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第6話:お友達が欲しいです
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レオの家のパーティーに行ってから3ヶ月が経った。今まで以上に勉強やダンスに力を入れている。そして、読書の方も毎日の日課の1つだ。まだ絵本を読んでいるが、大分文字が多い絵本にグレードアップしてきた。
そして、最近の趣味は人間観察だ。1回目の生では、自分にしか興味が無かった。でも今回の生では、自分以外の人がどう感じているのか、しっかり知りたいと思った。その事をルシアナとエレナに相談したところ、その人の事をしっかり観察することが大切だと、教えてくれたのだ。
今まで全く他人なんて興味が無かったけれど、人の観察って意外と面白い。あの人はこんな風に笑うんだな、こんな表情もするんだなっと、新しい発見が沢山ある。それに人を観察する事で、相手が嬉しい時の表情、悲しい時の表情など、表情をしっかり読み取れるようになってきた。
そのおかげか
「最近のお嬢様は、随分人の気持ちが理解できるようになって来ましたね」
と、ルシアナやエレナにも褒められた。やはり褒められると嬉しいものだ。
そうそう、なぜかレオはあのパーティー以来、ちょくちょく我が家に遊びに来るようになった。そして、なぜか私を太らせようとして来るのだ。正直もう子豚に戻るつもりはない。
でも、もしかしたらレオはちょっとぽっちゃりした子が好きなのかも…
そう思ったのだが
「スタンディーフォン家の三男様は、スレンダーな女性が好みの様ですよ」
と、なぜかエレナが教えてくれた。どうやらスタンディーフォン公爵家に、妹がメイドとして働いている様だ。
きっとレオは私の事を女として見ていないのだろう。レオめ、絶対もっと奇麗になって、びっくりさせてやるんだから!
そんなある日、お父様から呼び出された。
「ミシェル、来月なのだがガーディアン侯爵家の次女、シュミナ嬢が9歳の誕生日を迎えるとの事で、家にも招待状が来たんだけれど。どうする?」
シュミナ嬢?う~ん、全く記憶にないわ。今年9歳と言う事は、きっと私と同級生よね。まあいいわ。令嬢の誕生日パーティーなら、もしかしたら友達が出来るかもしれないものね。
「せっかくだから参加させて貰うわ。もしかしたら、友達になれるかもしれないもの」
「そうか、それは良かったよ」
そう言えば誕生日パーティーと言っていたわよね。何か準備した方がいいのかしら?1度目の生の時は、そういう事は全てルシアナが準備してくれていた。でも、せっかくなら今回は自分で選びたい。
何を買えばいいのかしら?早速ルシアナとエレナに相談する事にした。
「シュミナ嬢の誕生日プレゼントですか?確か彼女は本が好きだと聞いたことがありますわね。少し探りを入れますので、お待ちいただけますか?」
さすが情報通のエレナ。早速シュミナ嬢の好きな本を調べてくれる事になった。
数日後
「お嬢様、シュミナ嬢は恋愛小説がお好きな様ですよ。せっかくなので、お嬢様もそろそろ小説にチャレンジしてみてはいかがでしょう」
8歳で恋愛小説を読んでいるですって!私なんてまだ絵本よ。
「エレナ、私はやっと絵本を読めるようになってきたのよ。恋愛小説なんて、読めるかしら?」
正直自信がない。
「あら、お嬢様なら大丈夫ですわ。とにかくチャレンジする事が大切です。シュミナ嬢へのプレゼントは、私が準備しますね」
「それは助かるわ。後、私が読めそうな小説も選んでもらえると嬉しいわ」
「もちろんです」
エレナは本当にこういう時頼りになるわね。こんないいメイドを、私は1度目の生の時にイジメていたなんて。本当に反省してもしきれない!
そして数日後
「お嬢様、恋愛小説をいくつか準備しましたよ。ただお嬢様の場合、一度に全て読む事は無理でしょうから、1日10ページを目標に読んでみましょう」
1日10ページか。それなら何とか私にも読めるかしら。
「エレナ、ありがとう。読んでみるわ」
「そうそう、シュミナ嬢のお誕生日プレゼントは、今ここに置いてある本と同じものですので、しっかり読んでおくと良いですよ」
なぜ同じ本?そう思ったが、あまり細かい事は気にしない様にしよう。
早速エレナが選んでくれた本を開いてみるが…
文字が小さいうえ、びっしり書かれている。これ、私読めるのかしら…
そう思っていたものの、読み始めてみると意外と面白い。ただやはり字が小さいので、絵本に慣れている私には正直辛い。何とか毎日10ページを読み進めるのに精いっぱいだ。
それでもシュミナ嬢の誕生日までに、何とか1冊の小説を読み終わる事に成功した。それにしても、恋愛小説と言う物は非常に面白い!
王子様と男爵令嬢の恋、そこに立ちはだかる意地悪な公爵令嬢!最後は公爵令嬢を断罪し、2人は無事結ばれる。なんて素敵なのかしら!
ん?待てよ!この小説に出て来る公爵令嬢って、1度目の生の私にそっくりだったわ。私って、悪役として出て来るくらい嫌な子だったのね…
無駄に落ち込んでいると、ルシアナがやって来た。
「お嬢様、どうしたのですか?」
私がショックで机に倒れこんでいる姿を見て、心配して飛んできた。
「ルシアナ、私やっと恋愛小説を1冊読み切ったの。でもここに出て来た意地悪な令嬢が、私にそっくりで…それがショックだったの」
私の話を聞き、笑い出すルシアナ。
「アハハハハハ、お嬢様、何があったかと思えばそんな事」
「そんな事って、私には大問題よ!」
笑うルシアナに抗議の声を上げた。
「でもお嬢様、そうやって客観的に自分の事が見られる様になったという事は、いいことですよ。それに、今のお嬢様は随分と変わられて来ましたし。メイドたちからも、随分評判が良くなっていますよ。この調子で頑張ってくださいね」
そうか、自分の事をしっかり理解できるようになったという事か。でも、もっと頑張らないとね。
そしてお誕生日会当日を迎えた。ちなみに今回のパーティーは令嬢のみ参加できるという事で、レオは居ない。それでも前回と同じく、黄色のドレスに身を包んだ。
さらに今回は1人で参加する。そう、お父様は居ない。一応メイドのルシアナが付いて来てはくれるが、基本的に1人だ。
どうしても落ち着けず、馬車の中でもソワソワしていると
「お嬢様、大丈夫ですよ。今のお嬢様なら何も怖がることはありません。今日はとにかく、楽しんできてくださいね」
「楽しむ?」
「そう、楽しむのです」
にっこり笑うルシアナ。楽しむか。あまり考えた事が無かったな。私、楽しめるかしら?
「お嬢様、着きましたよ」
ルシアナの声にハッとし、急いで馬車から降りた。どうやらガーディアン侯爵家は水をモチーフにしている様で、あちらこちらに奇麗な噴水がある。
「さあ、お嬢様。参りましょう」
ルシアナに声を掛けられ、緊張しながら玄関の方に向かって歩いて行った。受付を済ませ、今日のメイン会場でもある中庭へと案内された。
中庭に行くと既に沢山の令嬢たちが話をしていた。いくつかのグループが出来ており、その中に入って行くのはかなりハードルが高そうだ。今日も友達は作れないかもね。
「お嬢様、あそこに1人座っていらっしゃる方が、シュミナ嬢ですわ」
ルシアナが指さした先に、水色の髪をした女の子がちょこんと座っていた。なぜか1人で!
今日の主役なのに、どうして1人でいるのかしら?
そう思いつつも、まずは挨拶をしないと。緊張しつつ、ゆっくりと彼女に近づいて行く。頑張れ私!大丈夫よ!そう何度も自分にエールを送りながら。
彼女の目の前まで来たところで、声を掛けた。
「初めまして。私ミシェル・ミューティングと申します。今日はお招きいただき、ありがとうございました」
渾身のカーテシーを決める。スタンディーフォン公爵家の時はアレックスにダメだしされたが、今日は完璧…なはずだ!
あれ?反応が無い!私失敗しちゃったかしら?
そして、最近の趣味は人間観察だ。1回目の生では、自分にしか興味が無かった。でも今回の生では、自分以外の人がどう感じているのか、しっかり知りたいと思った。その事をルシアナとエレナに相談したところ、その人の事をしっかり観察することが大切だと、教えてくれたのだ。
今まで全く他人なんて興味が無かったけれど、人の観察って意外と面白い。あの人はこんな風に笑うんだな、こんな表情もするんだなっと、新しい発見が沢山ある。それに人を観察する事で、相手が嬉しい時の表情、悲しい時の表情など、表情をしっかり読み取れるようになってきた。
そのおかげか
「最近のお嬢様は、随分人の気持ちが理解できるようになって来ましたね」
と、ルシアナやエレナにも褒められた。やはり褒められると嬉しいものだ。
そうそう、なぜかレオはあのパーティー以来、ちょくちょく我が家に遊びに来るようになった。そして、なぜか私を太らせようとして来るのだ。正直もう子豚に戻るつもりはない。
でも、もしかしたらレオはちょっとぽっちゃりした子が好きなのかも…
そう思ったのだが
「スタンディーフォン家の三男様は、スレンダーな女性が好みの様ですよ」
と、なぜかエレナが教えてくれた。どうやらスタンディーフォン公爵家に、妹がメイドとして働いている様だ。
きっとレオは私の事を女として見ていないのだろう。レオめ、絶対もっと奇麗になって、びっくりさせてやるんだから!
そんなある日、お父様から呼び出された。
「ミシェル、来月なのだがガーディアン侯爵家の次女、シュミナ嬢が9歳の誕生日を迎えるとの事で、家にも招待状が来たんだけれど。どうする?」
シュミナ嬢?う~ん、全く記憶にないわ。今年9歳と言う事は、きっと私と同級生よね。まあいいわ。令嬢の誕生日パーティーなら、もしかしたら友達が出来るかもしれないものね。
「せっかくだから参加させて貰うわ。もしかしたら、友達になれるかもしれないもの」
「そうか、それは良かったよ」
そう言えば誕生日パーティーと言っていたわよね。何か準備した方がいいのかしら?1度目の生の時は、そういう事は全てルシアナが準備してくれていた。でも、せっかくなら今回は自分で選びたい。
何を買えばいいのかしら?早速ルシアナとエレナに相談する事にした。
「シュミナ嬢の誕生日プレゼントですか?確か彼女は本が好きだと聞いたことがありますわね。少し探りを入れますので、お待ちいただけますか?」
さすが情報通のエレナ。早速シュミナ嬢の好きな本を調べてくれる事になった。
数日後
「お嬢様、シュミナ嬢は恋愛小説がお好きな様ですよ。せっかくなので、お嬢様もそろそろ小説にチャレンジしてみてはいかがでしょう」
8歳で恋愛小説を読んでいるですって!私なんてまだ絵本よ。
「エレナ、私はやっと絵本を読めるようになってきたのよ。恋愛小説なんて、読めるかしら?」
正直自信がない。
「あら、お嬢様なら大丈夫ですわ。とにかくチャレンジする事が大切です。シュミナ嬢へのプレゼントは、私が準備しますね」
「それは助かるわ。後、私が読めそうな小説も選んでもらえると嬉しいわ」
「もちろんです」
エレナは本当にこういう時頼りになるわね。こんないいメイドを、私は1度目の生の時にイジメていたなんて。本当に反省してもしきれない!
そして数日後
「お嬢様、恋愛小説をいくつか準備しましたよ。ただお嬢様の場合、一度に全て読む事は無理でしょうから、1日10ページを目標に読んでみましょう」
1日10ページか。それなら何とか私にも読めるかしら。
「エレナ、ありがとう。読んでみるわ」
「そうそう、シュミナ嬢のお誕生日プレゼントは、今ここに置いてある本と同じものですので、しっかり読んでおくと良いですよ」
なぜ同じ本?そう思ったが、あまり細かい事は気にしない様にしよう。
早速エレナが選んでくれた本を開いてみるが…
文字が小さいうえ、びっしり書かれている。これ、私読めるのかしら…
そう思っていたものの、読み始めてみると意外と面白い。ただやはり字が小さいので、絵本に慣れている私には正直辛い。何とか毎日10ページを読み進めるのに精いっぱいだ。
それでもシュミナ嬢の誕生日までに、何とか1冊の小説を読み終わる事に成功した。それにしても、恋愛小説と言う物は非常に面白い!
王子様と男爵令嬢の恋、そこに立ちはだかる意地悪な公爵令嬢!最後は公爵令嬢を断罪し、2人は無事結ばれる。なんて素敵なのかしら!
ん?待てよ!この小説に出て来る公爵令嬢って、1度目の生の私にそっくりだったわ。私って、悪役として出て来るくらい嫌な子だったのね…
無駄に落ち込んでいると、ルシアナがやって来た。
「お嬢様、どうしたのですか?」
私がショックで机に倒れこんでいる姿を見て、心配して飛んできた。
「ルシアナ、私やっと恋愛小説を1冊読み切ったの。でもここに出て来た意地悪な令嬢が、私にそっくりで…それがショックだったの」
私の話を聞き、笑い出すルシアナ。
「アハハハハハ、お嬢様、何があったかと思えばそんな事」
「そんな事って、私には大問題よ!」
笑うルシアナに抗議の声を上げた。
「でもお嬢様、そうやって客観的に自分の事が見られる様になったという事は、いいことですよ。それに、今のお嬢様は随分と変わられて来ましたし。メイドたちからも、随分評判が良くなっていますよ。この調子で頑張ってくださいね」
そうか、自分の事をしっかり理解できるようになったという事か。でも、もっと頑張らないとね。
そしてお誕生日会当日を迎えた。ちなみに今回のパーティーは令嬢のみ参加できるという事で、レオは居ない。それでも前回と同じく、黄色のドレスに身を包んだ。
さらに今回は1人で参加する。そう、お父様は居ない。一応メイドのルシアナが付いて来てはくれるが、基本的に1人だ。
どうしても落ち着けず、馬車の中でもソワソワしていると
「お嬢様、大丈夫ですよ。今のお嬢様なら何も怖がることはありません。今日はとにかく、楽しんできてくださいね」
「楽しむ?」
「そう、楽しむのです」
にっこり笑うルシアナ。楽しむか。あまり考えた事が無かったな。私、楽しめるかしら?
「お嬢様、着きましたよ」
ルシアナの声にハッとし、急いで馬車から降りた。どうやらガーディアン侯爵家は水をモチーフにしている様で、あちらこちらに奇麗な噴水がある。
「さあ、お嬢様。参りましょう」
ルシアナに声を掛けられ、緊張しながら玄関の方に向かって歩いて行った。受付を済ませ、今日のメイン会場でもある中庭へと案内された。
中庭に行くと既に沢山の令嬢たちが話をしていた。いくつかのグループが出来ており、その中に入って行くのはかなりハードルが高そうだ。今日も友達は作れないかもね。
「お嬢様、あそこに1人座っていらっしゃる方が、シュミナ嬢ですわ」
ルシアナが指さした先に、水色の髪をした女の子がちょこんと座っていた。なぜか1人で!
今日の主役なのに、どうして1人でいるのかしら?
そう思いつつも、まずは挨拶をしないと。緊張しつつ、ゆっくりと彼女に近づいて行く。頑張れ私!大丈夫よ!そう何度も自分にエールを送りながら。
彼女の目の前まで来たところで、声を掛けた。
「初めまして。私ミシェル・ミューティングと申します。今日はお招きいただき、ありがとうございました」
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