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第16話:これ以上エリーの側にいてはいけないんだ~イジャ視点~
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エリーとアレグラ王国で暮らし始めてから、2ヶ月以上が経った。すっかりこの国の暮らしにも慣れたエリーは、最近ではヴィクトリアさんと一緒に買い物に行ったりしている。
ヴィクトリアさんも
「娘がもう1人増えた様で嬉しいよ」
と、エリーをそれはそれは可愛がっている。街の人たちにもエリーは受け入れられ、最近では街の人とも楽しそうに話している姿を見る事もある。
そう、エリーはこの街にすっかり溶け込んでいるのだ。もう僕がいないと生きていけないエリーの姿はどこにもない。きっと僕がいなくても、エリーはこの国で立派に生きて行けるだろう。
エリーの両親に見つかる心配はあるが、ヴィクトリアさんもかなりの魔力持ち。エリーの魔力の上に覆いかぶせて、魔力を感じにくくしてくれることくらいは頼めばしてくれそうだ。
でも…
「イジャ様、お帰りなさい」
僕が帰って来ると、嬉しそうに出迎えてくれるエリーの姿を見たら、どうしても決心がつかないのだ。本当は僕なんか一刻も早く、エリーの側を離れた方がいいのに、いつの間にかエリーから離れられなくなっていた。
そう、僕は完全にエリーの事を好きになってしまったのだ。自分の気持ちを封印したはずなのに、今にも溢れそうになる。正直エリーが他の男たちと話しているだけで、はらわたが煮えくり返る程の怒りを覚える。
僕には嫉妬する権利なんてないのに…それでもエリーに向ける独占欲が抑えきれなくなってきているのだ。一刻も早くエリーから離れないと…でも、僕はエリーと離れて生きて行けるのだろうか…
そんなある日、エリーが僕の為にプレゼントをくれた。きっとオーダーメイドだろう、一目見て分かってしまう程、珍しいデザインのブレスレットだ。この国では、ブレスレットを好きな相手に渡す習慣がある。
この時初めてエリーが僕の事を好きなのだと確信した。実は薄々エリーが僕に恋心を抱いている事は知っていた。でも、あえて気が付かないフリをしていたのだ。僕だって男だ。好きな子が自分の事を好きだと分かれば、感情が抑えきれなくなってしまう!
でもエリーはきっと僕の過去を知ったら、僕を軽蔑して去っていくだろう…だからこそ、僕達は結ばれてはいけないんだ…
それに何より、こんな高価なものを購入できるほどの財力を手に入れたという事も、僕にとってショックが大きかった。正直心のどこかで、僕がエリーを養っているという気持ちがあった。でもエリーはもう完全に僕が養わなくても、生きて行けるだけの財力を手に入れていたのだ。
この日から、少しずつ国を出る準備を始めた。正直まだエリーを置いて国を出るなんて…そんな迷いもあった。でも、日に日に大きくなる自分の気持ちをこれ以上抑える事が出来そうにない!一刻も早く、国を出ないと…
それにしても、僕は前世から何も変わっていないな…
結局エリーに軽蔑されたくない…そんな思いから、嫌われる前に姿をくらまそうという卑怯な考えで、あんなにも僕を慕ってくれているエリーを捨てて国を出るのだから…
そして、国を出る前日。
マックさんには今日中に国を出る事、今までお世話になった事への感謝の気持ちを述べた。最初は驚いていたが「イジャが決めた事なら、俺は応援するよ」そう言ってくれた。
最後の仕事を終え家に帰ると、いつもの様にエリーが嬉しそうに飛んできた。そしていつもの様に、エリーと食事を済ます。エリーはいつも通り、嬉しそうに食事をしている。そして、「この国にもう少し残りたい」そう言ったのだ。その言葉を聞いた瞬間、ナイフで胸をえぐられた様な痛みが走った。
ああ、君はずっとこの国で暮らすんだよ。僕はいないけれどね…そう言いそうになるのを必死に堪え、エリーの希望に沿う様装った。嬉しそうに笑うエリー。僕はやっぱり最低だな。こんなにも純粋な彼女を、騙しているのだから…
そしていつもの様に、ベッドで眠る。その際、エリーに魔法を掛けた。そう、すぐに眠たくなり、朝まで起きない魔法をね。
エリーが眠った事を確認すると、すぐにヴィクトリアさんの家に向かった。急に訪れた僕に、かなり驚いていた様だが、それでも招き入れてくれたヴィクトリアさん。
そんなヴィクトリアさんに僕だけ国を出る事、国を出た後エリーを頼みたい事、エリーが両親に見つからない様うまく魔法を覆いかぶせてあげて欲しい事を伝えた。
「イジャ!どうしてエリーを置いて行くんだい?あんなにもあんたの事を慕っているのに!どうか考え直しておくれ!」
そう僕にすがるヴィクトリアさん。僕は全てをヴィクトリアさんに話した。前世でエリーの曾祖母、エリザを裏切った事。そしてモールズ王国を乗っ取ったザードと一体化して、モールズ王国の王になり、無理やりエリザを手に入れようとした事。結局エリーの曽祖父でもあるジャックに敗れ、命を落としたことを。
「それは前世の話しだろう?今のイジャは、そんな人間にはとても思えない!きっとエリーも…」
「もう決めたのです!どうかエリーをお願いします!!」
僕の迫力の負けたのか
「分かったよ…」
そう言って悲しそうに笑ったヴィクトリアさん。
「それでは僕はこれで!3ヶ月間、色々とありがとうございました。マックさんにも、よろしくお伝えください!エリーの事、くれぐれもよろしくお願いします」
深々とヴィクトリアさんに頭を下げた。
一旦家に戻り、エリーに当てた手紙を書く。本当は自分の気持ちを伝えるべきではないのだろうが、どうしても伝えたかった。どうせもう会えないのだから…
そして向かったのは寝室だ。スヤスヤ眠っているエリー。
「ごめんね、エリー。きっと幸せになるんだよ。遠くから、ずっと君の幸せを祈っているから…」
そっとエリーの頬に触れようと思ったが、思いとどまった。彼女に触れる権利はない…そう思ったからだ。気が付くと、瞳から涙が溢れていた。泣くな!僕に泣く権利はないんだ!だから泣くな!そう何度も自分に言い聞かせるが、涙を止める事が出来ない。
さあ、いつまでも未練たらしくここに居ては駄目だ!そう決意し、魔力を集中させる。そして、転移魔法で出来るだけ遠くの国に移動したのだった。
ヴィクトリアさんも
「娘がもう1人増えた様で嬉しいよ」
と、エリーをそれはそれは可愛がっている。街の人たちにもエリーは受け入れられ、最近では街の人とも楽しそうに話している姿を見る事もある。
そう、エリーはこの街にすっかり溶け込んでいるのだ。もう僕がいないと生きていけないエリーの姿はどこにもない。きっと僕がいなくても、エリーはこの国で立派に生きて行けるだろう。
エリーの両親に見つかる心配はあるが、ヴィクトリアさんもかなりの魔力持ち。エリーの魔力の上に覆いかぶせて、魔力を感じにくくしてくれることくらいは頼めばしてくれそうだ。
でも…
「イジャ様、お帰りなさい」
僕が帰って来ると、嬉しそうに出迎えてくれるエリーの姿を見たら、どうしても決心がつかないのだ。本当は僕なんか一刻も早く、エリーの側を離れた方がいいのに、いつの間にかエリーから離れられなくなっていた。
そう、僕は完全にエリーの事を好きになってしまったのだ。自分の気持ちを封印したはずなのに、今にも溢れそうになる。正直エリーが他の男たちと話しているだけで、はらわたが煮えくり返る程の怒りを覚える。
僕には嫉妬する権利なんてないのに…それでもエリーに向ける独占欲が抑えきれなくなってきているのだ。一刻も早くエリーから離れないと…でも、僕はエリーと離れて生きて行けるのだろうか…
そんなある日、エリーが僕の為にプレゼントをくれた。きっとオーダーメイドだろう、一目見て分かってしまう程、珍しいデザインのブレスレットだ。この国では、ブレスレットを好きな相手に渡す習慣がある。
この時初めてエリーが僕の事を好きなのだと確信した。実は薄々エリーが僕に恋心を抱いている事は知っていた。でも、あえて気が付かないフリをしていたのだ。僕だって男だ。好きな子が自分の事を好きだと分かれば、感情が抑えきれなくなってしまう!
でもエリーはきっと僕の過去を知ったら、僕を軽蔑して去っていくだろう…だからこそ、僕達は結ばれてはいけないんだ…
それに何より、こんな高価なものを購入できるほどの財力を手に入れたという事も、僕にとってショックが大きかった。正直心のどこかで、僕がエリーを養っているという気持ちがあった。でもエリーはもう完全に僕が養わなくても、生きて行けるだけの財力を手に入れていたのだ。
この日から、少しずつ国を出る準備を始めた。正直まだエリーを置いて国を出るなんて…そんな迷いもあった。でも、日に日に大きくなる自分の気持ちをこれ以上抑える事が出来そうにない!一刻も早く、国を出ないと…
それにしても、僕は前世から何も変わっていないな…
結局エリーに軽蔑されたくない…そんな思いから、嫌われる前に姿をくらまそうという卑怯な考えで、あんなにも僕を慕ってくれているエリーを捨てて国を出るのだから…
そして、国を出る前日。
マックさんには今日中に国を出る事、今までお世話になった事への感謝の気持ちを述べた。最初は驚いていたが「イジャが決めた事なら、俺は応援するよ」そう言ってくれた。
最後の仕事を終え家に帰ると、いつもの様にエリーが嬉しそうに飛んできた。そしていつもの様に、エリーと食事を済ます。エリーはいつも通り、嬉しそうに食事をしている。そして、「この国にもう少し残りたい」そう言ったのだ。その言葉を聞いた瞬間、ナイフで胸をえぐられた様な痛みが走った。
ああ、君はずっとこの国で暮らすんだよ。僕はいないけれどね…そう言いそうになるのを必死に堪え、エリーの希望に沿う様装った。嬉しそうに笑うエリー。僕はやっぱり最低だな。こんなにも純粋な彼女を、騙しているのだから…
そしていつもの様に、ベッドで眠る。その際、エリーに魔法を掛けた。そう、すぐに眠たくなり、朝まで起きない魔法をね。
エリーが眠った事を確認すると、すぐにヴィクトリアさんの家に向かった。急に訪れた僕に、かなり驚いていた様だが、それでも招き入れてくれたヴィクトリアさん。
そんなヴィクトリアさんに僕だけ国を出る事、国を出た後エリーを頼みたい事、エリーが両親に見つからない様うまく魔法を覆いかぶせてあげて欲しい事を伝えた。
「イジャ!どうしてエリーを置いて行くんだい?あんなにもあんたの事を慕っているのに!どうか考え直しておくれ!」
そう僕にすがるヴィクトリアさん。僕は全てをヴィクトリアさんに話した。前世でエリーの曾祖母、エリザを裏切った事。そしてモールズ王国を乗っ取ったザードと一体化して、モールズ王国の王になり、無理やりエリザを手に入れようとした事。結局エリーの曽祖父でもあるジャックに敗れ、命を落としたことを。
「それは前世の話しだろう?今のイジャは、そんな人間にはとても思えない!きっとエリーも…」
「もう決めたのです!どうかエリーをお願いします!!」
僕の迫力の負けたのか
「分かったよ…」
そう言って悲しそうに笑ったヴィクトリアさん。
「それでは僕はこれで!3ヶ月間、色々とありがとうございました。マックさんにも、よろしくお伝えください!エリーの事、くれぐれもよろしくお願いします」
深々とヴィクトリアさんに頭を下げた。
一旦家に戻り、エリーに当てた手紙を書く。本当は自分の気持ちを伝えるべきではないのだろうが、どうしても伝えたかった。どうせもう会えないのだから…
そして向かったのは寝室だ。スヤスヤ眠っているエリー。
「ごめんね、エリー。きっと幸せになるんだよ。遠くから、ずっと君の幸せを祈っているから…」
そっとエリーの頬に触れようと思ったが、思いとどまった。彼女に触れる権利はない…そう思ったからだ。気が付くと、瞳から涙が溢れていた。泣くな!僕に泣く権利はないんだ!だから泣くな!そう何度も自分に言い聞かせるが、涙を止める事が出来ない。
さあ、いつまでも未練たらしくここに居ては駄目だ!そう決意し、魔力を集中させる。そして、転移魔法で出来るだけ遠くの国に移動したのだった。
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