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第1章 牛肉勝負
4 第一の料理勝負 食材 牛肉 その② 焼肉で試食会を準備しよう 肉の切り分け
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「ええっ? 今から食べるんっすか?!」
「ああ」
「これから勝負なんっすよ!?」
「分かってるよ。でも、まずは食べてみない事には、始まらねぇからな」
「ええ~? でも、そんなことしてたら、遅くなっちまうっすよ」
「覚悟の上だよ。悪ぃけど、頼めるか?」
「それは良いっすけど……あ~も~、分かったっすよ。焼肉なら、タレもあった方が良いっすよね?」
「ああ、頼む。あとついでに、岩塩も追加で」
「オッケーっすよ。んじゃま――」
そう言って、有希は持って来ていた木箱のふたを開けた。
木箱はかなり大きく、深さもある。
その中に手を突っ込んで、ひょいっと炭の入った七輪を取り出した。
そこから更に、岩塩の入った瓶とタレの入った瓶も取り出し、最後に金網を取り出す。
「いつも思うけど、便利だよな、それ」
「お蔭で商売繁盛っすよ」
いま2人が話題にしているのは、有希が神から貰った神与能力のことだ。
外からは中が見えない密閉された箱があれば、その大きさの何百倍もの物が入れられ、いつでも取り出せる上に、荷物の重さは無くなるという能力。
兵站の分野で見れば、反則級の能力だった。
これを利用して、有希は色んな場所に物を卸す問屋家業をしている。
もっとも、実際の有希の能力は、それどころでは無かったりするが。
下手にバレると、王政府などから何を言われるか分からないので隠していたりする。
それはさておき、七輪を取り出した有希は、
「それじゃ、火を点けとくっすね」
そう言って、七輪の中にある炭に指で触れる。
その途端、炭は一気に高温の炎に包まれた。
有希が魔術を使って、炭に火を点けているのだ。本格的に魔術を使うなら詠唱も必要だが、この程度なら無言のままでも可能なのである。
そんなことが出来るなら、魔術で料理をすれば良さそうな所ではあったが、そうそう巧くはいかない。
料理に最適な温度を、一定期間ずっと保ち続けるような器用な真似をするのは楽ではないのだ。
実際、有希がそんなことをしようとすれば、肉はこんがりどころか消し炭になりかねない。
なので、大人しく炭に火を点けている。
そうして有希が焼肉の準備をしている頃、五郎は肉を切り取りに。
「もうちょい、綺麗に切れねぇかな……」
見るも無残な形に、いたる所がデコボコに切り分けられた牛肉を、悲しそうな目で見る五郎。すると、
「競争相手に持って行かれるぐらいなら、デタラメに切り取って持って行こう。
そういうことでは、ないですかな?」
ひょいっと、いつの間にか近くに寄っていたアルベルトが口を挟む。
「足の引っ張り合いだな」
「人生の掛かった勝負なら、さもあらん。ですな」
「足の引っ張り合いより先に、する事はあるだろうにな……と、そういやあんたは――」
「アルベルトですぞ。どうぞ気軽に、アルちゃんと呼んで頂きたい」
「おう、分かった。じゃ、俺のことは五郎って呼んでくれ。で、アルよ」
「なんですかな?」
「この肉切り分けるの、手伝ってくれねぇか? こんなに雑に扱われたままにしとくのは、もったいないからよ」
「ほう。それは好き提案。賛同致しますぞ」
アルベルトはそう言うと、
「来たれ、我が麗しのシルフィード」
詠唱を伴った魔術を起動。圧縮状態で固定していた魔術を解凍し、一本の包丁として召喚した。
「へぇ、アルも魔術使えるんだな」
「ははっ、これでも元冒険者でして。皆の食事番などしておりましたのですよ」
アルが口にした冒険者とは、人の負の感情が魔力に宿り生まれた魔物や、魔術を使う獣である魔獣。
そういった物を退治する事で日銭を稼いでいる集団だ。
他にも、何か問題があれば依頼を請け負う「何でも屋」のような側面も持っている。
「ふ~ん。牛肉の目利きも、その時に学んだのかい?」
「ええ。貧しい村だと、お金がないので現物支給、てのはザラでしてな。自然と目が肥えるようになりましたよ」
アルベルトは五郎に返しながら、さっくりと肉を切っていく。
持ち込まれた肉の塊は、牛の半身をそのまま置かれていた物。
