29 / 115
第一章 街を作る前準備編
10 魔術協会に行こう その③ 圧迫面接に向かいます
しおりを挟む
魔術師たちの塔へと向かう道すがら、俺は気になっていた事をカルナに聞いてみた。
「失礼ですが、一つ教えて頂けませんか? 貴方達、上級魔術師は、私達のことをどう思っているのですか?」
門衛の少年に、傍に居ただけで顔を青くされたので、気になって聞いてみる。
(応えない、かな?)
すぐには返さないカルナに、残念に思っていると、
「恐怖、ですよ。私達にとって、アナタ達は」
静かな笑みを浮かべた顔を向けながら、応えてくれた。
「我々が、どうあっても殺し切れなかった魔王。それを眷属ごと皆殺しにしたんですから」
「なるほど……素直な答えですね」
「私は若輩ですから。長老たちは、違いますが」
警告のような、あるいは忠告のような響きを滲ませカルナは返す。
悪くない。むしろ好い。
(この答えを聞けただけで、今日はここに来た甲斐があるな)
中々、思ってくれた事を率直に言ってくれることが少ない魔術師の生の声が聞けたのは大きい。
(王政府だと、自分達の手柄にしたいから、積極的にこっちを英雄扱いで持ち上げたからな)
そのお蔭で、色々と魔王戦後の活動がし易くなったのは確かだけれど、それだけで、この世界の人達の本音を聞けたとは、とても言えない。
(どうにかしないとな……)
静かに考えながら、そうして歩いている内に、俺は魔術師たちの本拠地である六芒陣の塔の中へと入る。
外から見て分かっていたことではあるが、広い、かなり。
1階から33階まで、大半が吹き抜けなせいで、各階の端にしか部屋は無いというのに、それでもかなりの広さがあるのが遠くからでも見て分かる。
大半が吹き抜けなのは、魔力を集め貯蔵する役割があるからだ。
魔力は集めても、何らかの物質に宿るとそれを変質させてしまうので、変質が少ない大気中に固定して、必要な際に随時取り出しているらしい。
(話には聞いてたけど、相当な魔力を溜めこんでるな。
これ、使わせてくれたらなぁ)
新しく作る街を一気に整備するために、地形操作の神与能力を持った勇者に頼んでるんだけど、街ひとつを造り替えられるだけの魔力は集めるのに時間がかかる。
ついでに言うと、資材もだけど。
(その辺りも、貯め込んでるんだよなぁ、魔術師協会。
ぜひ売って欲しい。相場の倍だしても良いから)
今回ここに来たのは、そういった交渉をするためでもある。
巧く行けばいいのだけれど。
なんて考えていると、
「着きました。この部屋で、長老たちは待っています。どうぞ、お先にお入りください」
1階の最奥端、その中央に作られた部屋へと通じる扉の前に立ち、カルナは俺に勧めてくれる。
「ありがとう」
俺は礼を一つ返し、扉を開ける。
(さて、鬼が出るか蛇が出るか)
交渉の楽しさに浮かびそうになった笑みを飲み込み、俺は部屋へと入る。
その途端、
「……よく来られた、ヒイロ・カゲナギ殿。
歓迎は、まったくする気にはなれんが」
部屋の最奥で座る長老の一人に、いきなり喧嘩腰に声を掛けられた。
それに俺は、笑顔で返す。
「ありがとうございます。待っていた甲斐がありました」
「…………」
(うわ~、全員苦虫潰したみたいな表情になってる)
横長の重厚な机を前にして座っている、魔術師協会の重鎮である5人の長老は、平然とした俺の態度に、全員が厳しい眼差しを向けてくれる。
とはいえ、そんな物幾ら向けられても痛くもなんともないので、話を進めるために俺は話し掛けた。
「皆さんとは、幾度か直接お会いできるよう、親書を出させて頂いたのですが、残念なことに進展がありませんでした。
ですので、今回こうして直接訪問させて頂きました」
途切れることなく喋る俺に、無視しても無駄だと思ったのか、次々に口を開く。
「共も連れずに、よく来れたものだな」
「慣例も守れぬとは、勇者殿は恥を知らぬと見える」
「そもそも、あれだけ待たされれば、我らが会う気が無いのは分かろうに」
憎々しげな長老たちに、俺はにっこり笑顔で返す。
「ですが、お会いできました。感謝しております」
