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第1章 牛肉勝負
4 第一の料理勝負 食材 牛肉 その① 肉の見極め
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そこは、同時に数十人が料理が出来るぐらいの、大きな厨房だった。
水回りも火の回りも数多く、しっかりしている。
「なんか、ちょっと熱いっすね」
「火が、かまどに入ってんだろ」
五郎の言う通り、壁際に設置された幾つものかまどから、じわじわと熱気が漏れている。
焚き口とかまど口には蓋が掛けられ、煙突がついているので煙はもれていなかったが、熱までは閉じ込めてはおけなかったようだ。
「こっちの世界に来て毎回思うっすけど、元の世界は、ほんっと便利だったっすよねぇ」
「ガスも電気もあったからな」
しみじみと言い合う有希と五郎。
こちらの世界では魔術があるとはいえ、それ以外の技術水準が中世程度なので、料理を作るのも大事なのだ。
炎の魔術効果が発揮される魔導具はあるけれど、火の加減が難しい上に高価すぎるので一般的じゃない。
いま有るみたいに、水回りや火の回りがしっかりしている所で料理が出来ること自体が稀だったりする。
「ま、それでも美味い物を作るのが、料理人の腕の見せ所だけどな」
「頼もしいことを仰られる!」
五郎の言葉に、ガストロフは手を叩いて喜ぶと、
「ではでは、早速みなさまに料理を作って頂きましょう! 食材は、あちらをお使いください!」
ガストロフの言葉に視線を追えば、大理石のテーブルの上に、どんっ! と置かれた大きな肉の塊が。
大人2人がかりでようやく持てるかというほどの、巨大さである。
「この日のために、特別に用意させて頂いた牛肉です! これを使って、皆さまには美味いものを作って頂きます!」
ガストロフの言葉に、ざわめきが走る。それは不満の声として溢れ出た。
「牛肉のような粗末な肉を、料理しろというのか……」
同じような不満を口にするのは1人や2人ではなく、大半だ。
それもその筈。この世界で牛肉と言えば、貧乏人が食べる粗末な肉、というのが常識なのだ。
硬くて臭い肉。それが牛肉の一般的な評価でもある。
なにしろこの世界、牛は食べるためではなく、畑を耕すためや乳搾りのために育てるのが普通なのだ。
食べれる程に育てるには時間がかかり過ぎ、草以外を与えて肥えさせようとするならば、餌代が莫大に掛かる。
それならば、育つのが早く餌もそれほど必要としない、羊や鶏を育てて食べた方がマシなのだ。
こちらの世界の料理人なら、誰でも知ってる常識に、噛み付くようなこの食材。
それを使えと言われたのだ。不満が出るのも仕方ない。けれど、
「無理ですかな? 皆さま方では」
ガストロフは笑顔を浮かべ、挑発するように言い切った。
「私は美味いと思っているのですよ、牛肉を。だからもっと、美味く食べたい。そのために、本日は御高名な皆様に来て頂いたのですが、荷が重すぎましたかな?」
これに誰も返すことが出来ない。と思いきや、
「とんでもない! 我輩も牛肉は大好きですからな! むしろ腕が鳴りますぞ!」
1人のオッサンが、芝居がかった口調で声を上げる。
見た目だけなら、むしろ渋さ満点の紳士然とした男であったが、色々と全身から醸し出している胡散臭さが台無しにしている。
綺麗に洗濯されアイロン掛けもされている白の調理服を、ピシッと着こなし。口元には髪と同じ、灰色がかった髭を綺麗に切りそろえている。
料理人というよりは、どこかの社交界で美女を侍らせている方が似合いそうな男であった。
「アルベルトさまも牛肉がお好きでしたか! これは嬉しい。美味い料理が食えそうだ」
「安心するが良いのである。これだけ良い肉を用意されて、その気にならなければ嘘であるからな」
含みを持って、アルベルトと呼ばれたオッサンは言う。
その言葉に、失笑が周囲から滲む。見る目の無さや、料理の腕では無くお世辞でガストロフに媚びているとでも言うように、嘲るような視線をアルベルトに向けていた。
料理人としては、ただ2人。五郎と、五郎と視線が合った途端に目を逸らした少女は、別であったが。
「……どうなんっすか? 実際のところ」
料理人ではない有希が、五郎にしか聞こえない小さな声で尋ねると、
「美味い肉だと思うぜ」
