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第2話:そのお話、お受けいたします
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恐る恐る所長室に入る。
コンコン
「失礼いたします」
所長室には、美しい銀色の髪をした超絶イケメンの男性が座っていた。歳は30歳くらいだろうか!正直見とれる程カッコいい。なぜか私を見て、目を丸くして明らかに驚いている。
「君が、セリーナ先生かい?」
「はい、そうでございます」
公爵様から先生と言われると、なんだか不思議な感じがするわね。
「何て事だ…どう見ても家の息子と同じくらいの子供ではないか…」
そう言って頭を抱えてしまった。失礼ね、子供とは何よ!これでも治癒師として2年の実績があるのよ!そう叫びたいが、相手は大貴族。グッとこらえた。
「ファーレソン公爵様、確かにセリーナはまだ14歳ですが、治癒師としての腕はかなりのものです。一度試してみるだけの事はありますよ」
所長が必死に公爵様をなだめている。
「そうだな!とにかくセリーナ嬢…先生…どう呼んだらいいのだろうか?まあどちらでもいいか。とりあえず座ってくれるかい?」
公爵様に促され、席に着く。
「実は私には15歳の息子がいるのだが、8歳の時原因不明の高熱にうなされて以降、思う様に体が動かせなくなってしまってね。それに、なぜか体中に緑色の湿疹が出来てしまって…ずっと大病院に入院していたのだが、よくなるどころかどんどん酷くなってしまって。ついに寝たきりになってしまったんだよ。さらに緑色の湿疹も大きくなって、今では体全体を緑の湿疹が覆っていて…多分もうダメだろうからと、先日屋敷に連れて帰って来たんだ」
緑色の湿疹?なんだそれは?初めて聞く症状ね。
「とにかく、命の危険にさらされているのです!」
さっきまで冷静に話していたのに、なぜか最後は叫んだ公爵様。かなり切羽詰まっている様だ。そして話し終わると、急に立ち上がった。
「どうか息子を助けてやってくれないだろうか!もちろんお金はいくら払っても構わない!だから、1度息子を診てやって欲しい。もう本当に、私達ではどうしていいのか分からないんだ!どうかお願いします」
必死に頭を下げる公爵様。
「頭をお上げください。わかりました、私に治せるかどうかわかりませんが、一度診させてもらってもよろしいでしょうか?」
こんなにも必死に頭を下げられたら、断る事なんて出来る訳がない。そもそも、貧乏伯爵令嬢の私が、大貴族のファーレソン公爵様の頼みを断るなんて選択肢はない。そんな事をしたら、貴族界から抹消させれてしまう。
「ありがとう、セリーナ…先生。では、早速我が家に来てもらえるだろうか?」
どうやら悩んだ末、先生で落ち着いた様だ。それより公爵様、今すぐとおっしゃっていたわよね。私、まだ仕事が残っているのだけれど…
ふと所長の方を見ると、”行ってあげなさい”と目で訴えられてしまったので、仕方なく向かう事にした。
公爵家の馬車に乗せられ、走る事10分。あり得ない程大きなお屋敷が目の前に飛び込んできた。さすがこの国3本の指に入る程の大貴族。お屋敷もびっくりするほど大きい。
私達が屋敷に着くと、沢山の使用人たちに出迎えられた。
「「「「お帰りなさいませ、旦那様」」」」
凄い迫力ね。完全に圧倒されてしまった。すると、これまたお美しい女性がやって来た。
「あなた、お帰りなさい。それで、治癒師の先生は…」
どうやら公爵夫人の様だ。そしてなぜか夫人も私を見て固まっている。でも、大体想像は付く。まさか期待していた治癒師がこんな小娘だなんて、物凄くショックなのだろう。そんな夫人に、私を紹介する公爵様。
「こちらは有名な治癒師のセリーナ先生だ」
「まあ、随分とお若い先生ですのね…」
こんな小娘で大丈夫なのか?そんな心の声が夫人から聞こえてくる。おっといけない、そう言えば、自己紹介がまだだったわよね。
「お初にお目にかかります。治癒師をしております、セリーナ・ミルトンと申します。どうぞお見知りおきを」
子供の頃に叩き込まれたカーテシーを決める。
「まあ、ミルトン伯爵家のご令嬢でしたの?そう言えば、あそこは経済的な理由で、長女が働いていると聞いたけれど…あっ、ごめんなさい!私ったら、余計な事を言ってしまったわね」
慌てて口を塞ぐ夫人。
「大丈夫でございます。事実でございますので」
家の貧乏っぷりは貴族界でも有名な話だ。たとえその事を言われたからと言って、別に何とも思わない。
「とにかく、先生に一度ルークを見てもらおう。さあ先生、こちらです」
公爵様と夫人について、屋敷内に入って行く。それにしても、本当に立派なお屋敷ね。やっぱりお金があるところにはあるのね。感心しながら歩いて行くと、ある部屋の前で止まった。どうやらここに、令息がいる様だ。
コンコン
「失礼いたします」
所長室には、美しい銀色の髪をした超絶イケメンの男性が座っていた。歳は30歳くらいだろうか!正直見とれる程カッコいい。なぜか私を見て、目を丸くして明らかに驚いている。
「君が、セリーナ先生かい?」
「はい、そうでございます」
公爵様から先生と言われると、なんだか不思議な感じがするわね。
「何て事だ…どう見ても家の息子と同じくらいの子供ではないか…」
そう言って頭を抱えてしまった。失礼ね、子供とは何よ!これでも治癒師として2年の実績があるのよ!そう叫びたいが、相手は大貴族。グッとこらえた。
「ファーレソン公爵様、確かにセリーナはまだ14歳ですが、治癒師としての腕はかなりのものです。一度試してみるだけの事はありますよ」
所長が必死に公爵様をなだめている。
「そうだな!とにかくセリーナ嬢…先生…どう呼んだらいいのだろうか?まあどちらでもいいか。とりあえず座ってくれるかい?」
公爵様に促され、席に着く。
「実は私には15歳の息子がいるのだが、8歳の時原因不明の高熱にうなされて以降、思う様に体が動かせなくなってしまってね。それに、なぜか体中に緑色の湿疹が出来てしまって…ずっと大病院に入院していたのだが、よくなるどころかどんどん酷くなってしまって。ついに寝たきりになってしまったんだよ。さらに緑色の湿疹も大きくなって、今では体全体を緑の湿疹が覆っていて…多分もうダメだろうからと、先日屋敷に連れて帰って来たんだ」
緑色の湿疹?なんだそれは?初めて聞く症状ね。
「とにかく、命の危険にさらされているのです!」
さっきまで冷静に話していたのに、なぜか最後は叫んだ公爵様。かなり切羽詰まっている様だ。そして話し終わると、急に立ち上がった。
「どうか息子を助けてやってくれないだろうか!もちろんお金はいくら払っても構わない!だから、1度息子を診てやって欲しい。もう本当に、私達ではどうしていいのか分からないんだ!どうかお願いします」
必死に頭を下げる公爵様。
「頭をお上げください。わかりました、私に治せるかどうかわかりませんが、一度診させてもらってもよろしいでしょうか?」
こんなにも必死に頭を下げられたら、断る事なんて出来る訳がない。そもそも、貧乏伯爵令嬢の私が、大貴族のファーレソン公爵様の頼みを断るなんて選択肢はない。そんな事をしたら、貴族界から抹消させれてしまう。
「ありがとう、セリーナ…先生。では、早速我が家に来てもらえるだろうか?」
どうやら悩んだ末、先生で落ち着いた様だ。それより公爵様、今すぐとおっしゃっていたわよね。私、まだ仕事が残っているのだけれど…
ふと所長の方を見ると、”行ってあげなさい”と目で訴えられてしまったので、仕方なく向かう事にした。
公爵家の馬車に乗せられ、走る事10分。あり得ない程大きなお屋敷が目の前に飛び込んできた。さすがこの国3本の指に入る程の大貴族。お屋敷もびっくりするほど大きい。
私達が屋敷に着くと、沢山の使用人たちに出迎えられた。
「「「「お帰りなさいませ、旦那様」」」」
凄い迫力ね。完全に圧倒されてしまった。すると、これまたお美しい女性がやって来た。
「あなた、お帰りなさい。それで、治癒師の先生は…」
どうやら公爵夫人の様だ。そしてなぜか夫人も私を見て固まっている。でも、大体想像は付く。まさか期待していた治癒師がこんな小娘だなんて、物凄くショックなのだろう。そんな夫人に、私を紹介する公爵様。
「こちらは有名な治癒師のセリーナ先生だ」
「まあ、随分とお若い先生ですのね…」
こんな小娘で大丈夫なのか?そんな心の声が夫人から聞こえてくる。おっといけない、そう言えば、自己紹介がまだだったわよね。
「お初にお目にかかります。治癒師をしております、セリーナ・ミルトンと申します。どうぞお見知りおきを」
子供の頃に叩き込まれたカーテシーを決める。
「まあ、ミルトン伯爵家のご令嬢でしたの?そう言えば、あそこは経済的な理由で、長女が働いていると聞いたけれど…あっ、ごめんなさい!私ったら、余計な事を言ってしまったわね」
慌てて口を塞ぐ夫人。
「大丈夫でございます。事実でございますので」
家の貧乏っぷりは貴族界でも有名な話だ。たとえその事を言われたからと言って、別に何とも思わない。
「とにかく、先生に一度ルークを見てもらおう。さあ先生、こちらです」
公爵様と夫人について、屋敷内に入って行く。それにしても、本当に立派なお屋敷ね。やっぱりお金があるところにはあるのね。感心しながら歩いて行くと、ある部屋の前で止まった。どうやらここに、令息がいる様だ。
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