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第30話:皆でおせんべいを作ります
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私たちも馬車に乗り込むために、馬車に向かう。
「さあ、ジュリア、僕たちはこっちの馬車に乗ろう」
隣に停まっている馬車へと乗り込んだ。すかさず私の隣に座ったリュカ様。
「今日はせっかくのデートだったのに…本当にマリアナ嬢は!出来るだけあの2人とは別行動をしよう」
隣でプリプリと怒るリュカ様。私と婚約してから、随分と自分の意見を言う様になった。リュカ様曰く、あの時令嬢に意見を言った事で、自分の中で何かが吹っ切れたらしい。
「今までどうしてあんなにも人の顔色を見ていたのだろう。こんな事なら、もっと早く自分の気持ちを相手に伝えればよかったよ」
そう言っていた。そんなリュカ様だが、自分の意見をはっきり言える男らしい人として、増々令嬢たちから人気が出てしまったのだが、そこは仕方がないと諦めている。
「ジュリア、今は2人きりだね」
何を思ったのか、急に私の方をクルリと向いた。そして、顔がゆっくり近づいてきて、そのまま唇が重なる。最初の頃は恥ずかしくてたまらなかったが、今ではすっかり慣れた。それどころか、なんだか温かい気持ちになる。この気持ちは一体…
「ジュリアも口づけをしても、随分と恥ずかしがらなくなったね。そうだ、一度君から僕に口づけをしてくれないかい?」
「私からですか?」
「そうだよ。ほら、早く」
そう言ってリュカ様が目を閉じた。どうしよう…さすがに自分からは恥ずかしい。でも、やらないとダメよね。そう思い、ゆっくりと自分の唇をリュカ様の唇に重ねた。でも、恥ずかしくてすぐに離す。
「顔が真っ赤だよ。ジュリアは可愛いね。でも次は、もう少し長くしてくれると嬉しいな」
もっと長くですって。そんな恥ずかしい事、出来る訳がない。さらに顔が赤くなるのがわかる。すると、絶妙なタイミングで馬車が停まった。どうやらついた様だ。
どうしよう…顔はまだ真っ赤なのに…
「さあジュリア、降りよう」
私の顔が赤い事などお構いなしに、私の手を引いて馬車から降りるリュカ様。馬車を降りると、既にマリアナと王太子殿下が待っていた。
「ジュリア、顔が真っ赤よ。もしかしてリュカ殿下…」
ジト目でリュカ様を睨むマリアナ。止めて…これ以上追求しないで。
「マリアナ嬢、そんな目で僕を見るのは止めてくれ。僕はただ、ジュリアからくちづ…んん」
「マリアナ、何でもないのよ。さあ、行きましょう」
ベラベラとしゃべるリュカ様の口を押え、さっさとお店に向かう事にした。本当にリュカ様は、何でも話しちゃうんだから。こっちは恥ずかしくてたまらないのに…
そういえば高校の頃、もっと過激な話で盛り上がっていたわね。私は聞く専門だったけれど、今思うと話していた子たち、恥ずかしくなかったのかしら?
そんな事を考えながらお店へと向かった。
「すごい行列ね。これはすごいわ」
お店の前には、長蛇の列が…かなり人気がある様だ。
「これじゃあ入れないわね。裏口から入りましょう。こちらへ」
早速お店の裏口から入る。
「皆、随分と繁盛しているのね」
忙しそうに作業をしている料理人たちに声を掛ける。
「お嬢様、いらしてくださったのですね。もう繁盛も繁盛、大繁盛過ぎて、毎日目が回る忙しさです」
確かにこれだけ繁盛していれば、料理人たちも忙しいだろう。慌ただしく働いている。
「なんだか物凄く忙しそうね。私たち、お邪魔みたいだから帰りましょう」
マリアナが申し訳なさそうにそう言った。でも、せっかく来てくれたのに、このまま帰るのは…そうだわ!
「せっかくですから、皆様もお菓子作りを体験してみませんか?」
まだ実現までは程遠いが、いずれお菓子作りを体験できるお店も考えているのだ。その為、一応スペースは準備してある。あそこなら、料理人たちの邪魔になる事もないだろう。
「それ、本当?自分で作るお菓子なんて素敵だわ。私、作ってみたいわ」
「僕も作りたい」
「マリアナが作るなら、僕も作るよ」
よし、話しはまとまった。早速別の部屋へと移動する。せっかくだから、皆が大好きなおせんべいにしよう。幸い、おせんべいを焼く機械も、この部屋には備わっているし。
「それじゃあ、おせんべいを焼きましょう。このうるち米で作った生地を焼いていきます。そうだわ、せっかくだから、醤油で絵を描くのもいいですわね」
前世でおせんべい作りの体験をしたとき、醤油で絵を描いた。あんな感じにしたら、楽しいだろう。そう思ったのだ。
「それはいいわね。早速醤油で絵をかきましょう」
俄然やる気を見せるマリアナ。急遽近くにいた使用人に筆を買ってきてもらった。早速少し大きめの生地に、4人でおせんべいに絵を書いていく。う~ん、私、絵は苦手なのよね。結局簡単なチューリップの絵を描いた。
出来上がった絵を、醤油を付けながら焼いていく。
「おせんべいを焼くのって、こんなに熱いんだね。マリアナ、火傷をしたら大変だ。僕が焼くよ」
過保護は健在な王太子殿下。マリアナが火傷をしないか、気が気でないらしい。
「リューゴ様、私は大丈夫ですわ。それよりも、リューゴ様のおせんべい、焦げてしまいますよ」
「あぁ、しまった」
人の世話を焼いていた王太子殿下のおせんべい、少し焦げてしまった様だ。でも少し焦げている方が、手作り感が出ていい感じだ。
4人で汗だくになりながら、なんとかおせんべいが完成した。
「みて、私のおせんべい。宝石を書いたの。可愛いでしょ」
得意げにおせんべいを見せるマリアナ。
「僕はマリアナを書いたんだが…なんだか変になってしまった」
マリアナ大好き王太子殿下、変になっていると落ち込んでいるが、それでもかなり上手だ。さすが王太子殿下ね。
そういえば、リュカ様は何を書いたのかしら?
「リュカ様は何を書いたのですか?」
私の問いかけに、慌てておせんべいを隠す。一体どうしたのかしら?ふとおせんべいを見ると、人の様なものが描かれている。これは…
「ジュリアを書いたのだが…僕、絵心がないみたいで…」
シュンとした表情をするリュカ様。
「あぁ…確かに絵心がないですわね。まるで妖怪ですわ」
ポツリと呟いたマリアナ。ちょっと、何て事を言うのよ。増々下を向いて落ち込むリュカ様。さすがに言い過ぎたと思ったのか、マリアナは口を押えている。
「リュカ様、私を書いて下さったのですね。嬉しいですわ」
「何が嬉しいものか。マリアナ嬢が言う通り、妖怪にしか見えないじゃないか…」
「私を思って書いて下さったのでしょう。それが嬉しいのです。ありがとうございます。せっかくなので、皆で食べましょう。そうだ、リュカ様が初めて焼いたおせんべい、私にも少し頂けますか?」
「もちろんだよ!それじゃあ、ジュリアが焼いたおせんべい、僕にも少し頂戴ね」
「はい。もちろんですわ」
すっかり笑顔に戻ったリュカ様。
「出来たてのおせんべいは、本当に美味しいね。それも自分で作ったと思うと、また格別だ」
嬉しそうに皆がおせんべいを食べている。最初は日本にいた時の食べ物が恋しくて、記憶を頼りに再現したお菓子たち。でも今は、こうやって誰かに喜んで貰えることが、嬉しくてたまらない。
そして何より、リュカ様が嬉しそうに食べてくれる姿を見ていたら、なんだか心が温かい気持ちに包まれた。
その後は普通のおせんべいを何枚か焼き、お土産として3人に持って帰ってもらう事にした。3人ともとても喜んでくれた。3人の嬉しそうな顔を見ていたら、お菓子作り体験の方も早く進めて、もっとたくさんの人の笑顔が見たい、そう強く思ったのであった。
「さあ、ジュリア、僕たちはこっちの馬車に乗ろう」
隣に停まっている馬車へと乗り込んだ。すかさず私の隣に座ったリュカ様。
「今日はせっかくのデートだったのに…本当にマリアナ嬢は!出来るだけあの2人とは別行動をしよう」
隣でプリプリと怒るリュカ様。私と婚約してから、随分と自分の意見を言う様になった。リュカ様曰く、あの時令嬢に意見を言った事で、自分の中で何かが吹っ切れたらしい。
「今までどうしてあんなにも人の顔色を見ていたのだろう。こんな事なら、もっと早く自分の気持ちを相手に伝えればよかったよ」
そう言っていた。そんなリュカ様だが、自分の意見をはっきり言える男らしい人として、増々令嬢たちから人気が出てしまったのだが、そこは仕方がないと諦めている。
「ジュリア、今は2人きりだね」
何を思ったのか、急に私の方をクルリと向いた。そして、顔がゆっくり近づいてきて、そのまま唇が重なる。最初の頃は恥ずかしくてたまらなかったが、今ではすっかり慣れた。それどころか、なんだか温かい気持ちになる。この気持ちは一体…
「ジュリアも口づけをしても、随分と恥ずかしがらなくなったね。そうだ、一度君から僕に口づけをしてくれないかい?」
「私からですか?」
「そうだよ。ほら、早く」
そう言ってリュカ様が目を閉じた。どうしよう…さすがに自分からは恥ずかしい。でも、やらないとダメよね。そう思い、ゆっくりと自分の唇をリュカ様の唇に重ねた。でも、恥ずかしくてすぐに離す。
「顔が真っ赤だよ。ジュリアは可愛いね。でも次は、もう少し長くしてくれると嬉しいな」
もっと長くですって。そんな恥ずかしい事、出来る訳がない。さらに顔が赤くなるのがわかる。すると、絶妙なタイミングで馬車が停まった。どうやらついた様だ。
どうしよう…顔はまだ真っ赤なのに…
「さあジュリア、降りよう」
私の顔が赤い事などお構いなしに、私の手を引いて馬車から降りるリュカ様。馬車を降りると、既にマリアナと王太子殿下が待っていた。
「ジュリア、顔が真っ赤よ。もしかしてリュカ殿下…」
ジト目でリュカ様を睨むマリアナ。止めて…これ以上追求しないで。
「マリアナ嬢、そんな目で僕を見るのは止めてくれ。僕はただ、ジュリアからくちづ…んん」
「マリアナ、何でもないのよ。さあ、行きましょう」
ベラベラとしゃべるリュカ様の口を押え、さっさとお店に向かう事にした。本当にリュカ様は、何でも話しちゃうんだから。こっちは恥ずかしくてたまらないのに…
そういえば高校の頃、もっと過激な話で盛り上がっていたわね。私は聞く専門だったけれど、今思うと話していた子たち、恥ずかしくなかったのかしら?
そんな事を考えながらお店へと向かった。
「すごい行列ね。これはすごいわ」
お店の前には、長蛇の列が…かなり人気がある様だ。
「これじゃあ入れないわね。裏口から入りましょう。こちらへ」
早速お店の裏口から入る。
「皆、随分と繁盛しているのね」
忙しそうに作業をしている料理人たちに声を掛ける。
「お嬢様、いらしてくださったのですね。もう繁盛も繁盛、大繁盛過ぎて、毎日目が回る忙しさです」
確かにこれだけ繁盛していれば、料理人たちも忙しいだろう。慌ただしく働いている。
「なんだか物凄く忙しそうね。私たち、お邪魔みたいだから帰りましょう」
マリアナが申し訳なさそうにそう言った。でも、せっかく来てくれたのに、このまま帰るのは…そうだわ!
「せっかくですから、皆様もお菓子作りを体験してみませんか?」
まだ実現までは程遠いが、いずれお菓子作りを体験できるお店も考えているのだ。その為、一応スペースは準備してある。あそこなら、料理人たちの邪魔になる事もないだろう。
「それ、本当?自分で作るお菓子なんて素敵だわ。私、作ってみたいわ」
「僕も作りたい」
「マリアナが作るなら、僕も作るよ」
よし、話しはまとまった。早速別の部屋へと移動する。せっかくだから、皆が大好きなおせんべいにしよう。幸い、おせんべいを焼く機械も、この部屋には備わっているし。
「それじゃあ、おせんべいを焼きましょう。このうるち米で作った生地を焼いていきます。そうだわ、せっかくだから、醤油で絵を描くのもいいですわね」
前世でおせんべい作りの体験をしたとき、醤油で絵を描いた。あんな感じにしたら、楽しいだろう。そう思ったのだ。
「それはいいわね。早速醤油で絵をかきましょう」
俄然やる気を見せるマリアナ。急遽近くにいた使用人に筆を買ってきてもらった。早速少し大きめの生地に、4人でおせんべいに絵を書いていく。う~ん、私、絵は苦手なのよね。結局簡単なチューリップの絵を描いた。
出来上がった絵を、醤油を付けながら焼いていく。
「おせんべいを焼くのって、こんなに熱いんだね。マリアナ、火傷をしたら大変だ。僕が焼くよ」
過保護は健在な王太子殿下。マリアナが火傷をしないか、気が気でないらしい。
「リューゴ様、私は大丈夫ですわ。それよりも、リューゴ様のおせんべい、焦げてしまいますよ」
「あぁ、しまった」
人の世話を焼いていた王太子殿下のおせんべい、少し焦げてしまった様だ。でも少し焦げている方が、手作り感が出ていい感じだ。
4人で汗だくになりながら、なんとかおせんべいが完成した。
「みて、私のおせんべい。宝石を書いたの。可愛いでしょ」
得意げにおせんべいを見せるマリアナ。
「僕はマリアナを書いたんだが…なんだか変になってしまった」
マリアナ大好き王太子殿下、変になっていると落ち込んでいるが、それでもかなり上手だ。さすが王太子殿下ね。
そういえば、リュカ様は何を書いたのかしら?
「リュカ様は何を書いたのですか?」
私の問いかけに、慌てておせんべいを隠す。一体どうしたのかしら?ふとおせんべいを見ると、人の様なものが描かれている。これは…
「ジュリアを書いたのだが…僕、絵心がないみたいで…」
シュンとした表情をするリュカ様。
「あぁ…確かに絵心がないですわね。まるで妖怪ですわ」
ポツリと呟いたマリアナ。ちょっと、何て事を言うのよ。増々下を向いて落ち込むリュカ様。さすがに言い過ぎたと思ったのか、マリアナは口を押えている。
「リュカ様、私を書いて下さったのですね。嬉しいですわ」
「何が嬉しいものか。マリアナ嬢が言う通り、妖怪にしか見えないじゃないか…」
「私を思って書いて下さったのでしょう。それが嬉しいのです。ありがとうございます。せっかくなので、皆で食べましょう。そうだ、リュカ様が初めて焼いたおせんべい、私にも少し頂けますか?」
「もちろんだよ!それじゃあ、ジュリアが焼いたおせんべい、僕にも少し頂戴ね」
「はい。もちろんですわ」
すっかり笑顔に戻ったリュカ様。
「出来たてのおせんべいは、本当に美味しいね。それも自分で作ったと思うと、また格別だ」
嬉しそうに皆がおせんべいを食べている。最初は日本にいた時の食べ物が恋しくて、記憶を頼りに再現したお菓子たち。でも今は、こうやって誰かに喜んで貰えることが、嬉しくてたまらない。
そして何より、リュカ様が嬉しそうに食べてくれる姿を見ていたら、なんだか心が温かい気持ちに包まれた。
その後は普通のおせんべいを何枚か焼き、お土産として3人に持って帰ってもらう事にした。3人ともとても喜んでくれた。3人の嬉しそうな顔を見ていたら、お菓子作り体験の方も早く進めて、もっとたくさんの人の笑顔が見たい、そう強く思ったのであった。
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