肩をすくめるように、五郎は返した。有希が理由を聞こうとすると、それより早く、
「牛肉で美味い物を作れってのは分かったよ。それで、いつ始めるんだ?」
五郎は、ガストロフに尋ねる。それにガストロフは、にっと笑い、
「今すぐにでも。料理の出来た方から、別室に持って来て頂き、私と母が、そして他に2名の方で審査させて頂きます」
挑むように、全ての料理人に向け言った。これに、五郎は更に問い掛ける。
「4人で食べるのは分かったけどよ、どんな味が好みなんだ? それと、どうしても食べられない物があるかも、教えてくれねぇか?」
「それはお答えできません。ただ、皆さまが美味いと思われる物を、出来上がり次第持って来て欲しいのです」
「そっか……分かったよ。それじゃ最後に、一つ聞かせてくれ。時間は、いつまで掛けて良いんだ?」
「幾らでも。みなさまの、気が済むまで」
ガストロフは、そこまで言うと、今度は少し意地の悪そうな笑みを浮かべ、
「とはいえ、空腹は最大の調味料と申します。お急ぎになられた方が、良いかもしれませんな」
全員を急かすように言う。そして、
「さあ、みなさま。自慢の腕を振るってみて下さいませ! 勝負に勝たれた暁には、私が叶えられる限りの栄達をお約束いたします!」
ガストロフの言葉には、真実味がある。
事実、今までガストロフに見出された料理人は、1等地に店を構える援助がなされ、評判を聞きつけた裕福なお客で繁盛するのだ。
それを知る料理人たちの目がぎらつく。始まりの号令を、今か今かと待ちかまえ、
「それでは、私は別室で待ちますので。料理が出来上がり次第、この部屋を出て持って来て下さい。案内は、部屋の外で、ここに皆さまが来られた時に案内した者が致しますので、付いて行って下さいませ。では、始めて下さい」
そう言ってガストロフが部屋を出るなり、大半の料理人が一斉に牛肉の塊に群がった。
我先に肉を切り取り、少しでも早く作り上げようと必死になる。
「うわぁ、すごいっすねぇ。これ、うちらも早く、取りに行った方が良いんじゃないっすか?」
修羅場じみた牛肉の取り合いに、有希が五郎に尋ねると、五郎は有希に頼む。
「ん? そだな。じゃ、ちょっと一つ用意してくれるか?」
「なにをっすか?」
「七輪と網、出してくれ。焼肉にするから」
「焼肉料理っすか。好いっすね」
「いや、そうじゃなくてな」
五郎は笑みを浮かべ言った。
「俺が食うんだよ。一緒に食べねぇか、有希」
水回りも火の回りも数多く、しっかりしている。
「なんか、ちょっと熱いっすね」
「火が、かまどに入ってんだろ」
五郎の言う通り、壁際に設置された幾つものかまどから、じわじわと熱気が漏れている。
焚き口とかまど口には蓋が掛けられ、煙突がついているので煙はもれていなかったが、熱までは閉じ込めてはおけなかったようだ。
「こっちの世界に来て毎回思うっすけど、元の世界は、ほんっと便利だったっすよねぇ」
「ガスも電気もあったからな」
しみじみと言い合う有希と五郎。
こちらの世界では魔術があるとはいえ、それ以外の技術水準が中世程度なので、料理を作るのも大事なのだ。
炎の魔術効果が発揮される魔導具はあるけれど、火の加減が難しい上に高価すぎるので一般的じゃない。
いま有るみたいに、水回りや火の回りがしっかりしている所で料理が出来ること自体が稀だったりする。
「ま、それでも美味い物を作るのが、料理人の腕の見せ所だけどな」
「頼もしいことを仰られる!」
五郎の言葉に、ガストロフは手を叩いて喜ぶと、
「ではでは、早速みなさまに料理を作って頂きましょう! 食材は、あちらをお使いください!」
ガストロフの言葉に視線を追えば、大理石のテーブルの上に、どんっ! と置かれた大きな肉の塊が。
大人2人がかりでようやく持てるかというほどの、巨大さである。
「この日のために、特別に用意させて頂いた牛肉です! これを使って、皆さまには美味いものを作って頂きます!」
ガストロフの言葉に、ざわめきが走る。それは不満の声として溢れ出た。
「牛肉のような粗末な肉を、料理しろというのか……」
同じような不満を口にするのは1人や2人ではなく、大半だ。
それもその筈。この世界で牛肉と言えば、貧乏人が食べる粗末な肉、というのが常識なのだ。
硬くて臭い肉。それが牛肉の一般的な評価でもある。
なにしろこの世界、牛は食べるためではなく、畑を耕すためや乳搾りのために育てるのが普通なのだ。
食べれる程に育てるには時間がかかり過ぎ、草以外を与えて肥えさせようとするならば、餌代が莫大に掛かる。
それならば、育つのが早く餌もそれほど必要としない、羊や鶏を育てて食べた方がマシなのだ。
こちらの世界の料理人なら、誰でも知ってる常識に、噛み付くようなこの食材。
それを使えと言われたのだ。不満が出るのも仕方ない。けれど、
「無理ですかな? 皆さま方では」
ガストロフは笑顔を浮かべ、挑発するように言い切った。
「私は美味いと思っているのですよ、牛肉を。だからもっと、美味く食べたい。そのために、本日は御高名な皆様に来て頂いたのですが、荷が重すぎましたかな?」
これに誰も返すことが出来ない。と思いきや、
「とんでもない! 我輩も牛肉は大好きですからな! むしろ腕が鳴りますぞ!」
1人のオッサンが、芝居がかった口調で声を上げる。
見た目だけなら、むしろ渋さ満点の紳士然とした男であったが、色々と全身から醸し出している胡散臭さが台無しにしている。
綺麗に洗濯されアイロン掛けもされている白の調理服を、ピシッと着こなし。口元には髪と同じ、灰色がかった髭を綺麗に切りそろえている。
料理人というよりは、どこかの社交界で美女を侍らせている方が似合いそうな男であった。
「アルベルトさまも牛肉がお好きでしたか! これは嬉しい。美味い料理が食えそうだ」
「安心するが良いのである。これだけ良い肉を用意されて、その気にならなければ嘘であるからな」
含みを持って、アルベルトと呼ばれたオッサンは言う。
その言葉に、失笑が周囲から滲む。見る目の無さや、料理の腕では無くお世辞でガストロフに媚びているとでも言うように、嘲るような視線をアルベルトに向けていた。
料理人としては、ただ2人。五郎と、五郎と視線が合った途端に目を逸らした少女は、別であったが。
「……どうなんっすか? 実際のところ」
料理人ではない有希が、五郎にしか聞こえない小さな声で尋ねると、
「美味い肉だと思うぜ」
肩をすくめるように、五郎は返した。有希が理由を聞こうとすると、それより早く、
「牛肉で美味い物を作れってのは分かったよ。それで、いつ始めるんだ?」
五郎は、ガストロフに尋ねる。それにガストロフは、にっと笑い、
「今すぐにでも。料理の出来た方から、別室に持って来て頂き、私と母が、そして他に2名の方で審査させて頂きます」
挑むように、全ての料理人に向け言った。これに、五郎は更に問い掛ける。
「4人で食べるのは分かったけどよ、どんな味が好みなんだ? それと、どうしても食べられない物があるかも、教えてくれねぇか?」
「それはお答えできません。ただ、皆さまが美味いと思われる物を、出来上がり次第持って来て欲しいのです」
「そっか……分かったよ。それじゃ最後に、一つ聞かせてくれ。時間は、いつまで掛けて良いんだ?」
「幾らでも。みなさまの、気が済むまで」
ガストロフは、そこまで言うと、今度は少し意地の悪そうな笑みを浮かべ、
「とはいえ、空腹は最大の調味料と申します。お急ぎになられた方が、良いかもしれませんな」
全員を急かすように言う。そして、
「さあ、みなさま。自慢の腕を振るってみて下さいませ! 勝負に勝たれた暁には、私が叶えられる限りの栄達をお約束いたします!」
ガストロフの言葉には、真実味がある。
事実、今までガストロフに見出された料理人は、1等地に店を構える援助がなされ、評判を聞きつけた裕福なお客で繁盛するのだ。
それを知る料理人たちの目がぎらつく。始まりの号令を、今か今かと待ちかまえ、
「それでは、私は別室で待ちますので。料理が出来上がり次第、この部屋を出て持って来て下さい。案内は、部屋の外で、ここに皆さまが来られた時に案内した者が致しますので、付いて行って下さいませ。では、始めて下さい」
そう言ってガストロフが部屋を出るなり、大半の料理人が一斉に牛肉の塊に群がった。
我先に肉を切り取り、少しでも早く作り上げようと必死になる。
「うわぁ、すごいっすねぇ。これ、うちらも早く、取りに行った方が良いんじゃないっすか?」
修羅場じみた牛肉の取り合いに、有希が五郎に尋ねると、五郎は有希に頼む。
「ん? そだな。じゃ、ちょっと一つ用意してくれるか?」
「なにをっすか?」
「七輪と網、出してくれ。焼肉にするから」
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