私はこの人と生きていきたいです!

Karamimi

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第21話:平和な日々は長くは続かない様です

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気を取り直して、早速この国を脱出だ。まず転移魔法で隣国まで移動した。そこから再び電車に乗り、移動して行く。

「とりあえず1ヶ月程度移動した後は、カラウラ王国という国でしばらく暮らそうと思う。この国は他国から来た人に優しくてね。魔法が使える人にも、住みやすいらしいんだ。それに、エリーが好きな海もあるしね」

「まあ、そんな素敵な国があるのですね!楽しみですわ!」

そして1ヶ月間移動しながら色々な国を見て回った後、ついにカラウラ王国に入った。ここでは在留許可証なども必要なく、入国時にお金を払うだけでその日から普通に暮らせるらしい。

早速海の近くの小さな家を借りてそこで暮らし始めた。イジャ様は、アレグラ王国での漁の経験を生かして、今回も漁に出て稼いでくれている。私もヴィクトリアさんに教えてもらったアクセサリーを作り、街の商人に買ってもらう事にした。

有難い事に私の作ったアクセサリーは人気の様で、作ったら作った分だけ買ってくれるので助かっている。少しでも旅の資金を増やしたいものね。もちろん、家の事も私がすべてしている。と言っても、魔法で全て片付いてしまうので、特に負担に感じる事も無いのだけれどね。

ちなみに相変わらず過保護なイジャ様。基本的にイジャ様と一緒の時以外、外出は禁止されている。随分と常識を身につけてきているとはいえ、まだまだ心配な様だ。その為商人にアクセサリーを売る時も、イジャ様が隣で必ず見守っている。

でもそのおかげで、適正価格で商人に買ってもらえている。そう、私は物の値段がさっぱり分からず、初めて商人にアクセサリーを買ってもらう時、物凄く安い値段で取引しそうになったのだ。

その時イジャ様が色々と交渉してくれて、当初の10倍程度の値段で買ってもらう事になったのだ。

「エリーは少し物価も覚えた方がいいね」

と、その時イジャ様に苦笑いされた。今まで買い物なんてほとんどした事がない私は、物価と言われてもよく分からない。アレグラ王国の時も、ヴィクトリアさんに言われるがまま、買い物をしていたしね。

それでもイジャ様との日々は、毎日が楽しくてたまらない。特にイジャ様と心が通じ合ってからは、物凄くスキンシップを大切にしている。行って来ますとお帰りなさいの抱擁&口付けを始め、2人きりの時はずっとくっ付いている。

アレグラ王国にいた時のイジャ様とは、まるで別人の様だ。イジャ様曰く

「ずっとエリーに触れたかったのを我慢していたんだ!これからは、時間が許す限りエリーとくっ付いていたい」

との事。私もイジャ様が大好きなので、正直嬉しい。今日も食事の後、イジャ様の膝の上に座ってティータイムだ。

「エリー、今後の事なのだが、僕はエリーと結婚したいと思っている。でも、このまま君のご両親から逃げ回っていては、良くないと思うんだ。一度ご両親に会って、僕達の事を認めてもらえないか頼んでみないかい?」

急にそんな事を言いだしたイジャ様。でも…

「私もイジャ様と結婚したいです。でも家の両親、特にお父様は他国の人間でもあるイジャ様を認めてくれるとは思えません!力ずくでも別れさせられてしまいます!私はこの生活で満足しております。ですから、どうかこの生活を続けましょう!」

確かにイジャ様の言う事も分かる。でも、あのお父様が認めてくれるはずなんて、絶対にない!あの人は私の幸せよりも、聖なる魔力を持つ者の血を増やしたいだけなのだから…

「そうかな?僕は話せば分かってくれると思うけれどな…」

「イジャ様はお父様の事を知らないから、そんな事が言えるのです!あの人は、私を心配するふりをして、結局は聖なる魔力を持つ者の血をより色濃く後世に残し、自分の地位をもっともっと高めたいだけなのです!とにかく、私は両親には会いませんから」

私はとにかくイジャ様と幸せに暮らしたい!ただそれだけなのだ。

「分かったよ!ごめんねエリー。さあ、そろそろ寝ようか」

2人でベッドに入り込み、イジャ様に抱きしめてられて眠る。一応正式に結婚するまでは、一線を越えるつもりはないと言われているが、いつ正式に結婚するのかしら?私ももうすぐ15歳になる。そう言えば、モーズル王国では16歳から結婚できるのだったわよね。

という事は、後1年後くらいかしら?そんな事を考えながら、眠りに付いた。

翌日
「それじゃあ行ってくるね。ルル、エリーが外に出ない様にしっかり見張っているのだよ」

そう言って今日も仕事へと出掛けて行ったイジャ様。そんなに心配しなくても、勝手に出歩いたりしないのに…結局私の分身でもあるルルは、見張り役としてずっと私の側にいる。どうしてこの子は、私のいう事を聞かないのかしら?そうだわ!

「ルル、あなたのご主人は私よね!今日はイジャ様の側でイジャ様を見張っていて!いいわね!」

そう言い聞かせてみたものの、なぜか動かないルル!本当にこの子はもう!

「ルル!!!」

強めに叱って見たものの、くるりと反対の方を向いて丸くなっている!

「は~、これは駄目ね…」

ルルの事は諦めて、早速家事をこなしていく。家事が終わったらアクセサリー作りだ。

その時だった。物凄い魔力が迫ってきているのを感じる。この魔力…間違いない、お父様だわ!

身構えた瞬間、やはり目の前に現れたのはお父様だ。周りには、護衛たちを大勢連れている。

「エリー、やっと見つけたぞ!さあ、今すぐ国に帰るんだ!」
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