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第二章 街予定地の問題を解決しよう編
6 これからどうするか考えよう その①
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「相変わらず詐欺師みたいなヤツじゃな、お前は」
王宮から屋敷に帰って、事の成り行きを話すと、和花にツッコミを入れられました。
ちなみに、いま居るのは会議室の1つ。
中華テーブルみたいな回転する部分が付いた丸机を前にして、今後の対策を話し合うために、魔術班のみんなと一緒に座っている。
俺は、回転テーブルの上に乗った大皿から、どら焼きを一つ取ると、
「自覚はしてる。でも、間違ったとは思わないよ」
上品な甘さを味わいながら、和花に応える。
五郎お手製の物なので、美味しい。
ちなみに、大皿に山盛りで出されてる。
色んな味があるらしいので、食べ進めるのが楽しい。
ふんわりしっとりとした生地に、粒あんがたっぷり入ってる。
粒あんなのが、特に嬉しい。
一つ丸ごと食べ切って、俺は続けて言った。
「あの時は、ああ返すしかなかったから。でも、その分みんなには苦労を掛けると思う。それは、ごめん」
「別に謝らんでもいいわ。その分、お前も働けってだけじゃ」
「うん、そのつもり」
新しいどら焼きを手に取り、応える。
今度のは、甘味の中にコクのある香ばしさ。
ゴマ入り、みたいな感じだけど、真っ赤な時点で違うんだろうなぁ、とは思う。
「これ美味しい。ゴマ入りみたいなヤツ。中身なにか分かんないけど」
「樹上蟻の卵を炒ってペースト状にした物らしいぞ」
俺と同じのを食べながら、平然と返す和花。
うん、聞かなかったことにしよう。美味しさには勝てないから。
「しかしこれで、王政府とは完全に敵対する事になったのぅ」
ごま風味どら焼きを食べ終わり、思案するように言う和花に、
「そこまで言うほどじゃないよ。王とその取り巻きが、こっちを利用としてるってだけで。それならそれで、利害関係だけの間柄として、割り切って付き合っても良いし。でも今は、それよりも魔術協会の人達との協力を、より強くしていかないと」
俺は、この場に座っているカルナに視線を向け、続けて言った。
「カルナ。そういう訳で、魔術協会の人達と協力して、シュオルの魔物を排除したいと思ってるんだ。長老たちに、繋ぎを取って貰えるかな?」
「……ぇ、は、はい!」
俺の言葉に、カルナは上擦った声を上げる。
「どうしたの? カルナ?」
「え、いえ、その……」
口ごもるカルナの視線を追えば、そこに居たのは魔術神マゲイア。
自分の勇者達の真ん中に座るようにして、どら焼きを一つ手にとってまじまじと見てる。
「マゲイアが、どうかしたの?」
「……それは……その、まさか魔術神マゲイアさまを、目の前にする事があろうとは思ってもいなかったものですから……」
「別に、そんなにかしこまらなくても、大丈夫です」
温和な笑みを浮かべ返すマゲイアに、カルナはビシッと固まった後、畏まる。
「いえ、そのような訳には。我ら魔術師の祖たるアルカナさまに魔術を伝えて頂いた御神を前にして、そのようなことは――」
カルナの恭しい言葉に、マゲイアは見ていて分かるぐらい、しょぼんとしてる。
リリスもそうだけど、別に神々は畏敬の念が欲しい訳じゃないので、寂しいんだろう。
だから、俺が間を取り成すように言おうとしたら、それよりも速く、
「さま付けなんぞ、いらんいらん! こいつ中身はオカンじゃぞ。そんな大層なもんじゃないわ」
「そだよ~。まーちゃん、お母さんみたいだもん」
「心配性なだけとも言う」
マゲイアの勇者3人が口々に言う。
神々は信仰心の多さによって、召喚できた勇者の数が違うんだけど、マゲイアは魔術師に信仰されている事もあって、最多の3人を召還してるんだ。
ちなみに、和花もだけど、全員ロリです。見た目だけの話だけど。
マゲイアを挟んで右隣に居るのは和花だけど、左隣に居るのが、のんびり屋の佐上武子。
和花と同じく、魔術で7、8歳ぐらいの愛らしい女の子の姿になっている。
本人いわく、大人の姿がデカくて厳ついから嫌い、との事らしい。
俺としては、確かに女性としてはちょっと背が高いけど、凛々しくて綺麗だなと思う。
なんてことを前に言ったら、思いっきり殴られてろっ骨にひびが入ったけど。
そしてマゲイアの膝に乗っているのが、おっとりとした性格の霧島瑠璃。
和花や武子よりも、年が低い見た目の彼女も、魔術でその姿になっている。
なんでも、和花や武子が小さい子の姿になるなら私もなる、という理由かららしい。
青年姿のマゲイアの周りに、そんなロリ姿の3人が居ると犯罪臭く見えそうなんだけど、まったくそんなことは無い。
というよりむしろ、孫娘に囲まれてるおじいちゃん、みたいな雰囲気を醸し出してる。
そんな和気藹々と穏やかな雰囲気に、カルナは気を抜くように小さく笑みを浮かべると、
「分かりました。難しいですが、出来る限り他の皆さまと同じように、親しくさせて頂きたいと思います」
マゲイアに畏敬の念を示しつつ、親愛の情を見せた。
「うん。そうしてくれると、私も嬉しいです」
ほわんっ、と表情をほころばせるマゲイアに場が和んだ所で、本題に入る。
「さて、それじゃ魔術師の人達との繋ぎの件はカルナに頼むとして、次は新種の魔物について話し合おう。
少し戦っただけで難しいと思うけど、あの魔物に関して分かることはあったかな、和花?」
俺の問い掛けに、和花はマゲイアと視線を合わせながら応えてくれる。
「その件じゃが、マゲイアに説明を任せる。マゲイアの方が、より多くの事を話せるじゃろうからの」
「そうなんですか?」
俺が問い掛けると、マゲイアは手にしたどら焼きを瑠璃に食べさせながら応えた。
「うん。現場に居たデミウルゴスが、神座で新種の魔物を再現してくれて、それを解析したからね」
「再現って、出来るんですか、そんなことが?」
「うん。物によるけど、実物を見れば、魂も精神も入っていない空の器だけならね。現世じゃ無理だから、神座じゃないと出来ないけど」
「そこまで出来るんですか……では、ある程度、新種の魔物に関する詳細も分かっていると?」
「うん。今から、説明するね」
そうしてマゲイアは、説明を始めてくれた。
王宮から屋敷に帰って、事の成り行きを話すと、和花にツッコミを入れられました。
ちなみに、いま居るのは会議室の1つ。
中華テーブルみたいな回転する部分が付いた丸机を前にして、今後の対策を話し合うために、魔術班のみんなと一緒に座っている。
俺は、回転テーブルの上に乗った大皿から、どら焼きを一つ取ると、
「自覚はしてる。でも、間違ったとは思わないよ」
上品な甘さを味わいながら、和花に応える。
五郎お手製の物なので、美味しい。
ちなみに、大皿に山盛りで出されてる。
色んな味があるらしいので、食べ進めるのが楽しい。
ふんわりしっとりとした生地に、粒あんがたっぷり入ってる。
粒あんなのが、特に嬉しい。
一つ丸ごと食べ切って、俺は続けて言った。
「あの時は、ああ返すしかなかったから。でも、その分みんなには苦労を掛けると思う。それは、ごめん」
「別に謝らんでもいいわ。その分、お前も働けってだけじゃ」
「うん、そのつもり」
新しいどら焼きを手に取り、応える。
今度のは、甘味の中にコクのある香ばしさ。
ゴマ入り、みたいな感じだけど、真っ赤な時点で違うんだろうなぁ、とは思う。
「これ美味しい。ゴマ入りみたいなヤツ。中身なにか分かんないけど」
「樹上蟻の卵を炒ってペースト状にした物らしいぞ」
俺と同じのを食べながら、平然と返す和花。
うん、聞かなかったことにしよう。美味しさには勝てないから。
「しかしこれで、王政府とは完全に敵対する事になったのぅ」
ごま風味どら焼きを食べ終わり、思案するように言う和花に、
「そこまで言うほどじゃないよ。王とその取り巻きが、こっちを利用としてるってだけで。それならそれで、利害関係だけの間柄として、割り切って付き合っても良いし。でも今は、それよりも魔術協会の人達との協力を、より強くしていかないと」
俺は、この場に座っているカルナに視線を向け、続けて言った。
「カルナ。そういう訳で、魔術協会の人達と協力して、シュオルの魔物を排除したいと思ってるんだ。長老たちに、繋ぎを取って貰えるかな?」
「……ぇ、は、はい!」
俺の言葉に、カルナは上擦った声を上げる。
「どうしたの? カルナ?」
「え、いえ、その……」
口ごもるカルナの視線を追えば、そこに居たのは魔術神マゲイア。
自分の勇者達の真ん中に座るようにして、どら焼きを一つ手にとってまじまじと見てる。
「マゲイアが、どうかしたの?」
「……それは……その、まさか魔術神マゲイアさまを、目の前にする事があろうとは思ってもいなかったものですから……」
「別に、そんなにかしこまらなくても、大丈夫です」
温和な笑みを浮かべ返すマゲイアに、カルナはビシッと固まった後、畏まる。
「いえ、そのような訳には。我ら魔術師の祖たるアルカナさまに魔術を伝えて頂いた御神を前にして、そのようなことは――」
カルナの恭しい言葉に、マゲイアは見ていて分かるぐらい、しょぼんとしてる。
リリスもそうだけど、別に神々は畏敬の念が欲しい訳じゃないので、寂しいんだろう。
だから、俺が間を取り成すように言おうとしたら、それよりも速く、
「さま付けなんぞ、いらんいらん! こいつ中身はオカンじゃぞ。そんな大層なもんじゃないわ」
「そだよ~。まーちゃん、お母さんみたいだもん」
「心配性なだけとも言う」
マゲイアの勇者3人が口々に言う。
神々は信仰心の多さによって、召喚できた勇者の数が違うんだけど、マゲイアは魔術師に信仰されている事もあって、最多の3人を召還してるんだ。
ちなみに、和花もだけど、全員ロリです。見た目だけの話だけど。
マゲイアを挟んで右隣に居るのは和花だけど、左隣に居るのが、のんびり屋の佐上武子。
和花と同じく、魔術で7、8歳ぐらいの愛らしい女の子の姿になっている。
本人いわく、大人の姿がデカくて厳ついから嫌い、との事らしい。
俺としては、確かに女性としてはちょっと背が高いけど、凛々しくて綺麗だなと思う。
なんてことを前に言ったら、思いっきり殴られてろっ骨にひびが入ったけど。
そしてマゲイアの膝に乗っているのが、おっとりとした性格の霧島瑠璃。
和花や武子よりも、年が低い見た目の彼女も、魔術でその姿になっている。
なんでも、和花や武子が小さい子の姿になるなら私もなる、という理由かららしい。
青年姿のマゲイアの周りに、そんなロリ姿の3人が居ると犯罪臭く見えそうなんだけど、まったくそんなことは無い。
というよりむしろ、孫娘に囲まれてるおじいちゃん、みたいな雰囲気を醸し出してる。
そんな和気藹々と穏やかな雰囲気に、カルナは気を抜くように小さく笑みを浮かべると、
「分かりました。難しいですが、出来る限り他の皆さまと同じように、親しくさせて頂きたいと思います」
マゲイアに畏敬の念を示しつつ、親愛の情を見せた。
「うん。そうしてくれると、私も嬉しいです」
ほわんっ、と表情をほころばせるマゲイアに場が和んだ所で、本題に入る。
「さて、それじゃ魔術師の人達との繋ぎの件はカルナに頼むとして、次は新種の魔物について話し合おう。
少し戦っただけで難しいと思うけど、あの魔物に関して分かることはあったかな、和花?」
俺の問い掛けに、和花はマゲイアと視線を合わせながら応えてくれる。
「その件じゃが、マゲイアに説明を任せる。マゲイアの方が、より多くの事を話せるじゃろうからの」
「そうなんですか?」
俺が問い掛けると、マゲイアは手にしたどら焼きを瑠璃に食べさせながら応えた。
「うん。現場に居たデミウルゴスが、神座で新種の魔物を再現してくれて、それを解析したからね」
「再現って、出来るんですか、そんなことが?」
「うん。物によるけど、実物を見れば、魂も精神も入っていない空の器だけならね。現世じゃ無理だから、神座じゃないと出来ないけど」
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(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
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