48 / 85
2.gift
43.apple
しおりを挟む
「……」
夕方。
地下から一階のリビングへと上がると、リビングにはルーヴァスがいた。書類仕事をしているようだ。
挨拶をすると、「顔色が良くないが、どうかしたのか」と訊ねてくる。
「何でもありません、大丈夫です」
そう笑うと、ルーヴァスは深く追求するようなことはしなかった。
「ユンファスは、二階ですか」
「……いや、昼過ぎに外へ出ていった」
自室へ戻ると言っていたから二階にいるものだと思っていたのだが、そうではなかったらしい。
彼の気分を害してしまったのなら謝りたかったし、その上でもう一度お礼を言うべきだと思ったのだが、いないのでは仕方がない。彼が帰ってからにしよう。
黙り込んだ私に、自分の向かいの席を指し、座るように促してくる。私は大人しくそれに従った。
「ルーヴァスは何をしてるんですか? 自室にいないなんて珍しいですよね」
「ああ……仕事に関して、少し連絡が入ったからな。それについて、整理をしていた。連絡が連絡だから、全員に伝えねばとここで整理していたのだが。……あなたがいるのだから、少し軽率だったな」
彼の言葉に、私は少しだけ俯いた。
そうだ。彼らの仕事に私は踏み入るべきではない。
けれど、この疎外感は嫌だった。
「……ユンファス、遅いですね」
話題をそらすようにぽつりと呟くと、ルーヴァスは目を細めた。
「……そうだな」
「……帰ってきてくれるでしょうか」
「帰ってくるだろう。彼は考え事をしたい時にはよく外を歩くのだ。珍しいことではない。不安に思わずともいい」
「……そう、ですね……」
私がそう頷いた時、ギィ、と軋むような音を立てて玄関の扉が開いた。それに思わず玄関の方を見ると、ユンファスがいた。
全身、血まみれで。
「え……」
何も言えず、立ち上がろうとして中途半端な姿勢で固まった私には目もくれず、ユンファスは地下――恐らく風呂だろう――に向かおうとした。
するとルーヴァスが彼に歩寄った。
「ユンファス。その血はどうした」
「ちょっと森で乱暴な熊さんたちに襲われちゃってさー。まぁ殆ど返り血だし、別になんともないから大丈夫」
「……怪我をしているだろう」
「掠った程度だよ。命に別状があるような傷はひとつもないから問題ないしー」
そう言って再び風呂に向かおうとした彼に、私は思わず駆け寄って服の裾を掴んだ。
「……なに?」
ユンファスは特に何か思った様子もなく私を振り返る。
……いや、違う。
彼は無表情だった。そう、いつも笑っている彼が、この時は無表情だった。
「……あの、」
何を言えばいいのだろう。
さっき気まずいままで終わってしまったから、ここは謝罪をするべきだろうか?
でも今は、それより。
「……あの、怪我、を」
私が言うと、ユンファスは「大丈夫大丈夫」と地下に降りていこうとする。
「ダメです!」
裾を強く握り、そう言うと、彼は再び私を見た。
「なんでダメなの?」
「だって、怪我をしているんでしょう!? 早くきちんと消毒をしなきゃダメです!」
私の言葉に、彼はすぅっと目を細めた。
「あぁ、格好のいい機会だって? ほんと、人間は浅ましいね」
何の、機会だって?
言われた言葉の意味が分からず瞬きをする。
「ユンファス、言いすぎだ」
困惑する私を見かねたのだろうか、ルーヴァスが間に割って入った。
それをユンファスは一瞥すると、そのまま地下へと向かっていってしまう。
「……私、また、何か不愉快なことをしてしまったんでしょうか」
おかしなことを言った覚えはないのだが、なぜこうもうまくいかないのだろう。やはり怪我云々より、謝罪をしておくべきだった。
そう悔やんだ私の頭に、ぽん、と温かいものが乗る。
ルーヴァスの手のひらだった。
「許してやってくれないだろうか。彼も我々も……あなた個人に特別負の感情を抱いているわけではない」
「……じゃあ、どうして」
こんなふうに、きついことを言われてしまうのでしょうか?
そう言おうとしたところで、ふわり、と頭を撫でられる。
「あなたは悪くない。……何も、悪くない」
どこか苦しそうに、彼はそう告げる。
「ただここで、あなたは特殊だ。わかってくれ。だから彼もああして警戒している。だが――ユンファスも、今頃きっと後悔しているだろう」
「え」
「あなたにそうは言わないだろうが。あなたにそうは見えないかもしれないが――ここの住人は皆、根はいい者ばかりだからな。……あなたを厭うのも、ある意味互いのためなのだ。あなたが危険かどうか判断しかねるから、我々もどうすればいいのかわからない」
私が、危険――?
こんな丸腰の女の、何が危険だというのか。
そんな当たり前すぎる疑問が浮かんで、思わず彼を凝視すると、彼は一瞬だけ瞳を揺らした。
悲しい、というように。
「ユンファスは、この中でも特に正義感が強い。ああ見えて、ここの住人を守るために必死なのだ。他者を頼る余裕もないくらいには。ここはどうか、わたしに免じて許してやって欲しい」
ルーヴァスはそっと腰を折って私に頭を垂れた。
これにはさしもの私も慌てる。彼に頭を下げられる理由がないからだ。
「やめてください、頭を上げてください。私こそ、ただの居候なのに余計なことを言いました」
「……」
それに何故か、頭を上げたルーヴァスはますます悲痛な表情を見せた。否、表情は変わらない。申し訳なさげなそれのままだ。
が、その目が語るのだ。その悲痛な光を、刺すように訴えてくる。
「やはりあなたは、……早々にここを去るべきなのだろうな」
ルーヴァスの言葉に、私は何も返せず、ただ俯くことしかできなかった。
自室に戻ると、私の部屋の中には見覚えのある人物が立っていた。
赤髪の道化師だ。
「あなた、何でここに」
「久しぶり、継母ちゃん」
彼はにっこりと笑う。
「割と独りでもやっていけてるみたいだねぇ」
「ふざけないでください。やっていけているわけがないじゃないですか」
私の答えに、道化師はますます唇の弧を深くした。
「リオリム君に会いたい?」
「会いたいです」
「わ、即答。ちなみに僕に会いたいとかそういう感情は?」
「特には」
「……ひどくない?」
「知りません」
私の答えに道化師は拗ねた様子で唇を突き出した。しかしやがて気を取り直したのか、そもそもなんとも思っていなかったのかは知らないが、す、と私に手を差し伸べてきた。
「……なんですか?」
「ユンファス君に鏡を修理してもらったんでしょう? 貸して」
その言葉に私はポケットから例の手鏡を取り出すと、差し伸べられた道化師の手のひらにそっと乗せた。
「……かなり綺麗に修正されてるなぁ。これは相当力を使ったのかも」
道化師は鏡を手に取ってじっと見るなり、そう言った。
「……どういう意味ですか?」
「だって君、これ粉々に砕けていたじゃない。壊れたものを修正するのってかなり難しいんだよ?」
「……それは、技術とかそういう意味でしょうか?」
「というより、力、というか、体力、うーん、精神力?」
道化師の要領を得ない答えに私は首を傾げた。
「なんていうのかなぁ……まぁつまりは君に修理を頼まれたユンファス君は相当丁寧に鏡を直してくれたってこと。適当でもよかったのにね」
そう言うと、道化師は微笑んで小さく何事かを呟き始める。
「天と地の狭間より、赤き道化師は君の名に、罪と夢を裁かんとす。奏でる音は断罪を、途切れた弦は罰を謳え。我、世界の行く末に、神と人との果てを見る」
彼が言葉を紡ぐたびに、鏡の中央に光が集まる。そして彼が呟くのを終えると、光は霧散して、何事もなかったかのようにただ鏡だけが彼の手のひらの上に鎮座していた。
「はい、返すね、継母ちゃん」
「え……、」
「リオリム君に会いたかったんでしょ。もうこれで会えるはずだよ」
「!」
私は道化師から鏡を受け取ると、「リオリム、聞こえる?」と呼びかけてみた。すると鏡の中の景色が揺らぎ、見覚えのある人の顔が浮かぶ。
『……お嬢、様?』
「リオリム! 良かった、もう会えないかと思った……!」
手鏡を思わずぎゅぅっと抱きしめる。
そんな私に、道化師は微笑ましげに微笑み、ふわり、とその身を揺らがせて、霧散した。
夕方。
地下から一階のリビングへと上がると、リビングにはルーヴァスがいた。書類仕事をしているようだ。
挨拶をすると、「顔色が良くないが、どうかしたのか」と訊ねてくる。
