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第57話:さすがミシュラーノ公爵家の方たちです
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「陛下、オリビアはもう15歳です。貴族学院を卒業後は、すぐに僕と結婚する予定なのですよ。この国で今一番力を持っている我がミシュラーノ公爵家の嫡男の僕と結婚するという事は、今後貴族界の婦人たちをまとめ上げていく立場になるという事です。それなのに、陛下の我が儘で未だにオリビアを縛りつけているとは、どういう事ですか?」
はぁ~とため息を付きながら、レオナルド様がお父様に文句を言っている。
「おい、レオナルド。君だって、オリビアをあまり外には出したくないと、昔は言っていたではないか?そもそもオリビアは、一度誘拐されているのだぞ。万が一また誘拐されたら、どうするつもりだ」
え…レオナルド様が、私をあまり外には出したくないと言ったの?びっくりしてレオナルド様の方を見ると、スッと目をそらされた。
「昔の話を蒸し返さないで下さい。今の話をしているのです。そもそもあの誘拐は、馬鹿な王太子に嵌められたのです。もう二度と、あんなヘマはしません。とにかく、貴族学院卒業まで、後8ヶ月程度しかないのですよ。少しはオリビアに、学生生活を楽しませてあげたらどうですか?」
「それなら、公爵家に嫁いでから自由にさせてやればいいではないか?人脈だって、公爵家に嫁いでからでも遅くないだろう。その為に、貴族学院を卒業したらすぐに結婚させてやるのだから!」
お父様もすかさず反論する。
「それは無理です。公爵家に嫁いだら、覚えないといけない事が沢山あるのです。遊べるのは学生時代だけです。そもそも陛下は、学生時代一切遊んでいなかったのですか?父上の話では、よく街に王妃様と一緒に出掛けていたと聞きましたが。自分は楽しんでいて、娘はダメだなんて、理不尽です!」
まあ、お父様も学生時代は遊んでいたのね。
「レックス、お前はまた息子にいらん情報を!」
「私は聞かれたから正直に答えただけです。そういえば、陛下は子供の頃、勉強が嫌でこっそり王宮から抜け出し、街で遊んでいた事もありましたね。私をいつも連れていくものだから、私まで怒られていましたよ。本当に迷惑極まりない状況でした。そもそもオリビア殿下は、ずっとあなた様の言う事を素直に聞いていたではありませんか。少しくらい、自由にさせてあげてもいいのではないですか?」
「まあ、お父様も王宮を抜け出して、街に出ていたのですか?」
「私は男だから、多少の事は自分で対処できた!武術を習っていたし。でもオリビアは、か弱い女の子なんだぞ!」
「そういえば、陛下は護衛騎士も連れずに街に出て、一度誘拐されそうになりましたね。自分が危険な目に合ったからって、娘を縛り付けるのはどうかと」
すかさずミシュラーノ公爵様が援護射撃をしてくれた。
「おい、レックス、お前、私に恨みでもあるのか?さっきから言いたい放題言って!」
「ええ、私は子供の頃から、あなた様に色々とさせられておりましたし。一番息子が父親を求めている時に、あなたの命令のせいで傍にいてあげられませんでしたからね!息子が喜ぶことは、私は何でもしてあげたいと思っていますよ。陛下も自分の事ばかりではなく、オリビア殿下が喜ぶことをしてあげたらどうですか?」
「わ…私はオリビアの事を考えて…」
「縛り付けるだけのどこがオリビア殿下の事を考えているのですか?オリビア殿下の事を考えたら、色々と経験させてあげた方が、ずっと為になるのではないですか?」
ミシュラーノ公爵様の説得に、考え込むお父様。
「分かった…ただし、門限は5時だ。それから、出掛ける時はあらかじめ報告をする様に。わかったな」
「陛下、門限は5時では、生徒会の活動すらままならない状況になってしまいます」
すかさずレオナルド様が反論した。
「分かった…それなら生徒会の活動の時だけ、5時を過ぎてもよいという事にしよう。ただし、あまりにも目に余る行動が現れ始めた時は、問答無用で外出禁止にするからな!」
お父様が、折れたわ!
