28 / 39
本編
第28話:全部あの女のせいよ~エミリー視点~
「シャーロット、あの女さえいなければ!」
鎖に繋がれ薄暗く冷たい地下牢の中で、私は唇を嚙みしめた。
私の名前はエミリー・コックス。男爵令嬢として、それなりに何不自由ない生活を送っていた。でも、貴族界で一番下位に値する男爵家ということもあり、お茶会などでは周りの令嬢や令息に気を遣う始末。
どうして私がこんな奴らに気を遣わなければいけないのよ!ずっとそんな思いを抱いて育った。幸いお父様とお母様は一人娘でもある私を溺愛してくれている。そのため、欲しいものは何でも買ってもらえるが、それでも私のイライラは収まらない。
そんなある日、初めてあの女に会った。そう、シャーロット・ウィルソンだ。公爵令嬢で第一王子の婚約者。魔力量が多く、誰にでも優しいあの女は、貴族界でも一目置かれる存在。
どうやら庶民に無料で治癒魔法を提供しているようで、民からの人気も高い。私の欲しい物を全てを持っているあの女が、私はずっと憎かった。そう、完全な嫉妬だ。わかっている、それでも抱かずにはいられなった。
あの女の持っているもの、全て奪ってやりたい、ずっとそう思っていた。まあ、男爵令嬢の私がどう転んでも、公爵令嬢のあの女に敵うわけがない。そんな事はわかりきっていた。
そして私は14歳を迎え、いよいよ貴族学院入学の日が迫っていた。貴族学院は貴族全員入学が義務付けられている学院。男爵令嬢の私は、毎日みんなの顔色を伺いながら生活しなければならない。入学前からすでにげんなりしていたのだが…
「お嬢様、旦那様がお呼びです」
専属メイドが私を呼びに来た。お父様が?一体何の用かしら?
私はお父様が待つ書斎に行った。そこにはお父様とお母様。黒いフードを被った明らかに怪しそうな男の姿もあった。
「お父様、私に何かご用?それに、そこにいる男は誰?随分怪しそうな男ね」
「彼は優秀な魔術師だ。失礼な事を言うんじゃない!」
私の言葉に、慌てるお父様。この人が優秀な魔術師なの?随分怪しそうだけれど。
「エミリー、お前ずっとシャーロット嬢が羨ましいと言っていたな。もし、今のシャーロット嬢の地位を、お前が手に入れられるとしたらどうする?」
お父様、一体何を言っているのかしら?そう思いながらも、私は答える。
「そりゃあ、そうなれば嬉しいわ。でも、そんな事絶対無理よ」
「それはどうかな?エミリー、これが何かわかるか?」
お父様が見せてきたのは、一見ただの宝石が付いたネックレスに見える。
「ただのネックレスが何だって言うの?」
「これは、魅了魔法がかかったネックレスだ。これを付けていれば、皆お前の虜になる」
魅了魔法ですって!禁断魔法の1つで、使ったことがバレれば一族全員極刑よ。
「お父様、こんな危険な物を私に使えと言うの?バレたら殺されるわ!」
「大丈夫だよ。エミリー。魅了魔法はとても強力にできている。絶対にバレない。まあ、お前が使いたくないと言うなら、別にいいのだが…」
確かにリスクはあるが、これさえあれば、あの憎らしいシャーロットを蹴落とすことが出来るかもしれない。
「お父様、私にそれを頂戴!」
「そう言うと思ったよ、ただし、この魅了魔法は、異性にしか使えない。後、魅了魔法の期限は約3日だ。3日経つと消えてしまうから、極力3日以内に相手に会う様に心がけろ。いいな、相手が正気に戻った時、魅了魔法を使った事がバレる可能性がある。そこは気を付けろよ」
なるほどね。
「わかったわ。お父様、ありがとう」
魅了魔法を手に入れた私は、入学後隙を見て、シャーロットの婚約者、リアム様に近づき、あっという間に虜にしてしまった。
その威力はすさまじく、彼はもう私の言う事なら何でも聞いてくれるようになった。次はあの女の家族ね。
私はウィルソン公爵家を訪問した。もちろん、シャーロットの父親と兄を虜にするためだ。ただ、男爵令嬢の私に、中々会ってくれないウィルソン公爵と令息。でも、諦めないわよ。リアム様にお願いして、ウィルソン公爵と令息を呼び出してもらった。
そして、あっという間に二人も虜にした。もうこうなれば私の思い通り。私が聖女と言えば聖女にもなれたし、私がシャーロットにイジメられていると泣き付けば、皆がシャーロットを悪者にする。
殴られ暴言を吐かれて絶望の表情を浮かべているあの女を見るのが、何よりも快感ね。
後はリアム様とあの女の婚約を解消させ、私がリアム様の婚約者になれば完璧ね!
