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第2章
第2話:旦那様はメイソン様に甘い様です
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使用人を引き連れ、メイソン様が部屋を出て行こうとしている。
「コラ、待ちなさい!メイソン!」
お義母様が引き留めるのを無視し、さっさと部屋から出て行ってしまった。
「本当にごめんなさい。今すぐ連れて帰るから」
「お義母様、とりあえず旦那様の意見を聞いてからの方がいいかと…」
多分旦那様なら、あんな感じの悪い従兄弟なんて追い出してくれるだろう。そう思ったのだ。
「ローラちゃん、ありがとう。アーサーを立ててくれているのね。それじゃあ、私もアーサーが帰るまでここで待たせて頂くわね」
どうやらお義母様も、旦那様がメイソン様を追い出すと踏んだようだ。その後はお茶を楽しみながら、お義母様と話しに花を咲かせた。そして、ついに旦那様が帰って来た。
「おかえりなさいませ、旦那様」
「おかえり、アーサー」
「ただいま、ローラって、なんで母上がここに居るんだ!」
明らかに嫌そうな顔をする旦那様。いくら何でも、お義母様に失礼よ。
その時だった。
「アーサー兄さん、お帰り。待っていたんだ!」
嬉しそうに駆け寄ってきたのは、メイソン様だ。
「メイソンじゃないか。久しぶりだな。随分と大きくなって。元気にしていたか?」
「もちろんだよ。俺も兄さんみたいに強くなりたくて、この国に来たんだ。アーサー兄さんの騎士団に、入れてもらってもいいかな?それから、今日からここにお世話になりたいんだ」
顔だけはものすごく美しいメイソン様が、満面の笑みで旦那様に語り掛ける。
「わざわざ俺のいる騎士団に入りたくて来たのか。分かった、早速手続きをしよう。モカラ、メイソンの部屋を準備してくれ」
「部屋ならもう勝手に使わせてもらっているよ。それにしても、この屋敷はほとんどが男性の使用人なんだね。やっぱり使用人は男性が一番だ。さすがアーサー兄さん!」
「相変わらず可愛い奴だな。ローラ、こいつは俺の従兄弟のメイソンだ。歳は十六歳、悪いが仲良くしてやって欲しい」
えーーー!結局この無礼者をこの屋敷で預かるの?でも、旦那様が決めた事だ。嫌だとは言えない…
「アーサー兄さん。どうしてこの女を追い出さないの?やっぱり公爵家の嫡男として、世継ぎを残さないといけないから?」
私を睨みつけながら、旦那様に聞いているメイソン様。本当に感じが悪い!
「メイソン、ローラは俺が初めて心から愛した女性だ。ローラの事をこの女と呼ぶのは止めて欲しい。彼女は、お前が考えている様な女性ではない。どうか仲良くしてくれ」
旦那様の言葉を聞き、まだ不満そうではあるが、一応は納得するふりをした様だ。そう、ふりをね。
「せっかくだから、皆で食事にしよう。母上も食事をしてから帰るといい」
なぜかご機嫌の旦那様が、お義母様も誘っている。
「私はいいわ。それじゃあ、メイソンをよろしくね。ローラちゃん、もしメイソンがあなたに嫌がらせをしたら、すぐに報告してね」
そう言って帰って行ったお義母様。早速三人で食堂へと向かう。
なんだか気まずい雰囲気の中、食事がスタートした。嬉しそうに旦那様に話しかけるメイソン様。そんなメイソン様の話を、これまた嬉しそうに聞いている旦那様。そう、まるで私はいないものの様な扱いだ。
全く話に入れない話題をガンガン話すメイソン様が、勝ち誇った目をしてこちらをチラリとみて来た。
何なのよこいつは!話に入れない私に気が付いた旦那様が、私に話しかけて来てくれた。
「ローラ、ずっとメイソンとばかり話していてすまない。それで、今日は何をしていたんだ?」
「今日はこの前のお茶会で仲良くなった、マリーナ様が娘さんの為にぬいぐるみの依頼にいらしたの。それで、その打ち合わせをしておりましたのよ。一メートルくらいある、大きな犬のぬいぐるみを作る事になりましたわ」
「そんなに大きなぬいぐるみを作るのか。それは大変そうだな。あまり無理をするなよ。お前は集中すると、無理をする癖があるからな」
「はい、ありがとうございます。期間はまだありますので、大丈夫ですわ」
私たちの話を不満そうに聞いていたメイソン様。
「もしかして、この変なクマとウサギもあんたが作ったのか?」
「おいメイソン、変とは何だ!これはローラの自信作だぞ」
すかさず反論してくれた旦那様。
「変だから変だと言ったんだ!そもそも食堂にこんな物を飾るなんて、悪趣味もいいところだ」
そう旦那様に、メイソン様が抗議をしている。そう言えば、旦那様も最初クマを飾った時、ものすごく不機嫌な顔をしていたわね。そう思ったら、なんだか可笑しくなって笑ってしまった。
「何が可笑しいんだ」
すかさず私に怒鳴るメイソン様。怒った顔も旦那様によく似ている。
「ごめんさない。私がここに来たばかりの頃の旦那様とメイソン様が、あまりにもよく似ていたので、つい…」
本当に眉間にシワを寄せて、私を睨んでいる顔なんてそっくりだ。
「俺とメイソンは、顔もよく似ているらしいからな。それにしてもメイソン、ローラは俺の大切な妻だ。あまり酷い事を言うなよ」
そう言ってメイソン様の頭を撫でた旦那様。どうやらメイソン様は、私の事が嫌いな様だ。これから一緒に生活するみたいだけれど、大丈夫かしら?
「コラ、待ちなさい!メイソン!」
お義母様が引き留めるのを無視し、さっさと部屋から出て行ってしまった。
「本当にごめんなさい。今すぐ連れて帰るから」
「お義母様、とりあえず旦那様の意見を聞いてからの方がいいかと…」
多分旦那様なら、あんな感じの悪い従兄弟なんて追い出してくれるだろう。そう思ったのだ。
「ローラちゃん、ありがとう。アーサーを立ててくれているのね。それじゃあ、私もアーサーが帰るまでここで待たせて頂くわね」
どうやらお義母様も、旦那様がメイソン様を追い出すと踏んだようだ。その後はお茶を楽しみながら、お義母様と話しに花を咲かせた。そして、ついに旦那様が帰って来た。
「おかえりなさいませ、旦那様」
「おかえり、アーサー」
「ただいま、ローラって、なんで母上がここに居るんだ!」
明らかに嫌そうな顔をする旦那様。いくら何でも、お義母様に失礼よ。
その時だった。
「アーサー兄さん、お帰り。待っていたんだ!」
嬉しそうに駆け寄ってきたのは、メイソン様だ。
「メイソンじゃないか。久しぶりだな。随分と大きくなって。元気にしていたか?」
「もちろんだよ。俺も兄さんみたいに強くなりたくて、この国に来たんだ。アーサー兄さんの騎士団に、入れてもらってもいいかな?それから、今日からここにお世話になりたいんだ」
顔だけはものすごく美しいメイソン様が、満面の笑みで旦那様に語り掛ける。
「わざわざ俺のいる騎士団に入りたくて来たのか。分かった、早速手続きをしよう。モカラ、メイソンの部屋を準備してくれ」
「部屋ならもう勝手に使わせてもらっているよ。それにしても、この屋敷はほとんどが男性の使用人なんだね。やっぱり使用人は男性が一番だ。さすがアーサー兄さん!」
「相変わらず可愛い奴だな。ローラ、こいつは俺の従兄弟のメイソンだ。歳は十六歳、悪いが仲良くしてやって欲しい」
えーーー!結局この無礼者をこの屋敷で預かるの?でも、旦那様が決めた事だ。嫌だとは言えない…
「アーサー兄さん。どうしてこの女を追い出さないの?やっぱり公爵家の嫡男として、世継ぎを残さないといけないから?」
私を睨みつけながら、旦那様に聞いているメイソン様。本当に感じが悪い!
「メイソン、ローラは俺が初めて心から愛した女性だ。ローラの事をこの女と呼ぶのは止めて欲しい。彼女は、お前が考えている様な女性ではない。どうか仲良くしてくれ」
旦那様の言葉を聞き、まだ不満そうではあるが、一応は納得するふりをした様だ。そう、ふりをね。
「せっかくだから、皆で食事にしよう。母上も食事をしてから帰るといい」
なぜかご機嫌の旦那様が、お義母様も誘っている。
「私はいいわ。それじゃあ、メイソンをよろしくね。ローラちゃん、もしメイソンがあなたに嫌がらせをしたら、すぐに報告してね」
そう言って帰って行ったお義母様。早速三人で食堂へと向かう。
なんだか気まずい雰囲気の中、食事がスタートした。嬉しそうに旦那様に話しかけるメイソン様。そんなメイソン様の話を、これまた嬉しそうに聞いている旦那様。そう、まるで私はいないものの様な扱いだ。
全く話に入れない話題をガンガン話すメイソン様が、勝ち誇った目をしてこちらをチラリとみて来た。
何なのよこいつは!話に入れない私に気が付いた旦那様が、私に話しかけて来てくれた。
「ローラ、ずっとメイソンとばかり話していてすまない。それで、今日は何をしていたんだ?」
「今日はこの前のお茶会で仲良くなった、マリーナ様が娘さんの為にぬいぐるみの依頼にいらしたの。それで、その打ち合わせをしておりましたのよ。一メートルくらいある、大きな犬のぬいぐるみを作る事になりましたわ」
「そんなに大きなぬいぐるみを作るのか。それは大変そうだな。あまり無理をするなよ。お前は集中すると、無理をする癖があるからな」
「はい、ありがとうございます。期間はまだありますので、大丈夫ですわ」
私たちの話を不満そうに聞いていたメイソン様。
「もしかして、この変なクマとウサギもあんたが作ったのか?」
「おいメイソン、変とは何だ!これはローラの自信作だぞ」
すかさず反論してくれた旦那様。
「変だから変だと言ったんだ!そもそも食堂にこんな物を飾るなんて、悪趣味もいいところだ」
そう旦那様に、メイソン様が抗議をしている。そう言えば、旦那様も最初クマを飾った時、ものすごく不機嫌な顔をしていたわね。そう思ったら、なんだか可笑しくなって笑ってしまった。
「何が可笑しいんだ」
すかさず私に怒鳴るメイソン様。怒った顔も旦那様によく似ている。
「ごめんさない。私がここに来たばかりの頃の旦那様とメイソン様が、あまりにもよく似ていたので、つい…」
本当に眉間にシワを寄せて、私を睨んでいる顔なんてそっくりだ。
「俺とメイソンは、顔もよく似ているらしいからな。それにしてもメイソン、ローラは俺の大切な妻だ。あまり酷い事を言うなよ」
そう言ってメイソン様の頭を撫でた旦那様。どうやらメイソン様は、私の事が嫌いな様だ。これから一緒に生活するみたいだけれど、大丈夫かしら?
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