「何でもありません、大丈夫です」
そう笑うと、ルーヴァスは深く追求するようなことはしなかった。
「ユンファスは、二階ですか」
「……いや、昼過ぎに外へ出ていった」
自室へ戻ると言っていたから二階にいるものだと思っていたのだが、そうではなかったらしい。
彼の気分を害してしまったのなら謝りたかったし、その上でもう一度お礼を言うべきだと思ったのだが、いないのでは仕方がない。彼が帰ってからにしよう。
黙り込んだ私に、自分の向かいの席を指し、座るように促してくる。私は大人しくそれに従った。
「ルーヴァスは何をしてるんですか? 自室にいないなんて珍しいですよね」
「ああ……仕事に関して、少し連絡が入ったからな。それについて、整理をしていた。連絡が連絡だから、全員に伝えねばとここで整理していたのだが。……あなたがいるのだから、少し軽率だったな」
彼の言葉に、私は少しだけ俯いた。
そうだ。彼らの仕事に私は踏み入るべきではない。
けれど、この疎外感は嫌だった。
「……ユンファス、遅いですね」
話題をそらすようにぽつりと呟くと、ルーヴァスは目を細めた。
「……そうだな」
「……帰ってきてくれるでしょうか」
「帰ってくるだろう。彼は考え事をしたい時にはよく外を歩くのだ。珍しいことではない。不安に思わずともいい」
「……そう、ですね……」
私がそう頷いた時、ギィ、と軋むような音を立てて玄関の扉が開いた。それに思わず玄関の方を見ると、ユンファスがいた。
全身、血まみれで。
「え……」
何も言えず、立ち上がろうとして中途半端な姿勢で固まった私には目もくれず、ユンファスは地下――恐らく風呂だろう――に向かおうとした。
するとルーヴァスが彼に歩寄った。
「ユンファス。その血はどうした」
「ちょっと森で乱暴な熊さんたちに襲われちゃってさー。まぁ殆ど返り血だし、別になんともないから大丈夫」
「……怪我をしているだろう」
「掠った程度だよ。命に別状があるような傷はひとつもないから問題ないしー」
そう言って再び風呂に向かおうとした彼に、私は思わず駆け寄って服の裾を掴んだ。
「……なに?」
ユンファスは特に何か思った様子もなく私を振り返る。
……いや、違う。
彼は無表情だった。そう、いつも笑っている彼が、この時は無表情だった。
「……あの、」
何を言えばいいのだろう。
さっき気まずいままで終わってしまったから、ここは謝罪をするべきだろうか?
でも今は、それより。
「……あの、怪我、を」
私が言うと、ユンファスは「大丈夫大丈夫」と地下に降りていこうとする。
「ダメです!」
裾を強く握り、そう言うと、彼は再び私を見た。
「なんでダメなの?」
「だって、怪我をしているんでしょう!? 早くきちんと消毒をしなきゃダメです!」
私の言葉に、彼はすぅっと目を細めた。
「あぁ、格好のいい機会だって? ほんと、人間は浅ましいね」
何の、機会だって?
言われた言葉の意味が分からず瞬きをする。
「ユンファス、言いすぎだ」
困惑する私を見かねたのだろうか、ルーヴァスが間に割って入った。
それをユンファスは一瞥すると、そのまま地下へと向かっていってしまう。
「……私、また、何か不愉快なことをしてしまったんでしょうか」
おかしなことを言った覚えはないのだが、なぜこうもうまくいかないのだろう。やはり怪我云々より、謝罪をしておくべきだった。
そう悔やんだ私の頭に、ぽん、と温かいものが乗る。
ルーヴァスの手のひらだった。
「許してやってくれないだろうか。彼も我々も……あなた個人に特別負の感情を抱いているわけではない」
「……じゃあ、どうして」
こんなふうに、きついことを言われてしまうのでしょうか?
そう言おうとしたところで、ふわり、と頭を撫でられる。
「あなたは悪くない。……何も、悪くない」
どこか苦しそうに、彼はそう告げる。
「ただここで、あなたは特殊だ。わかってくれ。だから彼もああして警戒している。だが――ユンファスも、今頃きっと後悔しているだろう」
「え」
「あなたにそうは言わないだろうが。あなたにそうは見えないかもしれないが――ここの住人は皆、根はいい者ばかりだからな。……あなたを厭うのも、ある意味互いのためなのだ。あなたが危険かどうか判断しかねるから、我々もどうすればいいのかわからない」
私が、危険――?
こんな丸腰の女の、何が危険だというのか。
そんな当たり前すぎる疑問が浮かんで、思わず彼を凝視すると、彼は一瞬だけ瞳を揺らした。
悲しい、というように。
「ユンファスは、この中でも特に正義感が強い。ああ見えて、ここの住人を守るために必死なのだ。他者を頼る余裕もないくらいには。ここはどうか、わたしに免じて許してやって欲しい」
ルーヴァスはそっと腰を折って私に頭を垂れた。
これにはさしもの私も慌てる。彼に頭を下げられる理由がないからだ。
「やめてください、頭を上げてください。私こそ、ただの居候なのに余計なことを言いました」
「……」
それに何故か、頭を上げたルーヴァスはますます悲痛な表情を見せた。否、表情は変わらない。申し訳なさげなそれのままだ。
が、その目が語るのだ。その悲痛な光を、刺すように訴えてくる。
「やはりあなたは、……早々にここを去るべきなのだろうな」
ルーヴァスの言葉に、私は何も返せず、ただ俯くことしかできなかった。
自室に戻ると、私の部屋の中には見覚えのある人物が立っていた。
赤髪の道化師だ。
「あなた、何でここに」
「久しぶり、継母ちゃん」
彼はにっこりと笑う。
「割と独りでもやっていけてるみたいだねぇ」
「ふざけないでください。やっていけているわけがないじゃないですか」
私の答えに、道化師はますます唇の弧を深くした。
「リオリム君に会いたい?」
「会いたいです」
「わ、即答。ちなみに僕に会いたいとかそういう感情は?」
「特には」
「……ひどくない?」
「知りません」
私の答えに道化師は拗ねた様子で唇を突き出した。しかしやがて気を取り直したのか、そもそもなんとも思っていなかったのかは知らないが、す、と私に手を差し伸べてきた。
「……なんですか?」
「ユンファス君に鏡を修理してもらったんでしょう? 貸して」
その言葉に私はポケットから例の手鏡を取り出すと、差し伸べられた道化師の手のひらにそっと乗せた。
「……かなり綺麗に修正されてるなぁ。これは相当力を使ったのかも」
道化師は鏡を手に取ってじっと見るなり、そう言った。
「……どういう意味ですか?」
「だって君、これ粉々に砕けていたじゃない。壊れたものを修正するのってかなり難しいんだよ?」
「……それは、技術とかそういう意味でしょうか?」
「というより、力、というか、体力、うーん、精神力?」
道化師の要領を得ない答えに私は首を傾げた。
「なんていうのかなぁ……まぁつまりは君に修理を頼まれたユンファス君は相当丁寧に鏡を直してくれたってこと。適当でもよかったのにね」
そう言うと、道化師は微笑んで小さく何事かを呟き始める。
「天と地の狭間より、赤き道化師は君の名に、罪と夢を裁かんとす。奏でる音は断罪を、途切れた弦は罰を謳え。我、世界の行く末に、神と人との果てを見る」
彼が言葉を紡ぐたびに、鏡の中央に光が集まる。そして彼が呟くのを終えると、光は霧散して、何事もなかったかのようにただ鏡だけが彼の手のひらの上に鎮座していた。
「はい、返すね、継母ちゃん」
「え……、」
「リオリム君に会いたかったんでしょ。もうこれで会えるはずだよ」
「!」
私は道化師から鏡を受け取ると、「リオリム、聞こえる?」と呼びかけてみた。すると鏡の中の景色が揺らぎ、見覚えのある人の顔が浮かぶ。
『……お嬢、様?』
「リオリム! 良かった、もう会えないかと思った……!」
手鏡を思わずぎゅぅっと抱きしめる。
そんな私に、道化師は微笑ましげに微笑み、ふわり、とその身を揺らがせて、霧散した。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
誰でもイイけど、お前は無いわw
猫枕
恋愛
ラウラ25歳。真面目に勉強や仕事に取り組んでいたら、いつの間にか嫁き遅れになっていた。
同い年の幼馴染みランディーとは昔から犬猿の仲なのだが、ランディーの母に拝み倒されて見合いをすることに。
見合いの場でランディーは予想通りの失礼な発言を連発した挙げ句、
「結婚相手に夢なんて持ってないけど、いくら誰でも良いったってオマエは無いわww」
と言われてしまう。
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる