8 / 61
第1章
第8話:両親の形見が売られていました
しおりを挟む
「グレイ様、こんなにも沢山の洋服を買っていただき、ありがとうございます」
とりあえず洋服のお礼を言っておかないと。そう思い、深々と頭を下げてお礼を言った。
「別にこれくらいどうって事はない。それじゃあ、次は細かな日用品を買いに行こう。テーブルクロスやスカーレットの部屋のカーテンも買わないとな」
「カーテンなら部屋にかかっておりますわ」
「あんな爺さんの部屋の様なカーテンではだめだ。もっと女性らしい可愛らしい物を買おう」
爺さんの部屋だなんて…確かにカーテンは黄土色だけれど、そこまで変ではないわ…そう思いつつも、せっかくなので見て回る。
「スカーレット、この花柄のカーテンはどうだ?こっちのピンク色のカーテンも可愛いぞ。おっ、このテーブルクロスもいいな。せっかくだから、枕カバーとシーツも買っていこう。このタオルもフカフカで気持ちいいぞ。これも買おう」
次々と選んでいくグレイ様。どうやらグレイ様は、買い物がお好きな様だ。せっかくなので、私の部屋のカーテンは花柄のものを選んだ。さらにテーブルクロスを2枚、他にも色々と購入した。
さすがに荷物が増えてしまったので、一旦馬車に荷物を置きに行く。そろそろお腹が空いてきた頃だ。
「ちょうど腹も減って来たし、近くの食堂で昼ごはんにしよう。あの店なんてよさそうだぞ」
「そうですわね、あのお店にしましょうか」
2人でお店に入り、お料理を頂く。このお店は牛肉を煮込んだお料理が美味しいとの事なので、2人ともそのメニューを頂く。さすが名物と言われるだけの事はある。柔らかくて、味もしっかりしみ込んでいて美味しいわ。
「牛肉が柔らかくてとても美味しいですね」
素直にそう伝えた。すると
「確かに旨いが、これならスカーレットの料理の方が旨いぞ」
そう言ってくれたグレイ様。きっとお世辞だろう。でも、そう言ってもらえると素直に嬉しい。
食事の後は、また街を見て回る。
「グレイ様、あのお店に行ってもいいですか?」
ふと目の前に飛び込んできたのは、質屋の様だ。質屋は意外といい物が安く売っている。
「構わないよ。それじゃあ、中に入ってみよう」
グレイ様と一緒に中に入って行く。かなり大きなお店の様で、色々な物が売られていた。せっかくなので、アクセサリー売り場も見てみたいわ。可愛い物があれば、1つ買っていこう。そう思ったのだ。
でもアクセサリー売り場を見た時、固まった。
「これは…」
私が手に取ったのは、エメラルドの宝石をあしらった、可愛らしいネックレスだ。そう、私の15歳の誕生日に両親が贈ってくれた、大切な形見。それを見た瞬間、ポロポロと涙が流れ出た。
「このネックレスがどうしたんだ?なぜ泣くんだ?」
隣でアタフタしだしたのは、グレイ様だ。
「申し訳ございません。このネックレスは、私の両親が15歳の誕生日に贈ってくれた、いわば形見の様な物なのです。デビッドに追い出されたとき、アクセサリー類を持ち出せなかったので、諦めておりました。でも、まさかこんなことろで見つかるなんて…」
「何だって!両親の形見だと。あのクズ男、スカーレットの形見の品まで売り払ってやがったのか!なんてクズだ!とにかく、これは買い戻そう。他にも君のものがあるかもしれない。おい、おやじ。このネックレスを売りに来た奴が持ってきた商品を、全てここに出してくれ。俺が買い取る」
「グレイ様、さすがに全ては。私はこのネックレスだけでも手元に戻ってくるだけで十分です」
「何を言っているんだ!とにかく全て買い戻す。いいな!」
物凄い勢いで迫ってくるグレイ様。正直恐ろしい顔をしていらしたので、それ以上何も言えなかった。その後、店主がかき集めてくれ、ある程度戻って来た。でも、やはり既に売れている物もあったが、その点は仕方がないと思ったのだが…
「おい、おやじ!買っていった奴はどんな奴だ」
鬼の様な恐ろしいお顔で店主に詰め寄っているグレイ様。店主もかなり怯えていたので
「グレイ様、これだけ戻ってこれは十分です。私の為にありがとうございます。もう本当に大丈夫ですので」
そう言って必死に宥め、事なきを得た。
「全くあのクズ男はどこまでクズなんだ。スカーレットの大切な物を全て売り払うなんて」
帰りの馬車の中、まだ怒りが収まらないグレイ様。
「私もあの後取りに行かなかったのがいけなかったのです。それに、最終的には私の手元に戻ってきましたし。グレイ様、私の為に買い戻してくださり、ありがとうございます。このお金は必ず働いて…」
「返す必要はない!いいか、これは俺が好きで買い戻しただけだ。とにかく、これ以上金の事は考えなくていい」
そう怒られてしまった。
「申し訳ございません…」
ぽつりと謝ると
「俺の方こそすまん。つい興奮して強い口調で話してしまった。でも、本当に金の事は心配しなくてもいい。俺はこれでも騎士団長だ。一生かかっても使い切れない程の貯えがある。だから、とにかく俺に頼って欲しい。頼られると、やっぱり嬉しいからな」
そう言って笑ったグレイ様。その笑顔を見た瞬間、鼓動が一気に早くなるのがわかる。私ったら、どうしちゃったのかしら?とにかく、お礼だけは言わないと。
「ありがとうございます、グレイ様…」
ぽつりとお礼だけ告げて、そのまま恥ずかしくて俯く。きっと顔は真っ赤だろう。ふと首からぶら下がっている両親の形見でもあるネックレスに目をやった。グレイ様が買い戻してくれたネックレスだ。
グレイ様は、私の為にいつも必死で動いて下さる。それはきっと、責任感の強さからだろう。かたやデビッドは、両親の形見だとわかっていて売り払った。心のどこかで信じていたデビッドへの感情も、今回の出来事で吹っ切れた気がする。
でも、それと同時に…
ちらりとグレイ様を見る。夕日に照らされたグレイ様は、とても美しかった。その姿を見た瞬間、再び鼓動が早くなる。私ったら一体どうしちゃったのかしら?
今までに感じた事のない胸の高鳴りに、どうしていいかわからないスカーレットであった。
とりあえず洋服のお礼を言っておかないと。そう思い、深々と頭を下げてお礼を言った。
「別にこれくらいどうって事はない。それじゃあ、次は細かな日用品を買いに行こう。テーブルクロスやスカーレットの部屋のカーテンも買わないとな」
「カーテンなら部屋にかかっておりますわ」
「あんな爺さんの部屋の様なカーテンではだめだ。もっと女性らしい可愛らしい物を買おう」
爺さんの部屋だなんて…確かにカーテンは黄土色だけれど、そこまで変ではないわ…そう思いつつも、せっかくなので見て回る。
「スカーレット、この花柄のカーテンはどうだ?こっちのピンク色のカーテンも可愛いぞ。おっ、このテーブルクロスもいいな。せっかくだから、枕カバーとシーツも買っていこう。このタオルもフカフカで気持ちいいぞ。これも買おう」
次々と選んでいくグレイ様。どうやらグレイ様は、買い物がお好きな様だ。せっかくなので、私の部屋のカーテンは花柄のものを選んだ。さらにテーブルクロスを2枚、他にも色々と購入した。
さすがに荷物が増えてしまったので、一旦馬車に荷物を置きに行く。そろそろお腹が空いてきた頃だ。
「ちょうど腹も減って来たし、近くの食堂で昼ごはんにしよう。あの店なんてよさそうだぞ」
「そうですわね、あのお店にしましょうか」
2人でお店に入り、お料理を頂く。このお店は牛肉を煮込んだお料理が美味しいとの事なので、2人ともそのメニューを頂く。さすが名物と言われるだけの事はある。柔らかくて、味もしっかりしみ込んでいて美味しいわ。
「牛肉が柔らかくてとても美味しいですね」
素直にそう伝えた。すると
「確かに旨いが、これならスカーレットの料理の方が旨いぞ」
そう言ってくれたグレイ様。きっとお世辞だろう。でも、そう言ってもらえると素直に嬉しい。
食事の後は、また街を見て回る。
「グレイ様、あのお店に行ってもいいですか?」
ふと目の前に飛び込んできたのは、質屋の様だ。質屋は意外といい物が安く売っている。
「構わないよ。それじゃあ、中に入ってみよう」
グレイ様と一緒に中に入って行く。かなり大きなお店の様で、色々な物が売られていた。せっかくなので、アクセサリー売り場も見てみたいわ。可愛い物があれば、1つ買っていこう。そう思ったのだ。
でもアクセサリー売り場を見た時、固まった。
「これは…」
私が手に取ったのは、エメラルドの宝石をあしらった、可愛らしいネックレスだ。そう、私の15歳の誕生日に両親が贈ってくれた、大切な形見。それを見た瞬間、ポロポロと涙が流れ出た。
「このネックレスがどうしたんだ?なぜ泣くんだ?」
隣でアタフタしだしたのは、グレイ様だ。
「申し訳ございません。このネックレスは、私の両親が15歳の誕生日に贈ってくれた、いわば形見の様な物なのです。デビッドに追い出されたとき、アクセサリー類を持ち出せなかったので、諦めておりました。でも、まさかこんなことろで見つかるなんて…」
「何だって!両親の形見だと。あのクズ男、スカーレットの形見の品まで売り払ってやがったのか!なんてクズだ!とにかく、これは買い戻そう。他にも君のものがあるかもしれない。おい、おやじ。このネックレスを売りに来た奴が持ってきた商品を、全てここに出してくれ。俺が買い取る」
「グレイ様、さすがに全ては。私はこのネックレスだけでも手元に戻ってくるだけで十分です」
「何を言っているんだ!とにかく全て買い戻す。いいな!」
物凄い勢いで迫ってくるグレイ様。正直恐ろしい顔をしていらしたので、それ以上何も言えなかった。その後、店主がかき集めてくれ、ある程度戻って来た。でも、やはり既に売れている物もあったが、その点は仕方がないと思ったのだが…
「おい、おやじ!買っていった奴はどんな奴だ」
鬼の様な恐ろしいお顔で店主に詰め寄っているグレイ様。店主もかなり怯えていたので
「グレイ様、これだけ戻ってこれは十分です。私の為にありがとうございます。もう本当に大丈夫ですので」
そう言って必死に宥め、事なきを得た。
「全くあのクズ男はどこまでクズなんだ。スカーレットの大切な物を全て売り払うなんて」
帰りの馬車の中、まだ怒りが収まらないグレイ様。
「私もあの後取りに行かなかったのがいけなかったのです。それに、最終的には私の手元に戻ってきましたし。グレイ様、私の為に買い戻してくださり、ありがとうございます。このお金は必ず働いて…」
「返す必要はない!いいか、これは俺が好きで買い戻しただけだ。とにかく、これ以上金の事は考えなくていい」
そう怒られてしまった。
「申し訳ございません…」
ぽつりと謝ると
「俺の方こそすまん。つい興奮して強い口調で話してしまった。でも、本当に金の事は心配しなくてもいい。俺はこれでも騎士団長だ。一生かかっても使い切れない程の貯えがある。だから、とにかく俺に頼って欲しい。頼られると、やっぱり嬉しいからな」
そう言って笑ったグレイ様。その笑顔を見た瞬間、鼓動が一気に早くなるのがわかる。私ったら、どうしちゃったのかしら?とにかく、お礼だけは言わないと。
「ありがとうございます、グレイ様…」
ぽつりとお礼だけ告げて、そのまま恥ずかしくて俯く。きっと顔は真っ赤だろう。ふと首からぶら下がっている両親の形見でもあるネックレスに目をやった。グレイ様が買い戻してくれたネックレスだ。
グレイ様は、私の為にいつも必死で動いて下さる。それはきっと、責任感の強さからだろう。かたやデビッドは、両親の形見だとわかっていて売り払った。心のどこかで信じていたデビッドへの感情も、今回の出来事で吹っ切れた気がする。
でも、それと同時に…
ちらりとグレイ様を見る。夕日に照らされたグレイ様は、とても美しかった。その姿を見た瞬間、再び鼓動が早くなる。私ったら一体どうしちゃったのかしら?
今までに感じた事のない胸の高鳴りに、どうしていいかわからないスカーレットであった。
125
あなたにおすすめの小説
突然決められた婚約者は人気者だそうです。押し付けられたに違いないので断ってもらおうと思います。
橘ハルシ
恋愛
ごくごく普通の伯爵令嬢リーディアに、突然、降って湧いた婚約話。相手は、騎士団長の叔父の部下。侍女に聞くと、どうやら社交界で超人気の男性らしい。こんな釣り合わない相手、絶対に叔父が権力を使って、無理強いしたに違いない!
リーディアは相手に遠慮なく断ってくれるよう頼みに騎士団へ乗り込むが、両親も叔父も相手のことを教えてくれなかったため、全く知らない相手を一人で探す羽目になる。
怪しい変装をして、騎士団内をうろついていたリーディアは一人の青年と出会い、そのまま一緒に婚約者候補を探すことに。
しかしその青年といるうちに、リーディアは彼に好意を抱いてしまう。
全21話(本編20話+番外編1話)です。
【電子書籍化進行中】声を失った令嬢は、次期公爵の義理のお兄さまに恋をしました
八重
恋愛
※発売日少し前を目安に作品を引き下げます
修道院で生まれ育ったローゼマリーは、14歳の時火事に巻き込まれる。
その火事の唯一の生き残りとなった彼女は、領主であるヴィルフェルト公爵に拾われ、彼の養子になる。
彼には息子が一人おり、名をラルス・ヴィルフェルトといった。
ラルスは容姿端麗で文武両道の次期公爵として申し分なく、社交界でも評価されていた。
一方、怠惰なシスターが文字を教えなかったため、ローゼマリーは読み書きができなかった。
必死になんとか義理の父や兄に身振り手振りで伝えようとも、なかなか伝わらない。
なぜなら、彼女は火事で声を失ってしまっていたからだ──
そして次第に優しく文字を教えてくれたり、面倒を見てくれるラルスに恋をしてしまって……。
これは、義理の家族の役に立ちたくて頑張りながら、言えない「好き」を内に秘める、そんな物語。
※小説家になろうが先行公開です
私を虐げた人には絶望を ~貧乏令嬢は悪魔と呼ばれる侯爵様と契約結婚する~
香木陽灯
恋愛
「あなた達の絶望を侯爵様に捧げる契約なの。だから……悪く思わないでね?」
貧乏な子爵家に生まれたカレン・リドリーは、家族から虐げられ、使用人のように働かされていた。
カレンはリドリー家から脱出して平民として生きるため、就職先を探し始めるが、令嬢である彼女の就職活動は難航してしまう。
ある時、不思議な少年ティルからモルザン侯爵家で働くようにスカウトされ、モルザン家に連れていかれるが……
「変わった人間だな。悪魔を前にして驚きもしないとは」
クラウス・モルザンは「悪魔の侯爵」と呼ばれていたが、本当に悪魔だったのだ。
負の感情を糧として生きているクラウスは、社交界での負の感情を摂取するために優秀な侯爵を演じていた。
カレンと契約結婚することになったクラウスは、彼女の家族に目をつける。
そしてクラウスはカレンの家族を絶望させて糧とするため、動き出すのだった。
「お前を虐げていた者たちに絶望を」
※念のためのR-15です
※他サイトでも掲載中
離婚したい! 元平民だった侯爵令嬢の、たった一つの願い
雲乃琳雨
恋愛
バートン侯爵家の跡取りだった父を持つニナリアは、潜伏先の家から祖父に連れ去られ、侯爵家のメイドとして働いていた。
18歳になったニナリアは祖父の命令で、従姉の代わりに元平民の騎士アレン・ラディー子爵に嫁ぐことになる。ニナリアは母のもとに戻りたいので、アレンと離婚したくて仕方がなかったが、結婚は国王の命令でもあったので、アレンが離婚に応じるはずもない。しかも、アレンが初めから溺愛してきたので、ニナリアは戸惑った。ニナリアは、自分の目的を果たすことができるのか?
元平民の侯爵令嬢が、自分の人生を取り戻す、溺愛から始まる若夫婦のラブラブストーリー。
はじめまして、旦那様。離婚はいつになさいます?
あゆみノワ@書籍『完全別居の契約婚〜』
恋愛
「はじめてお目にかかります。……旦那様」
「……あぁ、君がアグリア、か」
「それで……、離縁はいつになさいます?」
領地の未来を守るため、同じく子爵家の次男で軍人のシオンと期間限定の契約婚をした貧乏貴族令嬢アグリア。
両家の顔合わせなし、婚礼なし、一切の付き合いもなし。それどころかシオン本人とすら一度も顔を合わせることなく結婚したアグリアだったが、長らく戦地へと行っていたシオンと初対面することになった。
帰ってきたその日、アグリアは約束通り離縁を申し出たのだが――。
形だけの結婚をしたはずのふたりは、愛で結ばれた本物の夫婦になれるのか。
★HOTランキング最高2位をいただきました! ありがとうございます!
※書き上げ済みなので完結保証。他サイトでも掲載中です。
王太子妃は離婚したい
凛江
恋愛
アルゴン国の第二王女フレイアは、婚約者であり、幼い頃より想いを寄せていた隣国テルルの王太子セレンに嫁ぐ。
だが、期待を胸に臨んだ婚姻の日、待っていたのは夫セレンの冷たい瞳だった。
※この作品は、読んでいただいた皆さまのおかげで書籍化することができました。
綺麗なイラストまでつけていただき感無量です。
これまで応援いただき、本当にありがとうございました。
レジーナのサイトで番外編が読めますので、そちらものぞいていただけると嬉しいです。
https://www.regina-books.com/extra/login
【完結】アッシュフォード男爵夫人-愛されなかった令嬢は妹の代わりに辺境へ嫁ぐ-
七瀬菜々
恋愛
ブランチェット伯爵家はずっと昔から、体の弱い末の娘ベアトリーチェを中心に回っている。
両親も使用人も、ベアトリーチェを何よりも優先する。そしてその次は跡取りの兄。中間子のアイシャは両親に気遣われることなく生きてきた。
もちろん、冷遇されていたわけではない。衣食住に困ることはなかったし、必要な教育も受けさせてもらえた。
ただずっと、両親の1番にはなれなかったというだけ。
---愛されていないわけじゃない。
アイシャはずっと、自分にそう言い聞かせながら真面目に生きてきた。
しかし、その願いが届くことはなかった。
アイシャはある日突然、病弱なベアトリーチェの代わりに、『戦場の悪魔』の異名を持つ男爵の元へ嫁ぐことを命じられたのだ。
かの男は血も涙もない冷酷な男と噂の人物。
アイシャだってそんな男の元に嫁ぎたくないのに、両親は『ベアトリーチェがかわいそうだから』という理由だけでこの縁談をアイシャに押し付けてきた。
ーーーああ。やはり私は一番にはなれないのね。
アイシャはとうとう絶望した。どれだけ願っても、両親の一番は手に入ることなどないのだと、思い知ったから。
結局、アイシャは傷心のまま辺境へと向かった。
望まれないし、望まない結婚。アイシャはこのまま、誰かの一番になることもなく一生を終えるのだと思っていたのだが………?
※全部で3部です。話の進みはゆっくりとしていますが、最後までお付き合いくださると嬉しいです。
※色々と、設定はふわっとしてますのでお気をつけください。
※作者はザマァを描くのが苦手なので、ザマァ要素は薄いです。
旦那様、政略結婚ですので離婚しましょう
おてんば松尾
恋愛
王命により政略結婚したアイリス。
本来ならば皆に祝福され幸せの絶頂を味わっているはずなのにそうはならなかった。
初夜の場で夫の公爵であるスノウに「今日は疲れただろう。もう少し互いの事を知って、納得した上で夫婦として閨を共にするべきだ」と言われ寝室に一人残されてしまった。
翌日から夫は仕事で屋敷には帰ってこなくなり使用人たちには冷たく扱われてしまうアイリス……
(※この物語はフィクションです。実在の人物や事件とは関係ありません。)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる