最後はちゃんと、めでたしめでたしで終わるから。だから、貴女たちが今ここにこうしているんだから。ね?」
二人を安心させるように応えました。すると、
「だったら、だったらもっとお話して」
「うん、聞きたい聞きたい。もっとお話して」
女の子二人はせがみます。けれど母親は苦笑しながら、
「だ~め。子供はもう寝る時間なんだから。もう寝ないと、次の日に早く起きれないし、そうなると明日のお祭にも行けなくなっちゃうし。だから、今日はもう寝ないとダメよ」
やさしく微笑みながら、女の子たちに言い聞かせました。女の子たちは残念そうに、けれど明日のお祭に行けなくなっては大変だからと、渋々頷き返します。けれど、
「また、お話してくれる?」
「もっと聞きたい」
二人はそれでも母親にせがみました。そんな二人に苦笑しながら、
「はいはい。それじゃ続きは、また明日ね。その時は、みんなでお話しする事が出来るかもしれないし、それまで我慢してね」
母親は、お祭を開くために今も頑張っている良人と、女の子たちのもう一人の母親のことを思いながらそう言いました。すると女の子たちは、
「約束だよ」
「絶対、絶対だからね」
甘えた声を出しながらねだります。そんな二人に、母親はちゃんと約束をしました。
「うん、約束ね。大丈夫、ちゃんと守るから。だから今日はもう、お休みなさい、しないとね?」
その約束に、二人は安心したように笑みを浮かべながら、
「うん、おやすみなさい。二アお母さん」
「お休み~」
大好きな母親へと、お休みなさいを言ったのでした。
そうして、二人はゆっくりと眠ります。目が覚めて、そして今日の物語の続きを聞けることを楽しみに楽しみに待ちながら。
その願いは、きっと叶えられるでしょう。彼女たちの父親と母親、彼と彼女たちの願いが叶ったように。きっと、叶えられるのです。
祭りをするのはアナタのために おしま……い?
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