4 / 15
第4話:彼女が気になる~隆太視点~
しおりを挟む
小さい頃から女共は苦手だった。人の顔を見るなりキャーキャー騒ぎたてる。はっきり言って迷惑だ。そんな女共がウザくて、中学は男子校に行った。そのおかげで毎日快適だ。
ただ近くの中学の女共が、わざわざ学校まで見に来る。そして俺が出て来ると、ギャーギャー騒ぐのだ。迷惑以外何者でもない。
もちろん、高校も男子校に行く予定だった。正直女なんて猿以下だと思っていた。そんな俺も、そろそろ高校を本格的に決めなければいけない時期に入った。
「隆太、高校どうする?俺は南高校を狙ってるんだよね。あそこ、家から近いし。可愛い女子多いらしいし」
こいつ女狙いかよ…
「俺は青川高校かな」
「何だよ、お前また男子校に行くつもりかよ。お前イケメンなんだから、共学に行けばモテモテだぞ」
俺は女に関わりたくはないんだよ!気楽な男子校が一番だ。
その日の帰りも女共が待ち伏せしていた。
「あの、これ受け取ってください」
真っ赤な顔で女が手紙を渡してくる。
「俺、興味ないんで」
軽くかわし、そのまま女を素通りして歩く。
「ちょっと待ってください。ずっと好きでした。よかったら友達になって下さい」
はっきり言ってウザイ。
「君は俺の何を知っているの?どうせ顔でしょう?ウザいから消えろ!」
そう言うと、泣きそうな顔で去って行った。あ~、女って本当に面倒くせぇ!
何かむしゃくしゃするな、ちょっと寄り道していくか。そう思い、いつもと違う道を歩いていた時だった。
「ちょっと!あんた達、こんな小さな子をイジメて、何考えているのよ!」
何だ?喧嘩か?
ふいに声のする方を見る。すると、小学生のガキ3人と、子犬を抱いた女がいた。
「出たな!渚ばばぁ!その犬捨てられていたから、俺たちが遊んでやっていたんだよ!」
「誰がばばぁだって!追いかけ回したら可哀そうでしょう!動物には優しくしなさ
い!」
小学生に怒鳴りつける女!
「うるさいな!渚ばばぁは放っておいて、向こうへ行こうぜ!」
「だから誰がばばぁよ!」
女に怒られ、不貞腐れた小学生たちが去って行った。
「もう大丈夫よ。怖かったね。あなたは今日から家の家族よ。さあ、帰りましょう」
そう言うと女が子犬に笑いかけた。その瞬間、胸の奥が一気にドクドクする。一体この気持ちは何なんだろう…
子犬を抱いてその場から立ち去る瞬間、女と目が合った。しまった、また頬を赤らめて絡まれる!そう思ったのだが、女は俺なんか全く興味がないと言った感じで、去って行った。
「何なんだよ、あの女は…」
俺に全く興味を持たない女がいるなんて!それに、あの笑顔…
家に帰ってからも考えるのはあの女の事ばかり。そう言えば、渚って呼ばれていたな。もう一度会ってみたい。
翌日、授業が終わるとあのあたりをウロウロした。でも、彼女は見つからない。次の日も、その次の日もあの場所へと向かう。そんな日々が1週間続いたある日
「お前毎日ここに居るな!何しているんだ?」
このクソガキ共は、前に彼女に怒られていた奴らだ。
「あのさ、ちょっと聞きたいんだけれど」
俺は意を決して彼女の事を、このクソガキ共に聞いてみる事にした。
「何々?」
そう言いながら近づいて来たと思ったら
ドス!
「痛っっっっ!!!」
あろうことか俺はクソガキの1人に股間を蹴られたのだ。もちろん、痛みでうずくまる。
「バーカバーカ」
笑いながら去って行こうとするクソガキ共。その時だった!
「あんた達、また悪さしたわね!」
この声は!
「げっ、渚ばばぁだ。逃げろ」
急いで逃げようとするクソガキ共を次々と捕まえると
「ほら、このお兄さんに誤りさない」
クソガキ共を俺の前へと連れて来た。
「誰が謝るかよ。こいつ最近毎日ここをウロウロしていた変質者だぞ。俺たちは良い事をしたんだ!」
「「そうだ、そうだ」」」
ゴン
ゴン
ゴン
「だからって股間を蹴ったらダメでしょう!あんまり酷いなら、おばさん達に連絡を入れるわよ!」
クソガキ共にゲンコツを食らわせ、怒る彼女。その姿も美しいな…
「痛ってぇな~!暴力渚ばばぁゴリラ!はいはい、謝りますよ」
「「「ごめんちゃ~い」」」
「コラ!そんな謝り方があるか!!!」
怒る彼女を無視し、走って逃げるクソガキ共。
「あの子たちがごめんなさい!もう二度とあんな事はしない様に、しっかり言い聞かせるわ」
なぜか俺に頭を下げる彼女。
「いいや。俺も油断したのが悪かったし。助けてくれてありがとう。それにしても、あの子たち君の知り合いなのかい?」
正直女に助けられるなんて恥ずかしいが、一応お礼を言っておいた。
「近所の子たちなの。いっつも悪さばかりしているのよ!でも根は良い子たちだから、許してあげて」
そう言うと、彼女はにっこり微笑んだ。その瞬間、胸の鼓動が一気に早くなる。心臓の音がうるさい。
「それじゃあ、私はこれで」
そう言って去っていく彼女。
彼女の後姿をボーっと眺めながら、しばらくその場を動くことが出来なかったのである。
ただ近くの中学の女共が、わざわざ学校まで見に来る。そして俺が出て来ると、ギャーギャー騒ぐのだ。迷惑以外何者でもない。
もちろん、高校も男子校に行く予定だった。正直女なんて猿以下だと思っていた。そんな俺も、そろそろ高校を本格的に決めなければいけない時期に入った。
「隆太、高校どうする?俺は南高校を狙ってるんだよね。あそこ、家から近いし。可愛い女子多いらしいし」
こいつ女狙いかよ…
「俺は青川高校かな」
「何だよ、お前また男子校に行くつもりかよ。お前イケメンなんだから、共学に行けばモテモテだぞ」
俺は女に関わりたくはないんだよ!気楽な男子校が一番だ。
その日の帰りも女共が待ち伏せしていた。
「あの、これ受け取ってください」
真っ赤な顔で女が手紙を渡してくる。
「俺、興味ないんで」
軽くかわし、そのまま女を素通りして歩く。
「ちょっと待ってください。ずっと好きでした。よかったら友達になって下さい」
はっきり言ってウザイ。
「君は俺の何を知っているの?どうせ顔でしょう?ウザいから消えろ!」
そう言うと、泣きそうな顔で去って行った。あ~、女って本当に面倒くせぇ!
何かむしゃくしゃするな、ちょっと寄り道していくか。そう思い、いつもと違う道を歩いていた時だった。
「ちょっと!あんた達、こんな小さな子をイジメて、何考えているのよ!」
何だ?喧嘩か?
ふいに声のする方を見る。すると、小学生のガキ3人と、子犬を抱いた女がいた。
「出たな!渚ばばぁ!その犬捨てられていたから、俺たちが遊んでやっていたんだよ!」
「誰がばばぁだって!追いかけ回したら可哀そうでしょう!動物には優しくしなさ
い!」
小学生に怒鳴りつける女!
「うるさいな!渚ばばぁは放っておいて、向こうへ行こうぜ!」
「だから誰がばばぁよ!」
女に怒られ、不貞腐れた小学生たちが去って行った。
「もう大丈夫よ。怖かったね。あなたは今日から家の家族よ。さあ、帰りましょう」
そう言うと女が子犬に笑いかけた。その瞬間、胸の奥が一気にドクドクする。一体この気持ちは何なんだろう…
子犬を抱いてその場から立ち去る瞬間、女と目が合った。しまった、また頬を赤らめて絡まれる!そう思ったのだが、女は俺なんか全く興味がないと言った感じで、去って行った。
「何なんだよ、あの女は…」
俺に全く興味を持たない女がいるなんて!それに、あの笑顔…
家に帰ってからも考えるのはあの女の事ばかり。そう言えば、渚って呼ばれていたな。もう一度会ってみたい。
翌日、授業が終わるとあのあたりをウロウロした。でも、彼女は見つからない。次の日も、その次の日もあの場所へと向かう。そんな日々が1週間続いたある日
「お前毎日ここに居るな!何しているんだ?」
このクソガキ共は、前に彼女に怒られていた奴らだ。
「あのさ、ちょっと聞きたいんだけれど」
俺は意を決して彼女の事を、このクソガキ共に聞いてみる事にした。
「何々?」
そう言いながら近づいて来たと思ったら
ドス!
「痛っっっっ!!!」
あろうことか俺はクソガキの1人に股間を蹴られたのだ。もちろん、痛みでうずくまる。
「バーカバーカ」
笑いながら去って行こうとするクソガキ共。その時だった!
「あんた達、また悪さしたわね!」
この声は!
「げっ、渚ばばぁだ。逃げろ」
急いで逃げようとするクソガキ共を次々と捕まえると
「ほら、このお兄さんに誤りさない」
クソガキ共を俺の前へと連れて来た。
「誰が謝るかよ。こいつ最近毎日ここをウロウロしていた変質者だぞ。俺たちは良い事をしたんだ!」
「「そうだ、そうだ」」」
ゴン
ゴン
ゴン
「だからって股間を蹴ったらダメでしょう!あんまり酷いなら、おばさん達に連絡を入れるわよ!」
クソガキ共にゲンコツを食らわせ、怒る彼女。その姿も美しいな…
「痛ってぇな~!暴力渚ばばぁゴリラ!はいはい、謝りますよ」
「「「ごめんちゃ~い」」」
「コラ!そんな謝り方があるか!!!」
怒る彼女を無視し、走って逃げるクソガキ共。
「あの子たちがごめんなさい!もう二度とあんな事はしない様に、しっかり言い聞かせるわ」
なぜか俺に頭を下げる彼女。
「いいや。俺も油断したのが悪かったし。助けてくれてありがとう。それにしても、あの子たち君の知り合いなのかい?」
正直女に助けられるなんて恥ずかしいが、一応お礼を言っておいた。
「近所の子たちなの。いっつも悪さばかりしているのよ!でも根は良い子たちだから、許してあげて」
そう言うと、彼女はにっこり微笑んだ。その瞬間、胸の鼓動が一気に早くなる。心臓の音がうるさい。
「それじゃあ、私はこれで」
そう言って去っていく彼女。
彼女の後姿をボーっと眺めながら、しばらくその場を動くことが出来なかったのである。
30
あなたにおすすめの小説
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ヤンデレ男子の告白を断ってから毎日家の前で待ち伏せされるようになった話
チハヤ
恋愛
「告白の返事を撤回してくれるまで帰らない」と付きまとわれても迷惑なので今日こそ跳ねのけようと思います――。
ヤンデレ男子×他に好きな人がいるヒロインのとある冬の日の出来事。
メリバです。
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない
みずがめ
恋愛
宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。
葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。
なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。
その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。
そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。
幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。
……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる