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【17】ひな鳥の時間/ラファエル&エルダ視点
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『マザー・グレンナ。僕は、侯爵家に戻ります』
『バカなガキだね、お前は!! 良いかい? お前なんかが身売りしたところで――』
罵倒しかけていたマザー・グレンナは、私の顔を見るなりハッと息を呑んだ。私が、あまりに嬉しそうな顔をしていたからに違いない。
私は目を爛々と輝かせ、三日月のように唇を吊り上げていた。
虚を突かれた様子だったマザーはやがて、野心家のような笑みを顔面に刻んだ。
『レイ。お前、随分とイイ顔をするようになったじゃないか。どうやら、何か企んでるようだね』
『はい。アルシュバーン侯爵家を利用して、シスターを助けます』
私が自らの計画を告げると、マザーは天を仰いで豪快に笑った。
『そりゃあ良い! やっぱりお前には、あの家の血が流れているね』
『それはどういう……』
『どうでも良いさ。ともかく、あたしはお前の覚悟が気に入った。お前のそのツラ、あたしの若い頃にそっくりさ』
紫色の目を細め、彼女は満足そうだった。
――やるからには、徹底的に戦ってきな。マザー・グレンナにそう言われ、私はアルシュバーン侯爵邸へと戻ったのである。
*
「あれから、もう10年か」
思いを巡らせているうちに、馬車は領主邸に到着した。執務室で家令の報告を聞くなり、私は眉をひそめた。
「タウンハウスに王太子殿下が訪ねてきた? ……また殿下は、勝手な」
エルダに贈る快気祝いの花を持参して突然やってきたが、私の不在を知ると花だけ置いてすぐに帰ったそうだ。殿下は、やたらと私を気に入っている節がある。アルシュバーン家の内政を立て直した手腕を評価されたのがきっかけだったと思う。
(……だが新大陸に渡っていばら病の専門医派遣を要請した際には、殿下にもかなり便宜を図ってもらったからな。多少煩わしくても、無下にはできないか)
溜息交じりに家令の話を聞いていたが、次の瞬間、とんでもない報告を聞いて愕然とした。
「……何!? エルダが、結婚式の話を立ち聞きした!?」
王太子との接触はかろうじて避けたものの、エルダは王太子の会話の中から、重要な話を聞いてしまったらしい。……私とエルダの結婚式準備が進行中であるという話題を。
侍女たちからの報告によると、エルダは大変ショックを受けた様子で、悲しげに泣いていたそうだ。しかも『今の話を、私は聞いていなかったことにしてほしい』、『ラファエル様には絶対に報告しないで』とまで懇願してきたという……。
(……エルダ。どうしてあなたは、そこまで私を拒むのですか?)
確かに、無断で結婚を決めたのはあなたの尊厳を傷つける行為だったに違いない。しかし、やむに已まれぬ事情があった。あなたの身体が回復して、私に心を開いてくれたらすべて打ち明けるつもりだったんだ……。
今の私は、路地裏で救われた頃の『レイ』とは違う。一人前の男として、あなたに愛される資格があるはずだ。なのにどれだけ私が距離を詰めようとしても、あなたは心を開いてくれない。
(……しかし完全に嫌われているかと言うと、そうでもなさそうだ。エルダはいつも好意的だし、頬を染めたり恥じらったりする様子も見せてくれる。『孤児のレイ』ではなく、成人した男として見てもらえるか否か――すべては私のがんばり次第と言ったところか)
