12 / 115
第一章 街を作る前準備編
5 転生仲間との話し合い その③
しおりを挟む
「時代はスチームパンクだと思わないか?」
「未来永劫来ねぇよ、そんな時代」
新しく作る街をどうするかの話し合い。初っ端から明後日の方向に持って行こうとする八雲にツッコミを入れる。
「何故だ!」
「そこで聞き返すお前が怖いんだが。そんな訳のわからん異次元文化、広められる訳がないだろ。転生者、皆での話し合いで決めた筈だ。転生前の文化や技術を元にした、こちらの世界への短期間での過度な干渉は、文化侵略になりかねないから自重するって」
「ちゃんと自重してるぞ?」
「本気で聞き返して来るお前に2度目の恐怖を感じるんだが。ちなみに、自重しないつもりなら、どこまで進める気だ」
「自己増殖機能とかつけたい」
「元の世界でも大惨事だよ!」
「巨大ロボットとかロマンだと思わないか?」
「分かる。でもダメに決まってるだろ」
一部、頷きそうになるのをぐっとこらえ、八雲の案にダメ出しをする。すると、それまで黙っていた出雲が、今度は口を挟んできた。
「だったら、蒸気機関車ぐらいは作らせて欲しいのだ。新しく作る街に作っても良いし、他の都市と都市を繋げる交通網を作っても良いのだ。これならみんなの役に立つから、問題ないのだ」
突拍子さを消した、現実的と言っても良い案を出してくる出雲。それに八雲は口を出さずに黙っている。
それは何かあれば、助け舟を出そうとしているように俺は感じた。
(ん……随分と本気っぽいな、今回は)
いつものようなお茶らけた態度で、本命の目的を隠してでも話を進めようとするような2人に、俺はチリチリとした嫌な予感を感じとる。
(さて、どういうことなんだか……)
即座に核心を聞いても良いが、2人が話し出し易いよう、少しばかり遠回りするように話を向けた。
「ドア・イン・ザ・フェイスって、知ってるか?」
いぶかしげな表情をする2人に、俺は続ける。
「最初に通りそうもない非現実的な要求を出して、その後に通りそうな現実的な案を出してくる。元居た世界じゃ、一般的な交渉術だ。いま、八雲と出雲の2人が、俺にしたみたいにね」
俺の言葉に出雲は表情を硬くし、八雲は渋い表情になる。そんな2人に、話を向けるように続ける。
「責めてる訳じゃないよ。むしろ、そういう交渉術を使ってでも、通したい目的があるんだって思ったら、嬉しい気持ちになるし、仲間として応援したくなる」
伝えるべき事を、まずは伝え、相手の言葉を待つような間を空ける。
僅かに沈黙が続き、さらに促すように俺が口を開こうとした瞬間、出雲が思いつめたような声で言った。
「蒸気機関は、すごく便利なのだ。
今のこの世界の技術でも頑張れば、きっときっとみんな作れるようになるのだ。
そうすれば、便利で豊かになって、良い筈なのだ」
「そうだな。豊かになるだろうな、特権階級が更に」
俺の言葉に、出雲は泣き出しそうな表情になる。本人も、薄々予想はしていたのだろう。
そんな表情をさせているのが苦しくなるが、転生者達の調整役として、はぐらかすことなく返していく。
「特許が、今みたいになってるのをみれば、ほぼ間違いなく貴族と大商人が今以上の権益で肥え太るのは目に見えてるよ」
元居た世界なら常識の特許だけれど、これを王政府に提案したのは、俺たち転生者だ。
魔王を倒し、この世界で生きていくと決めた時、最初に悩んだのが、元居た世界の知識や技術をどれだけ伝えるかだった。
この世界は、元居た世界で言えば中世風の世界だ。王族から派生した有力な辺境伯が地方を治めているとはいえ、いまだに絶大な王権が成り立っている。
そして魔術という俺達の世界には無かった技術があるせいで、科学的技術が一定以上のラインから発展できないでいるこの世界で、元居た世界の知識や技術は革命と言っても良い可能性を持っていた。
だからこそ、俺達はそれを伝えるのを恐れた。
たとえば、蒸気機関。蒸気機関自体は単純な構造だ。高圧の蒸気に耐えられる金属成形や、蒸気圧によってもたらされる直線運動を回転運動へと変えるクランク機構があれば良い。
作り方さえ、それどころか有効性を伝えさえすれば、こちらの世界でも爆発的に広まる可能性があった。
そうなれば、燃料として大量の森が消え失せるのは確実だ。場合によっては化石燃料の争奪戦も起るだろう。他にも考えられる限りの弊害が、こちらの世界に、もたらされるかもしれない。
同様の可能性は、他に幾らでもある。肥料を大気中から作る技術では、火薬や毒ガスを大量生産される可能性だってあるのだ。
俺達は、自分達がこの世界にもたらす物を恐れ、どうにかして制御できないかと考えた。
その時、一つの方法として出したのが特許だ。
王権を後ろ盾に、政府に申請した技術を一定年数優遇する制度。
特許に関する技術を使用する際は、特許者に一定金額の特許料が発生するこの制度なら、誰がいつどの特許技術を使っているのかが把握し易い。
特許料の取り立てを王政府に委ねている以上、それは可能だと思った。
もちろん、甘過ぎる考えだったけど。
結論から言って、王政府はこちらとの約束を守らなかった。
自分達に都合よく、自分達の関係者には甘く、特許料を恣意的に操作した。
結果もたらされたのは、それまで以上の格差だった。
転生者が、元々こちらの世界にあった魔術的技術を改良した新技術を特許として出し広まったお蔭で、全体の経済力は拡大している。
けれどその恩恵の大半を得たのは、王侯貴族のような権力者達や、それらにおもねる大商人。
そうでない人達は、せいぜいコップ一杯のスープをより多く飲めるようになったぐらい。
それでも、みんなは喜び、王政府をこれまで以上に指示している。
なんのことはない。全ての手柄を、王政府に横取りされたような物なのだ。
もっとも、それでも政情不安になるよりは万倍も良いけれど。
「なにか、あったのか?」
俺は、八雲と出雲の2人に静かに問い掛ける。
2人とも、下手に元の世界の技術や知識を広めようとすればどうなるかは、特許の件で実感している。
それでも今回は、強く要求しているのだ。きっと、何かがある筈だ。
「リスクを無視して確約はできないけど、理由によっては、俺も協力する。だから、教えてくれないか、2人とも」
応えは、すぐには返ってこなかった。悩むような間を空けて、
「魔術協会が動き出したのかもしれない」
八雲は一つの懸念を口にした。
「未来永劫来ねぇよ、そんな時代」
新しく作る街をどうするかの話し合い。初っ端から明後日の方向に持って行こうとする八雲にツッコミを入れる。
「何故だ!」
「そこで聞き返すお前が怖いんだが。そんな訳のわからん異次元文化、広められる訳がないだろ。転生者、皆での話し合いで決めた筈だ。転生前の文化や技術を元にした、こちらの世界への短期間での過度な干渉は、文化侵略になりかねないから自重するって」
「ちゃんと自重してるぞ?」
「本気で聞き返して来るお前に2度目の恐怖を感じるんだが。ちなみに、自重しないつもりなら、どこまで進める気だ」
「自己増殖機能とかつけたい」
「元の世界でも大惨事だよ!」
「巨大ロボットとかロマンだと思わないか?」
「分かる。でもダメに決まってるだろ」
一部、頷きそうになるのをぐっとこらえ、八雲の案にダメ出しをする。すると、それまで黙っていた出雲が、今度は口を挟んできた。
「だったら、蒸気機関車ぐらいは作らせて欲しいのだ。新しく作る街に作っても良いし、他の都市と都市を繋げる交通網を作っても良いのだ。これならみんなの役に立つから、問題ないのだ」
突拍子さを消した、現実的と言っても良い案を出してくる出雲。それに八雲は口を出さずに黙っている。
それは何かあれば、助け舟を出そうとしているように俺は感じた。
(ん……随分と本気っぽいな、今回は)
いつものようなお茶らけた態度で、本命の目的を隠してでも話を進めようとするような2人に、俺はチリチリとした嫌な予感を感じとる。
(さて、どういうことなんだか……)
即座に核心を聞いても良いが、2人が話し出し易いよう、少しばかり遠回りするように話を向けた。
「ドア・イン・ザ・フェイスって、知ってるか?」
いぶかしげな表情をする2人に、俺は続ける。
「最初に通りそうもない非現実的な要求を出して、その後に通りそうな現実的な案を出してくる。元居た世界じゃ、一般的な交渉術だ。いま、八雲と出雲の2人が、俺にしたみたいにね」
俺の言葉に出雲は表情を硬くし、八雲は渋い表情になる。そんな2人に、話を向けるように続ける。
「責めてる訳じゃないよ。むしろ、そういう交渉術を使ってでも、通したい目的があるんだって思ったら、嬉しい気持ちになるし、仲間として応援したくなる」
伝えるべき事を、まずは伝え、相手の言葉を待つような間を空ける。
僅かに沈黙が続き、さらに促すように俺が口を開こうとした瞬間、出雲が思いつめたような声で言った。
「蒸気機関は、すごく便利なのだ。
今のこの世界の技術でも頑張れば、きっときっとみんな作れるようになるのだ。
そうすれば、便利で豊かになって、良い筈なのだ」
「そうだな。豊かになるだろうな、特権階級が更に」
俺の言葉に、出雲は泣き出しそうな表情になる。本人も、薄々予想はしていたのだろう。
そんな表情をさせているのが苦しくなるが、転生者達の調整役として、はぐらかすことなく返していく。
「特許が、今みたいになってるのをみれば、ほぼ間違いなく貴族と大商人が今以上の権益で肥え太るのは目に見えてるよ」
元居た世界なら常識の特許だけれど、これを王政府に提案したのは、俺たち転生者だ。
魔王を倒し、この世界で生きていくと決めた時、最初に悩んだのが、元居た世界の知識や技術をどれだけ伝えるかだった。
この世界は、元居た世界で言えば中世風の世界だ。王族から派生した有力な辺境伯が地方を治めているとはいえ、いまだに絶大な王権が成り立っている。
そして魔術という俺達の世界には無かった技術があるせいで、科学的技術が一定以上のラインから発展できないでいるこの世界で、元居た世界の知識や技術は革命と言っても良い可能性を持っていた。
だからこそ、俺達はそれを伝えるのを恐れた。
たとえば、蒸気機関。蒸気機関自体は単純な構造だ。高圧の蒸気に耐えられる金属成形や、蒸気圧によってもたらされる直線運動を回転運動へと変えるクランク機構があれば良い。
作り方さえ、それどころか有効性を伝えさえすれば、こちらの世界でも爆発的に広まる可能性があった。
そうなれば、燃料として大量の森が消え失せるのは確実だ。場合によっては化石燃料の争奪戦も起るだろう。他にも考えられる限りの弊害が、こちらの世界に、もたらされるかもしれない。
同様の可能性は、他に幾らでもある。肥料を大気中から作る技術では、火薬や毒ガスを大量生産される可能性だってあるのだ。
俺達は、自分達がこの世界にもたらす物を恐れ、どうにかして制御できないかと考えた。
その時、一つの方法として出したのが特許だ。
王権を後ろ盾に、政府に申請した技術を一定年数優遇する制度。
特許に関する技術を使用する際は、特許者に一定金額の特許料が発生するこの制度なら、誰がいつどの特許技術を使っているのかが把握し易い。
特許料の取り立てを王政府に委ねている以上、それは可能だと思った。
もちろん、甘過ぎる考えだったけど。
結論から言って、王政府はこちらとの約束を守らなかった。
自分達に都合よく、自分達の関係者には甘く、特許料を恣意的に操作した。
結果もたらされたのは、それまで以上の格差だった。
転生者が、元々こちらの世界にあった魔術的技術を改良した新技術を特許として出し広まったお蔭で、全体の経済力は拡大している。
けれどその恩恵の大半を得たのは、王侯貴族のような権力者達や、それらにおもねる大商人。
そうでない人達は、せいぜいコップ一杯のスープをより多く飲めるようになったぐらい。
それでも、みんなは喜び、王政府をこれまで以上に指示している。
なんのことはない。全ての手柄を、王政府に横取りされたような物なのだ。
もっとも、それでも政情不安になるよりは万倍も良いけれど。
「なにか、あったのか?」
俺は、八雲と出雲の2人に静かに問い掛ける。
2人とも、下手に元の世界の技術や知識を広めようとすればどうなるかは、特許の件で実感している。
それでも今回は、強く要求しているのだ。きっと、何かがある筈だ。
「リスクを無視して確約はできないけど、理由によっては、俺も協力する。だから、教えてくれないか、2人とも」
応えは、すぐには返ってこなかった。悩むような間を空けて、
「魔術協会が動き出したのかもしれない」
八雲は一つの懸念を口にした。
0
あなたにおすすめの小説
異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める
自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。
その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。
異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。
定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
生贄にされた少年。故郷を離れてゆるりと暮らす。
水定ゆう
ファンタジー
村の仕来りで生贄にされた少年、天月・オボロナ。魔物が蠢く危険な森で死を覚悟した天月は、三人の異形の者たちに命を救われる。
異形の者たちの弟子となった天月は、数年後故郷を離れ、魔物による被害と魔法の溢れる町でバイトをしながら冒険者活動を続けていた。
そこで待ち受けるのは数々の陰謀や危険な魔物たち。
生贄として魔物に捧げられた少年は、冒険者活動を続けながらゆるりと日常を満喫する!
※とりあえず、一時完結いたしました。
今後は、短編や別タイトルで続けていくと思いますが、今回はここまで。
その際は、ぜひ読んでいただけると幸いです。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
二月から週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
【完結】平凡な魔法使いですが、国一番の騎士に溺愛されています
空月
ファンタジー
この世界には『善い魔法使い』と『悪い魔法使い』がいる。
『悪い魔法使い』の根絶を掲げるシュターメイア王国の魔法使いフィオラ・クローチェは、ある日魔法の暴発で幼少時の姿になってしまう。こんな姿では仕事もできない――というわけで有給休暇を得たフィオラだったが、一番の友人を自称するルカ=セト騎士団長に、何故かなにくれとなく世話をされることに。
「……おまえがこんなに子ども好きだとは思わなかった」
「いや、俺は子どもが好きなんじゃないよ。君が好きだから、子どもの君もかわいく思うし好きなだけだ」
そんなことを大真面目に言う国一番の騎士に溺愛される、平々凡々な魔法使いのフィオラが、元の姿に戻るまでと、それから。
◆三部完結しました。お付き合いありがとうございました。(2024/4/4)
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる