25 / 35
【22】元婚約者との遭遇②
しおりを挟む
「エルダ……? お前、やっぱりエルダじゃないか!?」
私に声をかけてきたのは、とても不潔な印象の男性だった。
不健康そうにたるんだ体と、まばらで乱れた頭髪。擦り切れた靴を履いていて、酔っぱらっているらしく足取りが危うい。その男性は充血した目で私を凝視し、指さしていた。
――ダミアン。
間違いない。この人はクラヴァール伯爵家の次男で、私の婚約者だったダミアンだ。すっかり変わり果てていたけれど、面影は残っている。
「おい。なんだ貴様は」
とバーネットが声を荒らげて、ダミアンの視線を遮るように私の前に立った。
「待って、バーネット。……私の知り合いなの」
私はバーネットをそっと押しのけ、ダミアンを見つめた。
彼との婚約が解消されたのは、13年も前のこと。私の父は、いばら病を発症した私から次期当主の座と婚約者を剥奪し、異母妹のキャロラインにそれらを与えた。だから今、ダミアンはオルドー子爵家の婿になっているはずだ。
……なのに、その恰好は?
「どこの貴婦人かと思ったら、まさかエルダだったとはな! 見違えるほど綺麗になって、まるで別人じゃないか」
まるで別人なのは、ダミアンのほうだ。
かつての彼は身だしなみや流行に敏感な、まさに『貴族令息』といった風貌の人だった。しかし、今の彼はどこをどう見ても貴族の身なりではない。
ダミアンが近寄ってきた。距離が縮まった途端、彼の体臭とお酒臭さが入り交じったような不快な臭いがツンと鼻を突いた。私は、顔をしかめて後ずさっていた。
「ダミアン。あなた、どうして……」
「まさかエルダが生きていたとはなあ……とっくに死んだと思ってたよ! ところで随分上等な身なりだな。修道女が着られる代物じゃないだろ? お前、今どうしているんだ?」
頭のてっぺんから爪先まで舐め尽くすようにじろじろと見られ、嫌悪感が込みあげてきた。
「あなたこそどうしたのよ。オルドー家に婿入りしたはずでしょ?」
「オルドー家? 今さら何を言ってるんだよ、4年も前に取り潰されたじゃないか」
――え?
「おいおい。まさかお前、知らなかったのか!?」
ダミアンはペラペラと話し始めた。
「お前の父親が新しい事業に手を出して、大失敗したんだよ。それで借金漬けになって、詐欺に手を出したのが運の尽きさ。詐欺が露呈してオルドー子爵家は取り潰されちまった。お前の親父とお袋さんには実刑判決が下って、死ぬまで懲役労働だとよ」
そんなのは、寝耳に水だ。私は全く知らなかった……。
とっさにバーネットを振り返ると、バーネットは気まずそうに視線をさまよわせていた。
「あーあ、まったく。お前の父親と来たら、新大陸の採掘ビジネスなんかに手を出すからそういうことになるんだよ。あの親父、ずる賢こそうに見えて案外バカだったらしい」
などと、ダミアンは悪態をついている。
「……それじゃ、キャロラインはどうしているのよ」
「借金の形に売られたよ」
「は……!?」
「まあ正確に言うと、借金返済先の貴族が、キャロラインを妾によこせと言ったらしい。相手の貴族はあちこちに女を囲ってるって有名なジジィだ。スキャンダルだらけだが、家柄と財力で揉み消して回ってるって噂だぜ。子爵夫妻は支度金欲しさに大喜びでキャロラインを手放したそうだ。……せっかく手に入れた支度金も、莫大な借金の前では焼け石に水だったらしいけどよ」
ちょっと待ってよ……。
「キャロラインはあなたの婚約者だったじゃないの!! なのに、どうして他人事みたいな態度を取るの!?」
「実際、すでに他人だったからな」
「……え?」
「俺はキャロラインとは離婚していたんだ」
なによそれ……。私は、呆然としてダミアンの言葉を聞いていた。
「キャロラインが売られたりオルドー家が取り潰されたりしたのは、俺が縁を切られたあとのことさ。離婚なんてとんだ災難だと思っていたが……あの家のゴタゴタに巻き込まれなかったのが不幸中の幸いかもな。まぁ、俺は実家に勘当されて、こんな暮らしになっちまった訳だが」
衝撃の事実を次々聞かされて、頭の中がパンクしそうだ。
10年――。
私が昏睡に陥っていた10年間のうちに、オルドー子爵家とダミアンはとてつもない不幸に見舞われていたらしい。
「俺やオルドー家の話なんて、別にどうでもいいじゃないか。それより、エルダのことを聞かせてくれよ。どんな男に取り入ったんだ?」
目を爛々と輝かせ、ダミアンはそんなことを言ってきた。
「な、なんのことよ……」
「その上等な身なりを見れば分かるさ。お前、相当な金持ちに可愛がられてるんだろう? 名のある貴族の夫人か妾にでも収まってところか? 昔のお前は気が強くて男に媚びるなんてできない女だと思っていたけど……意外だなぁ」
「無礼な! 貴様、いい加減にしろ!!」
バーネットが声を張り上げた。
「エルダ様、もう行きましょう。こんな男に関わってはいけません!」
バーネットは、私の肩を抱いて歩き去ろうとした。そんなバーネットに、ダミアンはねちっこい声で絡んでくる。
「女騎士さんよぉ、虫けらみたいな目で見ないでくれよ。こう見えて俺は、エルダの元婚約者なんだからさ」
お酒に酔っているせいか、ダミアンは怖いもの知らずの態度だ。
「なぁ、エルダ。俺を助けてくれよぉ。あちこちに借金があって、全然首が回らなくてさ。このままだと海の向こうに売られて奴隷にされちまうかもしれねぇんだ」
「なっ……」
捨てた元婚約者からお金をせびろうだなんて、この男の頭はどうなっているんだろう。私は思わず声を荒らげていた。
「ふざけないで!」
腹が立ってたまらなくなり、私はダミアンの前に進み出た。激しい怒りと侮蔑を込めて、鋭い目つきで睨めつける。
「何なのよ、あなたは! 私を捨てて妹に鞍替えしておきながら、よくそんな事が言えるわね!?」
「はぁ? 何を言っているんだよ。婚約が解消されたのは、お前が病気になったせいだろ? 家を継げない体になったお前が悪い。家同士の同意だったんだから、俺の責任じゃない」
「バカにしないで、私は知ってるのよ。私が病気になる前から、あなたはキャロラインのほうが気に入っていたんでしょ!? キャロラインが昔、得意げな顔で私にそう言ってきたんだから!」
「それは、まあ……」
おかしい。
この男はおかしい。
妹も父も義母も、みんなおかしい……!
「いい加減にしてよ、どこまで身勝手なの!? あなたも、オルドー家の人たちも全員おかしいわ。あなたたちが不幸に見舞われたのは、自分のことしか考えなかったからなんじゃない? きっと神様が罰を当ててくださったんだわ!」
「なんだと!?」
顔を怒りに歪ませて、ダミアンは手を振り上げた。酒に酔っているせいで、正常な判断ができないのだろう。バーネットが私の前にすかさず滑り込み、反撃の一手を繰り出そうとする。
しかし次の瞬間に、予想外の出来事が起こった――。
バシッ、という鈍い音と同時に、地面に倒れ込むダミアン。
その場に立ち尽くしていたのは、私と……バーネット。
ダミアンを殴りつけたのは、バーネットではなかったのだ。
「………………レイ」
駆けつけてきたレイが、勢いそのままにダミアンを殴り倒していた。
「いてぇな……誰だ畜生…………ぐぁっ」
地面に伏していたダミアンの背中を、ラファエル様が踏みつけた。
「どうやら貴様は、命が惜しくはないらしい」
レイの瞳に宿っていたのは、いつもの優しい色ではなくて。見たこともない冷酷な色だった。
「貴族社会から駆除されたドブネズミの分際で、私のエルダに近寄るな」
私に声をかけてきたのは、とても不潔な印象の男性だった。
不健康そうにたるんだ体と、まばらで乱れた頭髪。擦り切れた靴を履いていて、酔っぱらっているらしく足取りが危うい。その男性は充血した目で私を凝視し、指さしていた。
――ダミアン。
間違いない。この人はクラヴァール伯爵家の次男で、私の婚約者だったダミアンだ。すっかり変わり果てていたけれど、面影は残っている。
「おい。なんだ貴様は」
とバーネットが声を荒らげて、ダミアンの視線を遮るように私の前に立った。
「待って、バーネット。……私の知り合いなの」
私はバーネットをそっと押しのけ、ダミアンを見つめた。
彼との婚約が解消されたのは、13年も前のこと。私の父は、いばら病を発症した私から次期当主の座と婚約者を剥奪し、異母妹のキャロラインにそれらを与えた。だから今、ダミアンはオルドー子爵家の婿になっているはずだ。
……なのに、その恰好は?
「どこの貴婦人かと思ったら、まさかエルダだったとはな! 見違えるほど綺麗になって、まるで別人じゃないか」
まるで別人なのは、ダミアンのほうだ。
かつての彼は身だしなみや流行に敏感な、まさに『貴族令息』といった風貌の人だった。しかし、今の彼はどこをどう見ても貴族の身なりではない。
ダミアンが近寄ってきた。距離が縮まった途端、彼の体臭とお酒臭さが入り交じったような不快な臭いがツンと鼻を突いた。私は、顔をしかめて後ずさっていた。
「ダミアン。あなた、どうして……」
「まさかエルダが生きていたとはなあ……とっくに死んだと思ってたよ! ところで随分上等な身なりだな。修道女が着られる代物じゃないだろ? お前、今どうしているんだ?」
頭のてっぺんから爪先まで舐め尽くすようにじろじろと見られ、嫌悪感が込みあげてきた。
「あなたこそどうしたのよ。オルドー家に婿入りしたはずでしょ?」
「オルドー家? 今さら何を言ってるんだよ、4年も前に取り潰されたじゃないか」
――え?
「おいおい。まさかお前、知らなかったのか!?」
ダミアンはペラペラと話し始めた。
「お前の父親が新しい事業に手を出して、大失敗したんだよ。それで借金漬けになって、詐欺に手を出したのが運の尽きさ。詐欺が露呈してオルドー子爵家は取り潰されちまった。お前の親父とお袋さんには実刑判決が下って、死ぬまで懲役労働だとよ」
そんなのは、寝耳に水だ。私は全く知らなかった……。
とっさにバーネットを振り返ると、バーネットは気まずそうに視線をさまよわせていた。
「あーあ、まったく。お前の父親と来たら、新大陸の採掘ビジネスなんかに手を出すからそういうことになるんだよ。あの親父、ずる賢こそうに見えて案外バカだったらしい」
などと、ダミアンは悪態をついている。
「……それじゃ、キャロラインはどうしているのよ」
「借金の形に売られたよ」
「は……!?」
「まあ正確に言うと、借金返済先の貴族が、キャロラインを妾によこせと言ったらしい。相手の貴族はあちこちに女を囲ってるって有名なジジィだ。スキャンダルだらけだが、家柄と財力で揉み消して回ってるって噂だぜ。子爵夫妻は支度金欲しさに大喜びでキャロラインを手放したそうだ。……せっかく手に入れた支度金も、莫大な借金の前では焼け石に水だったらしいけどよ」
ちょっと待ってよ……。
「キャロラインはあなたの婚約者だったじゃないの!! なのに、どうして他人事みたいな態度を取るの!?」
「実際、すでに他人だったからな」
「……え?」
「俺はキャロラインとは離婚していたんだ」
なによそれ……。私は、呆然としてダミアンの言葉を聞いていた。
「キャロラインが売られたりオルドー家が取り潰されたりしたのは、俺が縁を切られたあとのことさ。離婚なんてとんだ災難だと思っていたが……あの家のゴタゴタに巻き込まれなかったのが不幸中の幸いかもな。まぁ、俺は実家に勘当されて、こんな暮らしになっちまった訳だが」
衝撃の事実を次々聞かされて、頭の中がパンクしそうだ。
10年――。
私が昏睡に陥っていた10年間のうちに、オルドー子爵家とダミアンはとてつもない不幸に見舞われていたらしい。
「俺やオルドー家の話なんて、別にどうでもいいじゃないか。それより、エルダのことを聞かせてくれよ。どんな男に取り入ったんだ?」
目を爛々と輝かせ、ダミアンはそんなことを言ってきた。
「な、なんのことよ……」
「その上等な身なりを見れば分かるさ。お前、相当な金持ちに可愛がられてるんだろう? 名のある貴族の夫人か妾にでも収まってところか? 昔のお前は気が強くて男に媚びるなんてできない女だと思っていたけど……意外だなぁ」
「無礼な! 貴様、いい加減にしろ!!」
バーネットが声を張り上げた。
「エルダ様、もう行きましょう。こんな男に関わってはいけません!」
バーネットは、私の肩を抱いて歩き去ろうとした。そんなバーネットに、ダミアンはねちっこい声で絡んでくる。
「女騎士さんよぉ、虫けらみたいな目で見ないでくれよ。こう見えて俺は、エルダの元婚約者なんだからさ」
お酒に酔っているせいか、ダミアンは怖いもの知らずの態度だ。
「なぁ、エルダ。俺を助けてくれよぉ。あちこちに借金があって、全然首が回らなくてさ。このままだと海の向こうに売られて奴隷にされちまうかもしれねぇんだ」
「なっ……」
捨てた元婚約者からお金をせびろうだなんて、この男の頭はどうなっているんだろう。私は思わず声を荒らげていた。
「ふざけないで!」
腹が立ってたまらなくなり、私はダミアンの前に進み出た。激しい怒りと侮蔑を込めて、鋭い目つきで睨めつける。
「何なのよ、あなたは! 私を捨てて妹に鞍替えしておきながら、よくそんな事が言えるわね!?」
「はぁ? 何を言っているんだよ。婚約が解消されたのは、お前が病気になったせいだろ? 家を継げない体になったお前が悪い。家同士の同意だったんだから、俺の責任じゃない」
「バカにしないで、私は知ってるのよ。私が病気になる前から、あなたはキャロラインのほうが気に入っていたんでしょ!? キャロラインが昔、得意げな顔で私にそう言ってきたんだから!」
「それは、まあ……」
おかしい。
この男はおかしい。
妹も父も義母も、みんなおかしい……!
「いい加減にしてよ、どこまで身勝手なの!? あなたも、オルドー家の人たちも全員おかしいわ。あなたたちが不幸に見舞われたのは、自分のことしか考えなかったからなんじゃない? きっと神様が罰を当ててくださったんだわ!」
「なんだと!?」
顔を怒りに歪ませて、ダミアンは手を振り上げた。酒に酔っているせいで、正常な判断ができないのだろう。バーネットが私の前にすかさず滑り込み、反撃の一手を繰り出そうとする。
しかし次の瞬間に、予想外の出来事が起こった――。
バシッ、という鈍い音と同時に、地面に倒れ込むダミアン。
その場に立ち尽くしていたのは、私と……バーネット。
ダミアンを殴りつけたのは、バーネットではなかったのだ。
「………………レイ」
駆けつけてきたレイが、勢いそのままにダミアンを殴り倒していた。
「いてぇな……誰だ畜生…………ぐぁっ」
地面に伏していたダミアンの背中を、ラファエル様が踏みつけた。
「どうやら貴様は、命が惜しくはないらしい」
レイの瞳に宿っていたのは、いつもの優しい色ではなくて。見たこともない冷酷な色だった。
「貴族社会から駆除されたドブネズミの分際で、私のエルダに近寄るな」
34
あなたにおすすめの小説
【完結】嫌われ公女が継母になった結果
三矢さくら
恋愛
王国で権勢を誇る大公家の次女アデールは、母である女大公から嫌われて育った。いつか温かい家族を持つことを夢見るアデールに母が命じたのは、悪名高い辺地の子爵家への政略結婚。
わずかな希望を胸に、華やかな王都を後に北の辺境へと向かうアデールを待っていたのは、戦乱と過去の愛憎に囚われ、すれ違いを重ねる冷徹な夫と心を閉ざした継子だった。
大好きだった旦那様に離縁され家を追い出されましたが、騎士団長様に拾われ溺愛されました
Karamimi
恋愛
2年前に両親を亡くしたスカーレットは、1年前幼馴染で3つ年上のデビッドと結婚した。両親が亡くなった時もずっと寄り添ってくれていたデビッドの為に、毎日家事や仕事をこなすスカーレット。
そんな中迎えた結婚1年記念の日。この日はデビッドの為に、沢山のご馳走を作って待っていた。そしていつもの様に帰ってくるデビッド。でもデビッドの隣には、美しい女性の姿が。
「俺は彼女の事を心から愛している。悪いがスカーレット、どうか俺と離縁して欲しい。そして今すぐ、この家から出て行ってくれるか?」
そうスカーレットに言い放ったのだ。何とか考え直して欲しいと訴えたが、全く聞く耳を持たないデビッド。それどころか、スカーレットに数々の暴言を吐き、ついにはスカーレットの荷物と共に、彼女を追い出してしまった。
荷物を持ち、泣きながら街を歩くスカーレットに声をかけて来たのは、この街の騎士団長だ。一旦騎士団長の家に保護してもらったスカーレットは、さっき起こった出来事を騎士団長に話した。
「なんてひどい男だ!とにかく落ち着くまで、ここにいるといい」
行く当てもないスカーレットは結局騎士団長の家にお世話になる事に
※他サイトにも投稿しています
よろしくお願いします
「地味で無能」と捨てられた令嬢は、冷酷な【年上イケオジ公爵】に嫁ぎました〜今更私の価値に気づいた元王太子が後悔で顔面蒼白になっても今更遅い
腐ったバナナ
恋愛
伯爵令嬢クラウディアは、婚約者のアルバート王太子と妹リリアンに「地味で無能」と断罪され、公衆の面前で婚約破棄される。
お飾りの厄介払いとして押し付けられた嫁ぎ先は、「氷壁公爵」と恐れられる年上の冷酷な辺境伯アレクシス・グレイヴナー公爵だった。
当初は冷徹だった公爵は、クラウディアの才能と、過去の傷を癒やす温もりに触れ、その愛を「二度と失わない」と固く誓う。
彼の愛は、包容力と同時に、狂気的な独占欲を伴った「大人の愛」へと昇華していく。
婚約破棄をされ、父に追放まで言われた私は、むしろ喜んで出て行きます! ~家を出る時に一緒に来てくれた執事の溺愛が始まりました~
ゆうき
恋愛
男爵家の次女として生まれたシエルは、姉と妹に比べて平凡だからという理由で、父親や姉妹からバカにされ、虐げられる生活を送っていた。
そんな生活に嫌気がさしたシエルは、とある計画を考えつく。それは、婚約者に社交界で婚約を破棄してもらい、その責任を取って家を出て、自由を手に入れるというものだった。
シエルの専属の執事であるラルフや、幼い頃から実の兄のように親しくしてくれていた婚約者の協力の元、シエルは無事に婚約を破棄され、父親に見捨てられて家を出ることになった。
ラルフも一緒に来てくれることとなり、これで念願の自由を手に入れたシエル。しかし、シエルにはどこにも行くあてはなかった。
それをラルフに伝えると、隣の国にあるラルフの故郷に行こうと提案される。
それを承諾したシエルは、これからの自由で幸せな日々を手に入れられると胸を躍らせていたが、その幸せは家族によって邪魔をされてしまう。
なんと、家族はシエルとラルフを広大な湖に捨て、自らの手を汚さずに二人を亡き者にしようとしていた――
☆誤字脱字が多いですが、見つけ次第直しますのでご了承ください☆
☆全文字はだいたい14万文字になっています☆
☆完結まで予約済みなので、エタることはありません!☆
0歳児に戻った私。今度は少し口を出したいと思います。
アズやっこ
恋愛
❈ 追記 長編に変更します。
16歳の時、私は第一王子と婚姻した。
いとこの第一王子の事は好き。でもこの好きはお兄様を思う好きと同じ。だから第二王子の事も好き。
私の好きは家族愛として。
第一王子と婚約し婚姻し家族愛とはいえ愛はある。だから何とかなる、そう思った。
でも人の心は何とかならなかった。
この国はもう終わる…
兄弟の対立、公爵の裏切り、まるでボタンの掛け違い。
だから歪み取り返しのつかない事になった。
そして私は暗殺され…
次に目が覚めた時0歳児に戻っていた。
❈ 作者独自の世界観です。
❈ 作者独自の設定です。こういう設定だとご了承頂けると幸いです。
家族から冷遇されていた過去を持つ家政ギルドの令嬢は、旦那様に人のぬくもりを教えたい~自分に自信のない旦那様は、とても素敵な男性でした~
チカフジ ユキ
恋愛
叔父から使用人のように扱われ、冷遇されていた子爵令嬢シルヴィアは、十五歳の頃家政ギルドのギルド長オリヴィアに助けられる。
そして家政ギルドで様々な事を教えてもらい、二年半で大きく成長した。
ある日、オリヴィアから破格の料金が提示してある依頼書を渡される。
なにやら裏がありそうな値段設定だったが、半年後の成人を迎えるまでにできるだけお金をためたかったシルヴィアは、その依頼を受けることに。
やってきた屋敷は気持ちが憂鬱になるような雰囲気の、古い建物。
シルヴィアが扉をノックすると、出てきたのは長い前髪で目が隠れた、横にも縦にも大きい貴族男性。
彼は肩や背を丸め全身で自分に自信が無いと語っている、引きこもり男性だった。
その姿をみて、自信がなくいつ叱られるかビクビクしていた過去を思い出したシルヴィアは、自分自身と重ねてしまった。
家政ギルドのギルド員として、余計なことは詮索しない、そう思っても気になってしまう。
そんなある日、ある人物から叱責され、酷く傷ついていた雇い主の旦那様に、シルヴィアは言った。
わたしはあなたの側にいます、と。
このお話はお互いの強さや弱さを知りながら、ちょっとずつ立ち直っていく旦那様と、シルヴィアの恋の話。
*** ***
※この話には第五章に少しだけ「ざまぁ」展開が入りますが、味付け程度です。
※設定などいろいろとご都合主義です。
※小説家になろう様にも掲載しています。
捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。
蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。
これで、貴方も私も自由です。
……だから、もういいですよね?
私も、自由にして……。
5年後。
私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、
親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、
今日も幸せに子育てをしています。
だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。
私のことは忘れて……。
これは、お互いの思いがこじれ、離れ離れになってしまった一組の夫婦の物語。
はたして、夫婦は無事に、離婚を回避することができるのか?
甘やかされた欲しがり妹は~私の婚約者を奪おうとした妹が思わぬ展開に!
柚屋志宇
恋愛
「お姉様の婚約者ちょうだい!」欲しがり妹ルビーは、ついにサフィールの婚約者を欲しがった。
サフィールはコランダム子爵家の跡継ぎだったが、妹ルビーを溺愛する両親は、婚約者も跡継ぎの座もサフィールから奪いルビーに与えると言い出した。
サフィールは絶望したが、婚約者アルマンディンの助けでこの問題は国王に奏上され、サフィールとルビーの立場は大きく変わる。
※小説家になろう、カクヨムにも掲載しています。
★2025/11/22:HOTランキング1位ありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる