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第38話:ウィリアム様が助けに来て下さいました
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ベッドに押し倒され、その上からサミュエル様が覆いかぶさった。ゆっくり顔が近づいてきて、唇が触れようとした時だった。
コンコン
「おくつろぎの所申し訳ございません、少しよろしいでしょうか?」
どうやら船員が訪ねて来た様だ。
「クソ!いいところなのに。まあいい。夜は長い!これからゆっくりクレアを堪能すればいいか」
そう言って私から離れたサミュエル様。そのままドアを開けると…
「貴様、よくもクレアを!」
中に入って来たのは、なんとウィリアム様だ!ウィリアム様はサミュエル様を殴り飛ばした。
あぁ、ウィリアム様が助けに来てくれたのだわ。嬉しくてウィリアム様に駆け寄り、飛びついた。ウィリアム様の匂い、分厚い胸板、とにかくこの腕の中が一番落ち着く。
「クレア、怖い思いをさせて済まなかった。ちょっと待っていてくれ」
殴られて顔を抑えているサミュエル様の胸ぐらを掴み、怒鳴りつけている。そして、何かを受け取ったウィリアム様。どうやら鎖の鍵を手に入れてくれた様で、鎖から解放された。
「ありがとうございます、ウィリアム様。でも、どうしてこの場所が分かったのですか?」
ここは王都から離れた港の街だ。普通に考えたら、絶対に分からない。
「クレアが持っていた通信機だよ。それに位置情報機能が付いているんだ」
通信機?そう言えば、通信を切った後すぐにメイドに呼ばれたから、無意識にポケットに入れたのだった。
ふいに思い出しポケットに手を入れると、通信機が入っていた。
「これのお陰で私は助かったのね」
通信機をギューッと握りしめた。そんな私を、再び抱きしめてくれるウィリアム様。
「お前がクレアを誘拐したのか!」
「よくも俺たちの可愛いクレアを!!」
ふと声の方を見ると、討伐メンバーが鬼の形相でサミュエル様に詰め寄っていた。あまりの迫力に、震えあがっているサミュエル様。
「皆、私の為にここまで来てくれたの?」
私が皆に声を掛けると、一斉にこっちを振り向いた討伐メンバーたち。嬉しそうにこちらにやって来た。
「クレア、無事でよかったよ!」
「本当に良かった!そもそもお前はちょっと警戒心が足りないんだ!たとえ1ヶ月半でもあの過酷な討伐部隊にいたのに、こんなにも簡単に誘拐されるなんて!」
「ごめんなさい…」
ジークに怒られてしまった。
「ジーク、クレアは悪くない!油断した俺の責任だ!それからお前たち、どさくさに紛れてクレアに抱き着くな!」
そう言って私から皆を離すウィリアム様。
「それでウィリアム、こいつどうする?」
完全に怯えているサミュエル様を縛り上げている副騎士団長。
「そうだな、バーレッジ公爵家の3男でもある俺の婚約者を誘拐したと言う重罪を犯したからな。本来なら、極刑が妥当だ!でも、俺はそんな公の罪を与えるつもりはない」
そう言うと、ニヤリと笑ったウィリアム様。この顔は、きっと悪い事を考えている時の顔だ。
「サミュエル、お前は10年間騎士団で騎士として働いてもらう。もちろん、俺の元でな」
「うわ!マジかよ!こんなへなちょこが騎士団長の元で働くだって。無理だ、1日で死ぬぞ!」
「大丈夫だ、殺しはしない!でも、可愛いクレアを傷つけた男だからな。感情が抑えられなかったらすまない」
「ひぃぃぃぃぃぃ」
ウィリアム様の言葉を聞き、ついに気絶してしまったサミュエル様。
「おい、こいつ気絶したぞ。大丈夫か?」
「こりゃ使い者にならないだろう。本当にこんなのを騎士団に入れるのですか?団長」
「もちろんだ、腐りきった根性を俺が叩き直してやる」
どうやら話は纏まった様だ。
「さあ、クレア。家に帰ろう。きっとみんなが心配しているはずだ」
私を抱きかかえたウィリアム様。
「自分で歩けるので大丈夫ですわ」
そう伝えたのだが…
「何を言っているんだ。クレアは誘拐されたんだぞ。それに、魔力を無力化にするブレスレットまで付けられて!とにかく、このまま大人しくていろ!」
そう言ってスタスタと歩いて船から降りるウィリアム様。団員たちからの生暖かい視線が物凄く気になる。
「クレア、急いでいたから馬で来たのだが」
「問題ありませんわ。だってウィリアム様と一緒ですもの。でも、スカートなのですが…」
そう、今日はスカートで来ている。どうしよう…
「その点は問題ない」
私を抱きかかえ、そのまま馬に乗るウィリアム様。そしてなぜか膝に乗せられた。
「ウィリアム様、さすがにそれではウィリアム様の負担が大きいですわ。スカートですが、馬にまたがれますので」
そう伝えたのだが。
「俺は鍛えているから大丈夫だ!それにクレアの美しい生足を、野郎どもに見せたくはない。とにかくこのまま行くぞ」
そう言って馬を走らせたウィリアム様。結局屋敷に着くまで、ウィリアム様の膝の上に乗せてもらった。ウィリアム様の腕の中は、温かくて気持ちいい。
無事解放され、緊張の糸が切れたクレア。馬の揺れも加わり、結局ウィリアムの腕の中で眠ってしまったのであった。
※次回最終話です。
よろしくお願いしますm(__)m
コンコン
「おくつろぎの所申し訳ございません、少しよろしいでしょうか?」
どうやら船員が訪ねて来た様だ。
「クソ!いいところなのに。まあいい。夜は長い!これからゆっくりクレアを堪能すればいいか」
そう言って私から離れたサミュエル様。そのままドアを開けると…
「貴様、よくもクレアを!」
中に入って来たのは、なんとウィリアム様だ!ウィリアム様はサミュエル様を殴り飛ばした。
あぁ、ウィリアム様が助けに来てくれたのだわ。嬉しくてウィリアム様に駆け寄り、飛びついた。ウィリアム様の匂い、分厚い胸板、とにかくこの腕の中が一番落ち着く。
「クレア、怖い思いをさせて済まなかった。ちょっと待っていてくれ」
殴られて顔を抑えているサミュエル様の胸ぐらを掴み、怒鳴りつけている。そして、何かを受け取ったウィリアム様。どうやら鎖の鍵を手に入れてくれた様で、鎖から解放された。
「ありがとうございます、ウィリアム様。でも、どうしてこの場所が分かったのですか?」
ここは王都から離れた港の街だ。普通に考えたら、絶対に分からない。
「クレアが持っていた通信機だよ。それに位置情報機能が付いているんだ」
通信機?そう言えば、通信を切った後すぐにメイドに呼ばれたから、無意識にポケットに入れたのだった。
ふいに思い出しポケットに手を入れると、通信機が入っていた。
「これのお陰で私は助かったのね」
通信機をギューッと握りしめた。そんな私を、再び抱きしめてくれるウィリアム様。
「お前がクレアを誘拐したのか!」
「よくも俺たちの可愛いクレアを!!」
ふと声の方を見ると、討伐メンバーが鬼の形相でサミュエル様に詰め寄っていた。あまりの迫力に、震えあがっているサミュエル様。
「皆、私の為にここまで来てくれたの?」
私が皆に声を掛けると、一斉にこっちを振り向いた討伐メンバーたち。嬉しそうにこちらにやって来た。
「クレア、無事でよかったよ!」
「本当に良かった!そもそもお前はちょっと警戒心が足りないんだ!たとえ1ヶ月半でもあの過酷な討伐部隊にいたのに、こんなにも簡単に誘拐されるなんて!」
「ごめんなさい…」
ジークに怒られてしまった。
「ジーク、クレアは悪くない!油断した俺の責任だ!それからお前たち、どさくさに紛れてクレアに抱き着くな!」
そう言って私から皆を離すウィリアム様。
「それでウィリアム、こいつどうする?」
完全に怯えているサミュエル様を縛り上げている副騎士団長。
「そうだな、バーレッジ公爵家の3男でもある俺の婚約者を誘拐したと言う重罪を犯したからな。本来なら、極刑が妥当だ!でも、俺はそんな公の罪を与えるつもりはない」
そう言うと、ニヤリと笑ったウィリアム様。この顔は、きっと悪い事を考えている時の顔だ。
「サミュエル、お前は10年間騎士団で騎士として働いてもらう。もちろん、俺の元でな」
「うわ!マジかよ!こんなへなちょこが騎士団長の元で働くだって。無理だ、1日で死ぬぞ!」
「大丈夫だ、殺しはしない!でも、可愛いクレアを傷つけた男だからな。感情が抑えられなかったらすまない」
「ひぃぃぃぃぃぃ」
ウィリアム様の言葉を聞き、ついに気絶してしまったサミュエル様。
「おい、こいつ気絶したぞ。大丈夫か?」
「こりゃ使い者にならないだろう。本当にこんなのを騎士団に入れるのですか?団長」
「もちろんだ、腐りきった根性を俺が叩き直してやる」
どうやら話は纏まった様だ。
「さあ、クレア。家に帰ろう。きっとみんなが心配しているはずだ」
私を抱きかかえたウィリアム様。
「自分で歩けるので大丈夫ですわ」
そう伝えたのだが…
「何を言っているんだ。クレアは誘拐されたんだぞ。それに、魔力を無力化にするブレスレットまで付けられて!とにかく、このまま大人しくていろ!」
そう言ってスタスタと歩いて船から降りるウィリアム様。団員たちからの生暖かい視線が物凄く気になる。
「クレア、急いでいたから馬で来たのだが」
「問題ありませんわ。だってウィリアム様と一緒ですもの。でも、スカートなのですが…」
そう、今日はスカートで来ている。どうしよう…
「その点は問題ない」
私を抱きかかえ、そのまま馬に乗るウィリアム様。そしてなぜか膝に乗せられた。
「ウィリアム様、さすがにそれではウィリアム様の負担が大きいですわ。スカートですが、馬にまたがれますので」
そう伝えたのだが。
「俺は鍛えているから大丈夫だ!それにクレアの美しい生足を、野郎どもに見せたくはない。とにかくこのまま行くぞ」
そう言って馬を走らせたウィリアム様。結局屋敷に着くまで、ウィリアム様の膝の上に乗せてもらった。ウィリアム様の腕の中は、温かくて気持ちいい。
無事解放され、緊張の糸が切れたクレア。馬の揺れも加わり、結局ウィリアムの腕の中で眠ってしまったのであった。
※次回最終話です。
よろしくお願いしますm(__)m
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