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第51話:なんだか色々と疲れます
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声の方を振り向くと、猛スピードで走ってくるアデル様が視界に入る。どうしてアデル様がこんなところにいるのだろう。
「ローズ、君は今日、門限があるからと急いで帰って行ったはずだよね。それなのに、どうして男の人にエスコートされ、レストランに入ろうとしているんだい?まさか、この男とデートをするために、早く家に帰ったのかい?」
ものすごい勢いで迫ってくるアデル様。なぜか怒っている様だ。
「アデル様、落ち着いて下さい。隣にいるのは兄です」
「え…お兄さん?」
ゆっくりとお兄様の方を振り向くアデル様。
「初めまして、ローズの兄の、ローランド・スターレスです」
にっこりとアデル様にほほ笑んだお兄様。ただなぜか、不穏な空気を感じる。
「アデル!急に走り出したと思ったら、一体どうしたの?って、ローズ様。隣にいらっしゃるのは…」
ティーナ様とグラス様も急いでこちらにやって来た。どうやら3人で街に来ていた様だ。
「ええ…私の兄です。お兄様、こちらは学院の友人でもある、ティーナ・デスティーレス様、こちらがアデル・グリースティン様、そしてアデル様のお兄様のグラス・グリースティン様ですわ」
「…初めまして、ティーナ・デスティーレスと申します。いつも…ローズ様には本当に良くして頂いておりまして…ありがとうございます」
そう言うと何度も何度も頭を下げるティーナ様。彼女は人一倍人見知りだ。きっと初めて会うお兄様に緊張しているのだろう。
「ティーナ嬢といったね、ローズと仲良くしてくれてどうもありがとう。でも、学生がこんな時間までウロウロしているのは良くないよ。早く帰るといい。それじゃあ、俺たちはこれで」
そのまま私を連れて、レストランに入って行こうとするお兄様。
「あの、お待ちください。先ほどは失礼な事を申しあげてしまい、申し訳ございませんでした。私は、グリースティン家の次男、アデル・グリースティンです。どうぞお見知りおきを」
「こちらこそ、ご丁寧にありがとう。もしかして君とローズは付き合っているのかい?」
「ちょっとお兄様、変な事を言わないで下さい。アデル様と私は、ただのお友達です。アデル様、兄が変な事を言ってごめんなさい。それではまた明日」
これ以上お兄様が変な事を言うと困るので、3人に軽く頭を下げ、そのままレストランの中に急いで入る。それにしても、どうしてアデル様ったら、あんな事を言ったのかしら?
確かに私とお兄様はあまり似ていない。私は赤い髪にエメラルドグリーンの瞳に対し、お兄様は金色の髪に青い瞳をしているのだ。
「あの男とは仲がいいのかい?」
「え…」
急にお兄様が話しかけてきた。
「アデルとかいう男だよ。もしかして今日一緒にお茶をしていたのは…」
「ええ、そうですわ。アデル様は友人の1人です」
「そうなのか…ローズ、あまりあの男に近づくなよ。あの男、お前に気がある様だったから」
え…
お兄様、一体何を言っているのだろう…
「それはないですわ。アデル様は別の令嬢の事を心から愛しているのです。その人物の名前は言えませんが、私の事を好きというのは、120%あり得ませんから。きっと私が知らない男性と一緒にいたので、びっくりしたのでしょう」
本当にお兄様ったら、一体何を言い出すかと思えば…
「ふ~ん、それならいいけれど…いいかい、ローズ。君はまだ学生の身分なんだ。学生の間は勉学に励むべきだ。間違っても男と付き合って、うつつを抜かすようなことはするなよ。いいな!」
「…ええ…わかりましたわ…」
お兄様って面倒ね…
お兄様が来てくれたのは嬉しいけれど、やっぱり早く帰って欲しいわ…
とりあえずここは素直に返事をしておいた方がいい。そう思って返事をしたのだが…
「ローズは返事だけはいいからね。いいかい、もしも色恋なんかにうつつを抜かしていたら、すぐにグラシュ国に連れて帰るから、そのつもりで!さあ、気分は最悪だが、せっかくの料理だ、頂こう」
そう言うと、すごい勢いで食べ始めたお兄様。どうやらアデル様の事が、気に入らない様だ。
「もう、お兄様ったら、そんな仏頂面で食事をしたら、せっかくの美味しいお料理も、美味しくなくなってしまいますわ。そういえばこのお店、よく3人で行きましたよね。ここのフルーツの乗ったサラダと、レモン風味のソースが掛かったステーキ、とっても美味しいのですよね。」
「そうだったね。おばあ様がいつも、サラダをローズに分けてあげていたね。懐かしいな」
よし、機嫌が直った様ね。よかったわ、このまま話をすり替えないと。
「ローズ、何をニヤニヤしているんだい?これで話がそらせたとでも思っているのかい?君は本当に単純だね。いいかい、ローズ。君は鈍感なところがある、十分男には気を付けるんだよ。いいね」
せっかく話をそらせたと思ったのに。お兄様ったら。それも私の事を鈍感だなんて、本当に失礼しちゃうわ。
「ローズ、聞いているのかい?」
「ええ、聞いていますわ」
その後もちょこちょこアデル様の話題を出しては、私をひやひやさせたお兄様。せっかくの思いでのレストランで楽しい食事と思っていたのに、ぐっと疲れてしまったのであった。
「ローズ、君は今日、門限があるからと急いで帰って行ったはずだよね。それなのに、どうして男の人にエスコートされ、レストランに入ろうとしているんだい?まさか、この男とデートをするために、早く家に帰ったのかい?」
ものすごい勢いで迫ってくるアデル様。なぜか怒っている様だ。
「アデル様、落ち着いて下さい。隣にいるのは兄です」
「え…お兄さん?」
ゆっくりとお兄様の方を振り向くアデル様。
「初めまして、ローズの兄の、ローランド・スターレスです」
にっこりとアデル様にほほ笑んだお兄様。ただなぜか、不穏な空気を感じる。
「アデル!急に走り出したと思ったら、一体どうしたの?って、ローズ様。隣にいらっしゃるのは…」
ティーナ様とグラス様も急いでこちらにやって来た。どうやら3人で街に来ていた様だ。
「ええ…私の兄です。お兄様、こちらは学院の友人でもある、ティーナ・デスティーレス様、こちらがアデル・グリースティン様、そしてアデル様のお兄様のグラス・グリースティン様ですわ」
「…初めまして、ティーナ・デスティーレスと申します。いつも…ローズ様には本当に良くして頂いておりまして…ありがとうございます」
そう言うと何度も何度も頭を下げるティーナ様。彼女は人一倍人見知りだ。きっと初めて会うお兄様に緊張しているのだろう。
「ティーナ嬢といったね、ローズと仲良くしてくれてどうもありがとう。でも、学生がこんな時間までウロウロしているのは良くないよ。早く帰るといい。それじゃあ、俺たちはこれで」
そのまま私を連れて、レストランに入って行こうとするお兄様。
「あの、お待ちください。先ほどは失礼な事を申しあげてしまい、申し訳ございませんでした。私は、グリースティン家の次男、アデル・グリースティンです。どうぞお見知りおきを」
「こちらこそ、ご丁寧にありがとう。もしかして君とローズは付き合っているのかい?」
「ちょっとお兄様、変な事を言わないで下さい。アデル様と私は、ただのお友達です。アデル様、兄が変な事を言ってごめんなさい。それではまた明日」
これ以上お兄様が変な事を言うと困るので、3人に軽く頭を下げ、そのままレストランの中に急いで入る。それにしても、どうしてアデル様ったら、あんな事を言ったのかしら?
確かに私とお兄様はあまり似ていない。私は赤い髪にエメラルドグリーンの瞳に対し、お兄様は金色の髪に青い瞳をしているのだ。
「あの男とは仲がいいのかい?」
「え…」
急にお兄様が話しかけてきた。
「アデルとかいう男だよ。もしかして今日一緒にお茶をしていたのは…」
「ええ、そうですわ。アデル様は友人の1人です」
「そうなのか…ローズ、あまりあの男に近づくなよ。あの男、お前に気がある様だったから」
え…
お兄様、一体何を言っているのだろう…
「それはないですわ。アデル様は別の令嬢の事を心から愛しているのです。その人物の名前は言えませんが、私の事を好きというのは、120%あり得ませんから。きっと私が知らない男性と一緒にいたので、びっくりしたのでしょう」
本当にお兄様ったら、一体何を言い出すかと思えば…
「ふ~ん、それならいいけれど…いいかい、ローズ。君はまだ学生の身分なんだ。学生の間は勉学に励むべきだ。間違っても男と付き合って、うつつを抜かすようなことはするなよ。いいな!」
「…ええ…わかりましたわ…」
お兄様って面倒ね…
お兄様が来てくれたのは嬉しいけれど、やっぱり早く帰って欲しいわ…
とりあえずここは素直に返事をしておいた方がいい。そう思って返事をしたのだが…
「ローズは返事だけはいいからね。いいかい、もしも色恋なんかにうつつを抜かしていたら、すぐにグラシュ国に連れて帰るから、そのつもりで!さあ、気分は最悪だが、せっかくの料理だ、頂こう」
そう言うと、すごい勢いで食べ始めたお兄様。どうやらアデル様の事が、気に入らない様だ。
「もう、お兄様ったら、そんな仏頂面で食事をしたら、せっかくの美味しいお料理も、美味しくなくなってしまいますわ。そういえばこのお店、よく3人で行きましたよね。ここのフルーツの乗ったサラダと、レモン風味のソースが掛かったステーキ、とっても美味しいのですよね。」
「そうだったね。おばあ様がいつも、サラダをローズに分けてあげていたね。懐かしいな」
よし、機嫌が直った様ね。よかったわ、このまま話をすり替えないと。
「ローズ、何をニヤニヤしているんだい?これで話がそらせたとでも思っているのかい?君は本当に単純だね。いいかい、ローズ。君は鈍感なところがある、十分男には気を付けるんだよ。いいね」
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「ローズ、聞いているのかい?」
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