骨も付いたままだったが、魔術で造り出した包丁は、大した抵抗も見せずに切り分けていく。
「巧いな。こりゃ、俺も負けてらんねぇな。来い、正宗」
五郎も魔術で包丁を造り出し、サクサク肉を切り分けていく。
けれど、さすがに量が多く、2人では時間が掛かりそうだったが、
「あの、私もお手伝いさせて貰えませんか?」
助っ人がもう1人。視線を向ければ、そこには少女が。
五郎は、にっと笑顔を浮かべると、
「そりゃ助かる。腿の辺りからやってくれるか?」
出来るのか? とは問わずに、申し出を口にした少女を信じるように、素直に頼んだ。すると少女は、
「……はい」
ふいっと五郎から視線を外すと、
「おいで、バアル」
五郎やアルト同じく、魔術で造り出した包丁で手際よく肉を切り分けていった。
五郎は、肉を斬り分けながら、
「頼んどいてなんだが、肉の切り分け方は分かるか?」
軽い口調で少女に問い掛ける。すると少女は、どこか意気込むような響きを滲ませながら、
「大丈夫です。肉質ごとに切り分けます」
迷いなく、切り分ける速さを上げていった。それを見ていた五郎は、
(外腿に内腿、ランプにいちぼ……ああ、ひれもきちんと切り分けてるな)
少女の切り分けの巧さに感心する。
「たいしたもんだ。その若さでそれだけできるってのは、よっぽど頑張ったんだな。すごいな、嬢ちゃん」
「……カリーナです。もう……嬢ちゃんじゃ、ないです」
気のせいか、ほんのりと頬を染めながら、少女は自分の名前を名乗る。これに五郎は苦笑しながら、
「そっか。悪ぃ。カリーナか、良い名前だな」
会話を続けようとするように呼び掛けた。けれど、
「……そうですか……」
カリーナは、どこかしゅんっとしながら、もくもくと肉の切り分けを行う。
(あれ……なにかマズったか、俺……)
カリーナの様子に、なにか失態したと思った五郎は、ごまかすように言葉を続ける。
「にしてもこの肉、良い肉だよな。2人も、そう思わねぇか?」
これにアルベルトとカリーナの2人は返していく。
「まったくですな。この張り、それに弾力。実に良い肉ですな」
「赤みだけじゃなく、脂の色も綺麗です。境目も、しっかりしてるし」
「だよな。これ、餌を良いもの食わせて、食べるために育てた牛だな」
五郎たちの会話に、一部の料理人は気になるのか、耳をそばだてている。
(……もったいねぇな。別に、腕が悪い訳じゃねぇだろうに)
自分達の会話に耳をそばだてている料理人を、ちらりと見ながら五郎は思う。
(先入観に流され過ぎなんだよな。一流どころだろうに。よく見りゃ、肉の良さは分かっただろうにな)
目先の功名と、なによりもそれまでの常識に惑わされ、目の前の牛肉の良さに気付けなかった料理人達のことを残念に思う。それと同時に、
(まぁ、こういうこと思えるのも、俺が他の世界から来たってのが大きいんだろうけどな。常識ってのは、早々変えられるもんじゃねぇし)
自分が牛肉の良さに気付けたのは、単なる生まれの幸運でしかないという自戒もある。だからこそ、五郎は思う。
(向こうの世界で手に入れた知識も技も、こっちの世界に伝えないとな。それが、俺がこの世界に喚ばれた、本当の意味だと思いたいしな)
魔王なんて物を倒すことではなく、あくまでも料理人として。
五郎は、この世界に転生召喚された意味を見出そうとしていた。
「さて、こんなもんか。切り分けたヤツは、持って行くなら先に持って行ってくれ。俺は、残った端切れを焼いて、味見してみようと思うから」
「ほうほう、それはそれは。折角ですから、我輩も御相伴にあずかりたいものですな」
「……私も、お願いします。その、レティちゃ……助手も、一緒にお願いしたいです」
「おっ、好いね。じゃ、一緒に食べようぜ。と、その前に――」
五郎は、七輪に火を点け終わった有希に顔を向け頼む。
「有希、悪ぃんだけどよ、肉を入れる入れ物と氷を出してくれるか? 傷むと勿体無いしな」
「分かったっすよ。ちょいと待ってて下さいっすね~」
そう返すと有希は、木の箱の中から幾つもの鉄製のボウルを取り出し並べると、そこに木の箱を傾け、砕かれた氷をざらざら入れる。
「おおっ、それが神から与えられた神与能力というヤツですかな? 羨ましい。実に羨ましいですな!」
「すごく、便利です」
料理人として目を輝かせるアルベルトとカリーナの見ている前で、氷の入ったボウルに切り分けられた肉の塊を入れ、更にその上に氷をざらりと乗せる。そして、
