ブレイブ×サタン ~次代の勇者と魔王の立場が逆転した異世界ファンタジー~

リョウZ

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部族騒乱篇

第15話 鉱山の魔物

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薄暗い鉱山の中を歩くベルクス一行


入り口にあった松明を片手に進むベルクスと仲間たち


セレスティア「暗いですわね・・・それに採掘に出かけた人もいませんわ」


アロード「どんだけ 奥に行ったんだ・・・」


アマネ「よほど 魔鉱石が欲しかったんじゃろ」


スラミン「まもの いないね~」


ベルクス「確かに遭遇しない・・・」


アロード「なぁ もしかしてこれ・・・」


ベルクス「スラミンの予想が当たったかもなぁ」


スラミン「おくにいるよね~」キリッ!
ドヤー!とドヤ顔をしているスライム
しかし 表情が分かりにくい 



そう この鉱山は ある魔物の巣となり 他の魔物が近づかないようになっていた つまり 待ち受けるは強力な魔物ということ・・・


先に進むと採掘場らしい広い空間に出る


壁には鉱石があった しかし 採掘の途中のように地面に つるはしが転がっていた・・・


ベルクス「!  全員 周りを探せ! 採掘を途中で諦めた可能性がある!」


みんなは周りを見渡し 探る


すると 大きな岩が奥にあり 人が隠れられそうな感じがした


それに気づいたセレスティアが近づき岩の後ろを見ると
サイクロプス族が2人怯えながら 隠れていた


セレスティア「いましたわ! こちらです!」


サイクロプスたち「ヒーーー!」と悲鳴を上げる


セレスティア「大丈夫ですわよ! 私たちはあなた方を救出しに来ましたの!」


サイクロプスE「そうなのか? 助かるのか」


サイクロプスF「ありがたいけど しーー! アンタたち静かにしてくれ
ヤツが来ちまう」


「最初に悲鳴を上げたのはお前らだろ」
心の中でアロードは つぶやく


サイクロプスの1人は安堵するが もう1人は静かにするようにベルクスたちに小声で訴えかける


ベルクス「・・・何があった?」
近くに寄って 小声で聞く


サイクロプスF「化け物が居やがったんだ!ここに!
しかも 仲間の1人がやられて奥にさらわれたんだ!」


小声だけが興奮状態で話す


ベルクス「分かった 落ち着け・・・その魔物の特徴は?」


サイクロプスE「上半身が女で 下半身が蛇だった」


サイクロプスF「しかも 1人と目が合ったら 石にされちまった!」


アロード&セレスティア「!!?」


セレスティア「か、髪の毛は蛇でしたか?」
恐る恐る聞く


頼む ! 違ってくれ! と願うアロード
アロード「か、仮面をしてたか?」



アロード&セレスティア「どっちだ!?」
と2人は汗を流して 心の中で願う














サイクロプスE「髪の毛は普通だったよ・・・
仮面は付けていた・・・」



アロード&セレスティア「よし!」
と 2人はかなり安堵する


ベルクス「2人とも どうした?」


妙に息が合って 不思議に思うベルクス


アロード「ヤバかったぜ メデューサだったら全滅してた」


セレスティア「今回はバシリスクですわ 対処の仕方ならありますわ」



スラミン「メ、メデュー? バジ、バジルエキス? 」


アマネ「大和(ヤマト)では聞かんのお」


ベルクス「そのバシリスクが相手で良かったの言うのだな」


アロード「当たり前だぞ! メデューサは常時 石化させる魔眼が開きっぱなしで 目をつむって 戦わなきゃいけねーが 
バシリスクは石化の魔眼を抑えるために自分で目隠しや仮面を被っていてくれている」


セレスティア「ラミア族の石化で上位種がメデューサ
下位種がバシリスクと覚えてください」


ベルクス「なるほど お前たちが下位種で安心したんだな」


アロード「ああ マジで焦ったぜ 良かったー!」


セレスティア「ですが 油断は禁物ですわ
仮面を ずらしたり 取るような行動をした場合は足下を見るか 目をつぶるかですわ!
決して 目と目を合わせてはいけません!」


アマネ「合ったら最期・・・石になるか・・・」


アロード「メデューサより石化は弱いらしい ゆっくりと石になるみたいだ」


ベルクス「・・・スラミン 石化はさすがに無理か?」


スラミン「わかんない でもやってみる~」


セレスティア「解毒できると聞きましたが 石化の状態異常もできるのですか? だとしたら 凄すぎますよ」


アマネ「こればっかりは 本番でしか分からぬのじゃ」


ベルクス「アマネ 頼んだ・・・」


アマネ「妾(わらわ)をなんだと思っておるのじゃ!」


「やられ役」みんなの思いが1つになった瞬間だった


アマネ「おぬしら 今 何を思った?」


アロード「とにかく バシリスクの目を見るな これに尽きる・・・」
話題を変える


アマネ「おい! さっきの間はなんじゃ?
お・・・」


言いかけた時 後ろの奥で ズズズズズ と何かが地を這って移動する音が聞こえた


セレスティア「来ましたわ」


ベルクスたちは岩に隠れ バシリスクの姿を捉える


上半身は女性 下半身は蛇のラミア族で身体の一部に鳥の羽毛が生えていた
目の部分に仮面を付けていて 周りをキョロキョロと見渡していた


サイクロプスE「き、来たのか?」


ベルクス「しっ!  静かに・・・」
小声で注意する


だんだん距離が縮まる一行とバシリスク


岩の近くまで来た時に ベルクスが突撃の合図を指でする


ザッ!と一斉に飛び出す・・・


ベルクス「動くな!!」と言って 捕らえようとする


しかし シャーーー!!と蛇の鳴き声で 尻尾を払って攻撃してきた


「!?」 みんなビックリして とっさに避ける


セレスティアだけ盾でガードする


ガーン!  ズザザザと後ろずさりする


アロード「おい! 話を聞け・・・」


シャーーー!!と威嚇する


アマネ「おろ? 言葉が通じると聞いていたのじゃが?」


ラミア族は魔族として認識されているが 言葉が通じるはずなのだ
メスしかいないため オスは主に人間族のため人語を理解しているはずだが 目の前のラミア族の亜種は正気を失い 野生の獣と同じふうになっていた・・・



セレスティア「何か変ですわ・・・」


サイクロプスF「だから言ったんだ! 化け物だって!」


アマネ「おぬしら ちぃと黙るのじゃ!」


ベルクス「意思疎通が出来ない・・・まるで魔獣・・・
途中で会った大猿と似ている・・・

おい! 魔物や魔族が凶暴化することって今まであったか?」


全員に聞いてみる


サイクロプスE「ここら辺では聞かない!」


サイクロプスF「そのバシリスクも最近現れたんだ!」


ベルクス「初の事例か・・・ともかくこのバシリスクの正気を戻して聞くしかない

アロードは陽動だ お前の銃だと殺してしまうかもしれん!
アマネはトラップを!
スラミンは石化時に解けるか 準備しろ!
俺とセレスティアでバシリスクを気絶させる!」


「了解!」 全員が答える



全員が仕掛けようとした時 バシリスクは仮面を すぅと外していた・・・


アロード「!!? まずい! 全員 目を閉じろ!!」


「!!」 全員が立ち止まり 目をつむる


バシリスクはギン!と目を見開き 魔眼を発動する


誰 1人 目を合わさずいて 動きも止まり 静寂になる


アロード「おい! 誰か見てくれ」


小声でヒソヒソ話す


ベルクス「アマネ・・・」


アマネ「嫌じゃ」
即答で返す


スラミン「じゃあ ぼくが・・・」


アロード「スラミンは絶対ダメだぞ!」
これも即答で返す


セレスティア「くぅ・・・う・・・ん・・・ふ・・・」
色っぽい声を上げる


アロード「え?なに? どうした?」
真っ先に反応する海賊


セレスティア「く・・・う・・・か、絡みついてきましたわ・・・ん・・・」


「み、見てーーー!!」
アロードの心の叫び
「絶対エロいよ! ケンタウロス族の身体に絡みつくラミア族なんてエロい展開しかねーよ!けど見れねー!」


セレスティアに絡みつき 頬を手で掴み 目を開けるように顔を近づける


セレスティア「くっ・・・屈するものか! 私は誇り高きケンタウロス族だ!この程度の締め付けなど・・・ん・・・ふ・・・いや・・・」


ギチギチギチと締め付けられる



トットットッ と近づくベルクス


目を閉じて 気配だけを感じ取り 一歩ずつ進む


セレスティアの気配は分かる 後はバシリスクの魔力だけを斬るのみ


セレスティアを斬らないように慎重に狙いを定めるが


バシリスクがベルクスに気づき セレスティアからベルクスへ移動して トグロ巻きにされる



ギチギチギチ 骨は折らないようにけど 力強く締め付けられる


さらに 頬を手で抑えられ チロチロと蛇の舌を出して
ついには鼻や額をレロレロ舐められる


アロード「おい! 次は俺にやれよ! なんかエロいことになってるの知ってんだからな!」
下心丸出しの海賊


セレスティア「って ベルクス殿に何をしてるんですの
この蛇女!!」


思わず 目を開けて バシリスクにランスを向ける


グルッと首を振り セレスティアを見る


セレスティア「しまっ・・・!?」
ドックン!と鼓動が鳴る


ランスを持ったままその場から動かなくなる


馬の足下から石化してくる パキ パキパキと


ベルクス「スラミン! 頼む!!」


スラミン「まかせて~」


セレスティアが入るほど大きくなり 包みこむスラミン


ブクブクと泡立ち 石化を解除しようとする


バシリスクはスラミンを見つめるが スラミンはプイと目線をずらし 石化解除に力を入れる



スーっと札がバシリスクの尻尾に張りつく


ニシシと悪い笑みを浮かべ


「妖術札『紫電』」を唱える


バチーン!と電撃がベルクスとバシリスクに走る


ベルクス「・・・・・・」


シャーーー!!と叫び ベルクスから離れる


魔眼の力も使いすぎて 仮面をカチャと付ける音がする


アロード「よし! 目を開いても大丈夫だ
って アマネ! なにベルクスを攻撃してんだ!?」


アマネの『紫電』によってベルクスの身体がバチバチと電流が流れる



まさかの行動をとる アマネ


アマネ「安心せい 死にはせん・・・」


しかし 顔は悪い表情で笑っていた・・・




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