77 / 91
部族騒乱篇
第13話 山を越えて
しおりを挟む「ぜぇ・・・ぜぇ・・・ぜぇ」
息が切れそうな 元 九尾の妖狐
アマネ「ま、待つのじゃ! ぜぇ・・・ぜぇ・・・」
みんなより遅れているみたいだった
スラミン「アマネ~ おそ~い」
アロード「頑張れよ! 九尾の妖狐様ー」
セレスティア「もう少しですわよー!」
ベルクス「・・・・・・」
一行は山道を歩いていた
ヘロヘロになりながらアマネはみんないるところまでなんとか辿り着く
アマネ「な、なぜ・・・山道しかないんじゃ・・・」
そう 丘を越えた先に待ち受けていたのは 山だった
山しか無くて 山道を歩くしかなかった
最初は「余裕じゃ!」と言っていたが 今や 虫の息である
ベルクス「よし 行くぞ」
アマネ「なっ! もう行くのかえ?」
ベルクス「お前を待っていたら 夜になるからな」
アマネ「少し休まぬか?」
ベルクス「ダメだ」
アマネ「おぬし 覚えておれよ」
再度 歩き出す一行
もうこの辺りはケンタウロス族の知っている場所ではないのでセレスティアも不安になる
セレスティア「北に進んでいますが 何もないと旅とは不安ですわね」
アロード「しかも山道・・・海賊の俺が山にいるのもおかしなもんだ」
スラミン「のぼるのたいへ~ん」
ベルクス「愚痴を言うな・・・アマネじゃあるまいし」
アマネ「ぜぇ・・・待つのじゃー!」
セレスティア「せめて 宿があれば・・・」
言葉を言っていた途端
カーン! カーン! と金属を叩く音が聞こえる
みんながその音を耳にして 「人がいる!?」と驚く
アロード「この音は・・・鉄を打っている音だ」
ベルクス「鍛冶屋か?」
スラミン「かじや? なにそれ?」
セレスティア「私たちの装備を鍛えている人たちですわ」
アマネ「ぜぇ・・・ぜぇ・・・こんな山奥にいるのかえ?」
アロード「!? いるぞ! サイクロプス族だ!
この山 付近は鉱山なんだ!」
ベルクス「単眼族か?」
アロード「大和(ヤマト)じゃ そう呼ぶよな!
間違えないぜ 近くに住んでる! 行ってみようぜ!」
皆 急ぎ出す
アマネ「あー! ま、待つのじゃー!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ベルクスたちは山を1つ越えると 山と山の間に小さな町を見つける
そこから カーン! カーン!と先ほどの鉄を打っている音が聞こえる
しかも 何軒からも聞こえる感じだった
家の屋根の煙突からモクモクと煙も上がっていた
皆 砂漠にあるオアシスを見つけたように目を輝かせ
それいけー!と走り出す アマネを除いて・・・
アマネ「ぜぇ・・・ぜぇ・・・ぜぇ・・・待ってと言っておるのじゃ・・・」
しかし 鍛冶の町は火を扱うため 熱気と蒸気が渦巻く
サイクロプスたちの汗だく必須の町だった
「ぜぇ・・・ぜぇ・・・ぜぇ」
全員が汗を流し 息を切らして 町に入る
オアシスではなかった 蜃気楼だった
アロード「あちぃー 」
スラミン「とけちゃう~」
セレスティア「まいりましたわ」
ベルクス「・・・・・・」
アマネ「じ・・・地獄じゃ」
サイクロプスA「お! お客さんかい? いらっしゃい!
武器の打ち直しかい? それとも新しい装備かい?」
サイクロプスのおっちゃんが話かけてくれたが 汗びっしょりだった
アマネ「ここは暑苦しいのお 耐えられぬ 宿はないかえ?」
サイクロプスA「宿なら あっちだ」
指をさして 教えてくれる
ベルクス「すまない まずは休憩だ」
全員 今日はヘトヘトのため 宿屋に急行することに・・・
男女に分かれて 2部屋取り 夜を迎える
昼間の疲れのせいか みんな すぐに眠りにつく
翌日 ベルクスたちは情報収集のため 町に出歩くことに
町は今日も カーン! カーン! と熱々の鉄を打つ音が響く
さらに 他の種族もいて ここは 多種族からも依頼や納品をする 商業の町ということが分かる
アマネ「マジックポーション! マジックポーションは無いのかえ?」
ずっと欲しがっていた魔力回復薬を探す
セレスティア「まあー この鎧 素敵ですわね」
お店の鎧を見て回る
アロード「船の修理を出来るやつを探しているんだが」
座礁した船の修理を頼める人を探す
スラミン「みんな じゆう だね~」
スライムは 前みたいに はぐれないようにベルクスの肩に乗っかっている
ベルクス「・・・そうだな」
情報収集とは言え 自由時間を与えたのは自分であり 彼も町を見渡す
すれ違うのはサイクロプス族だけでなく 暗黒大陸に住む多種族の人々
人間は珍しくて みんなから避けられている感じがしたが 人々が賑わっていて嬉しくなる
ゴブリン族の村やケンタウロス族の集落みたいに弱者が虐げられていなくて安心する
ふいに 人間の少年とダークエルフの女剣士とすれ違う
2人とも軍服らしき格好をしていた
?「まずは 剣を打ち直してもらいましょう それから調査しましょう」
?「分かった」コクッと首を縦に振る
ベルクス「何者だ?・・・」
スラミン「なにものだ~?」
と真似する
しばらくして アロードたちと合流するが 何やらアロードが困っていた
アロード「う~ん・・・ここで船の修理 出来るやつを確保したかったんだが 今 ちょうど出かけて いないそうだ・・・」
ベルクス「確保? お前はここまででいいんじゃないのか? 義理は果たしたと思ったが・・・」
アロード「あっ! 悪いな ついていくことにしたから
船員にはまだ待ってもらう」
「船員が かわいそう」と皆 思う
ベルクス「俺たちと旅を続けるのか?」
アロード「ああ! せっかく暗黒大陸に来たんだ! 宝を探すさ」
アマネ「おぬしらしいのお」
「まあ 目的は他にもあるけど・・・」
心の中でつぶやくアロード
スラミン「アマネは なんとかなんとか みつけたの~?」
アマネ「1文字も合っとらぬわ! マジックポーションじゃ・・・残念ながら今は製造 出来ていないらしいのじゃ」
セレスティア「お店でも魔力系のアイテムが品薄状態でしたわ」
ベルクス「魔鉱石関係が採掘出来ていない もしくは何かあったか」
「おい! また出たみたいだぞ!」
1人のサイクロプスがお店の人に話す
サイクロプスB「なんだと! 今 採掘班が行ってるんだぞ! やべーな こりゃあ・・・」
サイクロプスC「すぐに呼び戻しに行ったほうが・・・」
スラミン「なんだろ~?」
アロード「聞いてみるか?」
ベルクス「・・・ああ」
セレスティア「お取り込み中 申し訳ありませぬが いかがなさいましたか?」
サイクロプスB「おお! 旅の方かい? 実は・・・魔鉱石の採掘に行ったやつらと魔物を発見したやつがすれ違いになってなぁ 呼び戻した方がいいか 話してたんだ」
サイクロプスC「このところ 魔鉱石が手に入らないから しびれを切らしたやつらが向かったんだ 魔物に遭遇してたらやべーって」
サイクロプスD「魔物の中にはカイザーコングがいた デカかった あんなのに殴られたら殺されちまうよ しかも鉱山の中にはもっとすげーやつが住みついてんだ 採掘なんて行くもんじゃねーのに・・・」
アマネ「魔鉱石関係の謎は魔物の出現によって採掘出来なくなったという訳じゃな」
サイクロプスB「そうなんだよ まったく 大工のやつも一緒に行きやがって!」
アロード「待て! そいつって船を修理出来るやつじゃねーかよ 出かけているって採掘に行ったのかよ!」
ベルクス「なるほど・・・ 今回は魔物討伐になりそうだな」
アマネ「お、おぬし 良いのか? いつもなら関係など無いと無視する非道なやつなのに・・・」
アロード「俺からも頼む! 協力しようぜ! 船を修理出来る人をここで見つけたいんだ!」
ベルクス「アロードには暗黒大陸まで送ってもらったから協力はする アマネは一言多い・・・」
アロード「よっしゃ! さっそく 鉱山に向かおうぜ!」
サイクロプスC「いいのかい? 旅の方 でもユニークモンスターもいるから気をつけて行けよ」
セレスティア「大丈夫ですわ ベルクス殿なら問題ありませぬ」
スラミン「フ・ラ・グ♪」
セレスティア「スラミン殿 不吉ですわよ!」
スラミン「えへへ~たのしい~」
アロード「マジで 気をつけようぜ」
小声でベルクスに言う
ベルクス「ああ」
スラミンの予想は当たるからとアロードから聞き 気を引き締めて 鉱山にいるサイクロプスの仲間の救出と魔物討伐に向かうこととなった一行
果たして スラミンの予想は当たるのか 外れるのか・・・
0
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
チート魅了スキルで始まる、美少女たちとの異世界ハーレム生活
仙道
ファンタジー
リメイク先:「視線が合っただけで美少女が俺に溺れる。異世界で最強のハーレムを作って楽に暮らす」
ごく普通の会社員だった佐々木健太は、異世界へ転移してして、あらゆる女性を無条件に魅了するチート能力を手にする。
彼はこの能力で、女騎士セシリア、ギルド受付嬢リリア、幼女ルナ、踊り子エリスといった魅力的な女性たちと出会い、絆を深めていく。
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜
昼寝部
ファンタジー
2XXX年、X月。
俺、水瀬アキトは戦争の絶えない地球で『戦場の悪魔』と呼ばれ、数多の戦で活躍していた。
そんな日々を過ごしていた俺は、ひょんなことから妹と一緒に異世界へ転移することになった。
その世界にはダンジョンが存在しており、ライトノベルなどで登場する世界観と類似していた。
俺たちはその世界で過ごすため女神様からチートスキルを貰い、冒険者となって異世界での生活を満喫することにした。
これは主人公の水瀬アキトと妹のカナデが異世界へ転移し、美少女たちに囲まれながら異世界で無双するお話し。
テンプレ最強勇者に転生したら魔女が妻になった
紡識かなめ
ファンタジー
七つの大陸、それぞれを支配する“七大魔女”──
魔力あふれる世界《アルセ=セフィリア》は、魔女たちによる統治と恐怖に覆われていた。
だが、その支配に終止符を打つべく、一人の男が立ち上がる。
名はルーク・アルヴェイン。伝説の勇者の血を引く名家の出身でありながら、前世はただの社畜。
高い魔力と最強の肉体、そして“魔女の核を斬ることのできる唯一の剣”を手に、彼は世界を平和にするという使命にすべてを捧げていた。
──しかし、最初に討伐した《闇の魔女・ミレイア》はこう言った。
「あなたの妻になります。魔女の掟ですから」
倒された魔女は魔力を失い、ただの美少女に。
しかもそのまま押しかけ同居!? 正妻宣言!? 風呂場に侵入!?
さらには王女や別の魔女まで現れて、なぜか勇者をめぐる恋のバトルロイヤルが始まってしまう!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる