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第二章 街予定地の問題を解決しよう編
2 街予定地に到着するまで車内販売試食会 その② 食堂車
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「ふぃぃ……疲れたぁ……」
「半端ねぇ数だった……」
蒸気機関車が出発してからしばらく経って、俺と五郎は固定式の大理石テーブルに突っ伏していた。
出発前に、宣伝を兼ねて綿菓子無料プレゼント、なんてのを見に来てくれた人達にしたんだけど、予想以上に盛況すぎた。
次から次に人がやって来て、出発時間を三十分もオーバーしちゃうほど。
俺も配ったりを手伝ったんだけど、鬼気迫る勢いで綿菓子を求めて人が来たので、ちょっと気疲れしちゃったんだ。
(あそこまでウケるとは思わなかったなぁ……)
元居た世界の感覚をまだ引き摺ってるせいか、こういう所の見極めで偶にポカをする。
俺たちにとってはありふれた物でも、こっちの人達にとっては生まれて初めて見る物なんだ。
(気を付けよう……)
なんて思っていると、ふわりと甘い香りが。心が落ち着くような、その匂いに誘われて顔を上げると、
「お疲れ様でした。アザルの花茶を淹れてみたんですが、飲んで頂けますか?」
メイドさんがお茶を入れたカップを俺の前に置いてくれた。
カルナのメイドさんのミリィだ。魔術協会の代表としてカルナには乗って貰ったんだけど、彼女も一緒について来ている。
「ありがとう。ちょうど、喉が渇いてたんだ。助かったよ」
礼を一つ返して一口。やさしい甘さが、ふんわりと広がる。熱くも温くもない、ちょうど良い温度だ。
「美味しい。お茶を淹れるの、上手なんだね」
褒められたミリィは、はにかんだように小さく笑顔を浮かべる。
「ありがとうございます。ここの設備が、良かったお蔭です」
「それだけじゃないと思うよ。本人の腕だよ」
「おお、確かにな。アザルの花茶、淹れる温度が少し違うだけで、味が変わるからな。この味出すにゃ、何度も試したはずだ。謙遜しなくても良いんだぜ」
本職の料理人な五郎に褒められて恥ずかしかったのか、ミリィは顔を軽くうつむかせると、
「いえ、そんなことは……その、カルナさまが、お好きでしたから……」
うっすらと耳を赤くして、小さな声で応えた。
ちなみに、少し離れたテーブルに座ってるカルナの耳も赤いです。
お茶を飲んで聞こえない振りしてるけど、バレバレです。
そんな2人に苦笑しそうになるけど、気付かれると更に顔を赤くしそうなので我慢我慢。
代わりに、ここの台所の使い勝手を聞いてみる。
「ねぇ、ミリィ。ここの設備が良いって言ってくれたけど、そんなに使い勝手が良かった?」
これにミリィは、顔を輝かせながら応えてくれる。
「ええ、とても素晴らしいです。スイッチをひねるだけで火がつくなんて。それも細かな調節まで出来るんです。夢のようです、まるで」
心の底から感激してるのが伝わって来るぐらい、声が弾んでる。
彼女が感激してるのは、ガスコンロのことだ。魔導具でも似たような物はあるんだけど、基本的に融通が利かない。
強火がずっと続く、とかの大雑把な物しかないんだ。しかも、とんでもなく高いし。
その点ガスコンロなら、細かな火の調整も出来るので便利だ。
台所仕事をするメイドさんなら、その便利さに喜ばない訳がない。
「気に入って貰えたなら良かったよ。本職のメイドさんが気に入るほどなんだから、他のみんなも気に入ってくれるだろうね」
「ええ、きっとそうです」
まるで自分の事のように、嬉しそうにミリィは言ってくれる。
「こんなに大きな乗り物に乗れるだけでもすごいのに、台所も何もかも全部あるんです。こんな素敵な乗り物、見たことないです」
嬉しそうに褒めてくれるミリィに、ちょっと照れるぐらい俺は嬉しくなる。
(苦労はあったけど、食堂車を作って正解だったな)
協力してくれたみんなの事を思い出しながら、俺はいま居る場所を改めて見まわした。
一言で言うと高級レストラン。そう思えるぐらい立派な食堂車なんだ、いま居るのは。
固定された大理石の4人掛けテーブルが幾つも置かれ、足元は落ち着いた色彩の絨毯敷き。
車体が高く大きいので、揺れを防止する機構をガッツリ組み込み、走行中でもテーブルに置かれたお茶が零れないようにしている。
調度類も、落ちついた品の良いものを揃え、居心地良くしていた。
蒸気機関車を運行するのに、どうやって商売として回していこうかと考えて、その一つの案として出したのがこれなんだ。
上流階級向けの超豪華列車。その一環として、超高級路線の食堂車を導入してる。
他にも、一両丸ごと使い切った『移動するスイートルーム』なんてのも作ってる。
そんな物を作って儲けが出るのかというと、思いっきり出る。お客をガッチリ掴めば、という話ではあるけども。
なにしろこの世界、貴族とかがガッツリと実権を握ってるのだ。元居た世界の「お金持ち」とは次元の違う権力者がごろごろいる。
元の世界だと自家用ジェット機を買うノリで、ぽんっと蒸気機関車を買えるのが結構いるのだ。
そういったお客用の食堂車両の試運転も、今日は兼ねている。
だから10人ほど、今この食堂車には居るのだけど、みんな思い思いにくつろいでる。
「これなら大丈夫、かな?」
「なにがだ?」
思わず思ったことを口にしちゃった俺に、五郎が訊いてくる。
「ん? いや、みんなくつろいでくれてるし、これならお客さんが喜んできてくれるだろうなって思ったんだよ」
「乗り心地が好いからな。でもよ、食堂車に乗ってるんだ。それだけじゃ物足りねぇだろ」
そう言って五郎は立ち上がると、台所に向かう。
「何か作ってくれるの?」
「作る、ってよりは、もう作ってある。金持ち用じゃない、一般向けの車内販売も、するって言ってただろ」
「うん、そのつもりだけど……え? ひょっとしてもう作ったの?」
「ああ、試作段階だが、幾つかな。せっかくの機会だから、試食して貰おうと思ってな。だから、有希も呼んで、子供達も連れて来て貰ったんだ」
五郎の言葉に、子供達と一緒に居る有希に視線が向く。家族で旅行をしてるみたいに、子供達がはしゃいでるのが、見てて和む。
「子供用とかも、作ったの?」
「子供用じゃねぇけど、子供が食べても美味い物を作ったつもりだ。ま、実際に食べて貰った訳じゃないからな、試して貰わねぇとダメだけどな」
そう言うと、振り返る事も無く台所に。車両の一角を使って、外からは見えない仕様になってるので、なにがあるのかは分からない。
「楽しみだな」
なにが出て来るのか、ワクワクしながら俺は、みんなと一緒に待っていた。
「半端ねぇ数だった……」
蒸気機関車が出発してからしばらく経って、俺と五郎は固定式の大理石テーブルに突っ伏していた。
出発前に、宣伝を兼ねて綿菓子無料プレゼント、なんてのを見に来てくれた人達にしたんだけど、予想以上に盛況すぎた。
次から次に人がやって来て、出発時間を三十分もオーバーしちゃうほど。
俺も配ったりを手伝ったんだけど、鬼気迫る勢いで綿菓子を求めて人が来たので、ちょっと気疲れしちゃったんだ。
(あそこまでウケるとは思わなかったなぁ……)
元居た世界の感覚をまだ引き摺ってるせいか、こういう所の見極めで偶にポカをする。
俺たちにとってはありふれた物でも、こっちの人達にとっては生まれて初めて見る物なんだ。
(気を付けよう……)
なんて思っていると、ふわりと甘い香りが。心が落ち着くような、その匂いに誘われて顔を上げると、
「お疲れ様でした。アザルの花茶を淹れてみたんですが、飲んで頂けますか?」
メイドさんがお茶を入れたカップを俺の前に置いてくれた。
カルナのメイドさんのミリィだ。魔術協会の代表としてカルナには乗って貰ったんだけど、彼女も一緒について来ている。
「ありがとう。ちょうど、喉が渇いてたんだ。助かったよ」
礼を一つ返して一口。やさしい甘さが、ふんわりと広がる。熱くも温くもない、ちょうど良い温度だ。
「美味しい。お茶を淹れるの、上手なんだね」
褒められたミリィは、はにかんだように小さく笑顔を浮かべる。
「ありがとうございます。ここの設備が、良かったお蔭です」
「それだけじゃないと思うよ。本人の腕だよ」
「おお、確かにな。アザルの花茶、淹れる温度が少し違うだけで、味が変わるからな。この味出すにゃ、何度も試したはずだ。謙遜しなくても良いんだぜ」
本職の料理人な五郎に褒められて恥ずかしかったのか、ミリィは顔を軽くうつむかせると、
「いえ、そんなことは……その、カルナさまが、お好きでしたから……」
うっすらと耳を赤くして、小さな声で応えた。
ちなみに、少し離れたテーブルに座ってるカルナの耳も赤いです。
お茶を飲んで聞こえない振りしてるけど、バレバレです。
そんな2人に苦笑しそうになるけど、気付かれると更に顔を赤くしそうなので我慢我慢。
代わりに、ここの台所の使い勝手を聞いてみる。
「ねぇ、ミリィ。ここの設備が良いって言ってくれたけど、そんなに使い勝手が良かった?」
これにミリィは、顔を輝かせながら応えてくれる。
「ええ、とても素晴らしいです。スイッチをひねるだけで火がつくなんて。それも細かな調節まで出来るんです。夢のようです、まるで」
心の底から感激してるのが伝わって来るぐらい、声が弾んでる。
彼女が感激してるのは、ガスコンロのことだ。魔導具でも似たような物はあるんだけど、基本的に融通が利かない。
強火がずっと続く、とかの大雑把な物しかないんだ。しかも、とんでもなく高いし。
その点ガスコンロなら、細かな火の調整も出来るので便利だ。
台所仕事をするメイドさんなら、その便利さに喜ばない訳がない。
「気に入って貰えたなら良かったよ。本職のメイドさんが気に入るほどなんだから、他のみんなも気に入ってくれるだろうね」
「ええ、きっとそうです」
まるで自分の事のように、嬉しそうにミリィは言ってくれる。
「こんなに大きな乗り物に乗れるだけでもすごいのに、台所も何もかも全部あるんです。こんな素敵な乗り物、見たことないです」
嬉しそうに褒めてくれるミリィに、ちょっと照れるぐらい俺は嬉しくなる。
(苦労はあったけど、食堂車を作って正解だったな)
協力してくれたみんなの事を思い出しながら、俺はいま居る場所を改めて見まわした。
一言で言うと高級レストラン。そう思えるぐらい立派な食堂車なんだ、いま居るのは。
固定された大理石の4人掛けテーブルが幾つも置かれ、足元は落ち着いた色彩の絨毯敷き。
車体が高く大きいので、揺れを防止する機構をガッツリ組み込み、走行中でもテーブルに置かれたお茶が零れないようにしている。
調度類も、落ちついた品の良いものを揃え、居心地良くしていた。
蒸気機関車を運行するのに、どうやって商売として回していこうかと考えて、その一つの案として出したのがこれなんだ。
上流階級向けの超豪華列車。その一環として、超高級路線の食堂車を導入してる。
他にも、一両丸ごと使い切った『移動するスイートルーム』なんてのも作ってる。
そんな物を作って儲けが出るのかというと、思いっきり出る。お客をガッチリ掴めば、という話ではあるけども。
なにしろこの世界、貴族とかがガッツリと実権を握ってるのだ。元居た世界の「お金持ち」とは次元の違う権力者がごろごろいる。
元の世界だと自家用ジェット機を買うノリで、ぽんっと蒸気機関車を買えるのが結構いるのだ。
そういったお客用の食堂車両の試運転も、今日は兼ねている。
だから10人ほど、今この食堂車には居るのだけど、みんな思い思いにくつろいでる。
「これなら大丈夫、かな?」
「なにがだ?」
思わず思ったことを口にしちゃった俺に、五郎が訊いてくる。
「ん? いや、みんなくつろいでくれてるし、これならお客さんが喜んできてくれるだろうなって思ったんだよ」
「乗り心地が好いからな。でもよ、食堂車に乗ってるんだ。それだけじゃ物足りねぇだろ」
そう言って五郎は立ち上がると、台所に向かう。
「何か作ってくれるの?」
「作る、ってよりは、もう作ってある。金持ち用じゃない、一般向けの車内販売も、するって言ってただろ」
「うん、そのつもりだけど……え? ひょっとしてもう作ったの?」
「ああ、試作段階だが、幾つかな。せっかくの機会だから、試食して貰おうと思ってな。だから、有希も呼んで、子供達も連れて来て貰ったんだ」
五郎の言葉に、子供達と一緒に居る有希に視線が向く。家族で旅行をしてるみたいに、子供達がはしゃいでるのが、見てて和む。
「子供用とかも、作ったの?」
「子供用じゃねぇけど、子供が食べても美味い物を作ったつもりだ。ま、実際に食べて貰った訳じゃないからな、試して貰わねぇとダメだけどな」
そう言うと、振り返る事も無く台所に。車両の一角を使って、外からは見えない仕様になってるので、なにがあるのかは分からない。
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なにが出て来るのか、ワクワクしながら俺は、みんなと一緒に待っていた。
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