こうなったら、一刻も早く仕事を終えてエルダのもとに帰るしかない。エルダが『ラファエル様には絶対に報告しないで』と願ったならば、希望通り私は知らないふりをするしかない。そしてエルダが私を愛するように、尚一層の努力をしよう。
エルダにすべての事実を告げるのは、そのあとだ――。
*
――それからおよそ2週間後。
領地での仕事をすべて済ませた私は、ようやく王都へ戻ってこられた。
タウンハウスに帰り着くなり、すぐにエルダの部屋へと向かう。
「ラファエル様。おかえりなさい」
ソファに座っているエルダが、満面の笑みを向けてくれた。
「エルダ。あなたに会いたくてたまりませんでした」
私がソファに近寄ろうとすると、エルダは「そのまま、待っていてくださいますか?」と笑顔で言った。そして自分でソファから立ち上がり、軽やかな足取りで私の前まで歩いてくる。
「……! もう、こんなに歩けるようになったんですか。すごいですね、昔とまったく変わりません」
「ありがとうございます、ラファエル様」
「私の不在中、リハビリにも熱心に取り組んでいたと聞いています。本当に、よくがんばりましたね。明日からはまた、あなたのリハビリには私が付き添います」
……ところがエルダは、私に想定外のお願いをしてきたのだ。
*** *** Elda side *** ***
リハビリに付き添ってくれるとラファエル様に言われて、本当はとても嬉しかった。握ってくれた手が、とても温かかったから。彼の優しさが、嘘偽りのないものだと伝わってきたから。
……でも、だからこそ私がしっかりしなくてはならない。
「あの。ラファエル様。私のお願いを聞いてくれますか?」
「何でも聞きますよ。言ってください」
ひとつ大きな呼吸をしてから、私はまっすぐに彼を見つめる。
「今後のリハビリのことですが……、引き続きミモザたちにお願いしたいです」
……室内の空気が、固まった気がした。
ラファエル様は目を見開いて呆然とし、室内に控えていたミモザたちもびっくりしている様子だった。私は誰にも相談せず、今、初めてこの件を切り出したのだ。
「それは……どういう意味ですか?」
「この通り、あなたのおかげで順調に回復することができました。目覚めた当初はラファエル様のお手を煩わせることも多かったと思いますが、今ではほとんどの日常動作が可能です。もう、あなたのお手を煩わせる必要はありません。もちろん、あなたのしてくれたこと、すべてに感謝しています」
感謝しているからこそ、ラファエル様がこれ以上私に煩わされないように。
愛する人との時間を大切にして、結婚の準備を進められるように。
私は、ラファエル様にとっては『親』だ。親だからこそ、大事な子どもの人生を邪魔してはいけない。だから……。
「私、しっかりと自立できるように、これからもがんばりますから。だからどうか、これからはあなた自身の為に時間を使ってください!」
丁寧に、しかし毅然とした態度で訴えた。ラファエル様に何を言われても、この願いだけは絶対に譲るわけにはいかない……!
*** *** Raphael side *** ***
エルダにリハビリ補助を拒まれて、私は氷像のように立ち尽くしてしまった。
(……どうしてあなたは、そこまで私を拒むんだ!)
やはりエルダの意思を無視して結婚を決めたのが許せなかったのだろうか? きっと、そうに違いない。エルダは他人に生き方を強いられることを好まない――そういう女性だ。
きちんと事情を説明したいが、エルダは『何も聞いていない』のだから、不用意な発言はむしろ危険だ。これ以上、不信感を募らせるわけにはいかない。
無理強いをすればするほどに、エルダは私を拒絶するだろう。だから今、譲らざるを得ないのは私のほうだった。
「……分かりました。それでは今後のリハビリは、侍女たちに譲ります」
「ありがとうございます!」
ぱぁ――と、花咲くようにエルダの顔が輝いた。その晴れやかさが、むしろ悔しい。
……だが、私はこのまま引き下がったりしない。絶対に。
「その代わり、1日も早く元気になってくださいね。エルダ?」
やや強引に腰を抱き、私はエルダの耳元でそう囁いた。びくん、とエルダの身が強張って、耳まで赤く染まっていく。
そういう反応を示してくれるということは、少しくらいは男とみなしてくれているのだろうか? ――だったらそのまま、どこまでも私に溺れてくれればいいのに。
「ラ、ラファエル様……、あ、あの、離していただけると……」
「離しません」
離さない。絶対に手離すものか。柔らかな赤毛を梳きながら、私は笑みの形に目を細めた。
「ひな鳥の時間は、おしまいにしましょう」
「え?」
今まで私が遠慮していたのは、彼女が病み上がりだったからだ。しかしこれからは、健やかな彼女と次の関係性を目指そう。
「一刻も早く元気になってくださいね。そうでなければ、私も本気を出せませんから」
にっこりと目を細め、私はエルダをじっと見つめた。
『バカなガキだね、お前は!! 良いかい? お前なんかが身売りしたところで――』
罵倒しかけていたマザー・グレンナは、私の顔を見るなりハッと息を呑んだ。私が、あまりに嬉しそうな顔をしていたからに違いない。
私は目を爛々と輝かせ、三日月のように唇を吊り上げていた。
虚を突かれた様子だったマザーはやがて、野心家のような笑みを顔面に刻んだ。
『レイ。お前、随分とイイ顔をするようになったじゃないか。どうやら、何か企んでるようだね』
『はい。アルシュバーン侯爵家を利用して、シスターを助けます』
私が自らの計画を告げると、マザーは天を仰いで豪快に笑った。
『そりゃあ良い! やっぱりお前には、あの家の血が流れているね』
『それはどういう……』
『どうでも良いさ。ともかく、あたしはお前の覚悟が気に入った。お前のそのツラ、あたしの若い頃にそっくりさ』
紫色の目を細め、彼女は満足そうだった。
――やるからには、徹底的に戦ってきな。マザー・グレンナにそう言われ、私はアルシュバーン侯爵邸へと戻ったのである。
*
「あれから、もう10年か」
思いを巡らせているうちに、馬車は領主邸に到着した。執務室で家令の報告を聞くなり、私は眉をひそめた。
「タウンハウスに王太子殿下が訪ねてきた? ……また殿下は、勝手な」
エルダに贈る快気祝いの花を持参して突然やってきたが、私の不在を知ると花だけ置いてすぐに帰ったそうだ。殿下は、やたらと私を気に入っている節がある。アルシュバーン家の内政を立て直した手腕を評価されたのがきっかけだったと思う。
(……だが新大陸に渡っていばら病の専門医派遣を要請した際には、殿下にもかなり便宜を図ってもらったからな。多少煩わしくても、無下にはできないか)
溜息交じりに家令の話を聞いていたが、次の瞬間、とんでもない報告を聞いて愕然とした。
「……何!? エルダが、結婚式の話を立ち聞きした!?」
王太子との接触はかろうじて避けたものの、エルダは王太子の会話の中から、重要な話を聞いてしまったらしい。……私とエルダの結婚式準備が進行中であるという話題を。
侍女たちからの報告によると、エルダは大変ショックを受けた様子で、悲しげに泣いていたそうだ。しかも『今の話を、私は聞いていなかったことにしてほしい』、『ラファエル様には絶対に報告しないで』とまで懇願してきたという……。
(……エルダ。どうしてあなたは、そこまで私を拒むのですか?)
確かに、無断で結婚を決めたのはあなたの尊厳を傷つける行為だったに違いない。しかし、やむに已まれぬ事情があった。あなたの身体が回復して、私に心を開いてくれたらすべて打ち明けるつもりだったんだ……。
今の私は、路地裏で救われた頃の『レイ』とは違う。一人前の男として、あなたに愛される資格があるはずだ。なのにどれだけ私が距離を詰めようとしても、あなたは心を開いてくれない。
(……しかし完全に嫌われているかと言うと、そうでもなさそうだ。エルダはいつも好意的だし、頬を染めたり恥じらったりする様子も見せてくれる。『孤児のレイ』ではなく、成人した男として見てもらえるか否か――すべては私のがんばり次第と言ったところか)
こうなったら、一刻も早く仕事を終えてエルダのもとに帰るしかない。エルダが『ラファエル様には絶対に報告しないで』と願ったならば、希望通り私は知らないふりをするしかない。そしてエルダが私を愛するように、尚一層の努力をしよう。
エルダにすべての事実を告げるのは、そのあとだ――。
*
――それからおよそ2週間後。
領地での仕事をすべて済ませた私は、ようやく王都へ戻ってこられた。
タウンハウスに帰り着くなり、すぐにエルダの部屋へと向かう。
「ラファエル様。おかえりなさい」
ソファに座っているエルダが、満面の笑みを向けてくれた。
「エルダ。あなたに会いたくてたまりませんでした」
私がソファに近寄ろうとすると、エルダは「そのまま、待っていてくださいますか?」と笑顔で言った。そして自分でソファから立ち上がり、軽やかな足取りで私の前まで歩いてくる。
「……! もう、こんなに歩けるようになったんですか。すごいですね、昔とまったく変わりません」
「ありがとうございます、ラファエル様」
「私の不在中、リハビリにも熱心に取り組んでいたと聞いています。本当に、よくがんばりましたね。明日からはまた、あなたのリハビリには私が付き添います」
……ところがエルダは、私に想定外のお願いをしてきたのだ。
*** *** Elda side *** ***
リハビリに付き添ってくれるとラファエル様に言われて、本当はとても嬉しかった。握ってくれた手が、とても温かかったから。彼の優しさが、嘘偽りのないものだと伝わってきたから。
……でも、だからこそ私がしっかりしなくてはならない。
「あの。ラファエル様。私のお願いを聞いてくれますか?」
「何でも聞きますよ。言ってください」
ひとつ大きな呼吸をしてから、私はまっすぐに彼を見つめる。
「今後のリハビリのことですが……、引き続きミモザたちにお願いしたいです」
……室内の空気が、固まった気がした。
ラファエル様は目を見開いて呆然とし、室内に控えていたミモザたちもびっくりしている様子だった。私は誰にも相談せず、今、初めてこの件を切り出したのだ。
「それは……どういう意味ですか?」
「この通り、あなたのおかげで順調に回復することができました。目覚めた当初はラファエル様のお手を煩わせることも多かったと思いますが、今ではほとんどの日常動作が可能です。もう、あなたのお手を煩わせる必要はありません。もちろん、あなたのしてくれたこと、すべてに感謝しています」
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「私、しっかりと自立できるように、これからもがんばりますから。だからどうか、これからはあなた自身の為に時間を使ってください!」
丁寧に、しかし毅然とした態度で訴えた。ラファエル様に何を言われても、この願いだけは絶対に譲るわけにはいかない……!
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きちんと事情を説明したいが、エルダは『何も聞いていない』のだから、不用意な発言はむしろ危険だ。これ以上、不信感を募らせるわけにはいかない。
無理強いをすればするほどに、エルダは私を拒絶するだろう。だから今、譲らざるを得ないのは私のほうだった。
「……分かりました。それでは今後のリハビリは、侍女たちに譲ります」
「ありがとうございます!」
ぱぁ――と、花咲くようにエルダの顔が輝いた。その晴れやかさが、むしろ悔しい。
……だが、私はこのまま引き下がったりしない。絶対に。
「その代わり、1日も早く元気になってくださいね。エルダ?」
やや強引に腰を抱き、私はエルダの耳元でそう囁いた。びくん、とエルダの身が強張って、耳まで赤く染まっていく。
そういう反応を示してくれるということは、少しくらいは男とみなしてくれているのだろうか? ――だったらそのまま、どこまでも私に溺れてくれればいいのに。
「ラ、ラファエル様……、あ、あの、離していただけると……」
「離しません」
離さない。絶対に手離すものか。柔らかな赤毛を梳きながら、私は笑みの形に目を細めた。
「ひな鳥の時間は、おしまいにしましょう」
「え?」
今まで私が遠慮していたのは、彼女が病み上がりだったからだ。しかしこれからは、健やかな彼女と次の関係性を目指そう。
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