「んじゃま、焼肉試食会でも、するとしようか」
五郎の呼び掛けで、皆は焼き肉を食べることになった。
「ああ」
「これから勝負なんっすよ!?」
「分かってるよ。でも、まずは食べてみない事には、始まらねぇからな」
「ええ~? でも、そんなことしてたら、遅くなっちまうっすよ」
「覚悟の上だよ。悪ぃけど、頼めるか?」
「それは良いっすけど……あ~も~、分かったっすよ。焼肉なら、タレもあった方が良いっすよね?」
「ああ、頼む。あとついでに、岩塩も追加で」
「オッケーっすよ。んじゃま――」
そう言って、有希は持って来ていた木箱のふたを開けた。
木箱はかなり大きく、深さもある。
その中に手を突っ込んで、ひょいっと炭の入った七輪を取り出した。
そこから更に、岩塩の入った瓶とタレの入った瓶も取り出し、最後に金網を取り出す。
「いつも思うけど、便利だよな、それ」
「お蔭で商売繁盛っすよ」
いま2人が話題にしているのは、有希が神から貰った神与能力のことだ。
外からは中が見えない密閉された箱があれば、その大きさの何百倍もの物が入れられ、いつでも取り出せる上に、荷物の重さは無くなるという能力。
兵站の分野で見れば、反則級の能力だった。
これを利用して、有希は色んな場所に物を卸す問屋家業をしている。
もっとも、実際の有希の能力は、それどころでは無かったりするが。
下手にバレると、王政府などから何を言われるか分からないので隠していたりする。
それはさておき、七輪を取り出した有希は、
「それじゃ、火を点けとくっすね」
そう言って、七輪の中にある炭に指で触れる。
その途端、炭は一気に高温の炎に包まれた。
有希が魔術を使って、炭に火を点けているのだ。本格的に魔術を使うなら詠唱も必要だが、この程度なら無言のままでも可能なのである。
そんなことが出来るなら、魔術で料理をすれば良さそうな所ではあったが、そうそう巧くはいかない。
料理に最適な温度を、一定期間ずっと保ち続けるような器用な真似をするのは楽ではないのだ。
実際、有希がそんなことをしようとすれば、肉はこんがりどころか消し炭になりかねない。
なので、大人しく炭に火を点けている。
そうして有希が焼肉の準備をしている頃、五郎は肉を切り取りに。
「もうちょい、綺麗に切れねぇかな……」
見るも無残な形に、いたる所がデコボコに切り分けられた牛肉を、悲しそうな目で見る五郎。すると、
「競争相手に持って行かれるぐらいなら、デタラメに切り取って持って行こう。
そういうことでは、ないですかな?」
ひょいっと、いつの間にか近くに寄っていたアルベルトが口を挟む。
「足の引っ張り合いだな」
「人生の掛かった勝負なら、さもあらん。ですな」
「足の引っ張り合いより先に、する事はあるだろうにな……と、そういやあんたは――」
「アルベルトですぞ。どうぞ気軽に、アルちゃんと呼んで頂きたい」
「おう、分かった。じゃ、俺のことは五郎って呼んでくれ。で、アルよ」
「なんですかな?」
「この肉切り分けるの、手伝ってくれねぇか? こんなに雑に扱われたままにしとくのは、もったいないからよ」
「ほう。それは好き提案。賛同致しますぞ」
アルベルトはそう言うと、
「来たれ、我が麗しのシルフィード」
詠唱を伴った魔術を起動。圧縮状態で固定していた魔術を解凍し、一本の包丁として召喚した。
「へぇ、アルも魔術使えるんだな」
「ははっ、これでも元冒険者でして。皆の食事番などしておりましたのですよ」
アルが口にした冒険者とは、人の負の感情が魔力に宿り生まれた魔物や、魔術を使う獣である魔獣。
そういった物を退治する事で日銭を稼いでいる集団だ。
他にも、何か問題があれば依頼を請け負う「何でも屋」のような側面も持っている。
「ふ~ん。牛肉の目利きも、その時に学んだのかい?」
「ええ。貧しい村だと、お金がないので現物支給、てのはザラでしてな。自然と目が肥えるようになりましたよ」
アルベルトは五郎に返しながら、さっくりと肉を切っていく。
持ち込まれた肉の塊は、牛の半身をそのまま置かれていた物。
骨も付いたままだったが、魔術で造り出した包丁は、大した抵抗も見せずに切り分けていく。
「巧いな。こりゃ、俺も負けてらんねぇな。来い、正宗」
五郎も魔術で包丁を造り出し、サクサク肉を切り分けていく。
けれど、さすがに量が多く、2人では時間が掛かりそうだったが、
「あの、私もお手伝いさせて貰えませんか?」
助っ人がもう1人。視線を向ければ、そこには少女が。
五郎は、にっと笑顔を浮かべると、
「そりゃ助かる。腿の辺りからやってくれるか?」
出来るのか? とは問わずに、申し出を口にした少女を信じるように、素直に頼んだ。すると少女は、
「……はい」
ふいっと五郎から視線を外すと、
「おいで、バアル」
五郎やアルト同じく、魔術で造り出した包丁で手際よく肉を切り分けていった。
五郎は、肉を斬り分けながら、
「頼んどいてなんだが、肉の切り分け方は分かるか?」
軽い口調で少女に問い掛ける。すると少女は、どこか意気込むような響きを滲ませながら、
「大丈夫です。肉質ごとに切り分けます」
迷いなく、切り分ける速さを上げていった。それを見ていた五郎は、
(外腿に内腿、ランプにいちぼ……ああ、ひれもきちんと切り分けてるな)
少女の切り分けの巧さに感心する。
「たいしたもんだ。その若さでそれだけできるってのは、よっぽど頑張ったんだな。すごいな、嬢ちゃん」
「……カリーナです。もう……嬢ちゃんじゃ、ないです」
気のせいか、ほんのりと頬を染めながら、少女は自分の名前を名乗る。これに五郎は苦笑しながら、
「そっか。悪ぃ。カリーナか、良い名前だな」
会話を続けようとするように呼び掛けた。けれど、
「……そうですか……」
カリーナは、どこかしゅんっとしながら、もくもくと肉の切り分けを行う。
(あれ……なにかマズったか、俺……)
カリーナの様子に、なにか失態したと思った五郎は、ごまかすように言葉を続ける。
「にしてもこの肉、良い肉だよな。2人も、そう思わねぇか?」
これにアルベルトとカリーナの2人は返していく。
「まったくですな。この張り、それに弾力。実に良い肉ですな」
「赤みだけじゃなく、脂の色も綺麗です。境目も、しっかりしてるし」
「だよな。これ、餌を良いもの食わせて、食べるために育てた牛だな」
五郎たちの会話に、一部の料理人は気になるのか、耳をそばだてている。
(……もったいねぇな。別に、腕が悪い訳じゃねぇだろうに)
自分達の会話に耳をそばだてている料理人を、ちらりと見ながら五郎は思う。
(先入観に流され過ぎなんだよな。一流どころだろうに。よく見りゃ、肉の良さは分かっただろうにな)
目先の功名と、なによりもそれまでの常識に惑わされ、目の前の牛肉の良さに気付けなかった料理人達のことを残念に思う。それと同時に、
(まぁ、こういうこと思えるのも、俺が他の世界から来たってのが大きいんだろうけどな。常識ってのは、早々変えられるもんじゃねぇし)
自分が牛肉の良さに気付けたのは、単なる生まれの幸運でしかないという自戒もある。だからこそ、五郎は思う。
(向こうの世界で手に入れた知識も技も、こっちの世界に伝えないとな。それが、俺がこの世界に喚ばれた、本当の意味だと思いたいしな)
魔王なんて物を倒すことではなく、あくまでも料理人として。
五郎は、この世界に転生召喚された意味を見出そうとしていた。
「さて、こんなもんか。切り分けたヤツは、持って行くなら先に持って行ってくれ。俺は、残った端切れを焼いて、味見してみようと思うから」
「ほうほう、それはそれは。折角ですから、我輩も御相伴にあずかりたいものですな」
「……私も、お願いします。その、レティちゃ……助手も、一緒にお願いしたいです」
「おっ、好いね。じゃ、一緒に食べようぜ。と、その前に――」
五郎は、七輪に火を点け終わった有希に顔を向け頼む。
「有希、悪ぃんだけどよ、肉を入れる入れ物と氷を出してくれるか? 傷むと勿体無いしな」
「分かったっすよ。ちょいと待ってて下さいっすね~」
そう返すと有希は、木の箱の中から幾つもの鉄製のボウルを取り出し並べると、そこに木の箱を傾け、砕かれた氷をざらざら入れる。
「おおっ、それが神から与えられた神与能力というヤツですかな? 羨ましい。実に羨ましいですな!」
「すごく、便利です」
料理人として目を輝かせるアルベルトとカリーナの見ている前で、氷の入ったボウルに切り分けられた肉の塊を入れ、更にその上に氷をざらりと乗せる。そして、
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