79 / 302
崩壊編
飛竜と王立学校最強パーティー
しおりを挟む
時間は少し遡る。
空を翔る二匹の飛竜。その背中には……
「凄い、見よ、この僕の飛竜さばき!!」
「本当にちゃんと慣らされているのね。シノブでも操れるなんて」
一匹には俺とベルベッティア。もちろんもう一匹にはアルタイル。
風を切りながら雲の隙間を抜けていく。
「飛竜乗りの才能が開花したのかも知れない!!」
「誰でも乗れるように訓練されているって言っていたけど」
「ちょっと。テンション下げるような事を言うの止めて。僕は世界一の飛竜乗りの気分なんだから。ひゃっほい!!」
「それに『僕』って、急にどうしたの? 服装まで男の子みたいに」
「だって髪が短くなったから、伸びるまでは僕っ娘って設定でいこうと思って。自分の事を『僕』っていう女の子、可愛くない?」
「……シノブがそれで良いなら良いのだけれど……」
ニーナから貰った手紙。
それをニーナに言われた都市の統治者に見せたところ、飛竜が貸し出されたのだ。
調教された飛竜は人を乗せて飛ぶ事が出来るが、飛竜の調教は非常に難しく、その頭数も大陸中で数えられる程度しか存在しない。
そのうちの二匹が借りられたのだ。
徒歩や馬車に比べて格段に移動速度が速くなる。
ちなみに、だったらニーナが飛竜を使えば良いんじゃないかと思うが、飛竜の頭数が少ないという事は、ニーナを守る護衛も少ないという事。地上よりも対処が難しいらしい。
そしてアルタイルの枝占いで海の近くまで来たのだが、とある町で面白い噂を聞いた。
それは海賊を狩る義賊の話。
大陸の混乱に乗じて海賊が好き勝手やっていたのだが、それを退治する提督がいるらしいと。しかもその提督、クマーの獣人だと言う。
アルタイルの枝占いと合わせて考えたら、これ絶対にビスマルクじゃん。
さらにである、ただの猫に扮したベルベッティアが得た情報。それはゴーレムを連れた少女が海賊達を集めて、その義賊を倒す計画を立てているらしい。
そこで俺達は……
「僕達も海賊になろう」
「また急に」
「適当な海賊を乗っ取ってさ。そのゴーレムを連れた少女って奴の事も探れるし、いざって時はビスマルクさん達を助けられるし。謎の包帯巻きのお頭が統制するスケルトン満載の幽霊海賊船を!!」
「ちょっと、アルタイル、あなた海賊のお頭になっているけど」
「……必要ならば」
★★★
そんなわけで海賊集団に潜入して今に至る。
「つまり事態の裏には三つ首竜がいる可能性があるんだな?」
ビスマルクの言葉に俺は頷く。
「その可能性は高いと思います。その上でみんなにお願いしたいんですけど……三つ首竜をブッ飛ばすの手伝って欲しいんです。お願いします」
「当たり前じゃない!! 大陸の危機なのよ!! そんな事、シノブに頼まれなくてもやってやるわ!!」
「まぁ、俺達も困るしな。それにシノブには色々と助けられているし、お願いなんてしなくても力を貸すよ。だろ? 母さん」
「もちろんよ~私とユー君に出来る事なら何でも頼んで~」
「まぁ。そういう事だな。もちろん私も手伝うぞ」
全員快諾。
よしっ、仲間が増えたぜ!!
「みんな、ありがとう!!」
★★★
またまた、またまた時間は遡りまして……それは大地震が起る少し前。これはリアーナ達から後に聞いた、王立学校での話。
毎年、行われる模擬戦。特別な事が起きていた。
そのパーティーは強過ぎて、三人パーティーという異例の組み合わせが認められていた。さらに本来は学年別で行われる模擬戦ではあるが、上級生とも対戦をしている。
上級生相手にも連戦連勝を続ける、その18歳の三人パーティーとは……
「今回も油断せずに行きましょう」
腰まで伸びる艶やかな黒髪は美しい。意思の強さを感じる目元、そして吸い込まれそうな黒い瞳。すらっと伸びるその立ち姿は涼やかにすら見える。
彼女はロザリンド。
「もちろんだよ。しっかり作戦も立てたし、ちゃんとやれば絶対に勝てるよ」
少しクセのある金色の髪に青い瞳が映える。彼女の温和な表情は周りに安心感を与える。そして女性らしい体付きに、男性なら誰しもが惹かれてしまうだろう。
リアーナだ。
「でも作戦なんてあまり関係無いけどな。いつもロザリンドとリアーナの正面突破で済むだろ」
そう言って眼鏡を直すのはタックルベリー。
ここ数年で体型的に一番変わったのは彼かも知れない。
昔はロザリンドやリアーナと身長はあまり変わらなかったが、今では二人より頭一つは抜き出ている。そして体付きもガッシリと男っぽくなり、その表情も精悍さを感じる。
この三人、すでに王立学校最強パーティーになっていた。
そして上級生を相手に迎えた模擬戦決勝戦。
圧倒的優勝。
タックルベリーの言う通り、ロザリンドとリアーナは相手と正面から対して押し勝つ。何通りも練っていた作戦を使わずなのだから、まさに圧倒的である。
このまま卒業まで行けば、この中の三人の誰かが主席になるだろうし、これだけ優秀なら卒業後に進む先も選びたい放題だろう。
このまま順調に行けば……
大地震。
大陸の変動。
授業の休止。
「おいおい、しかし相変わらずお前の所は凄いな」
タックルベリーは寮の一室を見回して呟く。
至る所にヌイグルミ。目の前にヌイグルミ、そして振り向けばヌイグルミ。ヌイグルミが溢れている。
「う、うるさいわね。追い出されたいの?」
「そんな事は無いけどさ」
タックルベリーは手近なヌイグルミを手に取り放り投げる。
「ベリーっっっ!!」
「はははっ、悪い悪い」
「ちょっとベリー君、ふざけている場合じゃないよ!!」
「次やったら頭をカチ割るわよ」
「はいはい」
ロザリンドの部屋にリアーナとタックルベリーが集まっていた。
「それでベリーの聞いた話は?」
「まぁ、先生から聞いた話なんだけどな」
王立学校は国が管理する重要な施設であり、校舎や寮を高い防御壁が囲む。王国から派遣された自警団もいるし、学校内にはある程度の食料も保存され籠城する事も出来る。
現時点で生徒達は王立学校外への外出禁止、教師などが外の様子を調べていた。
そしてタックルベリーが教師から伝え聞いた話だと、地形が変形しているらしい。
「それって地震のせいで地形が変わっているって事かな?」
「でもそれなら何日も外出禁止にする必要が無いわ」
「いや、地震による変化とかそういう事じゃない」
ベリーは大陸の地図を広げて続ける。
「ここが王立学校だろ? で、本来ならこっちは王都のはずだけど、今は海になっているらしいぞ」
「ありえないわね」
「教師や自警団の調査の結果だ。ありえない事が起きている。リアーナ、サンドンかヤミを呼び出せないか?」
「うん。それなんだけど、実はもう笛は吹いてみたの。でも反応が無くって」
リアーナは胸にぶら下げた二つの体育教師ホイッスルに手を添える。
「つまり現時点で僕達に出来る事は無し、外の情報は何も分からないって事だ」
タックルベリーは大きく息を吐くのだった。
その時にリアーナがロザリンドの机の上に置かれたランタンに気付く。もちろんパル鉄鋼とガララント石を使ったランタン。
「あっ、地震の事で忘れていたけど、シノブちゃんから手紙を貰ったよ」
「ふふっ」
ロザリンドは小さく笑う。
「どうしたんだよ、急に?」
「ほら、シノブの手紙って毎回凄いでしょう? 自分のお店を持ったとか、ユニコーンの秘薬を手に入れたとか、暗殺されそうになったとか、温泉を作ったとか、作り話みたいな事ばっかりだけど、不思議とシノブだと納得してしまうのよね」
「今回の事もシノブが関係していたりしてな。あれからリアーナもシノブとは会ってないんだろ?」
「うん、シノブちゃんも忙しいみたいで、たまに帰省しても運が悪くて会えてないの」
「あれからもう四年か……早いな……」
「ねぇ、シノブの手紙には何て書いてあるの? 見せてもらっていいかしら?」
「うん、もちろんだよ」
リアーナの手には一通の手紙。
その内容。
……
…………
………………
