10 / 115
第一章 街を作る前準備編
5 転生仲間との話し合い その①
しおりを挟む
「随分とお楽しみのようでしたね」
転生者の皆と話し合うために応接室へと向かう道すがら、一緒に歩いてくれている菊野さんに唐突に言われる。
「……えっと……視ちゃったの?」
「別に、視てませんよ。必要もないのに他人を視るような真似はしません」
横を歩いている菊野さんは、こちらに顔を向けることなく返す。執務室は魔術を使って完全防音仕様なので音はもれてない筈だから、神与能力を使われちゃったのかと思って反射的に聞いちゃったけど、こっちの勘違いみたいだ。
「ごめん」
「謝らなくても良いですよ。単にかま掛けをして、からかっただけですから」
変わらず視線も合わせず返す菊野さん。口調も淡々としてるので、慣れてないと読み辛いけど、別に怒ってたり機嫌が悪いわけじゃない。
むしろ、楽しそう? と言うよりは、何かを期待しているように気持ちが弾んでいる感じ? ひょっとして――
「久しぶりに、他の転生者のみんなと会えるから嬉しい?」
「何がですか?」
僅かに顔を向け、どこか憮然とした口調で返す菊野さん。
……あれ? 機嫌悪くなった? というか、ちょっと拗ねてる?
「別に、その気になれば他の転生者には会いに行けますし、特に思う事はありません」
静かにこちらを見詰めながら、菊野さんは変わらず淡々と言う。
菊野さんは目鼻立ちが整った、可愛いというよりは綺麗な女の人だけど、感情を表に出すのが苦手なせいか、こういう時に損だよなぁと、彼女に見詰められながらそんな事を思う。
(慣れてないと無愛想に勘違いされ易いせいで、本人もちょっとコンプレックスになっちゃってるみたいなんだよなぁ……って、あっ!)
「どうかしましたか? 笑ってますけど」
今更ながらに気付いて表情に出ちゃったのか、俺の顔を見て尋ねる菊野さんに、
「ありがとう。眼鏡、使ってくれてるんだ。好く似合ってるよ」
少し前にプレゼントした眼鏡を使ってくれているのが嬉しくて、つい、口に出してしまう。
菊野さんは伊達で眼鏡を着けてるんだけど、前のヤツはちょっと野暮ったくて重たい感じだったから、造形の神与能力を持ってる転生者に頼んで、軽くてすっきりしたデザインの眼鏡を作って貰いプレゼントしていたんだ。
いつも秘書として助けてくれる菊野さんに、少しでも日頃の感謝の気持ちを伝えたくてプレゼントしてたんだけど、贈ってすぐには着けてくれてなかったから、気に入らなかったのかと不安になっていたけれど、今日は着けてくれているのが嬉しい。
なんて、浮かれていたんだけども、
「そうですか」
菊野さんはそっけなく、俺から視線を外して前だけを見て無言で歩き出す。
一瞬、機嫌を悪くさせちゃったのかなと思ったけれど、すぐに気付く。
(……耳、赤くなってる。かわいい!)
なんて、思わず口に出かかった言葉をギリギリで飲み込む。照れてるのはかわいいなぁと思うけど、それを言われる方はたまったものじゃない筈だし。
特に、菊野さんみたいに美人さんだと、気分を悪くするかもしれない。
(でも綺麗ってよりも、かわいいって思っちゃうんだよなぁ……)
転生者の皆の調整役に俺が就いて以来、秘書として手助けしてくれる菊野さんと関わっているけども、どうしてもそう思ってしまう。
(でもこれ口に出したら完全にセクハラだよな……気を付けよう)
形式的に菊野さんの雇用主でもあるので、その辺りは肝に銘じないといけない。
今まで散々助けて貰ってるんだ。気分好く、働けるようにしてあげる義務がある。
そう思いながら、菊野さんと一緒に歩いていく。いま住んでいるここは、場合によっては101人の転生者の皆が集まって活動できるよう建てられた、外見はお屋敷、実態は要塞といった建物なのだけれど、そのせいでむやみやたらと広い。
いま向かっている応接室は、執務室からかなり離れた場所にあるので、辿り着くまでちょっと手持ち無沙汰になる。
(このまま無言、っていうのも気まずいな……)
無言に耐えられなかった俺は、ついつい菊野さんに話し掛ける。
「そういえば、今日は何人来てるんですか? 忙しい人も多いでしょうし、半分ぐらい、ですかね?」
「いえ2人です」
……少なくない?
思わず出かかった言葉を飲み込み聞き返す。
「2人って……みんな忙しかったのかな……?」
「いえ。今回の件で、皆さんには連絡を送っていますが、4割ほどが無条件の委任を。4割が事態の推移を見ながら、場合によっては口を出したいそうです」
「……それって、大多数が、俺に任せるって言ってるってこと……?」
「丸投げとも言いますね」
ですよねー。
「……ということは、とりあえずは俺に任せるから、大多数のみんなは今日ここに来てないと」
「はい。残りの2割ですが、こちらに出向く暇がないから来てくれと言う層と、街を作るならやりたい事があるからアイデアを持って来る、という積極的過ぎて迷惑なレベルの層に分かれてます」
「……そうなんだ……それで、暴走しそうな感じに積極的なのはどれくらいなの?」
「10人ほどです。大半は、こちらにプレゼン用の資料を持って来るのに手間取って今日は来れていませんが、八雲さんと出雲さんは、何故か来てます」
「あの2人か~……」
うっあ、スッゲー嫌な予感しかしねぇ。
「他のみんながプレゼン用の資料、間に合ってなかったのに、その2人だけが間に合ったってことは、前々から準備してたな」
「でしょうね」
頭が今から痛い。元の世界で死んで、こちらの世界に勇者として転生召喚されて以来、転生者のみんなとは仲良くさせて貰っているけれど、その中でも八雲と出雲の2人は親友と言っても良いぐらいの仲だ。
ただし、悪友と言った方が良いかもしれないけど。
悪いヤツらではない。と言うよりも召喚条件が『善人』だったので転生者の中に悪人自体いないんではあるが、だからと言って悪ノリしないヤツらが居ない訳でもない。どんな悪ノリかって言えば、
現代日本をこっちの世界で再現するぜヒャッハー! その上でゲームとか漫画とか小説みたいなエンタメ溢れるファンタジー世界にするぜ!
やめろバカ。としか言いようがないのだが、本人達は至って善意なので頭が痛い。
元の世界で考えてみると、外国で、日本文化の諸々が再現された日本街が周囲をいつの間にやら圧迫し、その上で日本の価値観が広がっているようなものだ。
ついでに至る所にアミューズテーマパークだらけになっている状況でもある。
どう考えても排除運動起こるよね、という話だ。
こちらの世界で生きていく上で、その辺りのことをまずは自重して考えて、自分達がこちらの世界にしっかり根を下ろしてから出来るだけ軋轢が起きないように進めていこう。
という結論にみんなで話し合って決めたので、ひとまずヒャッハー! なヤツらも大人しかったのだが、今回は新たに新しい街を作るという話なのだ。
例えると、これまで居候で肩身の狭い思いしてたけど、今度は自分ちを新居で作るので内装からなにから好きにするぜ、みたいな事にならないかが心配である。
「一番最初に気を付けなきゃならないのが身内の暴走って、どうなんだろうな……」
「働き者の無能よりは良いと思います」
「……そうだな」
有能なのは有能なのだ、本当に。ブレーキぶっ壊れ気味なのが問題ではあるが。
(とにもかくにも、転生者の皆の調整役として、この世界の住人と問題が起らないように頑張ろう)
そう心の中で決意しながら、応接室に辿り着いた俺はドアを開ける。
開けた途端そこに居たのは、武骨な蒸気甲冑を身につけたバカ2人だった。
転生者の皆と話し合うために応接室へと向かう道すがら、一緒に歩いてくれている菊野さんに唐突に言われる。
「……えっと……視ちゃったの?」
「別に、視てませんよ。必要もないのに他人を視るような真似はしません」
横を歩いている菊野さんは、こちらに顔を向けることなく返す。執務室は魔術を使って完全防音仕様なので音はもれてない筈だから、神与能力を使われちゃったのかと思って反射的に聞いちゃったけど、こっちの勘違いみたいだ。
「ごめん」
「謝らなくても良いですよ。単にかま掛けをして、からかっただけですから」
変わらず視線も合わせず返す菊野さん。口調も淡々としてるので、慣れてないと読み辛いけど、別に怒ってたり機嫌が悪いわけじゃない。
むしろ、楽しそう? と言うよりは、何かを期待しているように気持ちが弾んでいる感じ? ひょっとして――
「久しぶりに、他の転生者のみんなと会えるから嬉しい?」
「何がですか?」
僅かに顔を向け、どこか憮然とした口調で返す菊野さん。
……あれ? 機嫌悪くなった? というか、ちょっと拗ねてる?
「別に、その気になれば他の転生者には会いに行けますし、特に思う事はありません」
静かにこちらを見詰めながら、菊野さんは変わらず淡々と言う。
菊野さんは目鼻立ちが整った、可愛いというよりは綺麗な女の人だけど、感情を表に出すのが苦手なせいか、こういう時に損だよなぁと、彼女に見詰められながらそんな事を思う。
(慣れてないと無愛想に勘違いされ易いせいで、本人もちょっとコンプレックスになっちゃってるみたいなんだよなぁ……って、あっ!)
「どうかしましたか? 笑ってますけど」
今更ながらに気付いて表情に出ちゃったのか、俺の顔を見て尋ねる菊野さんに、
「ありがとう。眼鏡、使ってくれてるんだ。好く似合ってるよ」
少し前にプレゼントした眼鏡を使ってくれているのが嬉しくて、つい、口に出してしまう。
菊野さんは伊達で眼鏡を着けてるんだけど、前のヤツはちょっと野暮ったくて重たい感じだったから、造形の神与能力を持ってる転生者に頼んで、軽くてすっきりしたデザインの眼鏡を作って貰いプレゼントしていたんだ。
いつも秘書として助けてくれる菊野さんに、少しでも日頃の感謝の気持ちを伝えたくてプレゼントしてたんだけど、贈ってすぐには着けてくれてなかったから、気に入らなかったのかと不安になっていたけれど、今日は着けてくれているのが嬉しい。
なんて、浮かれていたんだけども、
「そうですか」
菊野さんはそっけなく、俺から視線を外して前だけを見て無言で歩き出す。
一瞬、機嫌を悪くさせちゃったのかなと思ったけれど、すぐに気付く。
(……耳、赤くなってる。かわいい!)
なんて、思わず口に出かかった言葉をギリギリで飲み込む。照れてるのはかわいいなぁと思うけど、それを言われる方はたまったものじゃない筈だし。
特に、菊野さんみたいに美人さんだと、気分を悪くするかもしれない。
(でも綺麗ってよりも、かわいいって思っちゃうんだよなぁ……)
転生者の皆の調整役に俺が就いて以来、秘書として手助けしてくれる菊野さんと関わっているけども、どうしてもそう思ってしまう。
(でもこれ口に出したら完全にセクハラだよな……気を付けよう)
形式的に菊野さんの雇用主でもあるので、その辺りは肝に銘じないといけない。
今まで散々助けて貰ってるんだ。気分好く、働けるようにしてあげる義務がある。
そう思いながら、菊野さんと一緒に歩いていく。いま住んでいるここは、場合によっては101人の転生者の皆が集まって活動できるよう建てられた、外見はお屋敷、実態は要塞といった建物なのだけれど、そのせいでむやみやたらと広い。
いま向かっている応接室は、執務室からかなり離れた場所にあるので、辿り着くまでちょっと手持ち無沙汰になる。
(このまま無言、っていうのも気まずいな……)
無言に耐えられなかった俺は、ついつい菊野さんに話し掛ける。
「そういえば、今日は何人来てるんですか? 忙しい人も多いでしょうし、半分ぐらい、ですかね?」
「いえ2人です」
……少なくない?
思わず出かかった言葉を飲み込み聞き返す。
「2人って……みんな忙しかったのかな……?」
「いえ。今回の件で、皆さんには連絡を送っていますが、4割ほどが無条件の委任を。4割が事態の推移を見ながら、場合によっては口を出したいそうです」
「……それって、大多数が、俺に任せるって言ってるってこと……?」
「丸投げとも言いますね」
ですよねー。
「……ということは、とりあえずは俺に任せるから、大多数のみんなは今日ここに来てないと」
「はい。残りの2割ですが、こちらに出向く暇がないから来てくれと言う層と、街を作るならやりたい事があるからアイデアを持って来る、という積極的過ぎて迷惑なレベルの層に分かれてます」
「……そうなんだ……それで、暴走しそうな感じに積極的なのはどれくらいなの?」
「10人ほどです。大半は、こちらにプレゼン用の資料を持って来るのに手間取って今日は来れていませんが、八雲さんと出雲さんは、何故か来てます」
「あの2人か~……」
うっあ、スッゲー嫌な予感しかしねぇ。
「他のみんながプレゼン用の資料、間に合ってなかったのに、その2人だけが間に合ったってことは、前々から準備してたな」
「でしょうね」
頭が今から痛い。元の世界で死んで、こちらの世界に勇者として転生召喚されて以来、転生者のみんなとは仲良くさせて貰っているけれど、その中でも八雲と出雲の2人は親友と言っても良いぐらいの仲だ。
ただし、悪友と言った方が良いかもしれないけど。
悪いヤツらではない。と言うよりも召喚条件が『善人』だったので転生者の中に悪人自体いないんではあるが、だからと言って悪ノリしないヤツらが居ない訳でもない。どんな悪ノリかって言えば、
現代日本をこっちの世界で再現するぜヒャッハー! その上でゲームとか漫画とか小説みたいなエンタメ溢れるファンタジー世界にするぜ!
やめろバカ。としか言いようがないのだが、本人達は至って善意なので頭が痛い。
元の世界で考えてみると、外国で、日本文化の諸々が再現された日本街が周囲をいつの間にやら圧迫し、その上で日本の価値観が広がっているようなものだ。
ついでに至る所にアミューズテーマパークだらけになっている状況でもある。
どう考えても排除運動起こるよね、という話だ。
こちらの世界で生きていく上で、その辺りのことをまずは自重して考えて、自分達がこちらの世界にしっかり根を下ろしてから出来るだけ軋轢が起きないように進めていこう。
という結論にみんなで話し合って決めたので、ひとまずヒャッハー! なヤツらも大人しかったのだが、今回は新たに新しい街を作るという話なのだ。
例えると、これまで居候で肩身の狭い思いしてたけど、今度は自分ちを新居で作るので内装からなにから好きにするぜ、みたいな事にならないかが心配である。
「一番最初に気を付けなきゃならないのが身内の暴走って、どうなんだろうな……」
「働き者の無能よりは良いと思います」
「……そうだな」
有能なのは有能なのだ、本当に。ブレーキぶっ壊れ気味なのが問題ではあるが。
(とにもかくにも、転生者の皆の調整役として、この世界の住人と問題が起らないように頑張ろう)
そう心の中で決意しながら、応接室に辿り着いた俺はドアを開ける。
開けた途端そこに居たのは、武骨な蒸気甲冑を身につけたバカ2人だった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
【完結】平凡な魔法使いですが、国一番の騎士に溺愛されています
空月
ファンタジー
この世界には『善い魔法使い』と『悪い魔法使い』がいる。
『悪い魔法使い』の根絶を掲げるシュターメイア王国の魔法使いフィオラ・クローチェは、ある日魔法の暴発で幼少時の姿になってしまう。こんな姿では仕事もできない――というわけで有給休暇を得たフィオラだったが、一番の友人を自称するルカ=セト騎士団長に、何故かなにくれとなく世話をされることに。
「……おまえがこんなに子ども好きだとは思わなかった」
「いや、俺は子どもが好きなんじゃないよ。君が好きだから、子どもの君もかわいく思うし好きなだけだ」
そんなことを大真面目に言う国一番の騎士に溺愛される、平々凡々な魔法使いのフィオラが、元の姿に戻るまでと、それから。
◆三部完結しました。お付き合いありがとうございました。(2024/4/4)
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
異世界でぼっち生活をしてたら幼女×2を拾ったので養うことにした【改稿版】
きたーの(旧名:せんせい)
ファンタジー
【毎週火木土更新】
自身のクラスが勇者召喚として呼ばれたのに乗り遅れてお亡くなりになってしまった主人公。
その瞬間を偶然にも神が見ていたことでほぼ不老不死に近い能力を貰い異世界へ!
約2万年の時を、ぼっちで過ごしていたある日、いつも通り森を闊歩していると2人の子供(幼女)に遭遇し、そこから主人公の物語が始まって行く……。
―――
当作品は過去作品の改稿版です。情景描写等を厚くしております。
なお、投稿規約に基づき既存作品に関しては非公開としておりますためご理解のほどよろしくお願いいたします。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる