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大陸のアイドル編
バイソンの謝罪とロザリンドの相談
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「ヒメぇぇぇぇぇっ!! 急いでぇぇぇぇぇっ!!」
「ふぉぉぉぉぉっ!!」
水上バイクと化したコノハナサクヤヒメは飛ぶように海上を駆ける。
後ろを振り返って見れば小さな無人島全体が光に包まれていた。
離れて離れて離れて……
始めに衝撃波。突風のような衝撃が背後を煽った。
次に音。ドンッッッッッ、という体を打つかのような爆発音。
そして次に、うねり、波打つ津波が背後から迫る。
「来るよ!!」
「お任せを!!」
軟体生物であるスライム。コノハナサクヤヒメの体の一部が俺の体にしっかり巻き付きホールド。そしてボディーボードのように大波へ乗る。
ふわぁぁぁぁぁっ!! 凄い!! 運動音痴の俺じゃ絶対無理。一生に一度しか体験できない波乗りだぜ!!
どれくらい遠くまで流されたのか。
やがて大波も発光する雷も治まった……と言うか、周囲に何も見えねぇ……ただただ地平線の向こうまで海が続いている。
とりあえず何がどうなったのか分からない。アバンセも呼んどこ……
ピーピーピー
と、いつもの体育教師ホイッスルを鳴らすのだった。
★★★
「パルの妹の事だからな。俺が出張るのもどうかと思ったが……まさかこれ程とは……」
アバンセと一緒に空から海面を見下ろす。辺りには大量の流木が漂っていた。しかし……周囲に大小の無人島がいくつもあったと思うけど……消滅してやがる……連なっていた小島は一つも見えない。
「パルは?」
「分かんない。笛は吹いたけど……どうしよう……ロザリンドだけじゃなくパルまで……」
落ち着いてしまうと、急に怖さが襲ってくる。身近な人間の死がこんなに怖いなんて……自然と涙が浮かぶ。
「まだ二人とも死んだと決まったわけじゃないだろう」
「うん」
それからしばらく周囲を飛び回ってみたが、パルの姿も、バイソンの姿も見付けられなかったのだ。
★★★
島国の状況。
バイソンに対して建物等に被害は出たものの人的被害は無し。それだけ上手くロザリンドが指揮したという事なのか……それとも……
滞在し、ロザリンドを探して数日。
三人が姿を現す。
赤い炎のような髪の男。
淡い水色の髪の少女。
そして美しい長い黒髪と黒い瞳の女性。ロザリンドは生きていた。
「パル……」
「おう」
「生きていたか。残念だ」
「当たり前だろ。お前が死ね」
「心配を掛けてしまったようね」
「ロザリンド!!」
その体に飛び付き、幻ではない事を確認する。
「良かった……本当に良かったよ……死んじゃったかと思って……」
「ごめんなさい。助けに来てくれたのね。ありがとう」
ロザリンドの手が俺の頭を撫でる。
「私は何もしてない。パルだよ」
「来てくれた事が嬉しいの」
「バイソンだ。おい」
パルは隣に立つ少女に視線を向けた。
「……」
年齢的にはリコリスやシャーリーと変わらないように見える。白に近いような淡い水色の髪と、パルそっくりの生意気そうな目。顔をツーンと横に背けていた。
この少女が白雷バイソン。
「バイソン」
「……ごめんなさい」
小さい声。バイソンの謝罪。
「お前、またゲンコツを喰らいたいか?」
パルは拳を握り締める。
「ごめんなさい。皆さんにはご迷惑をお掛けしました」
「声が小せぇぞ!!」
「ごめんなさぁぁぁいっ!! 皆さんにはご迷惑をお掛けしましたぁぁぁんっ!!」
「頭を下げろ!!」
「うわぁぁぁぁぁっ」
うるせぇ。
バイソンが島国を襲った理由は予想通り。まるで子供のような理由。
昔と変わってしまったパルが許せなかったから。そして島国を襲い、パルと仲の良いロザリンドを連れ去ったのだった。
しかしロザリンド自身が無事だった事。そして人的被害が無かった事。それらを考えれば島国を滅ぼそうなどとバイソンは思っていなかったのだろう。
とはいえ島国を攻撃したのは確かなわけで。
「ロザリンド。頼みがある」
パルがロザリンドに向き直る。
「私に? 何かしら?」
「バイソンを許してやってくれ。そう島国に掛け合ってくれねぇか?」
「ちょっと、お兄ちゃん!!」
「その代わりバイソンには島国を守らせる。このパルがそう約束をする。だから頼む」
「な、何でそこまで……」
パルが人間に『頼む』と声を掛けた。バイソンには全く理解ができない。今は。
「バイソン。お前は俺に負けた。言う事を聞け」
「……」
「分かったわ。私はパルを信じる」
ロザリンドは真っ直ぐにパルを見詰めるのだ。
……あれ? ロザリンドとパルってなんか良い雰囲気じゃね?
まぁね、パルは『頼む』なんて言うけどね、轟竜パルなのよ。島国にしてみれば脅しと変わらんのだろうけど、俺は空気の読める子、あえて何も言わないぜ!!
とにもかくにも問題解決。
★★★
島国の中心から少し離れた郊外だった。それは立派なお屋敷。レンガを組み合わせた古い屋敷ではあるが、一つ一つのレンガは綺麗に切り出され磨かれていた。
「すっご、ここロザリンドの家?」
「与えられた所だけど生家ではないわ。とりあえず入って」
……しかも使用人付きとは。
そして通された部屋にはいっぱいのヌイグルミ。
「そーい」
俺はヌイグルミを投げ飛ばす。
「こら!! やめなさい!!」
確実にロザリンドの部屋だわ。
バイソンの問題解決後、それはロザリンドの相談。
「それで相談て?」
「それなんだけど……求婚の申し出があって困っているのよ」
「だろうね。私の所もそうだし」
「私の血筋の事を覚えている?」
王立学校に通っていた時に聞いた事がある。
「確か……血筋は遠く離れたけど王族に繋がっているって」
ロザリンドは頷く。
「今、島国には三人の王位継承者がいるわ。そのうちの二人から求婚されているのよ」
凛とした美しい姿。大陸を、そして島国を救った一人として今絶大な人気を誇るのがロザリンドだ。しかも血筋は王族に繋がり、身分的にも問題は無い。なおかつ未婚であれば、そういう話があってむしろ当然。
「ロザリンドとしてはどうしたいわけ?」
「そうね。王立学校卒業後はしばらくリアーナと行動を共にするつもりよ」
「まさかロザリンドも冒険者になるつもりなの? 私の知り合いから無職が二人も……」
「む、無職……とにかく現時点で結婚する気は無いの」
「ただ王族の求婚を断るには、それ相当の理由が無いとダメって事ね……」
「シノブ。これから私は自身の重大な秘密を話すわ。だから」
「あーはいはい。分かった」
俺はロザリンドの言葉を遮り言葉を続ける。
「秘密が重荷になるのが嫌なら相談を断っても良いとか言うんでしょ。そういうのいいから、困ってるなら早く相談して」
ロザリンドは笑った。そして。
「私の父親は島国の現国王よ」
……
…………
………………
「は?」
驚きって度を越すと思考回路が停止するよな。
「えっ、ま、待って、それって本当に?」
「国王自身はその事実を知らないけどね」
それは二十年程前。
現国王とロザリンドの母親が一度だけ関係を持った。
ただの一度だけ、現国王に取ってはただの遊び。その一度でロザリンドは生まれた。そしてその事実を知るのはロザリンドと母親だけ。
「母は侍女だったのよ。父の事は母が亡くなる直前に教えられたわ」
ロザリンドの母親はすでに故人だったのか……
「でも亡くなったお母さんも元々は王族だったんでしょ? 侍女なのも変だし、国王とそんな関係になるの?」
「国王はもちろん、当時は母自身も自分が王族に連なっているなんて知らなかったのよ。分かったのは母が亡くなった後だから」
王国の血縁ではあるが、すでに他人と言える程に血筋は離れていたのだ。国王もロザリンドの母親も知らなくて当然。
それが明らかになったのは、その後に国王が体調を崩した時。その際に王位継承者の調べ直しの結果として母親の存在が浮かび上がったのだ。
そこでロザリンドは島国王族の血筋とされたが……まさかロザリンド本人が国王の実子だとは思われていない。何故なら国王にとっては手近な女性と遊んだだけ。その相手の顔さえ覚えていなかったのだから。
「つまりロザリンドの結婚相手は異母兄妹って事?」
「そうね。断る理由にはなる。けど異母兄妹である事が分かれば、王位継承に混乱が生じるわ」
実はこの世界、近親婚は特別に珍しい事ではないし、絶対的なタブーでもない。だが十分に断る理由にはなる。ロザリンドも近親婚を気にしているのではなく、王位継承権の混乱の方を心配している。
「でも断る理由を考えるだけなら、私に秘密を話す必要は無かったんじゃないの?」
「……そう……そうね……」
「……」
「……誰かに知って欲しかったのかも。私と母さんの事を」
「そっか」
その気持ちは俺も十分以上に分かる。だから俺自身の話をララにした事があった。
しかしロザリンドの身分を隠しつつ、結婚を断る強い理由。
まぁ……これしかないよねぇ……
「ふぉぉぉぉぉっ!!」
水上バイクと化したコノハナサクヤヒメは飛ぶように海上を駆ける。
後ろを振り返って見れば小さな無人島全体が光に包まれていた。
離れて離れて離れて……
始めに衝撃波。突風のような衝撃が背後を煽った。
次に音。ドンッッッッッ、という体を打つかのような爆発音。
そして次に、うねり、波打つ津波が背後から迫る。
「来るよ!!」
「お任せを!!」
軟体生物であるスライム。コノハナサクヤヒメの体の一部が俺の体にしっかり巻き付きホールド。そしてボディーボードのように大波へ乗る。
ふわぁぁぁぁぁっ!! 凄い!! 運動音痴の俺じゃ絶対無理。一生に一度しか体験できない波乗りだぜ!!
どれくらい遠くまで流されたのか。
やがて大波も発光する雷も治まった……と言うか、周囲に何も見えねぇ……ただただ地平線の向こうまで海が続いている。
とりあえず何がどうなったのか分からない。アバンセも呼んどこ……
ピーピーピー
と、いつもの体育教師ホイッスルを鳴らすのだった。
★★★
「パルの妹の事だからな。俺が出張るのもどうかと思ったが……まさかこれ程とは……」
アバンセと一緒に空から海面を見下ろす。辺りには大量の流木が漂っていた。しかし……周囲に大小の無人島がいくつもあったと思うけど……消滅してやがる……連なっていた小島は一つも見えない。
「パルは?」
「分かんない。笛は吹いたけど……どうしよう……ロザリンドだけじゃなくパルまで……」
落ち着いてしまうと、急に怖さが襲ってくる。身近な人間の死がこんなに怖いなんて……自然と涙が浮かぶ。
「まだ二人とも死んだと決まったわけじゃないだろう」
「うん」
それからしばらく周囲を飛び回ってみたが、パルの姿も、バイソンの姿も見付けられなかったのだ。
★★★
島国の状況。
バイソンに対して建物等に被害は出たものの人的被害は無し。それだけ上手くロザリンドが指揮したという事なのか……それとも……
滞在し、ロザリンドを探して数日。
三人が姿を現す。
赤い炎のような髪の男。
淡い水色の髪の少女。
そして美しい長い黒髪と黒い瞳の女性。ロザリンドは生きていた。
「パル……」
「おう」
「生きていたか。残念だ」
「当たり前だろ。お前が死ね」
「心配を掛けてしまったようね」
「ロザリンド!!」
その体に飛び付き、幻ではない事を確認する。
「良かった……本当に良かったよ……死んじゃったかと思って……」
「ごめんなさい。助けに来てくれたのね。ありがとう」
ロザリンドの手が俺の頭を撫でる。
「私は何もしてない。パルだよ」
「来てくれた事が嬉しいの」
「バイソンだ。おい」
パルは隣に立つ少女に視線を向けた。
「……」
年齢的にはリコリスやシャーリーと変わらないように見える。白に近いような淡い水色の髪と、パルそっくりの生意気そうな目。顔をツーンと横に背けていた。
この少女が白雷バイソン。
「バイソン」
「……ごめんなさい」
小さい声。バイソンの謝罪。
「お前、またゲンコツを喰らいたいか?」
パルは拳を握り締める。
「ごめんなさい。皆さんにはご迷惑をお掛けしました」
「声が小せぇぞ!!」
「ごめんなさぁぁぁいっ!! 皆さんにはご迷惑をお掛けしましたぁぁぁんっ!!」
「頭を下げろ!!」
「うわぁぁぁぁぁっ」
うるせぇ。
バイソンが島国を襲った理由は予想通り。まるで子供のような理由。
昔と変わってしまったパルが許せなかったから。そして島国を襲い、パルと仲の良いロザリンドを連れ去ったのだった。
しかしロザリンド自身が無事だった事。そして人的被害が無かった事。それらを考えれば島国を滅ぼそうなどとバイソンは思っていなかったのだろう。
とはいえ島国を攻撃したのは確かなわけで。
「ロザリンド。頼みがある」
パルがロザリンドに向き直る。
「私に? 何かしら?」
「バイソンを許してやってくれ。そう島国に掛け合ってくれねぇか?」
「ちょっと、お兄ちゃん!!」
「その代わりバイソンには島国を守らせる。このパルがそう約束をする。だから頼む」
「な、何でそこまで……」
パルが人間に『頼む』と声を掛けた。バイソンには全く理解ができない。今は。
「バイソン。お前は俺に負けた。言う事を聞け」
「……」
「分かったわ。私はパルを信じる」
ロザリンドは真っ直ぐにパルを見詰めるのだ。
……あれ? ロザリンドとパルってなんか良い雰囲気じゃね?
まぁね、パルは『頼む』なんて言うけどね、轟竜パルなのよ。島国にしてみれば脅しと変わらんのだろうけど、俺は空気の読める子、あえて何も言わないぜ!!
とにもかくにも問題解決。
★★★
島国の中心から少し離れた郊外だった。それは立派なお屋敷。レンガを組み合わせた古い屋敷ではあるが、一つ一つのレンガは綺麗に切り出され磨かれていた。
「すっご、ここロザリンドの家?」
「与えられた所だけど生家ではないわ。とりあえず入って」
……しかも使用人付きとは。
そして通された部屋にはいっぱいのヌイグルミ。
「そーい」
俺はヌイグルミを投げ飛ばす。
「こら!! やめなさい!!」
確実にロザリンドの部屋だわ。
バイソンの問題解決後、それはロザリンドの相談。
「それで相談て?」
「それなんだけど……求婚の申し出があって困っているのよ」
「だろうね。私の所もそうだし」
「私の血筋の事を覚えている?」
王立学校に通っていた時に聞いた事がある。
「確か……血筋は遠く離れたけど王族に繋がっているって」
ロザリンドは頷く。
「今、島国には三人の王位継承者がいるわ。そのうちの二人から求婚されているのよ」
凛とした美しい姿。大陸を、そして島国を救った一人として今絶大な人気を誇るのがロザリンドだ。しかも血筋は王族に繋がり、身分的にも問題は無い。なおかつ未婚であれば、そういう話があってむしろ当然。
「ロザリンドとしてはどうしたいわけ?」
「そうね。王立学校卒業後はしばらくリアーナと行動を共にするつもりよ」
「まさかロザリンドも冒険者になるつもりなの? 私の知り合いから無職が二人も……」
「む、無職……とにかく現時点で結婚する気は無いの」
「ただ王族の求婚を断るには、それ相当の理由が無いとダメって事ね……」
「シノブ。これから私は自身の重大な秘密を話すわ。だから」
「あーはいはい。分かった」
俺はロザリンドの言葉を遮り言葉を続ける。
「秘密が重荷になるのが嫌なら相談を断っても良いとか言うんでしょ。そういうのいいから、困ってるなら早く相談して」
ロザリンドは笑った。そして。
「私の父親は島国の現国王よ」
……
…………
………………
「は?」
驚きって度を越すと思考回路が停止するよな。
「えっ、ま、待って、それって本当に?」
「国王自身はその事実を知らないけどね」
それは二十年程前。
現国王とロザリンドの母親が一度だけ関係を持った。
ただの一度だけ、現国王に取ってはただの遊び。その一度でロザリンドは生まれた。そしてその事実を知るのはロザリンドと母親だけ。
「母は侍女だったのよ。父の事は母が亡くなる直前に教えられたわ」
ロザリンドの母親はすでに故人だったのか……
「でも亡くなったお母さんも元々は王族だったんでしょ? 侍女なのも変だし、国王とそんな関係になるの?」
「国王はもちろん、当時は母自身も自分が王族に連なっているなんて知らなかったのよ。分かったのは母が亡くなった後だから」
王国の血縁ではあるが、すでに他人と言える程に血筋は離れていたのだ。国王もロザリンドの母親も知らなくて当然。
それが明らかになったのは、その後に国王が体調を崩した時。その際に王位継承者の調べ直しの結果として母親の存在が浮かび上がったのだ。
そこでロザリンドは島国王族の血筋とされたが……まさかロザリンド本人が国王の実子だとは思われていない。何故なら国王にとっては手近な女性と遊んだだけ。その相手の顔さえ覚えていなかったのだから。
「つまりロザリンドの結婚相手は異母兄妹って事?」
「そうね。断る理由にはなる。けど異母兄妹である事が分かれば、王位継承に混乱が生じるわ」
実はこの世界、近親婚は特別に珍しい事ではないし、絶対的なタブーでもない。だが十分に断る理由にはなる。ロザリンドも近親婚を気にしているのではなく、王位継承権の混乱の方を心配している。
「でも断る理由を考えるだけなら、私に秘密を話す必要は無かったんじゃないの?」
「……そう……そうね……」
「……」
「……誰かに知って欲しかったのかも。私と母さんの事を」
「そっか」
その気持ちは俺も十分以上に分かる。だから俺自身の話をララにした事があった。
しかしロザリンドの身分を隠しつつ、結婚を断る強い理由。
まぁ……これしかないよねぇ……
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