下でに出るがまったく退かない俺に、長老たちは嫌そうに顔を歪める。
交渉するには押しと退きが大事だけれど、こと魔術師の人達に対しては、押すのもダメだけれど絶対に退いてはいけないのは、今までの交渉で分かっている。
なにしろ魔術師というのは、例えるなら研究者といった人達が多いからだ。
元の世界だと、大学教授とか研究所の職員とか、そんな感じだ。
元々、魔術師の始まりは、神の奇跡を解析し自分達にも扱える技術として作り上げることを目指した人達である。
そういった人達だから、はっきり言って交渉が下手なのだ。
下手に押せば怯えたみたいに自分の殻にひきこもるし、かといって退けば、落としどころも考えずに際限なく踏み込んでくる。
これが商人とか、政治に関わる王侯貴族なら、交渉の呼吸とでも言うべきものを心得ているんだけれど、魔術師の人達相手ではそれが難しい。
(なんか、小動物を相手にしてる感じなんだよな。魔術師の人達と交渉してると)
苦笑しそうになる自分を抑え、俺は今回来た目的の一つを口にした。
「私が今回ここに来たのは、皆さんと協力関係を結ぶことを望んでまいりました。
ぜひ、ご検討いただきたい」
応えはすぐには返ってこない。長老たちは、お互い目くばせするように無言で視線を交わすと、代表者らしい中央に座る長老が口を開いた。
「勝手なことを言うな、勇者殿よ。それは、アレか。つまりは、王より辺境伯として新しく街を作るよう命じられたから。そういうことか?」
どこかドヤ顔で言う長老に、俺は思った。
(手持ちのカードを考え無しに切らないで、おじいちゃん)
心の底から、そう思った。
「失礼ですが、一つ教えて頂けませんか? 貴方達、上級魔術師は、私達のことをどう思っているのですか?」
門衛の少年に、傍に居ただけで顔を青くされたので、気になって聞いてみる。
(応えない、かな?)
すぐには返さないカルナに、残念に思っていると、
「恐怖、ですよ。私達にとって、アナタ達は」
静かな笑みを浮かべた顔を向けながら、応えてくれた。
「我々が、どうあっても殺し切れなかった魔王。それを眷属ごと皆殺しにしたんですから」
「なるほど……素直な答えですね」
「私は若輩ですから。長老たちは、違いますが」
警告のような、あるいは忠告のような響きを滲ませカルナは返す。
悪くない。むしろ好い。
(この答えを聞けただけで、今日はここに来た甲斐があるな)
中々、思ってくれた事を率直に言ってくれることが少ない魔術師の生の声が聞けたのは大きい。
(王政府だと、自分達の手柄にしたいから、積極的にこっちを英雄扱いで持ち上げたからな)
そのお蔭で、色々と魔王戦後の活動がし易くなったのは確かだけれど、それだけで、この世界の人達の本音を聞けたとは、とても言えない。
(どうにかしないとな……)
静かに考えながら、そうして歩いている内に、俺は魔術師たちの本拠地である六芒陣の塔の中へと入る。
外から見て分かっていたことではあるが、広い、かなり。
1階から33階まで、大半が吹き抜けなせいで、各階の端にしか部屋は無いというのに、それでもかなりの広さがあるのが遠くからでも見て分かる。
大半が吹き抜けなのは、魔力を集め貯蔵する役割があるからだ。
魔力は集めても、何らかの物質に宿るとそれを変質させてしまうので、変質が少ない大気中に固定して、必要な際に随時取り出しているらしい。
(話には聞いてたけど、相当な魔力を溜めこんでるな。
これ、使わせてくれたらなぁ)
新しく作る街を一気に整備するために、地形操作の神与能力を持った勇者に頼んでるんだけど、街ひとつを造り替えられるだけの魔力は集めるのに時間がかかる。
ついでに言うと、資材もだけど。
(その辺りも、貯め込んでるんだよなぁ、魔術師協会。
ぜひ売って欲しい。相場の倍だしても良いから)
今回ここに来たのは、そういった交渉をするためでもある。
巧く行けばいいのだけれど。
なんて考えていると、
「着きました。この部屋で、長老たちは待っています。どうぞ、お先にお入りください」
1階の最奥端、その中央に作られた部屋へと通じる扉の前に立ち、カルナは俺に勧めてくれる。
「ありがとう」
俺は礼を一つ返し、扉を開ける。
(さて、鬼が出るか蛇が出るか)
交渉の楽しさに浮かびそうになった笑みを飲み込み、俺は部屋へと入る。
その途端、
「……よく来られた、ヒイロ・カゲナギ殿。
歓迎は、まったくする気にはなれんが」
部屋の最奥で座る長老の一人に、いきなり喧嘩腰に声を掛けられた。
それに俺は、笑顔で返す。
「ありがとうございます。待っていた甲斐がありました」
「…………」
(うわ~、全員苦虫潰したみたいな表情になってる)
横長の重厚な机を前にして座っている、魔術師協会の重鎮である5人の長老は、平然とした俺の態度に、全員が厳しい眼差しを向けてくれる。
とはいえ、そんな物幾ら向けられても痛くもなんともないので、話を進めるために俺は話し掛けた。
「皆さんとは、幾度か直接お会いできるよう、親書を出させて頂いたのですが、残念なことに進展がありませんでした。
ですので、今回こうして直接訪問させて頂きました」
途切れることなく喋る俺に、無視しても無駄だと思ったのか、次々に口を開く。
「共も連れずに、よく来れたものだな」
「慣例も守れぬとは、勇者殿は恥を知らぬと見える」
「そもそも、あれだけ待たされれば、我らが会う気が無いのは分かろうに」
憎々しげな長老たちに、俺はにっこり笑顔で返す。
「ですが、お会いできました。感謝しております」
下でに出るがまったく退かない俺に、長老たちは嫌そうに顔を歪める。
交渉するには押しと退きが大事だけれど、こと魔術師の人達に対しては、押すのもダメだけれど絶対に退いてはいけないのは、今までの交渉で分かっている。
なにしろ魔術師というのは、例えるなら研究者といった人達が多いからだ。
元の世界だと、大学教授とか研究所の職員とか、そんな感じだ。
元々、魔術師の始まりは、神の奇跡を解析し自分達にも扱える技術として作り上げることを目指した人達である。
そういった人達だから、はっきり言って交渉が下手なのだ。
下手に押せば怯えたみたいに自分の殻にひきこもるし、かといって退けば、落としどころも考えずに際限なく踏み込んでくる。
これが商人とか、政治に関わる王侯貴族なら、交渉の呼吸とでも言うべきものを心得ているんだけれど、魔術師の人達相手ではそれが難しい。
(なんか、小動物を相手にしてる感じなんだよな。魔術師の人達と交渉してると)
苦笑しそうになる自分を抑え、俺は今回来た目的の一つを口にした。
「私が今回ここに来たのは、皆さんと協力関係を結ぶことを望んでまいりました。
ぜひ、ご検討いただきたい」
応えはすぐには返ってこない。長老たちは、お互い目くばせするように無言で視線を交わすと、代表者らしい中央に座る長老が口を開いた。
「勝手なことを言うな、勇者殿よ。それは、アレか。つまりは、王より辺境伯として新しく街を作るよう命じられたから。そういうことか?」
どこかドヤ顔で言う長老に、俺は思った。
(手持ちのカードを考え無しに切らないで、おじいちゃん)
心の底から、そう思った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。
それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。
14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。
皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。
この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。
※Hシーンは終盤しかありません。
※この話は4部作で予定しています。
【私が欲しいのはこの皇子】
【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】
【放浪の花嫁】
本編は99話迄です。
番外編1話アリ。
※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる