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第34話:マイケルの存在が気になる~アデル視点~
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翌日、執事に頼んであらかじめ予約しておいた花屋に取りに行ってもらい、放課後ティーナに渡した。
どうやら兄上は、マイケルを尾行している様だ。しばらくすると、兄上も戻ってきた。
「マイケルの奴、どうやら今日もローズ嬢のところにお見舞いに行く様だ。すぐに僕たちも向かおう」
急いで馬車に乗り込む2人。
「兄上、どうかよろしくお願いします」
無意識に兄上に向かって叫んでいた。一瞬目を大きく見開いた兄上だったが、すぐに真顔に戻り
「任せておけ!あいつとローズ嬢を2人きりには絶対させないから」
そう叫んでいた。僕は一体何を言っているんだ。ローズがもし、マイケルの事を好きなら、2人きりにさせてあげた方がいいのに…それなのに僕は、心のどこかで、兄上に2人の仲を邪魔して欲しいと願っている。
とにかく落ち着こう。そもそも、2人とも恋愛感情などなく、僕や兄上の取り越し苦労かもしれない。そうだ、とにかく落ち着かないと…
馬車に乗り込み、今日も花屋へと向かった。明日のお見舞いの品を準備するためだ。でも、ローズとマイケルの事が気になって、集中できない。
それでもなんとか花を選び、家路に着いた。家に着いてからも、ローズの事が心配でつい玄関でウロウロしてしまう。
どれくらいの時間が過ぎただろう。やっと兄上たちが帰って来た。
「兄上、それでローズは」
「大丈夫だ!僕たちがしっかり間に入ってやったから。ただ、マイケルの奴、ローズ嬢に気があるんじゃないかな?やたらローズ嬢に絡んでいたし。とにかく、これから毎日マイケルを監視して、2人きりにしない様にするから、安心しろ」
マイケルは、ローズに気がある?
「アデル、そんな顔をしないで。まだ昨日の今日で2人の関係はよく分からないのに、グラスが勝手に言っているだけだから。それにしても、アデル、あなた酷い顔よ。しっかりご飯を食べて、しっかり寝ないと。ローズ様が学院に戻ってきた時、びっくりされるわよ」
「別に僕がどんな顔をしていようと、ローズは何とも…」
「本当にそう思っているの?ローズ様は誰よりもお優しいお方よ。あなたの事も、とても心配していたし。学院に戻ったら、また4人でお昼を食べたいとも言っていたわ。ローズ様もあなたの事を、気に掛けているのは確かよ」
ローズが僕の事を…
「それじゃあ、私は帰るわね。そうそう、あなたがあげている花束、いつもお部屋に飾ってくれているわよ。よかったわね、アデル」
そう言い残して、ティーナは帰って行った。
その日を境に、兄上とティーナは、マイケルとローズを2人きりにしない様、動いてくれている。兄上の話では、やはりマイケルはローズに気があるのではないかと言っていた。
マイケルを目の敵にしている兄上からの言葉でも気になるのに、ティーナまで
「確かにグラスの言う通り、マイケル様はローズ様に気がある様に見受けられるわ。ただ、当のローズ様がどうお考えなのか、よくわからなくて…」
そう呟いていた。ティーナまでそんな事を言うなんて…
やっぱりマイケルは、ローズの事が好きなんだ。そう思ったら、頭が真っ白になった。
翌日、僕は無意識にマイケルを目で追っていた。今日も楽しそうに男たちと過ごしているマイケル。すると…
「アデル、朝からずっと俺の事を見ているみたいだけれど、何か用かい?」
なんとマイケルが僕に話しかけてきたのだ。
「別に用なんてありませんよ。ただ、僕の視線の先にあなたがいただけです。それじゃあ、僕はこれで」
そう言って去ろうとしたのだが。
「そうそう、来週からローズ嬢、学院に来るらしいぞ。それから、君の兄はなんとかならないのかい?俺がローズ嬢のお見舞いに行くと、必ず付いて来ては喧嘩を吹きかけてくるんだよ。俺はただ、ローズ嬢とゆっくり話がしたいだけなのにさ。それにしても、あの子、本当にいい子だね。どうしてアデルは、ローズ嬢と別れてしまったんだい?あんなにいい子、そうそういないよ」
「別にあなたには関係ないでしょう。マイケルの口ぶりだと、なんだかローズの事を気に入っている様ですね」
聞きたくない!マイケルの気持ちなんて聞きたくないのに、口が勝手に動く。
「そうだね。ローズ嬢は本当に素敵な令嬢だ。あんな令嬢、今まで会った事がない。俺は彼女に好意を抱いている。でも…どうやらローズ嬢は俺の事を友達だと思っている様でね。まあ、時間はたくさんあるし、ゆっくりと距離を縮めていこうと思っているよ」
やっぱりこいつ、ローズの事が好きなんだ!
「アデル、そんな怖い顔で睨まないでくれ。君もまだローズ嬢に未練たらたらみたいだね。でも、俺は譲る気はないよ。怪我をしたその日に別れを切り出し、見舞いにすら来ない薄情な君にはね。それじゃあ、俺はこれで」
そう言うと、マイケルは去って行った。
クソ、何なんだよ!僕だって本当はローズと別れたくなんてなかった。でも、もうローズを傷つけたくなかったから、身を引いたのに!
悔しくて空しくて、気が付くと近くにあった木を思いっきり殴っていた。手からポタポタと血が出ている。こんな風に感情が抑えきれないのは、初めてだ。
やっぱり僕は、ローズが好きだ。大好きだ!でも、今更どの面下げて、ローズに会いに行けというんだ。
彼女を庇いもせず、怪我をさせた僕が…
~あとがき~
アデル、ものすごくヘタレです。
そんなアデルですが、これから開花していく予定ですので、もう少しヘタレなアデルを見守って頂ければ思います。
よろしくお願いいたしますm(__)m
どうやら兄上は、マイケルを尾行している様だ。しばらくすると、兄上も戻ってきた。
「マイケルの奴、どうやら今日もローズ嬢のところにお見舞いに行く様だ。すぐに僕たちも向かおう」
急いで馬車に乗り込む2人。
「兄上、どうかよろしくお願いします」
無意識に兄上に向かって叫んでいた。一瞬目を大きく見開いた兄上だったが、すぐに真顔に戻り
「任せておけ!あいつとローズ嬢を2人きりには絶対させないから」
そう叫んでいた。僕は一体何を言っているんだ。ローズがもし、マイケルの事を好きなら、2人きりにさせてあげた方がいいのに…それなのに僕は、心のどこかで、兄上に2人の仲を邪魔して欲しいと願っている。
とにかく落ち着こう。そもそも、2人とも恋愛感情などなく、僕や兄上の取り越し苦労かもしれない。そうだ、とにかく落ち着かないと…
馬車に乗り込み、今日も花屋へと向かった。明日のお見舞いの品を準備するためだ。でも、ローズとマイケルの事が気になって、集中できない。
それでもなんとか花を選び、家路に着いた。家に着いてからも、ローズの事が心配でつい玄関でウロウロしてしまう。
どれくらいの時間が過ぎただろう。やっと兄上たちが帰って来た。
「兄上、それでローズは」
「大丈夫だ!僕たちがしっかり間に入ってやったから。ただ、マイケルの奴、ローズ嬢に気があるんじゃないかな?やたらローズ嬢に絡んでいたし。とにかく、これから毎日マイケルを監視して、2人きりにしない様にするから、安心しろ」
マイケルは、ローズに気がある?
「アデル、そんな顔をしないで。まだ昨日の今日で2人の関係はよく分からないのに、グラスが勝手に言っているだけだから。それにしても、アデル、あなた酷い顔よ。しっかりご飯を食べて、しっかり寝ないと。ローズ様が学院に戻ってきた時、びっくりされるわよ」
「別に僕がどんな顔をしていようと、ローズは何とも…」
「本当にそう思っているの?ローズ様は誰よりもお優しいお方よ。あなたの事も、とても心配していたし。学院に戻ったら、また4人でお昼を食べたいとも言っていたわ。ローズ様もあなたの事を、気に掛けているのは確かよ」
ローズが僕の事を…
「それじゃあ、私は帰るわね。そうそう、あなたがあげている花束、いつもお部屋に飾ってくれているわよ。よかったわね、アデル」
そう言い残して、ティーナは帰って行った。
その日を境に、兄上とティーナは、マイケルとローズを2人きりにしない様、動いてくれている。兄上の話では、やはりマイケルはローズに気があるのではないかと言っていた。
マイケルを目の敵にしている兄上からの言葉でも気になるのに、ティーナまで
「確かにグラスの言う通り、マイケル様はローズ様に気がある様に見受けられるわ。ただ、当のローズ様がどうお考えなのか、よくわからなくて…」
そう呟いていた。ティーナまでそんな事を言うなんて…
やっぱりマイケルは、ローズの事が好きなんだ。そう思ったら、頭が真っ白になった。
翌日、僕は無意識にマイケルを目で追っていた。今日も楽しそうに男たちと過ごしているマイケル。すると…
「アデル、朝からずっと俺の事を見ているみたいだけれど、何か用かい?」
なんとマイケルが僕に話しかけてきたのだ。
「別に用なんてありませんよ。ただ、僕の視線の先にあなたがいただけです。それじゃあ、僕はこれで」
そう言って去ろうとしたのだが。
「そうそう、来週からローズ嬢、学院に来るらしいぞ。それから、君の兄はなんとかならないのかい?俺がローズ嬢のお見舞いに行くと、必ず付いて来ては喧嘩を吹きかけてくるんだよ。俺はただ、ローズ嬢とゆっくり話がしたいだけなのにさ。それにしても、あの子、本当にいい子だね。どうしてアデルは、ローズ嬢と別れてしまったんだい?あんなにいい子、そうそういないよ」
「別にあなたには関係ないでしょう。マイケルの口ぶりだと、なんだかローズの事を気に入っている様ですね」
聞きたくない!マイケルの気持ちなんて聞きたくないのに、口が勝手に動く。
「そうだね。ローズ嬢は本当に素敵な令嬢だ。あんな令嬢、今まで会った事がない。俺は彼女に好意を抱いている。でも…どうやらローズ嬢は俺の事を友達だと思っている様でね。まあ、時間はたくさんあるし、ゆっくりと距離を縮めていこうと思っているよ」
やっぱりこいつ、ローズの事が好きなんだ!
「アデル、そんな怖い顔で睨まないでくれ。君もまだローズ嬢に未練たらたらみたいだね。でも、俺は譲る気はないよ。怪我をしたその日に別れを切り出し、見舞いにすら来ない薄情な君にはね。それじゃあ、俺はこれで」
そう言うと、マイケルは去って行った。
クソ、何なんだよ!僕だって本当はローズと別れたくなんてなかった。でも、もうローズを傷つけたくなかったから、身を引いたのに!
悔しくて空しくて、気が付くと近くにあった木を思いっきり殴っていた。手からポタポタと血が出ている。こんな風に感情が抑えきれないのは、初めてだ。
やっぱり僕は、ローズが好きだ。大好きだ!でも、今更どの面下げて、ローズに会いに行けというんだ。
彼女を庇いもせず、怪我をさせた僕が…
~あとがき~
アデル、ものすごくヘタレです。
そんなアデルですが、これから開花していく予定ですので、もう少しヘタレなアデルを見守って頂ければ思います。
よろしくお願いいたしますm(__)m
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