「喋るヌコちゃんだって……会ってみたいなぁ」
「二股の尻尾のヌコなんて見た事が無いわね」
「さすがシノブ。相変わらず普通じゃない」
三人は笑うのだった。
しかしそれから数日後である。
王立学校が何者かの集団に攻め込まれたのは……
空を翔る二匹の飛竜。その背中には……
「凄い、見よ、この僕の飛竜さばき!!」
「本当にちゃんと慣らされているのね。シノブでも操れるなんて」
一匹には俺とベルベッティア。もちろんもう一匹にはアルタイル。
風を切りながら雲の隙間を抜けていく。
「飛竜乗りの才能が開花したのかも知れない!!」
「誰でも乗れるように訓練されているって言っていたけど」
「ちょっと。テンション下げるような事を言うの止めて。僕は世界一の飛竜乗りの気分なんだから。ひゃっほい!!」
「それに『僕』って、急にどうしたの? 服装まで男の子みたいに」
「だって髪が短くなったから、伸びるまでは僕っ娘って設定でいこうと思って。自分の事を『僕』っていう女の子、可愛くない?」
「……シノブがそれで良いなら良いのだけれど……」
ニーナから貰った手紙。
それをニーナに言われた都市の統治者に見せたところ、飛竜が貸し出されたのだ。
調教された飛竜は人を乗せて飛ぶ事が出来るが、飛竜の調教は非常に難しく、その頭数も大陸中で数えられる程度しか存在しない。
そのうちの二匹が借りられたのだ。
徒歩や馬車に比べて格段に移動速度が速くなる。
ちなみに、だったらニーナが飛竜を使えば良いんじゃないかと思うが、飛竜の頭数が少ないという事は、ニーナを守る護衛も少ないという事。地上よりも対処が難しいらしい。
そしてアルタイルの枝占いで海の近くまで来たのだが、とある町で面白い噂を聞いた。
それは海賊を狩る義賊の話。
大陸の混乱に乗じて海賊が好き勝手やっていたのだが、それを退治する提督がいるらしいと。しかもその提督、クマーの獣人だと言う。
アルタイルの枝占いと合わせて考えたら、これ絶対にビスマルクじゃん。
さらにである、ただの猫に扮したベルベッティアが得た情報。それはゴーレムを連れた少女が海賊達を集めて、その義賊を倒す計画を立てているらしい。
そこで俺達は……
「僕達も海賊になろう」
「また急に」
「適当な海賊を乗っ取ってさ。そのゴーレムを連れた少女って奴の事も探れるし、いざって時はビスマルクさん達を助けられるし。謎の包帯巻きのお頭が統制するスケルトン満載の幽霊海賊船を!!」
「ちょっと、アルタイル、あなた海賊のお頭になっているけど」
「……必要ならば」
★★★
そんなわけで海賊集団に潜入して今に至る。
「つまり事態の裏には三つ首竜がいる可能性があるんだな?」
ビスマルクの言葉に俺は頷く。
「その可能性は高いと思います。その上でみんなにお願いしたいんですけど……三つ首竜をブッ飛ばすの手伝って欲しいんです。お願いします」
「当たり前じゃない!! 大陸の危機なのよ!! そんな事、シノブに頼まれなくてもやってやるわ!!」
「まぁ、俺達も困るしな。それにシノブには色々と助けられているし、お願いなんてしなくても力を貸すよ。だろ? 母さん」
「もちろんよ~私とユー君に出来る事なら何でも頼んで~」
「まぁ。そういう事だな。もちろん私も手伝うぞ」
全員快諾。
よしっ、仲間が増えたぜ!!
「みんな、ありがとう!!」
★★★
またまた、またまた時間は遡りまして……それは大地震が起る少し前。これはリアーナ達から後に聞いた、王立学校での話。
毎年、行われる模擬戦。特別な事が起きていた。
そのパーティーは強過ぎて、三人パーティーという異例の組み合わせが認められていた。さらに本来は学年別で行われる模擬戦ではあるが、上級生とも対戦をしている。
上級生相手にも連戦連勝を続ける、その18歳の三人パーティーとは……
「今回も油断せずに行きましょう」
腰まで伸びる艶やかな黒髪は美しい。意思の強さを感じる目元、そして吸い込まれそうな黒い瞳。すらっと伸びるその立ち姿は涼やかにすら見える。
彼女はロザリンド。
「もちろんだよ。しっかり作戦も立てたし、ちゃんとやれば絶対に勝てるよ」
少しクセのある金色の髪に青い瞳が映える。彼女の温和な表情は周りに安心感を与える。そして女性らしい体付きに、男性なら誰しもが惹かれてしまうだろう。
リアーナだ。
「でも作戦なんてあまり関係無いけどな。いつもロザリンドとリアーナの正面突破で済むだろ」
そう言って眼鏡を直すのはタックルベリー。
ここ数年で体型的に一番変わったのは彼かも知れない。
昔はロザリンドやリアーナと身長はあまり変わらなかったが、今では二人より頭一つは抜き出ている。そして体付きもガッシリと男っぽくなり、その表情も精悍さを感じる。
この三人、すでに王立学校最強パーティーになっていた。
そして上級生を相手に迎えた模擬戦決勝戦。
圧倒的優勝。
タックルベリーの言う通り、ロザリンドとリアーナは相手と正面から対して押し勝つ。何通りも練っていた作戦を使わずなのだから、まさに圧倒的である。
このまま卒業まで行けば、この中の三人の誰かが主席になるだろうし、これだけ優秀なら卒業後に進む先も選びたい放題だろう。
このまま順調に行けば……
大地震。
大陸の変動。
授業の休止。
「おいおい、しかし相変わらずお前の所は凄いな」
タックルベリーは寮の一室を見回して呟く。
至る所にヌイグルミ。目の前にヌイグルミ、そして振り向けばヌイグルミ。ヌイグルミが溢れている。
「う、うるさいわね。追い出されたいの?」
「そんな事は無いけどさ」
タックルベリーは手近なヌイグルミを手に取り放り投げる。
「ベリーっっっ!!」
「はははっ、悪い悪い」
「ちょっとベリー君、ふざけている場合じゃないよ!!」
「次やったら頭をカチ割るわよ」
「はいはい」
ロザリンドの部屋にリアーナとタックルベリーが集まっていた。
「それでベリーの聞いた話は?」
「まぁ、先生から聞いた話なんだけどな」
王立学校は国が管理する重要な施設であり、校舎や寮を高い防御壁が囲む。王国から派遣された自警団もいるし、学校内にはある程度の食料も保存され籠城する事も出来る。
現時点で生徒達は王立学校外への外出禁止、教師などが外の様子を調べていた。
そしてタックルベリーが教師から伝え聞いた話だと、地形が変形しているらしい。
「それって地震のせいで地形が変わっているって事かな?」
「でもそれなら何日も外出禁止にする必要が無いわ」
「いや、地震による変化とかそういう事じゃない」
ベリーは大陸の地図を広げて続ける。
「ここが王立学校だろ? で、本来ならこっちは王都のはずだけど、今は海になっているらしいぞ」
「ありえないわね」
「教師や自警団の調査の結果だ。ありえない事が起きている。リアーナ、サンドンかヤミを呼び出せないか?」
「うん。それなんだけど、実はもう笛は吹いてみたの。でも反応が無くって」
リアーナは胸にぶら下げた二つの体育教師ホイッスルに手を添える。
「つまり現時点で僕達に出来る事は無し、外の情報は何も分からないって事だ」
タックルベリーは大きく息を吐くのだった。
その時にリアーナがロザリンドの机の上に置かれたランタンに気付く。もちろんパル鉄鋼とガララント石を使ったランタン。
「あっ、地震の事で忘れていたけど、シノブちゃんから手紙を貰ったよ」
「ふふっ」
ロザリンドは小さく笑う。
「どうしたんだよ、急に?」
「ほら、シノブの手紙って毎回凄いでしょう? 自分のお店を持ったとか、ユニコーンの秘薬を手に入れたとか、暗殺されそうになったとか、温泉を作ったとか、作り話みたいな事ばっかりだけど、不思議とシノブだと納得してしまうのよね」
「今回の事もシノブが関係していたりしてな。あれからリアーナもシノブとは会ってないんだろ?」
「うん、シノブちゃんも忙しいみたいで、たまに帰省しても運が悪くて会えてないの」
「あれからもう四年か……早いな……」
「ねぇ、シノブの手紙には何て書いてあるの? 見せてもらっていいかしら?」
「うん、もちろんだよ」
リアーナの手には一通の手紙。
その内容。
……
…………
………………
「喋るヌコちゃんだって……会ってみたいなぁ」
「二股の尻尾のヌコなんて見た事が無いわね」
「さすがシノブ。相変わらず普通じゃない」
三人は笑うのだった。
しかしそれから数日後である。
王立学校が何者かの集団に攻め込まれたのは……
1
あなたにおすすめの小説
剣の世界のβテスター~異世界に転生し、力をつけて気ままに生きる~
島津穂高
ファンタジー
社畜だった俺が、βテスターとして異世界に転生することに!!
神様から授かったユニークスキルを軸に努力し、弱肉強食の異世界ヒエラルキー頂点を目指す!?
これは神様から頼まれたβテスターの仕事をしながら、第二の人生を謳歌する物語。
転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ
karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。
しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。
妖精の森の、日常のおはなし。
華衣
ファンタジー
気づいたら、知らない森の中に居た僕。火事に巻き込まれて死んだはずだけど、これってもしかして転生した?
でも、なにかがおかしい。まわりの物が全部大きすぎるのだ! 草も、石も、花も、僕の体より大きい。巨人の国に来てしまったのかと思ったけど、よく見たら、僕の方が縮んでいるらしい。
あれ、身体が軽い。ん!?背中から羽が生えてる!?
「僕、妖精になってるー!?」
これは、妖精になった僕の、ただの日常の物語である。
・毎日18時投稿、たまに休みます。
・お気に入り&♡ありがとうございます!
ダンジョンを拾ったので、スキル〈ホームセンター〉で好き勝手リフォームします
ランド犬
ファンタジー
異世界に転移した佐々木悠人は、召喚でも勇者でもなかった。ただ迷い込んだ先で見つけたのは、王都を望む郊外にひっそりと口を開けるダンジョン。足を踏み入れた瞬間、発動したスキルは
――〈ホームセンター〉
壁を張り替え、部屋を増やし、畑や牧場、カフェまで作れる不可思議な力だった。
気ままに始めたリフォームは、もふもふなネコミミ獣人の少女との出会いをきっかけに、思わぬ変化を呼び始める。
拡張され続けるダンジョンの先で、悠人が作り上げる“住める迷宮”とは――?
スキル買います
モモん
ファンタジー
「お前との婚約を破棄する!」
ローズ聖国の国立学園第139期卒業記念パーティーの日、第3王子シュナル=ローズレアは婚約者であるレイミ・ベルナール子爵家息女に宣言した。
見習い聖女であるレイミは、実は対価と引き換えにスキルを買い取ることのできる特殊な能力を有していた。
婚約破棄を受け入れる事を対価に、王子と聖女から特殊なスキルを受け取ったレイミは、そのまま姿を消した。
レイミと王妃の一族には、数年前から続く確執があり、いずれ王子と聖女のスキル消失が判明すれば、原因がレイミとの婚約破棄にあると疑われるのは明白だ。
そして、レイミを鑑定すれば消えたスキルをレイミがもっている事は明確になってしまうからだ。
かくして、子爵令嬢の逃走劇が幕を開ける。
異世界だろうがソロキャンだろう!? one more camp!
ちゃりネコ
ファンタジー
ソロキャン命。そして異世界で手に入れた能力は…Awazonで買い物!?
夢の大学でキャンパスライフを送るはずだった主人公、四万十 葦拿。
しかし、運悪く世界的感染症によって殆ど大学に通えず、彼女にまでフラれて鬱屈とした日々を過ごす毎日。
うまくいかないプライベートによって押し潰されそうになっていた彼を救ったのはキャンプだった。
次第にキャンプ沼へのめり込んでいった彼は、全国のキャンプ場を制覇する程のヘビーユーザーとなり、着実に経験を積み重ねていく。
そして、知らん内に異世界にすっ飛ばされたが、どっぷりハマっていたアウトドア経験を駆使して、なんだかんだ未知のフィールドを楽しむようになっていく。
遭難をソロキャンと言い張る男、四万十 葦拿の異世界キャンプ物語。
別に要らんけど異世界なんでスマホからネットショッピングする能力をゲット。
Awazonの商品は3億5371万品目以上もあるんだって!
すごいよね。
―――――――――
以前公開していた小説のセルフリメイクです。
アルファポリス様で掲載していたのは同名のリメイク前の作品となります。
基本的には同じですが、リメイクするにあたって展開をかなり変えているので御注意を。
1話2000~3000文字で毎日更新してます。
転生社畜、転生先でも社畜ジョブ「書記」でブラック労働し、20年。前人未到のジョブレベルカンストからの大覚醒成り上がり!
nineyu
ファンタジー
男は絶望していた。
使い潰され、いびられ、社畜生活に疲れ、気がつけば死に場所を求めて樹海を歩いていた。
しかし、樹海の先は異世界で、転生の影響か体も若返っていた!
リスタートと思い、自由に暮らしたいと思うも、手に入れていたスキルは前世の影響らしく、気がつけば変わらない社畜生活に、、
そんな不幸な男の転機はそこから20年。
累計四十年の社畜ジョブが、遂に覚醒する!!
氷の精霊と忘れられた王国 〜追放された青年、消えた約束を探して〜
fuwamofu
ファンタジー
かつて「英雄」と讃えられた青年アレンは、仲間の裏切りによって王国を追放された。
雪原の果てで出会ったのは、心を閉ざした氷の精霊・リィナ。
絶望の底で交わした契約が、やがて滅びかけた王国の運命を変えていく――。
氷と炎、愛と憎しみ、真実と嘘が交錯する異世界再生ファンタジー。
彼はなぜ忘れられ、なぜ再び立ち上がるのか。
世界の記憶が凍りつく時、ひとつの約束だけが、彼らを導く。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる