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第43話:やっぱりアデル様が変です
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「ローズ様、アデルが…なんだかごめんなさいね。さあ、クッキーを頂きましょう。お茶も冷めてしまいますわ」
どうしていいのか分からず固まっていると、ティーナ様が助け船を出してくれた。
「そうですわね。頂きましょうか」
クッキーを1枚手に取り、口に入れる。
「うん、茶葉の風味が良くて、とても美味しいですわ」
「それは良かったです。あの、ローズ様。街にパフェというスイーツが食べられるお店が出来たそうなのです。それで、その…」
ティーナ様がモジモジとし始めた。そうか、きっと一緒に行きたいのね。
「まあ、パフェと言えば、色々なフルーツや生クリーム、アイスなどが乗っているスイーツですよね。ぜひ食べに行きましょう」
「本当ですか!嬉しいです。実は今日、令嬢たちがとても美味しかったという話をしているのをたまたま聞いて、ローズ様と行きたいなと思っていたのです」
パァァっと明るくなったティーナ様。本当に彼女は、表情が豊かで見ていて飽きない。
「パフェか…僕は甘いものがあまり好きではないが、ローズが行くなら一緒に行くよ。そうだ、違うメニューを頼んで、シェアしよう。そうすれば、別の味が楽しめるだろう?」
「…ありがとうございます、アデル様。でも、確かあのお店には、紅茶やコーヒーなどもあると聞いたので、無理してパフェを頼まなくても大丈夫ですわ…」
私とシェアだなんて…一体どうしたのかしら?そう思いつつ、さりげなく紅茶とコーヒーを勧めておいた。
「それなら早速今から行きませんか?クッキーも1、2枚しか食べていませんし」
「そうですわね。善は急げですわ」
荷物をまとめ、馬車に乗り込んだ。今日も1台の馬車に4人が乗っているのだが…
なぜだろう…いつもは私から少し距離を取って座っているアデル様だが、今日はぴったりとくっ付いている気がする。もしかして、私がアデル様の方に攻めて行ってしまっているのかしら?
そう思い、壁の方に寄ったのだが…
「ローズ、そんなに端に寄っていたら狭いだろう。もっとこっちにおいで」
そう言って、私を自分の方に引っ張ったアデル様。やっぱり今日のアデル様、変だわ。それになんだか嬉しそうだし。
何かいい事でもあったのかしら?それとも、悩みすぎてもうどうでもよくなったとか?
う~ん…やっぱりよくわからないわ…
そんな事を考えているうちに、お店に着いた。お店の中に入ると、たくさんの女性たちが、美味しそうなパフェを頬張っている。
中にはびっくりする程大きなパフェを食べている女性も。私、あの大きなパフェが食べたいわ!でも、食べられるかしら?
店員さんに案内され、席に付いた。すかさずメニューを見る。
「僕はコーヒーにするよ。アデルもコーヒーでいいだろう?」
「僕は、ローズと…」
「ローズ様、見て下さい!この大きなパフェ。凄いですわ!でも、これはさすがに食べきれないですよね」
かなり興奮気味のティーナ様、アデル様が何か言いかけていたが、かき消してしまった。
「実は私も気になっていたのです。でも食べきれないと勿体ないし…」
潔く小さい方にするか?でも、やっぱり大きいパフェを食べてみたい。
「残ったら僕が食べてあげるよ。だからローズ、大きい方を頼むといい。兄上もティーナの残りを食べてあげたらどうだい?」
え…アデル様、今なんて?
私の残りをアデル様が食べるですって?そんな申し訳ない事、絶対に出来る訳がない。
「アデル様、ありがとうございます。あっ、でも私、こっちのブドウが一杯乗っているパフェが気になりますので、こっちにしますわ」
「それなら私は、こちらの桃のパフェにしますわ。ローズ様、シェアして食べましょう」
「ええ、もちろんですわ」
お互い食べきれそうなパフェを選んだ。
「遠慮しなくてもいいのに…」
ポツリとアデル様がそう呟くと、なぜかジト目で見つめられた。あれ?私、何か変な事をいったかしら?もしかしてティーナ様の残した分を、どさくさに紛れて食べたかったとか?もしそうなら、申し訳ない事をしてしまったわ。でも、今更大きいのにしましょう!なんて言えない。
何とも言えない空気の中、パフェが運ばれてきた。気を取り直して、早速一口。
「何なのですか、この美味しさは!フルーツと生クリーム、アイスとの相性が抜群ですわ。それにこのソース、美味しすぎます」
あまりの美味しさに、ついベラベラと話してしまった。でも、それくらい美味しいのだ。
「本当に美味しいですわね。これはたまりませんわ。ローズ様、桃の方も食べてみてください」
「それではティーナ様には、ブドウを」
それぞれ交換して食べようとした時だった。
猛烈な視線を感じる。ゆっくり視線の方を見ると、アデル様が私を見つめていた。そうか、ティーナ様の食べている、桃のパフェが欲しいのか…
「アデル様、もしかして桃のパフェが食べたいのですか?ティーナ様、アデル様にあげてもよろしいでしょうか?」
「私は構わないですわよ」
ティーナ様の許可が下りた。早速近くにあったスプーンと共にアデル様の方にパフェをやったのだが…
「僕はいいよ」
にっこりと笑ってそう言ったのだ。あら?欲しかったわけではなかったのね。私ったら勘違いしちゃって、恥ずかしいわ。
気を取り直して桃を頂いた後、再びブドウを食べる。桃も美味しかったけれど、ブドウも格別ね。今度は苺やバナナも食べてみたいわ。そんな事を考えていると
「ローズのブドウ、美味しそうだね。一口貰うね」
そう言うと、私の手を取り、そのままスプーンに乗っていたブドウとクリームをパクリと食べたのだ。
あのスプーン、私が使っていたものなのに…
ゆっくりアデル様の方を見ると、スプーンを舐める様にして綺麗に食べている。これは間違いなく…
固まる私に
「ごめんね、ローズも食べたいよね」
アデル様はスプーンでパフェをすくうと、そのまま私の口に放り込んだのだ。もう何が何だか分からない。ただわかる事は、アデル様と、か…間接キスを…きゃぁぁぁ!恥ずかしすぎる!
真っ赤な顔をして固まる私に、笑顔のアデル様。
この人、本当にどうしちゃったのかしら…
どうしていいのか分からず固まっていると、ティーナ様が助け船を出してくれた。
「そうですわね。頂きましょうか」
クッキーを1枚手に取り、口に入れる。
「うん、茶葉の風味が良くて、とても美味しいですわ」
「それは良かったです。あの、ローズ様。街にパフェというスイーツが食べられるお店が出来たそうなのです。それで、その…」
ティーナ様がモジモジとし始めた。そうか、きっと一緒に行きたいのね。
「まあ、パフェと言えば、色々なフルーツや生クリーム、アイスなどが乗っているスイーツですよね。ぜひ食べに行きましょう」
「本当ですか!嬉しいです。実は今日、令嬢たちがとても美味しかったという話をしているのをたまたま聞いて、ローズ様と行きたいなと思っていたのです」
パァァっと明るくなったティーナ様。本当に彼女は、表情が豊かで見ていて飽きない。
「パフェか…僕は甘いものがあまり好きではないが、ローズが行くなら一緒に行くよ。そうだ、違うメニューを頼んで、シェアしよう。そうすれば、別の味が楽しめるだろう?」
「…ありがとうございます、アデル様。でも、確かあのお店には、紅茶やコーヒーなどもあると聞いたので、無理してパフェを頼まなくても大丈夫ですわ…」
私とシェアだなんて…一体どうしたのかしら?そう思いつつ、さりげなく紅茶とコーヒーを勧めておいた。
「それなら早速今から行きませんか?クッキーも1、2枚しか食べていませんし」
「そうですわね。善は急げですわ」
荷物をまとめ、馬車に乗り込んだ。今日も1台の馬車に4人が乗っているのだが…
なぜだろう…いつもは私から少し距離を取って座っているアデル様だが、今日はぴったりとくっ付いている気がする。もしかして、私がアデル様の方に攻めて行ってしまっているのかしら?
そう思い、壁の方に寄ったのだが…
「ローズ、そんなに端に寄っていたら狭いだろう。もっとこっちにおいで」
そう言って、私を自分の方に引っ張ったアデル様。やっぱり今日のアデル様、変だわ。それになんだか嬉しそうだし。
何かいい事でもあったのかしら?それとも、悩みすぎてもうどうでもよくなったとか?
う~ん…やっぱりよくわからないわ…
そんな事を考えているうちに、お店に着いた。お店の中に入ると、たくさんの女性たちが、美味しそうなパフェを頬張っている。
中にはびっくりする程大きなパフェを食べている女性も。私、あの大きなパフェが食べたいわ!でも、食べられるかしら?
店員さんに案内され、席に付いた。すかさずメニューを見る。
「僕はコーヒーにするよ。アデルもコーヒーでいいだろう?」
「僕は、ローズと…」
「ローズ様、見て下さい!この大きなパフェ。凄いですわ!でも、これはさすがに食べきれないですよね」
かなり興奮気味のティーナ様、アデル様が何か言いかけていたが、かき消してしまった。
「実は私も気になっていたのです。でも食べきれないと勿体ないし…」
潔く小さい方にするか?でも、やっぱり大きいパフェを食べてみたい。
「残ったら僕が食べてあげるよ。だからローズ、大きい方を頼むといい。兄上もティーナの残りを食べてあげたらどうだい?」
え…アデル様、今なんて?
私の残りをアデル様が食べるですって?そんな申し訳ない事、絶対に出来る訳がない。
「アデル様、ありがとうございます。あっ、でも私、こっちのブドウが一杯乗っているパフェが気になりますので、こっちにしますわ」
「それなら私は、こちらの桃のパフェにしますわ。ローズ様、シェアして食べましょう」
「ええ、もちろんですわ」
お互い食べきれそうなパフェを選んだ。
「遠慮しなくてもいいのに…」
ポツリとアデル様がそう呟くと、なぜかジト目で見つめられた。あれ?私、何か変な事をいったかしら?もしかしてティーナ様の残した分を、どさくさに紛れて食べたかったとか?もしそうなら、申し訳ない事をしてしまったわ。でも、今更大きいのにしましょう!なんて言えない。
何とも言えない空気の中、パフェが運ばれてきた。気を取り直して、早速一口。
「何なのですか、この美味しさは!フルーツと生クリーム、アイスとの相性が抜群ですわ。それにこのソース、美味しすぎます」
あまりの美味しさに、ついベラベラと話してしまった。でも、それくらい美味しいのだ。
「本当に美味しいですわね。これはたまりませんわ。ローズ様、桃の方も食べてみてください」
「それではティーナ様には、ブドウを」
それぞれ交換して食べようとした時だった。
猛烈な視線を感じる。ゆっくり視線の方を見ると、アデル様が私を見つめていた。そうか、ティーナ様の食べている、桃のパフェが欲しいのか…
「アデル様、もしかして桃のパフェが食べたいのですか?ティーナ様、アデル様にあげてもよろしいでしょうか?」
「私は構わないですわよ」
ティーナ様の許可が下りた。早速近くにあったスプーンと共にアデル様の方にパフェをやったのだが…
「僕はいいよ」
にっこりと笑ってそう言ったのだ。あら?欲しかったわけではなかったのね。私ったら勘違いしちゃって、恥ずかしいわ。
気を取り直して桃を頂いた後、再びブドウを食べる。桃も美味しかったけれど、ブドウも格別ね。今度は苺やバナナも食べてみたいわ。そんな事を考えていると
「ローズのブドウ、美味しそうだね。一口貰うね」
そう言うと、私の手を取り、そのままスプーンに乗っていたブドウとクリームをパクリと食べたのだ。
あのスプーン、私が使っていたものなのに…
ゆっくりアデル様の方を見ると、スプーンを舐める様にして綺麗に食べている。これは間違いなく…
固まる私に
「ごめんね、ローズも食べたいよね」
アデル様はスプーンでパフェをすくうと、そのまま私の口に放り込んだのだ。もう何が何だか分からない。ただわかる事は、アデル様と、か…間接キスを…きゃぁぁぁ!恥ずかしすぎる!
真っ赤な顔をして固まる私に、笑顔のアデル様。
この人、本当にどうしちゃったのかしら…
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