そう思っていたのだが、思わぬ障害にぶち当たる。そう、王妃だ。あの女は、シャーロットをとても可愛がっている。
私の魅了魔法は女である王妃には効かない。何とかならないかしら。
私は早速お父様に相談した。数日後、お父様に呼び出された。
「エミリー、これを王妃に身に付けさせろ」
お父様から渡されたのは、黒い水晶のネックレスだ。
「お父様、これは?」
「これは、呪いの魔法がかけられたネックレスだ。これを身に着けた者は、重い病にかかり、いずれは命を落とす」
また禁断魔法か。でも、今更どんな魔法でも驚かないわ。それに、これさえあれば、リアム様と婚約できるし、邪魔者の王妃も消すことが出来る。
でも、私が渡してもきっと王妃は受け取らないわ。ここは、リアム様から渡してもらおう。こうして、呪いの魔法がかかったネックレスを付けた王妃は、あっという間に起き上がれないほどの重い病にかかった。
「これで君と婚約出来るよ」
嬉しそうなリアム様。待てよ、せっかくならシャーロットをもっと苦しめたい。私はリアム様にシャーロットに殺されそうになっていると嘘の情報を流した。その結果、シャーロットは公爵から勘当され、公開処刑も決まった。
そして、運命のダンスパーティー当日。公爵にドレスを取り上げられたのか、随分みすぼらしいドレスを着て現れた。誰にも相手にされず、ずっと壁にもたれている。いい気味ね。
そして、リアム様から婚約破棄と公開処刑を告げられ、護衛騎士に連れられて行くシャーロット。あの女も明日みすぼらしく死ぬのね。そう思っていたのだが…
リアム様と一緒に、2人で私たちの婚約祝いを行っていた時、あり得ないほどの光に包まれた。
一体何が起こったの…
光が収まり、リアム様に甘えようとすり寄っていったのだが
「離せ」
リアム様はそう言うと、私と突き飛ばし、どこかに向かって走って行ってしまった。
何が起こっているの?私は急いでリアム様を追いかける。向かった先は、地下牢?
「リアム様、一体どうされたのですか?」
私は地下牢で何かを叫んでいるリアム様に声をかける。
次の瞬間
「この女をすぐに別の地下牢へ入れろ!後、男爵家も徹底的に調べ上げろ!」
リアム様、今なんて言ったの?
一瞬何が起こったのかわからなかった。でも、私の両脇を騎士たちが固め、あっという間に地下牢にぶち込まれた。
「どうして、何で私がこんなところに入れられなきゃいけないのよ。早く出しなさい!」
そう叫んだが、誰も私の話を聞かない。
どうして…
魅了魔法は?
そう思い、ネックレスを見たのだが、石が粉々に割れ、私の首にはチェーンのみが残っていた。
嘘…
魅了魔法が解けたということを、やっと理解したのであった。
数日後、隣の地下牢にはお父様とお母様、あの怪しげな魔術師が投獄された。
そして私の元に現れたのは、リアム様だ。
「リアム様、どうかお助け下さい」
私はリアム様にすり寄った。
「うるさい!よくも、よくもシャーロットを!」
怒りに震えるリアム様に蹴り飛ばされ、踏みつけられる。
「お前とその家族、そこにいる魔術師は明日処刑されることが決まった。お前のせいで、僕の人生はめちゃくちゃだ!お前さえいなければ!」
さらにリアム様に蹴られる。何度も何度も蹴られ踏みつけられた。
「おい、なぜこの女は牢の中で自由にしているんだ!鎖で繋いでおけ!」
そう言うと、リアム様は地下牢から出て行った。
どうしてこんなことになってしまったの!そうよ、あの女が居なければ、きっと私は今頃平和に暮らしていたわ。
シャーロット…あなたさえいなければ!
冷たい地下牢の中で、私はあの女を恨み続けたのであった。
鎖に繋がれ薄暗く冷たい地下牢の中で、私は唇を嚙みしめた。
私の名前はエミリー・コックス。男爵令嬢として、それなりに何不自由ない生活を送っていた。でも、貴族界で一番下位に値する男爵家ということもあり、お茶会などでは周りの令嬢や令息に気を遣う始末。
どうして私がこんな奴らに気を遣わなければいけないのよ!ずっとそんな思いを抱いて育った。幸いお父様とお母様は一人娘でもある私を溺愛してくれている。そのため、欲しいものは何でも買ってもらえるが、それでも私のイライラは収まらない。
そんなある日、初めてあの女に会った。そう、シャーロット・ウィルソンだ。公爵令嬢で第一王子の婚約者。魔力量が多く、誰にでも優しいあの女は、貴族界でも一目置かれる存在。
どうやら庶民に無料で治癒魔法を提供しているようで、民からの人気も高い。私の欲しい物を全てを持っているあの女が、私はずっと憎かった。そう、完全な嫉妬だ。わかっている、それでも抱かずにはいられなった。
あの女の持っているもの、全て奪ってやりたい、ずっとそう思っていた。まあ、男爵令嬢の私がどう転んでも、公爵令嬢のあの女に敵うわけがない。そんな事はわかりきっていた。
そして私は14歳を迎え、いよいよ貴族学院入学の日が迫っていた。貴族学院は貴族全員入学が義務付けられている学院。男爵令嬢の私は、毎日みんなの顔色を伺いながら生活しなければならない。入学前からすでにげんなりしていたのだが…
「お嬢様、旦那様がお呼びです」
専属メイドが私を呼びに来た。お父様が?一体何の用かしら?
私はお父様が待つ書斎に行った。そこにはお父様とお母様。黒いフードを被った明らかに怪しそうな男の姿もあった。
「お父様、私に何かご用?それに、そこにいる男は誰?随分怪しそうな男ね」
「彼は優秀な魔術師だ。失礼な事を言うんじゃない!」
私の言葉に、慌てるお父様。この人が優秀な魔術師なの?随分怪しそうだけれど。
「エミリー、お前ずっとシャーロット嬢が羨ましいと言っていたな。もし、今のシャーロット嬢の地位を、お前が手に入れられるとしたらどうする?」
お父様、一体何を言っているのかしら?そう思いながらも、私は答える。
「そりゃあ、そうなれば嬉しいわ。でも、そんな事絶対無理よ」
「それはどうかな?エミリー、これが何かわかるか?」
お父様が見せてきたのは、一見ただの宝石が付いたネックレスに見える。
「ただのネックレスが何だって言うの?」
「これは、魅了魔法がかかったネックレスだ。これを付けていれば、皆お前の虜になる」
魅了魔法ですって!禁断魔法の1つで、使ったことがバレれば一族全員極刑よ。
「お父様、こんな危険な物を私に使えと言うの?バレたら殺されるわ!」
「大丈夫だよ。エミリー。魅了魔法はとても強力にできている。絶対にバレない。まあ、お前が使いたくないと言うなら、別にいいのだが…」
確かにリスクはあるが、これさえあれば、あの憎らしいシャーロットを蹴落とすことが出来るかもしれない。
「お父様、私にそれを頂戴!」
「そう言うと思ったよ、ただし、この魅了魔法は、異性にしか使えない。後、魅了魔法の期限は約3日だ。3日経つと消えてしまうから、極力3日以内に相手に会う様に心がけろ。いいな、相手が正気に戻った時、魅了魔法を使った事がバレる可能性がある。そこは気を付けろよ」
なるほどね。
「わかったわ。お父様、ありがとう」
魅了魔法を手に入れた私は、入学後隙を見て、シャーロットの婚約者、リアム様に近づき、あっという間に虜にしてしまった。
その威力はすさまじく、彼はもう私の言う事なら何でも聞いてくれるようになった。次はあの女の家族ね。
私はウィルソン公爵家を訪問した。もちろん、シャーロットの父親と兄を虜にするためだ。ただ、男爵令嬢の私に、中々会ってくれないウィルソン公爵と令息。でも、諦めないわよ。リアム様にお願いして、ウィルソン公爵と令息を呼び出してもらった。
そして、あっという間に二人も虜にした。もうこうなれば私の思い通り。私が聖女と言えば聖女にもなれたし、私がシャーロットにイジメられていると泣き付けば、皆がシャーロットを悪者にする。
殴られ暴言を吐かれて絶望の表情を浮かべているあの女を見るのが、何よりも快感ね。
後はリアム様とあの女の婚約を解消させ、私がリアム様の婚約者になれば完璧ね!
そう思っていたのだが、思わぬ障害にぶち当たる。そう、王妃だ。あの女は、シャーロットをとても可愛がっている。
私の魅了魔法は女である王妃には効かない。何とかならないかしら。
私は早速お父様に相談した。数日後、お父様に呼び出された。
「エミリー、これを王妃に身に付けさせろ」
お父様から渡されたのは、黒い水晶のネックレスだ。
「お父様、これは?」
「これは、呪いの魔法がかけられたネックレスだ。これを身に着けた者は、重い病にかかり、いずれは命を落とす」
また禁断魔法か。でも、今更どんな魔法でも驚かないわ。それに、これさえあれば、リアム様と婚約できるし、邪魔者の王妃も消すことが出来る。
でも、私が渡してもきっと王妃は受け取らないわ。ここは、リアム様から渡してもらおう。こうして、呪いの魔法がかかったネックレスを付けた王妃は、あっという間に起き上がれないほどの重い病にかかった。
「これで君と婚約出来るよ」
嬉しそうなリアム様。待てよ、せっかくならシャーロットをもっと苦しめたい。私はリアム様にシャーロットに殺されそうになっていると嘘の情報を流した。その結果、シャーロットは公爵から勘当され、公開処刑も決まった。
そして、運命のダンスパーティー当日。公爵にドレスを取り上げられたのか、随分みすぼらしいドレスを着て現れた。誰にも相手にされず、ずっと壁にもたれている。いい気味ね。
そして、リアム様から婚約破棄と公開処刑を告げられ、護衛騎士に連れられて行くシャーロット。あの女も明日みすぼらしく死ぬのね。そう思っていたのだが…
リアム様と一緒に、2人で私たちの婚約祝いを行っていた時、あり得ないほどの光に包まれた。
一体何が起こったの…
光が収まり、リアム様に甘えようとすり寄っていったのだが
「離せ」
リアム様はそう言うと、私と突き飛ばし、どこかに向かって走って行ってしまった。
何が起こっているの?私は急いでリアム様を追いかける。向かった先は、地下牢?
「リアム様、一体どうされたのですか?」
私は地下牢で何かを叫んでいるリアム様に声をかける。
次の瞬間
「この女をすぐに別の地下牢へ入れろ!後、男爵家も徹底的に調べ上げろ!」
リアム様、今なんて言ったの?
一瞬何が起こったのかわからなかった。でも、私の両脇を騎士たちが固め、あっという間に地下牢にぶち込まれた。
「どうして、何で私がこんなところに入れられなきゃいけないのよ。早く出しなさい!」
そう叫んだが、誰も私の話を聞かない。
どうして…
魅了魔法は?
そう思い、ネックレスを見たのだが、石が粉々に割れ、私の首にはチェーンのみが残っていた。
嘘…
魅了魔法が解けたということを、やっと理解したのであった。
数日後、隣の地下牢にはお父様とお母様、あの怪しげな魔術師が投獄された。
そして私の元に現れたのは、リアム様だ。
「リアム様、どうかお助け下さい」
私はリアム様にすり寄った。
「うるさい!よくも、よくもシャーロットを!」
怒りに震えるリアム様に蹴り飛ばされ、踏みつけられる。
「お前とその家族、そこにいる魔術師は明日処刑されることが決まった。お前のせいで、僕の人生はめちゃくちゃだ!お前さえいなければ!」
さらにリアム様に蹴られる。何度も何度も蹴られ踏みつけられた。
「おい、なぜこの女は牢の中で自由にしているんだ!鎖で繋いでおけ!」
そう言うと、リアム様は地下牢から出て行った。
どうしてこんなことになってしまったの!そうよ、あの女が居なければ、きっと私は今頃平和に暮らしていたわ。
シャーロット…あなたさえいなければ!
冷たい地下牢の中で、私はあの女を恨み続けたのであった。
あなたにおすすめの小説
お前など家族ではない!と叩き出されましたが、家族になってくれという奇特な騎士に拾われました
蒼衣翼
恋愛
アイメリアは今年十五歳になる少女だ。
家族に虐げられて召使いのように働かされて育ったアイメリアは、ある日突然、父親であった存在に「お前など家族ではない!」と追い出されてしまう。
アイメリアは養子であり、家族とは血の繋がりはなかったのだ。
閉じ込められたまま外を知らずに育ったアイメリアは窮地に陥るが、救ってくれた騎士の身の回りの世話をする仕事を得る。
養父母と義姉が自らの企みによって窮地に陥り、落ちぶれていく一方で、アイメリアはその秘められた才能を開花させ、救い主の騎士と心を通わせ、自らの居場所を作っていくのだった。
※小説家になろうさま・カクヨムさまにも掲載しています。
精霊の加護を持つ聖女。偽聖女によって追放されたので、趣味のアクセサリー作りにハマっていたら、いつの間にか世界を救って愛されまくっていた
向原 行人
恋愛
精霊の加護を受け、普通の人には見る事も感じる事も出来ない精霊と、会話が出来る少女リディア。
聖女として各地の精霊石に精霊の力を込め、国を災いから守っているのに、突然第四王女によって追放されてしまう。
暫くは精霊の力も残っているけれど、時間が経って精霊石から力が無くなれば魔物が出て来るし、魔導具も動かなくなるけど……本当に大丈夫!?
一先ず、この国に居るとマズそうだから、元聖女っていうのは隠して、別の国で趣味を活かして生活していこうかな。
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
『生きた骨董品』と婚約破棄されたので、世界最高の魔導ドレスでざまぁします。私を捨てた元婚約者が後悔しても、隣には天才公爵様がいますので!
aozora
恋愛
『時代遅れの飾り人形』――。
そう罵られ、公衆の面前でエリート婚約者に婚約を破棄された子爵令嬢セラフィナ。家からも見放され、全てを失った彼女には、しかし誰にも知られていない秘密の顔があった。
それは、世界の常識すら書き換える、禁断の魔導技術《エーテル織演算》を操る天才技術者としての顔。
淑女の仮面を捨て、一人の職人として再起を誓った彼女の前に現れたのは、革新派を率いる『冷徹公爵』セバスチャン。彼は、誰もが気づかなかった彼女の才能にいち早く価値を見出し、その最大の理解者となる。
古いしがらみが支配する王都で、二人は小さなアトリエから、やがて王国の流行と常識を覆す壮大な革命を巻き起こしていく。
知性と技術だけを武器に、彼女を奈落に突き落とした者たちへ、最も華麗で痛快な復讐を果たすことはできるのか。
これは、絶望の淵から這い上がった天才令嬢が、運命のパートナーと共に自らの手で輝かしい未来を掴む、愛と革命の物語。
【完結】どうやら時戻りをしました。
まるねこ
恋愛
ウルダード伯爵家は借金地獄に陥り、借金返済のため泣く泣く嫁いだ先は王家の闇を担う家。
辛い日々に耐えきれずモアは自らの命を断つ。
時戻りをした彼女は同じ轍を踏まないと心に誓う。
※前半激重です。ご注意下さい
Copyright©︎2023-まるねこ
【完結】廃墟送りの悪役令嬢、大陸一の都市を爆誕させる~冷酷伯爵の溺愛も限界突破しています~
遠野エン
恋愛
王太子から理不尽な婚約破棄を突きつけられた伯爵令嬢ルティア。聖女であるライバルの策略で「悪女」の烙印を押され、すべてを奪われた彼女が追放された先は荒れ果てた「廃墟の街」。人生のどん底――かと思いきや、ルティアは不敵に微笑んだ。
「問題が山積み? つまり、改善の余地(チャンス)しかありませんわ!」
彼女には前世で凄腕【経営コンサルタント】だった知識が眠っていた。
瓦礫を資材に変えてインフラ整備、ゴロツキたちを警備隊として雇用、嫌われ者のキノコや雑草(?)を名物料理「キノコスープ」や「うどん」に変えて大ヒット!
彼女の手腕によって、死んだ街は瞬く間に大陸随一の活気あふれる自由交易都市へと変貌を遂げる!
その姿に、当初彼女を蔑んでいた冷酷伯爵シオンの心も次第に溶かされていき…。
一方、ルティアを追放した王国は経済が破綻し、崩壊寸前。焦った元婚約者の王太子がやってくるが、幸せな市民と最愛の伯爵に守られた彼女にもう死角なんてない――――。
知恵と才覚で運命を切り拓く、痛快逆転サクセス&シンデレラストーリー、ここに開幕!
【完結】離縁したいのなら、もっと穏便な方法もありましたのに。では、徹底的にやらせて頂きますね
との
恋愛
離婚したいのですか? 喜んでお受けします。
でも、本当に大丈夫なんでしょうか?
伯爵様・・自滅の道を行ってません?
まあ、徹底的にやらせて頂くだけですが。
収納スキル持ちの主人公と、錬金術師と異名をとる父親が爆走します。
(父さんの今の顔を見たらフリーカンパニーの団長も怯えるわ。ちっちゃい頃の私だったら確実に泣いてる)
ーーーーーー
ゆるふわの中世ヨーロッパ、幻の国の設定です。
32話、完結迄予約投稿済みです。
R15は念の為・・
【完結】家族に愛されなかった辺境伯の娘は、敵国の堅物公爵閣下に攫われ真実の愛を知る
水月音子
恋愛
辺境を守るティフマ城の城主の娘であるマリアーナは、戦の代償として隣国の敵将アルベルトにその身を差し出した。
婚約者である第四王子と、父親である城主が犯した国境侵犯という罪を、自分の命でもって償うためだ。
だが――
「マリアーナ嬢を我が国に迎え入れ、現国王の甥である私、アルベルト・ルーベンソンの妻とする」
そう宣言されてマリアーナは隣国へと攫われる。
しかし、ルーベンソン公爵邸にて差し出された婚約契約書にある一文に疑念を覚える。
『婚約期間中あるいは婚姻後、子をもうけた場合、性別を問わず健康な子であれば、婚約もしくは結婚の継続の自由を委ねる』
さらには家庭教師から“精霊姫”の話を聞き、アルベルトの側近であるフランからも詳細を聞き出すと、自分の置かれた状況を理解する。
かつて自国が攫った“精霊姫”の血を継ぐマリアーナ。
そのマリアーナが子供を産めば、自分はもうこの国にとって必要ない存在のだ、と。
そうであれば、早く子を産んで身を引こう――。
そんなマリアーナの思いに気づかないアルベルトは、「婚約中に子を産み、自国へ戻りたい。結婚して公爵様の経歴に傷をつける必要はない」との彼女の言葉に激昂する。
アルベルトはアルベルトで、マリアーナの知らないところで実はずっと昔から、彼女を妻にすると決めていた。
ふたりは互いの立場からすれ違いつつも、少しずつ心を通わせていく。
毒を盛られて生死を彷徨い前世の記憶を取り戻しました。小説の悪役令嬢などやってられません。
克全
ファンタジー
公爵令嬢エマは、アバコーン王国の王太子チャーリーの婚約者だった。だがステュワート教団の孤児院で性技を仕込まれたイザベラに籠絡されていた。王太子達に無実の罪をなすりつけられエマは、修道院に送られた。王太子達は執拗で、本来なら侯爵一族とは認められない妾腹の叔父を操り、父親と母嫌を殺させ公爵家を乗っ取ってしまった。母の父親であるブラウン侯爵が最後まで護ろうとしてくれるも、王国とステュワート教団が協力し、イザベラが直接新種の空気感染する毒薬まで使った事で、毒殺されそうになった。だがこれをきっかけに、異世界で暴漢に腹を刺された女性、美咲の魂が憑依同居する事になった。その女性の話しでは、自分の住んでいる世界の話が、異世界では小説になって多くの人が知っているという。エマと美咲は協力して王国と教団に復讐する事にした。