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第32話:ダルク様とお話をしました
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「それじゃあ、早速話し合いをしたいところなのだが、侯爵も色々と準備があるだろう。また明日…は、ダルク殿の貴族学院初登院の日だったな…それじゃあ、来週…」
「来週だと、少し先になってしまいますね。もしよろしければ、明日貴族学院を終えてから、話し合いを行ってもよろしいでしょうか?」
「それだと、ダルク殿の負担になるのでは…」
「私の方は大丈夫です。既にある程度の書類はまとめてありますし、執事も数名連れてきておりますので。ただ、時間が遅くなってしまいますが…」
「その点は構いません。私も午後の遅い時間の方が、しっかりと準備が出来ますので」
「それじゃあ、明日の午後、ダルク殿が貴族学院から戻ってきてからにしよう。ダルク殿、今朝我が国に到着したばかりで、疲れたでしょう。どうかゆっくり休んでください」
「ありがとうございます、陛下。もしよろしければ、アンジュ嬢と少し話がしたいのですが…」
えっ?私と?
ビックリしてダルク様の方を見る。
「そうでしたね。ダルク殿から、アンジュ嬢と話がしたいと言われていたのだった。侯爵、いいだろうか?」
「もちろんです。アンジュ、ダルク様とお話をしてきなさい」
「分かりましたわ、ダルク様、よろしくお願いいたします」
「それじゃあ、私と侯爵は別室で話をして来るから、どうかゆっくりとして言ってくれ」
そう言うと、陛下とお父様は部屋から出て行った。
「ダルク様、お久しぶりですわ。まさかあなた様が我が国にいらっしゃるだなんて、びっくりです。でも、嬉しいですわ。どうかよろしくお願いします」
「アンジュ嬢も、元気そうでよかったよ。実は今回の件、殿下が私を気遣って下さり、留学兼交渉人の任務を承る事になったのだよ。アンジュ嬢にまた会いたくて…」
「私もダルク様にお会いしたかったですわ。スカーレット様や王太子殿下、皆さまは元気にされていますか?」
「…アンジュ嬢…君は…まあいい。皆元気だよ。ただ、スカーレット様はアンジュ嬢がいないので、少し寂しそうでしたが。まあ、殿下が何とかするでしょう」
「そうですか…スカーレット様が…それは申し訳ない事をしましたね」
「アンジュ嬢が気にする事ではないよ。それよりも、アンジュ嬢の方は大丈夫かい?その…元好きだった男性に迫られたりしていないかい?」
「ええ、大丈夫ですわ。デイビッド様とは、今のところ普通の友人の1人として接していますので。それに私はやっぱり、彼を受け入れる事は無理そうです」
デイビッド様が誠実な人だという事は分かっている。ただ…今まで散々冷遇されてきたのだ。5回の婚約を申し込んだのに断られて、本当に悲しかったし惨めだった。自分が否定された様で、辛かった。
だからこそ、どうしても受け入れる事が出来ない。それは帰国した今でも、変わらない。
「アンジュ嬢が受け入れられないなら、それでいいんじゃないかな?どんな理由があれ、好きな女性を放置しておくなんて私なら考えられない。彼女が悲しそうな顔をするだけで、胸が締め付けられるし、彼女には常に笑顔でいて欲しいと思うものだ」
確かに私の事を好きでいてくれていたのなら、もう少し私を気遣って欲しかったな…て、もう過ぎた事を言っても仕方がないが。
「そんな悲しそうな顔をしないでくれ。すまない、私が嫌な話をしてしまったね。そうだ、これ。ミラージュ王国のお土産だよ。それからスカーレット様からの手紙もあずかって来た」
「まあ、ありがとうございます。嬉しいですわ」
ダルク様からお土産と手紙を受け取る。
「よかった、アンジュ嬢が笑ってくれたね。私は君のその笑顔が、その…好きなんだ…」
恥ずかしそうにそう言うと、ダルク様は俯いてしまった。
「私も、今の表情豊かなダルク様の姿の方が好きですわ。ダルク様、随分と表情が豊かになりましたね。きっと今のダルク様なら、カリオス王国の貴族学院でも、友達がたくさんできる事でしょう」
「私の表情が豊かになったのは、アンジュ嬢、君のお陰だ。君がその、私の笑顔が好きだと言ってくれたから…だからその…」
いつものダルク様とは想像も出来ない程、もじもじとしている。いつも冷静で、真顔だったダルク様が、まるで別人だ。その姿がおかしくて、つい笑いが込みあげてきた。
「ダルク様はいい意味で変わられたのですね。とても素敵になられて、私も嬉しいです」
「ありがとう、アンジュ嬢。そうだ、私は今朝この国に来たばかりでね。よかったら、この国を案内してくれないかい?」
「ええ、もちろんですわ。早速参りましょう」
「来週だと、少し先になってしまいますね。もしよろしければ、明日貴族学院を終えてから、話し合いを行ってもよろしいでしょうか?」
「それだと、ダルク殿の負担になるのでは…」
「私の方は大丈夫です。既にある程度の書類はまとめてありますし、執事も数名連れてきておりますので。ただ、時間が遅くなってしまいますが…」
「その点は構いません。私も午後の遅い時間の方が、しっかりと準備が出来ますので」
「それじゃあ、明日の午後、ダルク殿が貴族学院から戻ってきてからにしよう。ダルク殿、今朝我が国に到着したばかりで、疲れたでしょう。どうかゆっくり休んでください」
「ありがとうございます、陛下。もしよろしければ、アンジュ嬢と少し話がしたいのですが…」
えっ?私と?
ビックリしてダルク様の方を見る。
「そうでしたね。ダルク殿から、アンジュ嬢と話がしたいと言われていたのだった。侯爵、いいだろうか?」
「もちろんです。アンジュ、ダルク様とお話をしてきなさい」
「分かりましたわ、ダルク様、よろしくお願いいたします」
「それじゃあ、私と侯爵は別室で話をして来るから、どうかゆっくりとして言ってくれ」
そう言うと、陛下とお父様は部屋から出て行った。
「ダルク様、お久しぶりですわ。まさかあなた様が我が国にいらっしゃるだなんて、びっくりです。でも、嬉しいですわ。どうかよろしくお願いします」
「アンジュ嬢も、元気そうでよかったよ。実は今回の件、殿下が私を気遣って下さり、留学兼交渉人の任務を承る事になったのだよ。アンジュ嬢にまた会いたくて…」
「私もダルク様にお会いしたかったですわ。スカーレット様や王太子殿下、皆さまは元気にされていますか?」
「…アンジュ嬢…君は…まあいい。皆元気だよ。ただ、スカーレット様はアンジュ嬢がいないので、少し寂しそうでしたが。まあ、殿下が何とかするでしょう」
「そうですか…スカーレット様が…それは申し訳ない事をしましたね」
「アンジュ嬢が気にする事ではないよ。それよりも、アンジュ嬢の方は大丈夫かい?その…元好きだった男性に迫られたりしていないかい?」
「ええ、大丈夫ですわ。デイビッド様とは、今のところ普通の友人の1人として接していますので。それに私はやっぱり、彼を受け入れる事は無理そうです」
デイビッド様が誠実な人だという事は分かっている。ただ…今まで散々冷遇されてきたのだ。5回の婚約を申し込んだのに断られて、本当に悲しかったし惨めだった。自分が否定された様で、辛かった。
だからこそ、どうしても受け入れる事が出来ない。それは帰国した今でも、変わらない。
「アンジュ嬢が受け入れられないなら、それでいいんじゃないかな?どんな理由があれ、好きな女性を放置しておくなんて私なら考えられない。彼女が悲しそうな顔をするだけで、胸が締め付けられるし、彼女には常に笑顔でいて欲しいと思うものだ」
確かに私の事を好きでいてくれていたのなら、もう少し私を気遣って欲しかったな…て、もう過ぎた事を言っても仕方がないが。
「そんな悲しそうな顔をしないでくれ。すまない、私が嫌な話をしてしまったね。そうだ、これ。ミラージュ王国のお土産だよ。それからスカーレット様からの手紙もあずかって来た」
「まあ、ありがとうございます。嬉しいですわ」
ダルク様からお土産と手紙を受け取る。
「よかった、アンジュ嬢が笑ってくれたね。私は君のその笑顔が、その…好きなんだ…」
恥ずかしそうにそう言うと、ダルク様は俯いてしまった。
「私も、今の表情豊かなダルク様の姿の方が好きですわ。ダルク様、随分と表情が豊かになりましたね。きっと今のダルク様なら、カリオス王国の貴族学院でも、友達がたくさんできる事でしょう」
「私の表情が豊かになったのは、アンジュ嬢、君のお陰だ。君がその、私の笑顔が好きだと言ってくれたから…だからその…」
いつものダルク様とは想像も出来ない程、もじもじとしている。いつも冷静で、真顔だったダルク様が、まるで別人だ。その姿がおかしくて、つい笑いが込みあげてきた。
「ダルク様はいい意味で変わられたのですね。とても素敵になられて、私も嬉しいです」
「ありがとう、アンジュ嬢。そうだ、私は今朝この国に来たばかりでね。よかったら、この国を案内してくれないかい?」
「ええ、もちろんですわ。早速参りましょう」
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