「ありがとうございます、ミシュラーノ公爵様、レオナルド様!」
嬉しくてつい2人にお礼を言った。
「おい、なぜ公爵たちにお礼を言うんだ!許可を出したのは私だぞ!」
すかさずお父様に怒られてしまった。
「ごめんなさい。お父様、私の事を考えて下さって、ありがとうございます」
ギューッとお父様に抱き着いて、感謝の気持ちを伝えた。ただ…なぜかレオナルド様にすぐに引き離されてしまったが…
何はともあれ、これで少しは皆と一緒に過ごせるわ!それもこれも、公爵様とレオナルド様のお陰ね。
はぁ~とため息を付きながら、レオナルド様がお父様に文句を言っている。
「おい、レオナルド。君だって、オリビアをあまり外には出したくないと、昔は言っていたではないか?そもそもオリビアは、一度誘拐されているのだぞ。万が一また誘拐されたら、どうするつもりだ」
え…レオナルド様が、私をあまり外には出したくないと言ったの?びっくりしてレオナルド様の方を見ると、スッと目をそらされた。
「昔の話を蒸し返さないで下さい。今の話をしているのです。そもそもあの誘拐は、馬鹿な王太子に嵌められたのです。もう二度と、あんなヘマはしません。とにかく、貴族学院卒業まで、後8ヶ月程度しかないのですよ。少しはオリビアに、学生生活を楽しませてあげたらどうですか?」
「それなら、公爵家に嫁いでから自由にさせてやればいいではないか?人脈だって、公爵家に嫁いでからでも遅くないだろう。その為に、貴族学院を卒業したらすぐに結婚させてやるのだから!」
お父様もすかさず反論する。
「それは無理です。公爵家に嫁いだら、覚えないといけない事が沢山あるのです。遊べるのは学生時代だけです。そもそも陛下は、学生時代一切遊んでいなかったのですか?父上の話では、よく街に王妃様と一緒に出掛けていたと聞きましたが。自分は楽しんでいて、娘はダメだなんて、理不尽です!」
まあ、お父様も学生時代は遊んでいたのね。
「レックス、お前はまた息子にいらん情報を!」
「私は聞かれたから正直に答えただけです。そういえば、陛下は子供の頃、勉強が嫌でこっそり王宮から抜け出し、街で遊んでいた事もありましたね。私をいつも連れていくものだから、私まで怒られていましたよ。本当に迷惑極まりない状況でした。そもそもオリビア殿下は、ずっとあなた様の言う事を素直に聞いていたではありませんか。少しくらい、自由にさせてあげてもいいのではないですか?」
「まあ、お父様も王宮を抜け出して、街に出ていたのですか?」
「私は男だから、多少の事は自分で対処できた!武術を習っていたし。でもオリビアは、か弱い女の子なんだぞ!」
「そういえば、陛下は護衛騎士も連れずに街に出て、一度誘拐されそうになりましたね。自分が危険な目に合ったからって、娘を縛り付けるのはどうかと」
すかさずミシュラーノ公爵様が援護射撃をしてくれた。
「おい、レックス、お前、私に恨みでもあるのか?さっきから言いたい放題言って!」
「ええ、私は子供の頃から、あなた様に色々とさせられておりましたし。一番息子が父親を求めている時に、あなたの命令のせいで傍にいてあげられませんでしたからね!息子が喜ぶことは、私は何でもしてあげたいと思っていますよ。陛下も自分の事ばかりではなく、オリビア殿下が喜ぶことをしてあげたらどうですか?」
「わ…私はオリビアの事を考えて…」
「縛り付けるだけのどこがオリビア殿下の事を考えているのですか?オリビア殿下の事を考えたら、色々と経験させてあげた方が、ずっと為になるのではないですか?」
ミシュラーノ公爵様の説得に、考え込むお父様。
「分かった…ただし、門限は5時だ。それから、出掛ける時はあらかじめ報告をする様に。わかったな」
「陛下、門限は5時では、生徒会の活動すらままならない状況になってしまいます」
すかさずレオナルド様が反論した。
「分かった…それなら生徒会の活動の時だけ、5時を過ぎてもよいという事にしよう。ただし、あまりにも目に余る行動が現れ始めた時は、問答無用で外出禁止にするからな!」
お父様が、折れたわ!
「ありがとうございます、ミシュラーノ公爵様、レオナルド様!」
嬉しくてつい2人にお礼を言った。
「おい、なぜ公爵たちにお礼を言うんだ!許可を出したのは私だぞ!」
すかさずお父様に怒られてしまった。
「ごめんなさい。お父様、私の事を考えて下さって、ありがとうございます」
ギューッとお父様に抱き着いて、感謝の気持ちを伝えた。ただ…なぜかレオナルド様にすぐに引き離されてしまったが…
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