90 / 115
第二章 街予定地の問題を解決しよう編
7 リベンジ兼ねて実践演習に向かいます その②
しおりを挟む
「ヒイロさま。皆様のお食事を、お持ちしました」
「ありがとう、ミリィ。みんなに、配って貰えるかな」
俺の言葉に、ミリィは他のメイドさん達に指示を出しながら、手際よく出来立ての料理を配ってくれる。
いま居る車両は、80人ほどの若い魔術師が椅子に座っている。兵員輸送用の車両なので、がらんどうの中に、一人一人椅子を持ち込んで座っている状態だ。
なので、手で持って食べるような食事しかとれない。
という訳で、今回のメニューはサンドイッチ。縁起の良さも考えて、カツサンドにしてる。
「チキンサンドとカツサンドの2種類あるから。一つずつ取ってね」
それぞれ2つの合せて4つ。それがバロムの葉で包まれている。
俺も1つ手に取ると、ずっしりと重い。そして出来立ての温かさが。
今回の蒸気機関車は、戦闘用車両として専用の糧食車両を引いている。
丸々一両全部に、食事を作る設備が詰め込まれ、そこの窯で作られた焼き立てのパンでカツは挟まれていた。
みんなにカツサンドが行き渡り、のどを潤すお茶入りの水筒も渡されたのを確認してから、
「それじゃ、みんなで食べようか」
みんなが食べやすいよう、率先して俺から食べる。
バロムの葉の包みを開き、ふんわり漂ってくる焼き立てパンと、カツのガッツリとした匂いに食欲がそそられる。
まずはカツサンドから。一口にかぶりつき、ほんのりパンの甘味が舌に乗り、噛み締めればカツの旨味が溢れてくる。
味付けは、醤油ベースの照り焼き風のタレ。そこにマスタードに似た辛子とマヨネーズが付け足され、アクセントにしゃきしゃきの葉物野菜を刻んだ物をトッピング。
味付けは、ちょっと濃いめだけど、それに負けないほど豚肉は分厚くて、食べ応えのある美味しさが味わえる。
美味しさに、あっという間にぺろりとひとつ。
見れば、みんなも同じで、特に食べ盛りの若い子達なんて夢中になって食べている。
そんな、みんなの食べっぷりに誘われるようにして、今度は鶏カツサンドを一口頬張る。
こっちは、サッパリ風味。甘味のある爽やかな酸味が醤油ベースのタレと合わさって、すっきりと食べられる。
ポン酢に近い味わいだけど、尖った感じがなくてまろやかだ。
醤油にお酢を混ぜた物じゃなくて、柑橘系の果物の果汁を合わせたものだ。
作り置きが利かないので、食べるたびに作らなきゃいけないのが難点だけど、その分美味しさは段違い。
酸味以外の甘味や旨味も合わさって、美味しさが倍増だ。
そこに、さっくりとした衣の歯ごたえが嬉しい。歯応えでも美味しさが増していく。
さすがに車両の中で揚げるのは危ないので、豚カツと同じで先に軽く揚げておいたものを、窯で焼き直してる。
その分、油は落ちて、衣はサックリと。揚げ物サンドだけどクドさはなくて、ほど良い脂のコクだけが楽しめる。
そう思っているのは俺だけじゃないみたいで、気が付けば、みんなはあっという間に食べ終わっていた。
「美味しかった?」
俺の問い掛けに、みんなは笑顔で応えてくれる。
その表情には、気力が満ちていて。戦う前の活力が溢れていた。
(やっぱり、美味しい物は大事だよな)
しみじみ思う。大げさでもなんでもなく、美味しい物が食べられるかどうかで、生きるか死ぬかの問題にも繋がって来るのだ。
特に、これから生死の関わる戦いに向かうなら、食事の問題は片付けておかなければいけない。
その為に、急いで糧食車両を作ったけど、十分効果を発揮してくれたみたいだ。
そうした、やる気や活力の充実以外にも、戦う前に食事をとって貰ったのは理由がある。
「みんな、食べ終わったみたいだから聞いて欲しい。
いま食べたのは、勇者の1人が神与能力を使って作った料理なんだけど、特殊な効果があるんだ。
食べた分だけ魔力量が増える。
そんな効果がある筈なんだけど、実感できてるかな?」
俺の問い掛けに、みんなは自分の体調を確認するような間を空けて、驚いたような表情になる。
どうやら、問題なく効果は発揮されたみたいだ。
五郎の神与能力『神の食事』は、出来立て30分以内という制約はあるけれど、食べた相手が誰だろうと効果を及ぼせる利点がある。
それを利用して、多少無理をして数百人分の料理を一気に作って貰っているんだ。
少し前にやった料理勝負で仲良くなったらしい、カリーナっていう女の子と、アルベルトさんという男性にも協力して貰って、なんとかやって貰っている。
その苦労が無駄にはならなかったみたいで嬉しい。
でも、それはそれとして、みんなに言うべき事は言っとかないといけない。
「魔力量が増えてるのが、みんな実感できてるみたいだね」
俺は、魔力量が増えて気持ちが盛り上がり過ぎてるみんなに釘を刺す。
「あくまでもそれは一時的に底上げされている物だけど、普段より多くの魔術が使えるようになってる筈だよ。
だから、これから戦う時は、いつも以上に無理をしても大丈夫。
ただし、それはあくまでも、緊急時に無理をしてでも逃げ出す為の物だからね。
魔力量が増えたからって、絶対に無茶はしないで。
調子に乗るのは、特にダメだからね」
全員じゃないけれど、一部でバツの悪い表情になる。
急に、今までにない力を手に入れて気持ちが大きくなるのはしょうがないとは思う。
でも、それが原因で死にました、なんてことは絶対にさせないためにも、しっかり言っとかないといけないんだ。
という訳で、口やかましく思われても良いから、しっかり言い聞かせる。
それぞれの表情を見て、納得したのを確認してから、
「それじゃ。あとは現地に着くまで、このまま待機しておいて。
俺はこれから、他の車両にも、同じように食事を届けに行くから。
それじゃ、あと2時間もないけれど、それまでしっかり休んでおいて。
現地に着いたら、しっかり戦って貰うから。
頼りにしてるから。みんな、よろしく頼むよ」
俺の呼び掛けに、みんなは力強く応えてくる。
それに笑顔で返し、俺は後続車両へ。
そこでも同じように戦意高揚の言葉を贈り、魔力量上昇の食事をとって貰い、さらに後続車両に俺は向かった。
そこは、志願者として来てくれた若い魔術師たちとは違う空気が漂っていた。
魔術師の名家が、それぞれ威光と権威を守るために送り出してきた、ある意味エリートの集団だ。
ピンっと張り詰めた空気が広がっている。
それと同時に、牽制し合うような気配も。
競争し合う間柄でもあるせいで、どこか刺々しい雰囲気が流れている
それに当てられて、ため息をつきたい気持ちになった俺に、1人の魔術師が声を掛けてきた。
「ありがとう、ミリィ。みんなに、配って貰えるかな」
俺の言葉に、ミリィは他のメイドさん達に指示を出しながら、手際よく出来立ての料理を配ってくれる。
いま居る車両は、80人ほどの若い魔術師が椅子に座っている。兵員輸送用の車両なので、がらんどうの中に、一人一人椅子を持ち込んで座っている状態だ。
なので、手で持って食べるような食事しかとれない。
という訳で、今回のメニューはサンドイッチ。縁起の良さも考えて、カツサンドにしてる。
「チキンサンドとカツサンドの2種類あるから。一つずつ取ってね」
それぞれ2つの合せて4つ。それがバロムの葉で包まれている。
俺も1つ手に取ると、ずっしりと重い。そして出来立ての温かさが。
今回の蒸気機関車は、戦闘用車両として専用の糧食車両を引いている。
丸々一両全部に、食事を作る設備が詰め込まれ、そこの窯で作られた焼き立てのパンでカツは挟まれていた。
みんなにカツサンドが行き渡り、のどを潤すお茶入りの水筒も渡されたのを確認してから、
「それじゃ、みんなで食べようか」
みんなが食べやすいよう、率先して俺から食べる。
バロムの葉の包みを開き、ふんわり漂ってくる焼き立てパンと、カツのガッツリとした匂いに食欲がそそられる。
まずはカツサンドから。一口にかぶりつき、ほんのりパンの甘味が舌に乗り、噛み締めればカツの旨味が溢れてくる。
味付けは、醤油ベースの照り焼き風のタレ。そこにマスタードに似た辛子とマヨネーズが付け足され、アクセントにしゃきしゃきの葉物野菜を刻んだ物をトッピング。
味付けは、ちょっと濃いめだけど、それに負けないほど豚肉は分厚くて、食べ応えのある美味しさが味わえる。
美味しさに、あっという間にぺろりとひとつ。
見れば、みんなも同じで、特に食べ盛りの若い子達なんて夢中になって食べている。
そんな、みんなの食べっぷりに誘われるようにして、今度は鶏カツサンドを一口頬張る。
こっちは、サッパリ風味。甘味のある爽やかな酸味が醤油ベースのタレと合わさって、すっきりと食べられる。
ポン酢に近い味わいだけど、尖った感じがなくてまろやかだ。
醤油にお酢を混ぜた物じゃなくて、柑橘系の果物の果汁を合わせたものだ。
作り置きが利かないので、食べるたびに作らなきゃいけないのが難点だけど、その分美味しさは段違い。
酸味以外の甘味や旨味も合わさって、美味しさが倍増だ。
そこに、さっくりとした衣の歯ごたえが嬉しい。歯応えでも美味しさが増していく。
さすがに車両の中で揚げるのは危ないので、豚カツと同じで先に軽く揚げておいたものを、窯で焼き直してる。
その分、油は落ちて、衣はサックリと。揚げ物サンドだけどクドさはなくて、ほど良い脂のコクだけが楽しめる。
そう思っているのは俺だけじゃないみたいで、気が付けば、みんなはあっという間に食べ終わっていた。
「美味しかった?」
俺の問い掛けに、みんなは笑顔で応えてくれる。
その表情には、気力が満ちていて。戦う前の活力が溢れていた。
(やっぱり、美味しい物は大事だよな)
しみじみ思う。大げさでもなんでもなく、美味しい物が食べられるかどうかで、生きるか死ぬかの問題にも繋がって来るのだ。
特に、これから生死の関わる戦いに向かうなら、食事の問題は片付けておかなければいけない。
その為に、急いで糧食車両を作ったけど、十分効果を発揮してくれたみたいだ。
そうした、やる気や活力の充実以外にも、戦う前に食事をとって貰ったのは理由がある。
「みんな、食べ終わったみたいだから聞いて欲しい。
いま食べたのは、勇者の1人が神与能力を使って作った料理なんだけど、特殊な効果があるんだ。
食べた分だけ魔力量が増える。
そんな効果がある筈なんだけど、実感できてるかな?」
俺の問い掛けに、みんなは自分の体調を確認するような間を空けて、驚いたような表情になる。
どうやら、問題なく効果は発揮されたみたいだ。
五郎の神与能力『神の食事』は、出来立て30分以内という制約はあるけれど、食べた相手が誰だろうと効果を及ぼせる利点がある。
それを利用して、多少無理をして数百人分の料理を一気に作って貰っているんだ。
少し前にやった料理勝負で仲良くなったらしい、カリーナっていう女の子と、アルベルトさんという男性にも協力して貰って、なんとかやって貰っている。
その苦労が無駄にはならなかったみたいで嬉しい。
でも、それはそれとして、みんなに言うべき事は言っとかないといけない。
「魔力量が増えてるのが、みんな実感できてるみたいだね」
俺は、魔力量が増えて気持ちが盛り上がり過ぎてるみんなに釘を刺す。
「あくまでもそれは一時的に底上げされている物だけど、普段より多くの魔術が使えるようになってる筈だよ。
だから、これから戦う時は、いつも以上に無理をしても大丈夫。
ただし、それはあくまでも、緊急時に無理をしてでも逃げ出す為の物だからね。
魔力量が増えたからって、絶対に無茶はしないで。
調子に乗るのは、特にダメだからね」
全員じゃないけれど、一部でバツの悪い表情になる。
急に、今までにない力を手に入れて気持ちが大きくなるのはしょうがないとは思う。
でも、それが原因で死にました、なんてことは絶対にさせないためにも、しっかり言っとかないといけないんだ。
という訳で、口やかましく思われても良いから、しっかり言い聞かせる。
それぞれの表情を見て、納得したのを確認してから、
「それじゃ。あとは現地に着くまで、このまま待機しておいて。
俺はこれから、他の車両にも、同じように食事を届けに行くから。
それじゃ、あと2時間もないけれど、それまでしっかり休んでおいて。
現地に着いたら、しっかり戦って貰うから。
頼りにしてるから。みんな、よろしく頼むよ」
俺の呼び掛けに、みんなは力強く応えてくる。
それに笑顔で返し、俺は後続車両へ。
そこでも同じように戦意高揚の言葉を贈り、魔力量上昇の食事をとって貰い、さらに後続車両に俺は向かった。
そこは、志願者として来てくれた若い魔術師たちとは違う空気が漂っていた。
魔術師の名家が、それぞれ威光と権威を守るために送り出してきた、ある意味エリートの集団だ。
ピンっと張り詰めた空気が広がっている。
それと同時に、牽制し合うような気配も。
競争し合う間柄でもあるせいで、どこか刺々しい雰囲気が流れている
それに当てられて、ため息をつきたい気持ちになった俺に、1人の魔術師が声を掛けてきた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界ほのぼの牧場生活〜女神の加護でスローライフ始めました〜』
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業で心も体もすり減らしていた青年・悠翔(はると)。
日々の疲れを癒してくれていたのは、幼い頃から大好きだったゲーム『ほのぼの牧場ライフ』だけだった。
両親を早くに亡くし、年の離れた妹・ひなのを守りながら、限界寸前の生活を続けていたある日――
「目を覚ますと、そこは……ゲームの中そっくりの世界だった!?」
女神様いわく、「疲れ果てたあなたに、癒しの世界を贈ります」とのこと。
目の前には、自分がかつて何百時間も遊んだ“あの牧場”が広がっていた。
作物を育て、動物たちと暮らし、時には村人の悩みを解決しながら、のんびりと過ごす毎日。
けれどもこの世界には、ゲームにはなかった“出会い”があった。
――獣人の少女、恥ずかしがり屋の魔法使い、村の頼れるお姉さん。
誰かと心を通わせるたびに、はるとの日常は少しずつ色づいていく。
そして、残された妹・ひなのにも、ある“転機”が訪れようとしていた……。
ほっこり、のんびり、時々ドキドキ。
癒しと恋と成長の、異世界牧場スローライフ、始まります!
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
【完結】ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら
七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中!
※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります!
気付いたら異世界に転生していた主人公。
赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。
「ポーションが不味すぎる」
必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」
と考え、試行錯誤をしていく…
【完結】平凡な魔法使いですが、国一番の騎士に溺愛されています
空月
ファンタジー
この世界には『善い魔法使い』と『悪い魔法使い』がいる。
『悪い魔法使い』の根絶を掲げるシュターメイア王国の魔法使いフィオラ・クローチェは、ある日魔法の暴発で幼少時の姿になってしまう。こんな姿では仕事もできない――というわけで有給休暇を得たフィオラだったが、一番の友人を自称するルカ=セト騎士団長に、何故かなにくれとなく世話をされることに。
「……おまえがこんなに子ども好きだとは思わなかった」
「いや、俺は子どもが好きなんじゃないよ。君が好きだから、子どもの君もかわいく思うし好きなだけだ」
そんなことを大真面目に言う国一番の騎士に溺愛される、平々凡々な魔法使いのフィオラが、元の姿に戻るまでと、それから。
◆三部完結しました。お付き合いありがとうございました。(2024/4/4)
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる