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第10話
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「ここがルークくんとクロエちゃんの部屋です」
エイリヒは401と書かれた部屋の前で立ち止まりそう言ってきた。最上階と聞いていたがまさか角部屋とは運がいい。
そこだけは感謝しようそこだけは。
未だに恨みを持っているのかルークが鋭い視線を送っていると、エイリヒは鍵を開けて中に入っていく。
それについて行って中に入ると、目に豪華な作りをした内装が飛び込んできた。
どう見てもうん百万はしそうなソファーにふかふかそうなベット、押したら沈みそうな立派なソファー、そしてなによりこの高級そうなシャンデリア。
どれもこれも一庶民だったルークには気後れするものばかりだ。
しかし、クロエはルークとは違って目を輝かせていた。まるでお姫様になったみたいとでも思っているのだろう。
かわゆい。
「ベットが2つにバスルームが右を曲がったところにあります。詳しくはここに」
エイリヒは胸元から紙を取り出してルークに手渡した。そこにはこの部屋の設備について詳しく書かれている。
しかし、さっきも胸元から紙を出していたが、エイリヒの胸元は不思議ポケットかなにかなんだろうか? 不思議だ。
「食事はここの一階で食べることが出来ますので、朝昼晩のお好きな時にどうぞ。因みにお代わり自由です」
「「本当ですか!? 」」
ルークとはクロエは思わずといった感じに声を揃えた。2人とも恥ずかしそうに顔を赤らめているが、これは仕方ない。
孤児院では食事が質素な上にお代わり禁止だったからだ。
育ち盛りの子供にこれはきつかっただろう。
しばしば食に関する争いが起きたくらいなのだから。
「はい、本当です」
「「おおー」」
再び声を合わせたルークとクロエに笑顔を向けてからエイリヒはまた1つの紙を取り出した。
「学校が始まるのは今から4日後です、それまでに制服やらなにやら必要なものがこの部屋に届くので確認してくださいね。当日は寮の前に集まっていただければ結構、あと言うことは……ありませんね。なにか質問は? 」
ルークは聞いた話を噛み締めてみるが聞きたいことはなかった。いやあるにはあるのだが、お代わり自由とか言っておいて三回越えたらだめとかありませんよねと聞く勇気は流石にない。
「僕はないです。クロエは? 」
「ないよー、大丈夫っ! 」
胸を張るクロエに一抹の不安を感じるが、本人がないと言えばないのだろう。
ルークは視線をエイリヒに視線を戻した。
「そうですか、それはよかったです。では4日後寮の前で」
エイリヒ先生は1つ微笑んでから部屋を出て行った。ルークは疲れたのかはぁーっと息を吐く。
まさかまたクロエと一緒に住むとは思っていなかったし、男女で分けられると思っていたがそうはならなかった。
なにから裏を感じるが、まあいいだろう。
今はこの部屋を見て回るか……。
「クロエこの部屋見て回るぞっていない!? 」
「ルークくん楽しいよ! アハハハ! 」
姿を消したクロエを探していると楽しそうな声が聞こえてきた。声が聞こえた方に振り向くとクロエが高級ベットで飛び跳ねていた。
なな、なにしてんの!?
ルークは慌てて止めに入る。
「クロエベットで遊んじゃダメだって! 壊れたらどうすんの!? 」
壊れたら多額の請求書を死神が片手に持ってくる未来しか見えない。しかしそれはクロエにとってわからないことでジャンプを止める気配がない。
むしろルークも、と誘うほどである。
恐るべし幼女、恐るべしクロエ。
「やめなさい! いい子だから降りていらっしゃい! 」
「アハハハ! 」
「アハハハ、じゃない! もう止めてあげて、ベットさんが悲鳴をあげてるからっ! クロエーー!! 」
エイリヒは401と書かれた部屋の前で立ち止まりそう言ってきた。最上階と聞いていたがまさか角部屋とは運がいい。
そこだけは感謝しようそこだけは。
未だに恨みを持っているのかルークが鋭い視線を送っていると、エイリヒは鍵を開けて中に入っていく。
それについて行って中に入ると、目に豪華な作りをした内装が飛び込んできた。
どう見てもうん百万はしそうなソファーにふかふかそうなベット、押したら沈みそうな立派なソファー、そしてなによりこの高級そうなシャンデリア。
どれもこれも一庶民だったルークには気後れするものばかりだ。
しかし、クロエはルークとは違って目を輝かせていた。まるでお姫様になったみたいとでも思っているのだろう。
かわゆい。
「ベットが2つにバスルームが右を曲がったところにあります。詳しくはここに」
エイリヒは胸元から紙を取り出してルークに手渡した。そこにはこの部屋の設備について詳しく書かれている。
しかし、さっきも胸元から紙を出していたが、エイリヒの胸元は不思議ポケットかなにかなんだろうか? 不思議だ。
「食事はここの一階で食べることが出来ますので、朝昼晩のお好きな時にどうぞ。因みにお代わり自由です」
「「本当ですか!? 」」
ルークとはクロエは思わずといった感じに声を揃えた。2人とも恥ずかしそうに顔を赤らめているが、これは仕方ない。
孤児院では食事が質素な上にお代わり禁止だったからだ。
育ち盛りの子供にこれはきつかっただろう。
しばしば食に関する争いが起きたくらいなのだから。
「はい、本当です」
「「おおー」」
再び声を合わせたルークとクロエに笑顔を向けてからエイリヒはまた1つの紙を取り出した。
「学校が始まるのは今から4日後です、それまでに制服やらなにやら必要なものがこの部屋に届くので確認してくださいね。当日は寮の前に集まっていただければ結構、あと言うことは……ありませんね。なにか質問は? 」
ルークは聞いた話を噛み締めてみるが聞きたいことはなかった。いやあるにはあるのだが、お代わり自由とか言っておいて三回越えたらだめとかありませんよねと聞く勇気は流石にない。
「僕はないです。クロエは? 」
「ないよー、大丈夫っ! 」
胸を張るクロエに一抹の不安を感じるが、本人がないと言えばないのだろう。
ルークは視線をエイリヒに視線を戻した。
「そうですか、それはよかったです。では4日後寮の前で」
エイリヒ先生は1つ微笑んでから部屋を出て行った。ルークは疲れたのかはぁーっと息を吐く。
まさかまたクロエと一緒に住むとは思っていなかったし、男女で分けられると思っていたがそうはならなかった。
なにから裏を感じるが、まあいいだろう。
今はこの部屋を見て回るか……。
「クロエこの部屋見て回るぞっていない!? 」
「ルークくん楽しいよ! アハハハ! 」
姿を消したクロエを探していると楽しそうな声が聞こえてきた。声が聞こえた方に振り向くとクロエが高級ベットで飛び跳ねていた。
なな、なにしてんの!?
ルークは慌てて止めに入る。
「クロエベットで遊んじゃダメだって! 壊れたらどうすんの!? 」
壊れたら多額の請求書を死神が片手に持ってくる未来しか見えない。しかしそれはクロエにとってわからないことでジャンプを止める気配がない。
むしろルークも、と誘うほどである。
恐るべし幼女、恐るべしクロエ。
「やめなさい! いい子だから降りていらっしゃい! 」
「アハハハ! 」
「アハハハ、じゃない! もう止めてあげて、ベットさんが悲鳴をあげてるからっ! クロエーー!! 」
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