19 / 35
【16】覚悟/ラファエル視点
しおりを挟む
自分の生い立ちなど、思い出すだけで吐き気がする。
エルダは幼い私を「優しくて綺麗な子」だと惜しみなく褒めていたが、エルダに出会うまで、そんなふうに言ってくれる者など一人もいなかった。
『汚らしい子』
『お前なんて生まれてこければよかったのに』
そんな言葉を浴びせられ、家畜同然の扱いを受けて私は10歳までの日々をアルシュバーン侯爵邸で過ごしてきた。
私は、先代のアルシュバーン侯爵の庶子だ。先代侯爵がメイドに手を付けて、生まれてしまった要らない子ども。紫の瞳とシャンパンゴールドの髪はアルシュバーン家に特有のものであり、私の顔は幼少期の先代侯爵と疑う余地もないほど酷似していたらしい。
私を産んだメイドは手切れ金を渡されて屋敷を出ていき、私は『庶子の存在が外部に知れたら当家の恥だ』というだけの理由で屋敷に残された。家族からの愛情など、望むべくもない。
先代侯爵は私を視界に入れようともせず、その妻と子は私のことをひどく虐めた。不潔な小部屋に押し込められて、食事もろくに与えられない。『家族』が会いに来るのは、私を虐めに来るときだけ……。
だから、私は逃げ出した。
この屋敷以外ならどこでもいい。こんな悪魔どもに飼い殺されずに済むのなら、どんな地獄でもかまわない。そう考えて出入りの商人の荷馬車の中に潜り込み、脱走を果たした。
どこをどう彷徨って辿り着いたか覚えていないが、いつしか私はとある都市の貧民窟に身を落ち着けていた。……そしてもちろん、貧民窟での生活が危険に満ちたものであったのは言うに及ばず。
そんな地獄から私を救い出してくれたのが、シスター・エルダだったのだ。
『兵士さま、レイを助けてくださってありがとうございます! ――レイはうちの修道院で保護している子で、今日は私と一緒におつかいに来ていたのですが、迷子になってしまって……』
憲兵に連れて行かれそうになっていた私を抱き寄せて、シスター・エルダは『帰って傷の手当てをしましょう』『だいじょうぶ、私はあなたの味方よ』……そう言ってくれた。
こんなに醜く汚い私に、誰からも望まれなかった私に、あなたは手を差し伸べてくれたのだ。私の人生のきれいな部分はすべて、あなたと関わった日々の中にある。
*
孤児院に匿われるようになってからも『もしアルシュバーン家の連中に見つかったら、連れ戻されるのでは』と思うと、平静ではいられなかった。ひどいパニックに見舞われることも度々あり、そのたびにシスター・エルダが抱きしめてくれた。
『だいじょうぶよ、レイ。ここは安全な場所よ。あなたはもう、だいじょうぶ』
彼女の温もりに救われ、修道院長や他の子どもたちとも関わっていく中で、私の心は少しずつ安定していった。
そして「連れ戻される」というのは、どうやら杞憂だったらしい。『当家の恥』という理由で閉じ込められていたはずだが、失踪した庶子なんてどうでもよくなったのだろうか? どうか、この時間が永遠に続きますように――そう願いながら、私は日々を送っていた。
とても幸せな子ども時代だった。……シスター・エルダが倒れるまでは。
19歳の誕生日に、シスター・エルダは赤バラの花弁のようなものを吐き、昏睡状態に陥った。幸せな夢から一転、絶望につき落とされた気分だった。
彼女がいばら病という奇病に犯されていたのだと、マザー・グレンナから聞かされた。私は、死にたい気分になった。
彼女が倒れる数年前に、私は『いばら病の証』をこの目で見ていたのに。浴室で彼女の肌を見たあの日。シスター・エルダの白い背中に張り巡らされた、イバラの蔦のような模様。入れ墨だと信じ込んでいたあれは、病気の痣だったのだ。……無知で非力な私は、何の役にも立たなかった。
ひとりぼっちで病気を抱えて、あなたはどれほど苦しんでいたのだろう?
怖かっただろう。
悲しかっただろう。
なのに、あなたはいつも明るく笑っていた。
誰かを愛する幸せを、あなたは私に教えてくれた。
――だから私は、絶対にあなたを救い出してみせる。
シスターを延命するには資金が必要だ。当時の私は13歳……一介の孤児に金などあるはずもなく、当然の帰結としてアルシュバーン侯爵家から奪おうと考えた。
どんな手段を使ってでも、あの家から金を盗まなければならない……だが、果たしてどうしたものか。そんなことばかり考えながら、何かの用事で院長室を訪ねたある日……。
『マザー・グレンナ。……その手紙は、いったい何ですか?』
院長室の机の上に、アルシュバーン侯爵夫人からの手紙が置いてあった。一通ではない、大量の手紙が山のように積み重なっている。開封された手紙の文面が、私の目に飛び込んできた。
その手紙には『当家の子であるラファエルを返せ』、『これ以上隠すつもりなら、誘拐とみなして法的な手段に出る』などとヒステリックに書き連ねてあった。
『この手紙は!? ……一体、どういうことなんですか!?』
『あン? 手紙が何だってのさ。鬱陶しいから全部無視していただけさ』
と、いつも通りの高圧的な態度でマザー・グレンナは答えた。
マザー・グレンナと言い合う中で、私は真相を知った。――アルシュバーン侯爵夫人が、数か月前から私の行方を探していたらしいのだ。
私の居場所を嗅ぎつけた侯爵夫人は、何度もマザー・グレンナに『ラファエルを返せ』と要求していたらしい。しかし、マザー・グレンナは無視し続けていた。従えば多額の報酬をくれてやるとも書いてあったが、なぜかマザー・グレンナは私を突き出すことを選ばなかったのだ。
『……なぜ僕を売らなかったんですか』
『バカ言ってんじゃないよ! 売ったらあたしの手駒が減っちまうだろうが。侯爵家のはした金と引き換えに、労働力を減らすなんざ御免だね』
口ではそんなことを言いつつ、マザーは私を守っていたのかもしれない。
『でも、なんでアルシュバーン侯爵夫人は、僕を連れ戻そうとしているんでしょう。……僕はいらない子だって、死ねばいいのにって、いつも言っていたのに』
『侯爵家の当主と息子が事故死したらしい。直系の血筋で生き残ってんのは、お前だけだとさ。侯爵夫人は自分の利権を守るために、血を継ぐお前を連れ戻すより他にないようだね』
マザー・グレンナの話を聞き、一枚一枚の手紙に目を通しながら、私は覚悟を決めていた。
『マザー・グレンナ。僕は、侯爵家に戻ります』
エルダは幼い私を「優しくて綺麗な子」だと惜しみなく褒めていたが、エルダに出会うまで、そんなふうに言ってくれる者など一人もいなかった。
『汚らしい子』
『お前なんて生まれてこければよかったのに』
そんな言葉を浴びせられ、家畜同然の扱いを受けて私は10歳までの日々をアルシュバーン侯爵邸で過ごしてきた。
私は、先代のアルシュバーン侯爵の庶子だ。先代侯爵がメイドに手を付けて、生まれてしまった要らない子ども。紫の瞳とシャンパンゴールドの髪はアルシュバーン家に特有のものであり、私の顔は幼少期の先代侯爵と疑う余地もないほど酷似していたらしい。
私を産んだメイドは手切れ金を渡されて屋敷を出ていき、私は『庶子の存在が外部に知れたら当家の恥だ』というだけの理由で屋敷に残された。家族からの愛情など、望むべくもない。
先代侯爵は私を視界に入れようともせず、その妻と子は私のことをひどく虐めた。不潔な小部屋に押し込められて、食事もろくに与えられない。『家族』が会いに来るのは、私を虐めに来るときだけ……。
だから、私は逃げ出した。
この屋敷以外ならどこでもいい。こんな悪魔どもに飼い殺されずに済むのなら、どんな地獄でもかまわない。そう考えて出入りの商人の荷馬車の中に潜り込み、脱走を果たした。
どこをどう彷徨って辿り着いたか覚えていないが、いつしか私はとある都市の貧民窟に身を落ち着けていた。……そしてもちろん、貧民窟での生活が危険に満ちたものであったのは言うに及ばず。
そんな地獄から私を救い出してくれたのが、シスター・エルダだったのだ。
『兵士さま、レイを助けてくださってありがとうございます! ――レイはうちの修道院で保護している子で、今日は私と一緒におつかいに来ていたのですが、迷子になってしまって……』
憲兵に連れて行かれそうになっていた私を抱き寄せて、シスター・エルダは『帰って傷の手当てをしましょう』『だいじょうぶ、私はあなたの味方よ』……そう言ってくれた。
こんなに醜く汚い私に、誰からも望まれなかった私に、あなたは手を差し伸べてくれたのだ。私の人生のきれいな部分はすべて、あなたと関わった日々の中にある。
*
孤児院に匿われるようになってからも『もしアルシュバーン家の連中に見つかったら、連れ戻されるのでは』と思うと、平静ではいられなかった。ひどいパニックに見舞われることも度々あり、そのたびにシスター・エルダが抱きしめてくれた。
『だいじょうぶよ、レイ。ここは安全な場所よ。あなたはもう、だいじょうぶ』
彼女の温もりに救われ、修道院長や他の子どもたちとも関わっていく中で、私の心は少しずつ安定していった。
そして「連れ戻される」というのは、どうやら杞憂だったらしい。『当家の恥』という理由で閉じ込められていたはずだが、失踪した庶子なんてどうでもよくなったのだろうか? どうか、この時間が永遠に続きますように――そう願いながら、私は日々を送っていた。
とても幸せな子ども時代だった。……シスター・エルダが倒れるまでは。
19歳の誕生日に、シスター・エルダは赤バラの花弁のようなものを吐き、昏睡状態に陥った。幸せな夢から一転、絶望につき落とされた気分だった。
彼女がいばら病という奇病に犯されていたのだと、マザー・グレンナから聞かされた。私は、死にたい気分になった。
彼女が倒れる数年前に、私は『いばら病の証』をこの目で見ていたのに。浴室で彼女の肌を見たあの日。シスター・エルダの白い背中に張り巡らされた、イバラの蔦のような模様。入れ墨だと信じ込んでいたあれは、病気の痣だったのだ。……無知で非力な私は、何の役にも立たなかった。
ひとりぼっちで病気を抱えて、あなたはどれほど苦しんでいたのだろう?
怖かっただろう。
悲しかっただろう。
なのに、あなたはいつも明るく笑っていた。
誰かを愛する幸せを、あなたは私に教えてくれた。
――だから私は、絶対にあなたを救い出してみせる。
シスターを延命するには資金が必要だ。当時の私は13歳……一介の孤児に金などあるはずもなく、当然の帰結としてアルシュバーン侯爵家から奪おうと考えた。
どんな手段を使ってでも、あの家から金を盗まなければならない……だが、果たしてどうしたものか。そんなことばかり考えながら、何かの用事で院長室を訪ねたある日……。
『マザー・グレンナ。……その手紙は、いったい何ですか?』
院長室の机の上に、アルシュバーン侯爵夫人からの手紙が置いてあった。一通ではない、大量の手紙が山のように積み重なっている。開封された手紙の文面が、私の目に飛び込んできた。
その手紙には『当家の子であるラファエルを返せ』、『これ以上隠すつもりなら、誘拐とみなして法的な手段に出る』などとヒステリックに書き連ねてあった。
『この手紙は!? ……一体、どういうことなんですか!?』
『あン? 手紙が何だってのさ。鬱陶しいから全部無視していただけさ』
と、いつも通りの高圧的な態度でマザー・グレンナは答えた。
マザー・グレンナと言い合う中で、私は真相を知った。――アルシュバーン侯爵夫人が、数か月前から私の行方を探していたらしいのだ。
私の居場所を嗅ぎつけた侯爵夫人は、何度もマザー・グレンナに『ラファエルを返せ』と要求していたらしい。しかし、マザー・グレンナは無視し続けていた。従えば多額の報酬をくれてやるとも書いてあったが、なぜかマザー・グレンナは私を突き出すことを選ばなかったのだ。
『……なぜ僕を売らなかったんですか』
『バカ言ってんじゃないよ! 売ったらあたしの手駒が減っちまうだろうが。侯爵家のはした金と引き換えに、労働力を減らすなんざ御免だね』
口ではそんなことを言いつつ、マザーは私を守っていたのかもしれない。
『でも、なんでアルシュバーン侯爵夫人は、僕を連れ戻そうとしているんでしょう。……僕はいらない子だって、死ねばいいのにって、いつも言っていたのに』
『侯爵家の当主と息子が事故死したらしい。直系の血筋で生き残ってんのは、お前だけだとさ。侯爵夫人は自分の利権を守るために、血を継ぐお前を連れ戻すより他にないようだね』
マザー・グレンナの話を聞き、一枚一枚の手紙に目を通しながら、私は覚悟を決めていた。
『マザー・グレンナ。僕は、侯爵家に戻ります』
14
あなたにおすすめの小説
【完結】嫌われ公女が継母になった結果
三矢さくら
恋愛
王国で権勢を誇る大公家の次女アデールは、母である女大公から嫌われて育った。いつか温かい家族を持つことを夢見るアデールに母が命じたのは、悪名高い辺地の子爵家への政略結婚。
わずかな希望を胸に、華やかな王都を後に北の辺境へと向かうアデールを待っていたのは、戦乱と過去の愛憎に囚われ、すれ違いを重ねる冷徹な夫と心を閉ざした継子だった。
大好きだった旦那様に離縁され家を追い出されましたが、騎士団長様に拾われ溺愛されました
Karamimi
恋愛
2年前に両親を亡くしたスカーレットは、1年前幼馴染で3つ年上のデビッドと結婚した。両親が亡くなった時もずっと寄り添ってくれていたデビッドの為に、毎日家事や仕事をこなすスカーレット。
そんな中迎えた結婚1年記念の日。この日はデビッドの為に、沢山のご馳走を作って待っていた。そしていつもの様に帰ってくるデビッド。でもデビッドの隣には、美しい女性の姿が。
「俺は彼女の事を心から愛している。悪いがスカーレット、どうか俺と離縁して欲しい。そして今すぐ、この家から出て行ってくれるか?」
そうスカーレットに言い放ったのだ。何とか考え直して欲しいと訴えたが、全く聞く耳を持たないデビッド。それどころか、スカーレットに数々の暴言を吐き、ついにはスカーレットの荷物と共に、彼女を追い出してしまった。
荷物を持ち、泣きながら街を歩くスカーレットに声をかけて来たのは、この街の騎士団長だ。一旦騎士団長の家に保護してもらったスカーレットは、さっき起こった出来事を騎士団長に話した。
「なんてひどい男だ!とにかく落ち着くまで、ここにいるといい」
行く当てもないスカーレットは結局騎士団長の家にお世話になる事に
※他サイトにも投稿しています
よろしくお願いします
「地味で無能」と捨てられた令嬢は、冷酷な【年上イケオジ公爵】に嫁ぎました〜今更私の価値に気づいた元王太子が後悔で顔面蒼白になっても今更遅い
腐ったバナナ
恋愛
伯爵令嬢クラウディアは、婚約者のアルバート王太子と妹リリアンに「地味で無能」と断罪され、公衆の面前で婚約破棄される。
お飾りの厄介払いとして押し付けられた嫁ぎ先は、「氷壁公爵」と恐れられる年上の冷酷な辺境伯アレクシス・グレイヴナー公爵だった。
当初は冷徹だった公爵は、クラウディアの才能と、過去の傷を癒やす温もりに触れ、その愛を「二度と失わない」と固く誓う。
彼の愛は、包容力と同時に、狂気的な独占欲を伴った「大人の愛」へと昇華していく。
婚約破棄をされ、父に追放まで言われた私は、むしろ喜んで出て行きます! ~家を出る時に一緒に来てくれた執事の溺愛が始まりました~
ゆうき
恋愛
男爵家の次女として生まれたシエルは、姉と妹に比べて平凡だからという理由で、父親や姉妹からバカにされ、虐げられる生活を送っていた。
そんな生活に嫌気がさしたシエルは、とある計画を考えつく。それは、婚約者に社交界で婚約を破棄してもらい、その責任を取って家を出て、自由を手に入れるというものだった。
シエルの専属の執事であるラルフや、幼い頃から実の兄のように親しくしてくれていた婚約者の協力の元、シエルは無事に婚約を破棄され、父親に見捨てられて家を出ることになった。
ラルフも一緒に来てくれることとなり、これで念願の自由を手に入れたシエル。しかし、シエルにはどこにも行くあてはなかった。
それをラルフに伝えると、隣の国にあるラルフの故郷に行こうと提案される。
それを承諾したシエルは、これからの自由で幸せな日々を手に入れられると胸を躍らせていたが、その幸せは家族によって邪魔をされてしまう。
なんと、家族はシエルとラルフを広大な湖に捨て、自らの手を汚さずに二人を亡き者にしようとしていた――
☆誤字脱字が多いですが、見つけ次第直しますのでご了承ください☆
☆全文字はだいたい14万文字になっています☆
☆完結まで予約済みなので、エタることはありません!☆
0歳児に戻った私。今度は少し口を出したいと思います。
アズやっこ
恋愛
❈ 追記 長編に変更します。
16歳の時、私は第一王子と婚姻した。
いとこの第一王子の事は好き。でもこの好きはお兄様を思う好きと同じ。だから第二王子の事も好き。
私の好きは家族愛として。
第一王子と婚約し婚姻し家族愛とはいえ愛はある。だから何とかなる、そう思った。
でも人の心は何とかならなかった。
この国はもう終わる…
兄弟の対立、公爵の裏切り、まるでボタンの掛け違い。
だから歪み取り返しのつかない事になった。
そして私は暗殺され…
次に目が覚めた時0歳児に戻っていた。
❈ 作者独自の世界観です。
❈ 作者独自の設定です。こういう設定だとご了承頂けると幸いです。
家族から冷遇されていた過去を持つ家政ギルドの令嬢は、旦那様に人のぬくもりを教えたい~自分に自信のない旦那様は、とても素敵な男性でした~
チカフジ ユキ
恋愛
叔父から使用人のように扱われ、冷遇されていた子爵令嬢シルヴィアは、十五歳の頃家政ギルドのギルド長オリヴィアに助けられる。
そして家政ギルドで様々な事を教えてもらい、二年半で大きく成長した。
ある日、オリヴィアから破格の料金が提示してある依頼書を渡される。
なにやら裏がありそうな値段設定だったが、半年後の成人を迎えるまでにできるだけお金をためたかったシルヴィアは、その依頼を受けることに。
やってきた屋敷は気持ちが憂鬱になるような雰囲気の、古い建物。
シルヴィアが扉をノックすると、出てきたのは長い前髪で目が隠れた、横にも縦にも大きい貴族男性。
彼は肩や背を丸め全身で自分に自信が無いと語っている、引きこもり男性だった。
その姿をみて、自信がなくいつ叱られるかビクビクしていた過去を思い出したシルヴィアは、自分自身と重ねてしまった。
家政ギルドのギルド員として、余計なことは詮索しない、そう思っても気になってしまう。
そんなある日、ある人物から叱責され、酷く傷ついていた雇い主の旦那様に、シルヴィアは言った。
わたしはあなたの側にいます、と。
このお話はお互いの強さや弱さを知りながら、ちょっとずつ立ち直っていく旦那様と、シルヴィアの恋の話。
*** ***
※この話には第五章に少しだけ「ざまぁ」展開が入りますが、味付け程度です。
※設定などいろいろとご都合主義です。
※小説家になろう様にも掲載しています。
捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。
蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。
これで、貴方も私も自由です。
……だから、もういいですよね?
私も、自由にして……。
5年後。
私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、
親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、
今日も幸せに子育てをしています。
だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。
私のことは忘れて……。
これは、お互いの思いがこじれ、離れ離れになってしまった一組の夫婦の物語。
はたして、夫婦は無事に、離婚を回避することができるのか?
甘やかされた欲しがり妹は~私の婚約者を奪おうとした妹が思わぬ展開に!
柚屋志宇
恋愛
「お姉様の婚約者ちょうだい!」欲しがり妹ルビーは、ついにサフィールの婚約者を欲しがった。
サフィールはコランダム子爵家の跡継ぎだったが、妹ルビーを溺愛する両親は、婚約者も跡継ぎの座もサフィールから奪いルビーに与えると言い出した。
サフィールは絶望したが、婚約者アルマンディンの助けでこの問題は国王に奏上され、サフィールとルビーの立場は大きく変わる。
※小説家になろう、カクヨムにも掲載しています。
★2025/11/22:HOTランキング1位ありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる